
山おとこのてぶくろ --- 松谷みよ子/ぶん 田島征三/え ほるぷ出版 1984(その前に…
先日の件、「Aクラス」っていうと、もしかしたら上手なんじゃ!?って誤解を与えかねない
ということに思い当たりまして…
正式名称「ビギナーAクラス」に、訂正いたしました。てへへ)
この本をご紹介するのは2回目です。(
1回目はこちら)
と、いうのも…
3月に、大人のためのおはなし会で語るために覚えたんおはなしなんですけれども
(この時はストーリーテリングじゃなく、「言語造形」で語りました)
この心を揺さぶるお話を、子どもたちにも語ってあげたいなと思っていて
先日中学校でおはなし会をする機会があったんですけれど
(あ、これ書いてなかったわ。そのうちね)
その時はメンバーと相談して、わたしはこれをやりたかったけれどほかのお話に変更…
今日、恒例の図書館での夏休みおはなし会で、ようやく小学生の子どもたちに語る機会に恵まれました。
本当はちょっとだけ心配してました。
内容的に、中学生以上や、大人の方が楽しめるのではないかなって。
でも
仲間はみんな、いいよ、これ、って背中を押してくれて。
一度覚えたお話を、少し寝かせておいて、また改めて練習すると
わたしなりの、また少し違った世界が立ち上がってくるようで
このお話のもつ、豊かな世界がさらに広がるようで
驚きつつ、わくわくしながら、心を込めて練習しました。
今日はいつもより少なめのお客さまでしたが
小学生の子どもたちが、目をしっかり見ひらいてわたしの顔を凝視しながら
聞いてくれました。
そんなひとりひとりの目をしっかり見つめながら、語りました。
さっきまで小さい弟とうろうろしていた幼稚園くらいの男の子も
いつのまにか
前列のおにいちゃんとおねえちゃんの間から、小さい顔をのぞかせてじーっと、聞いてくれました
そんな小さな顔がとってもかわいかった
わたしはいちばん最後に語ったのですけど
会の後、ひとりの女の子が
「さいごのおはなし、おもしろかったーーーー!!」
って言ってくれました
この子は2年生。
1年生の時には100冊本を読んだんだよ、って得意げな様子がかわいい^^
終わってからもこの日の出典を展示している机のところで、お母さんと絵本を手に取りながら
「お花はかしこかったな…」
「やっぱり、三人目が賢いんやな」
「でも、へやも開けなかったらよかったんちゃう?」
とかってひとしきり(* ̄m ̄) でも…
開けなかったら若者は助からなかったねそのお母さんとも少しおはなしをしましたが
「これ、いいお話ですね… 借りたいです。絵本を見たら、絵にまたびっくりしました」っておっしゃっていました
田島征三さん渾身の絵ですもんね
実をいうと、本当は、リハーサルの方が(ゾーンに入ったというか… ぐっと入り込んでしまって)お話の世界が立ち上がって、出来がよかったの。
でも、
子どもたちを前にすると、大人だけに語る時とはまた違った語り口になるようで(無意識)
仲間には
「リハーサルの方がよかったけど… 子どもたちには本番の方がよかったんちゃう」って言ってもらいました。
ということで
今日学んだこと。
あんまり、わたしたちが、大人が、大人向けかな、子ども向けかな、って
忖度することは、案外不要なのね。
力のあるお話は年齢の壁をやすやすと越えていく。
壁なんか、ないんだわ
今日聞きに来てくれたみなさま、教えてくれたこどもたち、どうもありがとう。
勇気凛凛です