2017年03月31日

「リズム」


リズム --- 森絵都/著 講談社 1991

↑画像は文庫ですが、図書館で借りたのは講談社のハードカバーでした

Dive!がおもしろかったので、ちょっと手が伸びた。

わたしのリズム……

それだけが、心に残る小説。でもさ、思春期の頃に、こういう言葉、聞きたかったなー

posted by しろくま at 23:16| Comment(0) | こどもの本

2017年03月09日

"Under the Egg"


Under the Egg --- Laura Marx Fitzgerald, Puffin Books, 2014

たぶん小学校高学年〜中学生(日本だとね)あたりむけの本だと思うんだけど
(主人公のTheoは13歳)

こないだまでSarahシリーズを読んでいたでしょう
あれは少し昔の牧歌的なアメリカが舞台だったし
小学校低学年〜中学年向きだったろうし

この本は現代のニューヨークの子どもたちが主人公で、
同じ児童文学でもずいぶん違うわぁ 単語も、結構難しいものや今風の言い回しや
(そこそこ辞書引いた)

ミステリーというか、謎解きの要素もあって
おもしろかった!!

最後の方(18章の冒頭)でねぇ
もうここまででおわかりでしょうけど〜
ってあるんですけど

ああああ!!全然ひらめいてなかった!!!Σ( ̄ロ ̄lll)わたし!

結構高度なのであります(わたしがうかつであるともいうー)

Theoの家は昔からある豪邸(街にある一軒)なんだけどボロいの
おじいちゃんとお母さんと3人でつつましく暮らしていたんだけど
お母さんは心を壊して?引きこもってるし
Theoは街角で拾った服や靴を履いたり古い服をリフォームしたりしてなかなかクリエイティブに
懸命に暮らしてる

その、たった一人の頼りにしていたおじいちゃんの死からはじまる
Theoの行動力と謎解きもおもしろいけど(一人で背負っていて、切なくいじらしくもある)

結局すべてがうまく収まったラストになって
状況は何にも変わっていないのよね
でも

Theoは知り合いがたくさんでき
バイトも紹介してもらい(結局彼女がこの家の生計をたてていくのだ)
Bodhiっていう友達もでき

なにより…

おじいちゃんと自分は、あえて自分たちを孤立させて、暮らしてたんだゎ

って気づくところが

なんともいえずうれしいです

おもしろかったなー

ホロコーストが背景に描かれているお話だけど
「ミュージアム(美術館)もの」でもあり
ラファエロの絵や人物像がカギになって話が進んでいく。
ストーリーの面白さでいうと、松谷みよ子さんのおはなしよりはずっと、よくできてる。
(もちろん、意図も扱いも違いますけど!)


posted by しろくま at 08:54| Comment(0) | こどもの本

2017年03月06日

「屋根裏部屋の秘密」


屋根裏部屋の秘密 --- 松谷みよ子/著 偕成社 1988

本当は「ふたりのイーダ」を読んだあとこの本を買ってたの
でも、この本の前に「死の国からのバトン」が(続編として)あるっていうじゃないですか
死の国…を読むまでは読めないわって手を付けずにおりまして、今回、ようやく…

(本当はさらに「私のアンネ・フランク」が間にあるらしいんだけど、まぁこの際それはいっか、って
飛ばしてこっちを読んじゃいました)

なんかねぇ、やっぱり大人の読み手としてはねぇ
もうごく最初の方であらかた分かっちゃうの、
このエリコちゃんの「じじちゃま」が製薬会社の人で元医者で戦時中は中国にいて、って

あぁあの人体実験してた部隊の人だったんだろうな、って
だけど読み進めていると

松谷さんが、「現代民話」の最終で全国を歩かれたときに
出会った、実際のその舞台にいた人からの証言をもとに書かれたこの物語が
児童文学としては想像を超える正確さで
というより大人って思ってる私もここまで詳しくは知らなかった(知ろうとしていなかった、どこかで読んでも忘れていた)
戦時中の日本軍のおぞましい行為の様子が…

ああわかってるわなんて思った自分が恥ずかしく情けなく


「アウシュビッツだ、日本人も日本のアウシュビッツを持っていたんだ」

って、成長し大学生となった直樹が思うのです


そういえば、日本人とドイツ人って似ていると思う
よく言われることだけど

命令され意義を与えられると
恐るべき正確さと勤勉さでこういうこともやってしまうところも

いま「日本人」「ヤマト民族」とかって声高にその優越性を主張する人たちがいて
その昔ドイツ人もアーリア人優越とか言ってませんでしたか

なんか背筋がぞっとした……

部隊のあった平房(ピンファン)を日本人が訪れると必ず嵐になる…
というジンクス通り、松谷さん一行が取材に訪れると現地は大荒れの天気、
踵を返した途端に虹がかかったという、あとがきに書かれたエピソードも何とも重い

松谷さんの渾身の作。
こういう本は読み継がれないといけないって思います

それはそうと…

直樹、って、ちいさいころ(前作)も まぁーなんかいい子すぎるんじゃないの
って思いましたけど
青年になっても「いい青年」すぎるわね?

母親(ってか松谷さん)の理想の息子像??( ̄m ̄〃)
posted by しろくま at 22:10| Comment(0) | こどもの本

「死の国からのバトン」


死の国からのバトン --- 松谷みよ子/著 偕成社 1976

「ふたりのイーダ」の続編ということで
というわりにはこれまで読む機会がなくて
わざわざ探して読みました。思いのほかの手間

なんていうのかなぁ
わかったのは
たいそう社会派の物語で
こういうのってもしかすると社会(っていうか経済優先の社会)ではうさん臭く扱われたりしがちかも?

土地の名前は変えてありますが
新潟の阿賀野川の第二水俣病のことだとすぐにわかる(大人なら)

「イーダ」より少し大きくなった直樹(と、ゆう子)が亡き父の故郷を訪れ
苦しい苦しい時代の先祖(の霊)と邂逅し
ふしぎな猫のふるまいからはじまる、公害病の兆候が出てくる頃の話

直樹はイイカンジに現代っ子で
でも柔らかい魂を持っています


松谷みよ子さんらしい
昔話のモチーフや
民俗民話の世界が素敵に織り込まれています

おもしろくも心に重いはなしです


直樹は、わたしより10年ちょいくらい上の世代なのかなー

posted by しろくま at 21:53| Comment(0) | こどもの本

2017年02月19日

"Grandfather's Dance"


Grandfather's Dance --- Patricia Maclachlan, Joanna Cotler Books, 2006

さてさて
Sarahシリーズも、最終巻。(第5巻)

あーあ おわっちゃった

この巻では、語り手は前作同様Cassieですが
弟もちょっと大きくなってすっかりお姉ちゃんらしく落ち着いて
いいかんじ…

弟のJack(でも本名はJohnってなんだか妙〜)が
おじいちゃんのまねばっ化するのもとってもかわいくて
でも(確実にくる)世代交代を暗示するようで切なくもあります

Annaの結婚式の準備が着々と進んで
農場に新しい車が来て

そうそう前作では電話が登場したし
時代が結構なスピードで進んでいるわねぇ…

結婚式のためにPapaは張り込んで車を買ったけど
でもやっぱり馬がいい…っていうのがおかしくて、でもちょっとしんみりした

そして最後に……


この巻もなかなかすてきでしたが
(とくにpebblesのところ!!)

シリーズで一番はやっぱCalebの巻かな。わたしには。


そうそう...
でも、唯一、この本の表紙のおじいちゃんは、わたしのイメージではない。
もっとleanで鋭い感じ。まぁね、想像は、人それぞれだけどさー
posted by しろくま at 23:00| Comment(0) | こどもの本

2017年02月18日

"More Perfect than the Moon"


More Perfect than the Moon --- Patricia MacLachlan, Joanna Cotler Books, 2004

と、いうことでSarahシリーズ5巻中の4巻目。

こんどは、Calebの妹のCassieが語り手です。まぁ大きくなったこと!8歳です。
交代してるのに、ついつい、I=Caleb で読んでしまう。いかんいかん。つじつまが合わないわ
(っていうことが何度かありました)

この巻で起きる事件はね…


って、
言わないでおくわ!(聞きたくないでしょう?(* ̄m ̄))

けどさ。
Cassie、女の子だしさぁ、末っ子だしさぁぁ

わたしは、やっぱり男の子が主人公のおはなしが好きだ!


女の子なら長女の話がいい!!
(個人的な好みの話です、ハイ)
posted by しろくま at 23:14| Comment(0) | こどもの本

2017年02月17日

"Caleb's Story"


Caleb's Story --- Patricia MacLachlan, Katherine Tegen Books, 2001

Sara, Plain and Tallのっぽのサラ)のシリーズ3作目。
邦訳はまだかも。

主人公(語り手)が、姉のAnnaから弟のCalebに変わります。
お姉ちゃんが家を出て、そして思いがけず、存在も知らなかった、おじいちゃんがやってきて…

後半、買い物の後スーパーのカフェで読んでたんですけど
もう
泣けて泣けて
ずっと鼻をかんでる変なおばさんになっておりました

Calebのなんとsweetなこと…

心が柔らかくて、注意深くて、やさしくて。

83ページ以降泣きっぱなし。


なんて素敵な物語だ―!


読んで?おすすめよ?英語だけど、(たぶん)中学生レベル。
posted by しろくま at 19:28| Comment(0) | こどもの本

2017年02月15日

"Skylark"


Skylark --- Patricia MacLachlan, Katherine Tegen Books, 1994

Sarah, Plain and Tall の続編。
邦訳はたぶん「草原のサラ」
(1作目と2作目で訳者が替わったのねぇ。読んでみたいような…)

これも字が大きくて薄い本なのでたいそう読みやすいです

パパとサラが結婚して、幸せいっぱいの一家に、
今度は夏の灼熱と干ばつがおそいかかり……

それにしても
この作者って、なんて上手なんでしょうねぇ

登場人物の気持ちを、どう描くか。どう描き分けるか。そしてその繊細さ。

パパの言った、
"We were born here. Our names are written in this land."
がとってもすてきなモチーフとして使われています

AnnaがSarahの誕生日にプレゼントした本、
Annaの作文ですけど、
Sarahがそれを読むシーンや

Papaと離れてMaineのSarahの実家にいる(疎開のような…)AnnaとCalebの様子には
胸がいっぱいになって泣けてきます

そしてお父さんの手紙は、とってもいい味。

2作目もよかった…(このシリーズ、全5作中あと2冊getしてあるの。うふうふ♪)

posted by しろくま at 00:25| Comment(0) | こどもの本

2017年02月14日

「のっぽのサラ」


のっぽのサラ --- パトリシア・マクラクラン/作 金原瑞人/訳 中村悦子/絵 徳間書店 2003

それで、訳書の方も読んでおかなくっちゃね。
短いお話なので、比べ読みもらくちんです

この本は、挿絵がとっても素敵です
(わたしが挿絵を気に入るのって結構珍しいかも)

この表紙になってる、干草の山を滑り降りるシーンは(実際は位置が少し違うけど…表紙用なのでしょうか)
やっぱり印象的な場面のひとつですよね

訳文はなんというか正確!で
ほほーーーそう訳すかぁ〜〜!なるほどーー!
って思ったり
うーむ わたしならこうする…
と思ったりしながらでしたが

やっぱりさ。
読んでる時の肌触りっていうか雰囲気が、英語と日本語では違うわねぇ
意味をとるか、肌触りをとるか、っていうところがあるのかなぁと思いました
(あと私の読解力もファクターのひとつかもしれないが…)

例の、"I am plain and tall."
「わたしはのっぽで、ぶさいくです」となっておりました

ぶさいく、かぁ。plain and tallっていいかたには、なんともいえない、crispなユーモアと
ちょっと凛とした、
頭をしゃんと上げた佇まいをかんじますけれどもね。

あと…

やんちゃな馬Jackを御するときに、パパがサラに言った言葉"strong hand"は、
訳されているように「てごわいからな」ってまぁそういうことだとおもうけれども
あぁ、そうそう、手綱を強い力で持っていないと、ぐいっと持ってかれるんよね〜〜〜!
なんて
(馬車は運転したことないけどもねー)日頃の乗馬レッスンのことなんか思いだすと
実感を伴った、そんな表現の箇所なんでありました
^^


そうそう
作中に出てくる、サラがみんなに教える歌は "Summer is Icumen in" (夏は来たりぬ)

輪唱ソングなんですねー!
youtubeですぐに聞けるってなんてありがたいんだろうなぁ♪
(ちょっとわたしのイメージと違ったけど…)

posted by しろくま at 23:44| Comment(0) | こどもの本

"Sarah, Plain and Tall"


Sarah, Plain and Tall --- Patricia MacLachlan, Kodansha International, 1995
(初版の発売は、1985年だそうです)

今月末の「子どもの本を読む会」のお題が「のっぽのサラ」なもんで
こっち(原書)を先に読んでみました

なんと
図書館にあった♪♪

これは日本の出版社から、子どもたちの英語学習のために出版された本のようで
翻訳者の金原瑞人さんのちょっとした解説と、
何カ所か゚の訳文の解説がついています。

英語は平易なので、中学生でも読めそうだけど
でも現地でないとわからない言葉や表現もあるから、やっぱり解説が少しあった方が子どもたちには読みやすいわねえ。

たくさん出てくる、花や動物の名前なんかは、
原書の方がググりやすくていいんじゃないかなと思います
だってさ
どんな姿か写真見つつ読み進めたいじゃないですか^^


登場するのは、アメリカのプレーリーのど真ん中の農場に住んでいる
Papaと少女Annaと弟のCaleb。
Calebはたぶんまだちっちゃくて、お母さんは彼を生んだ次の日に死んでしまったの。

顔を知らない、お母さんを慕うCalebの様子がいじらしくって(涙)

そこに
東海岸のMaine州から、会ったこともない女性Sarahが
お嫁さん候補としてやってくることになります……



子どもたちの柔らかい心と
パパの素朴な男らしさ、やさしさと
Sarahのサッパリと凛とした様子がとても素敵。

Sarahは自分のこと、Plain and Tallっていうの。
容姿は十人並みで背が高いです、ってことだけど
いいわね。潔い。

とってもすてきなお話でした



posted by しろくま at 23:18| Comment(0) | こどもの本

2017年01月30日

"Clockwork"


Clockwork or All Wound Up --- Philip Pullman/auther, Corgi Yearling Books, 1997

2005年にアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受けた児童文学作家フィリップ・プルマンの
この文章---
子どもたちには
愛情、食べ物、新鮮な空気、そして遊びが必要なのと同じく
芸術と物語と詩と音楽が必要
---
に感動して

この人の作品(の、面白そうなやつ?)と思ってこれを読んでみました。
メジャーどころではないけどね?

真冬のドイツのある町が舞台。

明日に大仕事を控えた意気地のない時計職人の弟子と
物語書きと
王宮の人たちと
凄腕の怪しげな魔術師のような男と、酒場の小さな娘と…


現実と物語が錯綜する、不思議な…ちょっと昔話風な…物語。
おもしろかった!!

そもそも輻輳した設定に、
ちょっとした説明的なコラムもところどころに挟まれて、
おはなしの構造もからくり(時計)っぽいよね。

そのコラムが結構シニカルでー

「王女の仕事は美しい姿でいること」
「金持ちは(その広告効果のため)物を安く買えるが、庶民は定価で買わなければいけない」
「医者の常套手段。(症状に)それらしい適当な名前を付け、害にも薬にもならないものを処方する」
「王子というものは手間暇のかからない答えを今すぐにほしがる生きものだ」


みたいなー

これ、たぶん小学校低〜中学年向け、って気がしますけど
このシニカルさってどうよ?
わたしは、好きだなぁー(* ̄m ̄)


この人の別の本も読んでみたい。

posted by しろくま at 21:40| Comment(0) | こどもの本

2016年11月15日

「ケンスケの王国」


ケンスケの王国 --- マイケル・モーパーゴ/作 佐藤見果夢/訳 評論社 2002

モーパーゴは好きです!数冊しか読んでないけど!!

これは11歳の男の子が、無人島に流れ着くという…
子どもたちが好きそうな設定で

漂流ものはわたしも子どものころたくさん読んだっけなぁ
一番好きだったのは「十五少年漂流記」でした
何度も何度も読んだっけ
いまは違うタイトルで確か…「二年間の休暇」?

まぁ断然テンション上がるのは「漂流記」ですかね。やっぱ^^

この本はモーパーゴものらしく(?)
戦争の影がある。
主人公の少年が出会う、無人島に一人で暮らす(って日本語が矛盾してますが)老人
ケンスケ
は、第二次世界大戦の生き残りなのでありました

なんかさぁ
救出のときのできすぎ感とか
二人の間の言葉は「英語」になり少年がケンスケに教えるんだけども
フツー子どもの方が言葉に柔軟じゃないか?
これだから英語の国の人たちは…
(まぁ、日本語の設定で物語をかける程、十分な取材はできなかったんだろうなぁと想像します)
なんて疑問がいろんなところに…大人視点で読むと…あったりもしますけども

そんなことよりね。

もう
(たぶん子どもたちはもちろん主人公視点で読むと思うんだけど)
わたしたちはケンスケの気持ちの方に寄り添ってしまうんだな
どうしても
(あるいは息子を失ったお母さんか)

そうすると
なんともいえない
切なく悲しく美しくうれしい物語。

2000年の、イギリスの子どもたちが選ぶ本大賞に選ばれたそうです

posted by しろくま at 18:24| Comment(0) | こどもの本

2016年07月23日

「べんり屋、寺岡の夏」


べんり屋、寺岡の夏 --- 中山聖子/作 文研出版 2013


今月の「子どもの本を読む会」のお題。
ということで木曜の晩急いで読んだんだけど、
金曜に行ってみたらお題の本は「春」(シリーズ最終巻、4冊目)だった…

でもさ。
やっぱり最初から読みたいよね。出来事が積み重なっていくわけだしさー

尾道が舞台で、主人公は小学生の女の子。
お母さんとおばあさんが細々とべんり屋をやってて
お父さんといえば売れない画家で家にはほとんどおらず放浪してて…


作中に出てくる家族は、どれもどこか不完全というか問題を抱えてて。

でもさ
そんなもんじゃない?
みんな、そんな中で いいなぁ とか やだなぁ とか うれしい とか思いながら
生きてない?

なんでもない普段の日常がいとおしく思えるような小説でありました


ところでさ

主人公は女の子なんだけど、なんともすてきな子なんだけど
(男の子が主人公の時みたいに)心ががーっと寄ってかない。

なぜだー!
ちゅん2を16年間育てながら…
boysに集中するのが習い性になってしまったのかしらん
posted by しろくま at 14:34| Comment(0) | こどもの本

2016年06月24日

「盆まねき」


盆まねき --- 富安陽子/作 偕成社 2011

全3回の富安先生の講座で、前回この本の裏話を結構伺ったので
(ご自身の小さい頃の体験からだそうです)

とっても読みたくなって本屋さんに行ったけどどこも置いてなくて

児童書の世界も、入れ替わりが激しいんだなぁぁぁ

で、amazonで入手。図書館にはあるだろうと思うんだけども

地方の大家族のお盆の数日間を
おじいちゃんやおばあちゃんの回想話と交互に描いてあって
なかなか凝った構成だなーと思います

お盆だから
死がいつも隣り合わせにあります

小学校低〜中学年向き(くらいなら読める)だとは思うけど
結構心にずんときます
特に最後の「ほんとうのお話」

前回の本に感じた作り物っぽい都合のよさはこの本には全然なかったな。
posted by しろくま at 20:24| Comment(0) | こどもの本

「元気なモファットきょうだい」「百まいのドレス」


元気なモファットきょうだい --- エレナー・エスティス/作 渡辺茂男/訳 岩波少年文庫 1988


百まいのドレス --- エレナー・エスティス/作 ルイス・スロボドキン/絵 石井桃子/訳 岩波書店 2006

モファットきょうだいの原作は、1941年(昭和16年)
100まいのドレス(改訳前は「百まいのきもの」)の原作は1944年に初版で出ています
1941年といえばちょうど真珠湾攻撃の年…


この本たちからもうかがえる、当時のアメリカの様子は、
今とずいぶん違っていて、
小さい子どもはひとりでうろうろしているし
大人は結構適当
世界は今よりずっと狭くて
暮らしは大変そうで
なにより
社会に何とも言えない重い雰囲気が少しずつ漂っているのが分かります

けど

子どもたちはそこだけ光り輝いているようで

特にすごい事件も起こらない日常の話なんだけど
でも子どもにしたら大事件の連続で
なによりすごいなぁと驚くのは
作者が、まさに子どもの視点で、そして子どもの感覚で、子どもの生活を描いてるということだなぁ

だから
読みながら楽しくてそして切ない

モファット家の次女ジェーンと
百まいのドレスの主人公マデラインは作者だろうなぁ


そうそう
わたし原書を読むのが趣味なもんで
モファット家も(e-bookならすぐ手に入る)読んでみました
まだ初めの方を読んだだけだけど

結構わかりやすい誤訳があった。(と、思うんだけどー)
渡辺茂男さんでもこんなことあるのねぇ

まぁストーリーにはちっとも影響ないんですけどもね^^
わたしのは2004年の新版第1版だから、最新の版ではもしかして訂正されてるかもしれないかな?


 
posted by しろくま at 19:59| Comment(0) | こどもの本

2016年01月08日

「波のそこにも」


波のそこにも --- 末吉暁子/作 偕成社 2015

特に説明も読まず読みだしたのですけど
海の底の国に上(地上の国)から幼い帝が降ってきて
尼御前とか三種の神器とか味方の赤旗敵の白旗とか...

平家物語の世界とつながっているファンタジーなのでありました

わたしファンタジーは十二国記みたいな緻密にできた世界が好きなので
これはどうも読み進みながら物足りなかったのですけれど

しかも
主人公だれよ?(いや、一番たくさん出てくるタマオが主人公みたいなんだけどさ)
とか
たった一回探したところで逆鱗をひろうなんって都合よすぎね?
ウシオのキャラ変わりすぎじゃね??
みたいな…


でもね
人魚族(ザンの人々)あたりのくだりはとっても素敵だったな


いやー 十二国記読みたくなった
posted by しろくま at 21:00| Comment(0) | こどもの本

2015年10月06日

「だれにも話さなかった祖父のこと」


だれにも話さなかった祖父のこと --- マイケル・モーパーゴ/文 ジェマ・オチャラハン/絵 片岡しのぶ/訳 あすなろ書房 2015
で、
続けてモーパーゴ。

「わしをまっすぐにみてくれて、ありがとう」

いろんなすれ違いと
子どものまっすぐなまなざしと。

これは
原書も読みたい。


posted by しろくま at 20:59| Comment(0) | こどもの本

2015年09月13日

「岡田淳の世界」展

mushroom.jpg
庭で発見。(でもキノコの同定はもうあきらめてる)

先週でしたか、神戸文学館まで
「岡田淳の世界」展を見に行ってきました

元関学の創立時の建物だったという文学館。
初めて中に入りましたけど
なかなかすてきなところでしたわ
昔図書館でもあったんですねー。いいなぁ)

展示はこぢんまりとしたものでしたが
手書きの絵や原稿。すてきでしたー

わたし大ファンなのよね。書かれたお話はほとんど読んでるな
(この頃の作品にはまだ手が伸びてないですが)

一番、あらためて、感銘を受けたのは

(作品を通じて)
子どもたちに
この世はいいところ、生きるに値するところだよ
っていうことを届けたい(表現はちょっと違うかも)

っておっしゃっているところ

本当に同感だしおかげさまで
わたしもまた志を新たにいたしました
ありがとうございます



そうそう
会場で(っていうかわたしの他にはせいぜい3〜4人しかいなかったけれども)
知り合いに会いました!うひょ〜!!すごい偶然だね♪


posted by しろくま at 14:13| Comment(0) | こどもの本

松岡享子さん講演会「子どもとことば」

pushups.jpg
いとこたち大集合、みんなで腕立て伏せしています
( ̄m ̄〃)おもしろい…

先週、松岡享子さんの講演会に行ってまいりました
すてきなお話だった…
松岡さんは、ゆったりと、大きくて、知的でした
(お話の構成にもうなってしまいました)

松岡さんはお若い頃図書館で仕事をなさり初めて
当初は
子どもにとっての良い本はなにか、っていうことが主な関心だったそうなのですけど
あるときから
「おもしろく本を読んで、そこから何らかの益を得る子どもに育てるにはどうしたらいいか」
という風に
「本」から「子ども」に関心がシフトしていったそうです

そのきっかけは
高度成長期の70年代、「子どもの様子がものすごく変わった」


これを彼女は
「社会の変化が子どもにあらわれた」とおっしゃっていました

子どもたちに具体的にどういう変化があったかというと
・以前ほど本を楽しまなくなった
・読み方が浅くなった(心に残っていない)
・お話をあまり楽しまない子が現れてきた
・お話を聞いているときに、語る人の目を見ない子が現れてきた

本は変わっていないのだから、変わったのは「こども」のほうに違いない

子どもの中に育つ「ことばの力」が弱くなってきたのではないか
と考えられたんだそうです

現在は、その時期よりもずいぶん子どもたちの様子は元に戻ってきていて
それは自己治癒力のようなものっていうか、生体の健康な恒常性による回復だとおっしゃっていましたが
(すこしほっとしました)

で、何が子どもの言葉の力を弱めてたのかっていうと
指摘されていたのは
・テレビ
本来「経験」は、五感とともに得られるものだけれど、
テレビによる疑似的な経験は、言葉が視覚だけで入ってくる
これが子どもの言葉を弱くしている。

・刺激が非常に増えている
ずっと言葉が聞こえていて、大量の情報量に子どもが(防衛的反応として)「聞き流す」ことを早く身につけている
子どもの中で言葉が軽くなる

・子どもの生活が忙しい
お稽古が多かったり、やることがふえたり
ゆったり静かな「なにもしない」時間が失われている
(ボーっとしている時間が減ったのは、親の目が届くようになったからかもー)
遊びが減っている
ことで、身体とともに養われる言葉の感覚も育たないし
言葉を聞こうとする静けさも
本を読んだ後に「反芻してイメージを定着させる時間」も失われている

・一番大切な、自分の言葉を「聞いてもらえる」そして「わかってもらえる」経験から育つ
安心感、信頼感が一番大切なのだけれど
これが育っていない
っていうのもご指摘のひとつでした

お母さんに気持ちの余裕がなくなっているのかなぁ。
不安だったり。いろいろ焦ってしまったり。
「感じて」育児をできればいいんだけどより「頭」「マニュアル」に頼ってしまったり。
自分の外に基準や指針があると思ってしまうような気がしませんか
(このあたりはわたしの感想)



で、この頃さらにお考えなのは
・言葉を生み出す「前」の身体にも変化が起こっている
っていうことなのだそうです

体力がない。筋力がないから姿勢が悪い。
これは胎児のころの、空間的な(子宮内の)窮屈さにも原因があるそうな。
あと赤ちゃんが何かしたい時にすぐに禁止する傾向は意志を育てない。

こうおっしゃっていました
「しようとしたことができる、
しなやかな体が
次の意欲を生む」

ちょうど森の声さんのblogでも読んだばかりです
(大切なことを、繰り返し書いていらっしゃるものね)


赤ちゃんは、快いことと快くないことの中で暮らしている。

快いこと を ことば と結び付けていく。

機嫌よく楽しそうにしている状態をどう作っていくか。

「静かであるが、覚醒している」状態が、一番知的なことをできるとき。
本もお話も(子どもの中へ)入っていく



テレビを見るようになって、変わった子どもの姿はここにもありましたっけ

まぁ、テレビは象徴的なもので、それだけじゃぁないとおもうけど


posted by しろくま at 13:30| Comment(0) | こどもの本

2015年06月22日

「アーミッシュに生まれてよかった」


アーミッシュに生まれてよかった --- ミルドレッド・ジョーダン/作 池田智/訳 評論社 1992

原題は"Proud to be Amish"だそうです。

アーミッシュと言えば
高校時代、アメリカ留学から戻るときにペンシルベニアに何日かステイして
その時に
「あの人たちがアーミッシュよ」って教えてもらったんです

遠目に見ただけだけど

馬車に乗っていて、ひげが生えていて、帽子をかぶっていて
その人たちの静謐なたたずまいがとてもとても印象的で…

キリスト教の厳格な一派ですが(詳しくは↑のリンク先をご覧くださいね)
いろいろいらっしゃるみたいで、
この物語の主人公(11歳のケティ)一家は
中でも一番変わらない昔ながらの戒律&生活秩序を守っている
Old order Amishという人たち。


17のときに見かけて以来、ずっと心の奥に
アーミッシュの人たちの面影が残っていて(夢に出てきたこともある)
何年か前でしたが京都でアーミッシュ展のようなものがあったときに
見に行きましたっけ。

そこで知ったのは
広く知識を求めないために、一見とてもナチュラルな生活のように見えるけれども
服地(服は手作り)は実は扱いやすい化繊が多かったり
食品添加物などにも無頓着だったり、という面があるということでした
(確かcookbookとか買ってきたような気がするな〜)

それはさておき…

この物語は日本語訳を読んだけどタイトルは原題が好きです。

アーミッシュの生活が丁寧に描写されていて
そこで生きる人たちが、周囲(のアメリカ文化)と悩みながら共存している様子や
なによりも
主人公のケティが、自分も年頃らしい好奇心や欲求に悩みながら
毅然と、よいアーミッシュとなって生きようとする様子が
とっても潔くてさわやかです

この方々の生活を見て(読んで、だけど…)いるとさぁ
なんだか
友の会(婦人の友の読者会のね)の人たちを、思い浮かべてしまうなぁ

質素で
潔くて
丁寧で。


わたしは、いよいよというかとうとうというか
7月末で退会することにあいなりましたが…
(10年間もお世話になりました。ありがとうございます)



一度ランカスターを訪れてみたい。
そういえば、
スリーマイルに近いのではなかった?


posted by しろくま at 00:39| Comment(0) | こどもの本

2015年06月19日

"The Spook's Nightmare"


The Spook's Nightmare --- Joseph Delaney, A Random House Children's Publishers, 2010

前巻を読んだときに書いた通り今回は
「2冊いっぺんに」買ってみましたがそうするとなんていうか
心に余裕ができたっていうかガツガツ読む雰囲気じゃなくなったっていうか
…しばらく積んどいて安心ってことになっちゃいまして…

なんと2か月以上放置!?


で、やっととりかかりましたらあまりの展開の速さに

やっぱりイッキ読み。でした。
それに特に今回は

スピードが速い!危機が次々に訪れる!
もうだめじゃん〜〜〜っていう最悪の状況から何度も何度もカムバックして

なんていうかさぁ
この物語は一貫して主人公Tomの語り(回想のようなね?)でつづられているんだけれども
the Creatorとしての作者の存在感が大きいわぁ
もうこのストーリーの中では
作者万能よね!(作者なんだから当たり前なんだけど)


今回(シリーズ第7巻)は今までで一番むごたらしいシーンが多いし
(あ、でも、慣れたかも)
思えば、Darren Shan読んでた時はこーゆーホラーなシーンにもっとずっと免疫がなかったけど

でもTomは相変わらず素敵ないい子で

Billの残した犬たちとの感動のシーンはもう胸がいっぱいになって泣いてしまったり
(ちなみに、ちょうど図書館に行く用事があったので、このシーン和訳ではどうかな?っておもってそこだけ読んでみましたが、日本語にされた文章ではちっとも感動しなかったです…)


あと
前巻で彼の心に置かれた「一点の悪」が、でもそれは

"I'd become corrupted by the dark and there was indeed a sliver of darkness within my soul.
It was a danger to me, but also a source of strength."

って理解するところ。

ここがなんとも言えず印象的でした

どんどん、Tomが一人前のSpookに
そして本当に強い存在になっていく〜〜〜〜〜

次も読むぞー

ъ( ゚ー^)
posted by しろくま at 09:03| Comment(0) | こどもの本

2015年05月18日

「春のオルガン」


春のオルガン --- 湯本香樹実/作 徳間書店 1995

(今手に入るのはこちらの方→みたいです)


この人の本は
「夏の庭」が衝撃的に素敵だったので
BookOffで発見して即買い…


思春期のころの、あの何とも表現しにくいいたたまれないような気持ちが
はっきりくっきり描かれてる

それは素直にすごいなぁって思うんだけれども


わたしはやっぱり
少年が主人公のほうが好きだなぁって思いました


posted by しろくま at 20:44| Comment(0) | こどもの本

「星の牧場」


星の牧場 --- 庄野英二/作 理論社 2003
初出は1963年らしい。あら。私の生まれる前)

映画にもなっているのねぇ(でもあえて見たくない気が)

美しくって幻想的なお話。
でも
最初からひと刷毛はいたように哀しい調子がずっとある。

戦争に行って
大切な馬をなくして
記憶もなくして
帰ってきた人が主人公だから

お話は最初から最後まで淡々と美しいのだけど
いつ主人公の体験したことが語られるのだろうって思いながら読んでいたら
どきどきしました
(結局最後までそういう話にはならないのでありました)



だからこれは
ちょっとこわい物語。
posted by しろくま at 20:36| Comment(0) | こどもの本

2015年04月29日

「ふたりのイーダ」


ふたりのイーダ --- 松谷みよ子/著 講談社青い鳥文庫 1980
(初出は1972年で、この装丁の赤がすごく印象に残っています)→


38年ぶりに読みましたのです

小学生のころ…市の市民会館だったかホールみたいなところに
映画が来てね
妹と母と行きました

映画が先だったか本を読んだのが先だったかもう定かではないのですが

映画の印象が強烈で、
小さかった妹なんかはあのがたがた動く椅子がほとんどホラー映画だったと

椅子の悲しみだけが印象に残っていてストーリーはほぼ丸々忘れておりましたので
こんな物語だったっけってあらためて思いましたけど
それでも
「波打ち際に戻ってくる流し灯篭…」は、しっかりと大人になっても心の中に残っておりました
(っていうか出所はこのお話だったのか!って気がつきました)

あと当時気がつかなかったのは
この「お母さん」は松谷さんご本人に相当近いんじゃないかってこと^^


やっぱり同じものを伝えたければ

文章と
映画とでは
畢竟描くものを描き方を変えなければならないよな〜〜〜って今回しみじみ思いました


原爆投下後20年目の物語です

今年は
阪神大震災後20年目
この符合も心に重いものです


posted by しろくま at 14:46| Comment(0) | こどもの本

2015年02月02日

「緑の模様画」


緑の模様画 --- 高楼方子/作 福音館書店 2007

うふうふ。続きまして、また読んでしまった。

この人の物語って、いつも女の子が主人公なのよねぇ。
男の子のお話も、書いてくれないかなぁ



3人の女の子が小6〜中1になるあたりの物語。
舞台は空の色からして、モクレンやレンギョウの花が咲く時期からして、
北の大地ですね。函館

女子ノリ満載なので(いつも書いてますが)女子力低めの私には
どうやらこのあたりくらいが限度かも

(ここからは、これから読むつもりの方は読まないでおくことをお勧めいたします^^)


この3人と、あるおじいさんとの不思議な出会いのお話なんだけれども
ラストに近づくにつれて、
このおじいさん(かつての若者…)の気持ちを思うと切なくって
結構泣けてしまった。


おじいさんは何も言わずいなくなったのに
すべてのいきさつがguess通り…
っていうのは(安心するものの)なんだか安直なような気もしますけど

まぁいいのだ。現代のおとぎばなしなんだよね
そして「小公女」へのオマージュ。

作中に引用されてる
「汽車に乗って アイルランドのような田舎に行こう」

中学校の時合唱で歌った!そうか。詩だったのね。

中学校の担任の先生が音楽の先生で
♪珍しい少女や 牛の歩いてる♪って休み時間に歌ってたら
「珍しい少女…お前みたいな(^w^) 」って言われたのさ。先生お元気かなぁ。


posted by しろくま at 19:58| Comment(0) | こどもの本

2015年01月15日

「魔使いの弟子」


魔使いの弟子 --- ジョゼフ・ディレイニー/作 金原瑞人・田中亜希子/訳 東京創元社 2007

魔法使い(wizard)じゃないんだよね、魔使い(spook、をこう訳してある)、なんだよね
これって
現実にもありそう…魔「法」使いなら(たいていは)幻想世界だけど。

舞台はイギリスでボガートとか魔女とか出てきて。
主人公は12歳の男の子で

弟子になったばかりだから失敗ばかりするのだ。
でも
筋を通す男気のあるタイプで、自分でなんとかしようと一生懸命なの

昨日中学校の図書室で借りたばかりなんだけど
その日のうちに読んでしまった。
おもしろくって
でも

いろんな謎が全然解決されないまま終わるのよねぇ
続きを読むしかないよねぇ…

( ̄w ̄)


男気といえばさ

ちゅん2@13歳は一人っ子だから弟妹の面倒を見るってことが身についてないし
(だからってわけでもないかもだけどさ)
小さい頃からちゅん2やその友達なんかの様子を見てきて

うちのちゅん2はやさしいしいい子だけど男気だけはない…
残念!!!

ってずっと思っていたのですけどもね。

このごろ、
なんと彼にも結構な男気っていうか骨があることが分かりましたのよ



うわーすごい。
子どもって(アタリマエなのだが)成長するのねぇ…



ちっちゃいころはそのかわゆい受け答えを楽しんでいたけど
このごろは
なかなか驚くようなまっとうな言葉が口から出るのを楽しんでおります。

男の子の母はやめられませぬ。至福ー

posted by しろくま at 15:44| Comment(0) | こどもの本

2014年11月28日

「時計坂の家」


時計坂の家 --- 高楼方子/著 リブリオ出版 1992

「十一月の扉」がすごくおもしろかったので
こっちも読んでみました
昨日届いたんだけど夜に読みはじめたらやめられなくなって寝ないで読んでしまった
(3時半に読了。3時過ぎに外で大きな音がして、車がうちのすぐ前で脱輪してた…)


汀館ってこの物語の舞台の町は(明らかに)函館
古い港町で坂があって洋館があって町の向こうの端には修道院があって
朝に獲れたてのイカを売りに来るはず(って今もかな?この物語にはないですが…)


夏休みに親元を離れておじいちゃんの古い家に滞在するんだけど
いかにも何かが起こりそうな家で
古い(使われなくなった)ドアにかかっていた懐中時計がいきなり花に変わって

「大きく開いた白い花びらの中に、さらにもうひとつ、紫がかった糸のような花びらを持つ花」

あ、トケイソウだ…

魔法のような花ですよね(Passifloraってレメディーにもなってる。)

おじいさんがお手伝いさんと二人で住むこの家は
古くて謎めいていて独特の正確な時間が流れていて
こんな家で夏休みを過ごすって思うだけでどきどきします
しかも
函館…

わたしの叔母が昔函館に住んでいて
木造の洋館の2階を借りて住んでいたんですけど
わたしがそこに行ったのはとても小さい頃だったのに
玄関を入ってすぐの広い吹き抜けのホールや曲線を描いた階段なんかをまだ覚えていて
やっぱり 子どもの心にも不思議な印象を残した家であり
街だったんですよね

このお話にもトケイソウをはじめ

熾天使とか
ジャスミン(マツリカ:茉莉花)とか
ロシア語のPや亡命中の時計職人やマトリョーシカや
奇術とか螺鈿細工の煙草立てとか…
そんなモチーフのひとつひとつもふしぎでツボだし

出てくる人たちもなんともふしぎだし

今生きてるこの世界と別の世界がふしぎに錯綜していて
「十一月の扉」もそうでしたけど

そこに愛情と哀しみが流れていて

もう堪能しました

マリカちゃんの日本人離れした様子の容貌からで、
じつは主人公(フー子ちゃん)のおじさん(お母さんのお兄さん)のほんとうのお父さんはロシア人で…

なんて妄想も膨らんだりしてさ(結局そうではなかったが)
( ´艸`)



最後にまた熾天使が現れたところなんかも胸を打ちました

後日談をあれこれ想像できる終わり方なのもまた(ちょっと残念だけど)豊か(な終わり方)だと思いました


いろんなモチーフがつづれ織りのように巧みに絡み合い織りあげられた美しい物語
いやーおもしろかった
この作者 くせになりそうだなー



posted by しろくま at 16:47| Comment(0) | こどもの本

2014年11月24日

「十一月の扉」


十一月の扉 --- 高楼方子/著 講談社(青い鳥文庫) 2011(初出は1999年リブリオ出版)


連休でした!で、いいお天気でした!
そんでもって
とくになぁんにも予定がなかった♪♪♪(やりかけの仕事はあるけど)

あーなんか夢みたい。
ホメオパシーの勉強(&プラクティス)してた時は、
こんなおだやかな休日を過ごすなんって夢のまた夢だったわ ...( = =)




ってことで
今日は「世界を、…」を読み終えてそれからこの本を読んでました。
我ながら脈絡がない選書。っていうか、
どちらも中学生にぴったり、という点では脈絡「アル」かぁ…


今月の「児童文学を読む会」のお題の本なんですけどね。
けっこうページ数もあるんですけど(字は大きめだけどさ)
すっかりはまってしまいイッキ読みでした


中学2年の女の子が2カ月だけ下宿する、
って設定で
そこの住人たちとの触れ合い、そして家族を離れて過ごすことで自分の内面とも深く向き合う
っていう物語なんですけど


こういうの読むと(自分が)中学生くらいだったころの瑞々しい気持ちを
うっすらと思いだすわよねぇ(* ̄(エ) ̄*)
そして
夢の力もねぇ

この少女の日常と、彼女がノートに書き留める物語とが
交互にインタラクティブにつながって進むという形式も
面白いし
中3の耿介くんもすてきじゃーないですか
「たのしい川べ」を読んでる男の子なんてねぇ
「ムーミン谷」を読んでるうちのちゅん2も相当すてきですが^^)
彼は、こういう物語に少しずつ癒されていったのでしょうねぇ


それでね。
最後にこの(彼女の創作世界の)登場人物(かつ主人公的存在)の小さな子ネズミに
わたしってば
ぐぐっと同一化してしまったわけですね

なんか
涙…



いやぁこれをしかも11月に読むってコタエラレマセンワ〜
あーおもしろかった♪

ラピス文房具店に行きたい…

(表紙はリブリオ出版のがだんぜん好きね)↓



posted by しろくま at 17:52| Comment(2) | こどもの本

2014年10月20日

「かかみ野の土」


かかみ野の土 --- 赤座憲久/作 小沢良吉/絵 小峰書店 1988


舞台は、壬申の乱前後の美濃、かかみ(各務)野。
主人公は村国の里の長、オヨリ(村国男依)の一人息子シガマロ(志我麻呂)

彼はまだ少年で、父親が将軍として従軍した壬申の乱についていき、
戦いを自分の目で見て帰ってきます。

のどかな故郷の人々と、戦場での戦士達、そして戦場となった土地の人々。

要職を務める父親への誇らしさと同時に
戦争とは理不尽なものだ、酷いものだ…と少年の心が受け止めるあたり


「『わしのせがれは、殺されたんですじゃろ?
だれのためであろうと、殺されたことにはちげぇねぇと思いますのじゃ。
それがむごうてむごうて』
それだけを、はきだすようにいって、老婆は両手で顔をおさえた」


ここが、ある意味でわたしの中ではクライマックスの場面でした。


はじめ文章に慣れるまでは結構読みにくかったですけれどもね。
なぜかなぁ 文節が短いのと、
わたしの好みよりはずいぶん、情景の描写が少ない感じだからかな?


古代から人は連綿と精一杯生きてきて今につながっている
っていう感覚が胸に満ちる本です


posted by しろくま at 17:03| Comment(6) | こどもの本

2014年09月20日

「種をまく人」


種をまく人 --- ポール・フライシュマン/作 片岡しのぶ/訳 あすなろ書房 1998

いやーやっぱりいい本
翻訳の方もイイカンジに読みやすかったです

でもさ

これって原作を読んでから映画を観に行く…ってのと近いのよね

原作を読んだときに想像してる、登場人物の
雰囲気や、口調や、乾き具合や、身ぶり動き…
なんかの個人的に感じてるイメージと

翻訳を読むとやっぱりちがんだよね
特に日本語は男女で語尾が違ったり、言葉も違ったりするから。。。

なのでそういう意味の
違う感
はどうしてもあるけど。それはそれで面白いとも言える

ただ
pitchfork
はさ。

やっぱり文中にある「乾草用三叉」じゃなくってサスマタみたいな二又だと思うわよ
だって
それで人を動けないように抑えておいたんだもの〜



いい話や。やっぱり

(ちなみに消防署の地図記号ってさすまたを図案化したものなんだって〜!へぇぇーー)
posted by しろくま at 14:31| Comment(0) | こどもの本

2014年09月18日

"Seedfolks"


Seedfolks --- Paul Fleischman, Joanna Cotler Books, 2002

「風をつむぐ少年」も相当おもしろかったけど
これは、更に
いいなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

読みはじめたら止まらなくなりました

ある少女がごみ捨て場のようになっている都会の空き地に
豆(この絵本にも出てくるリマ豆)を数個植えるところから始まるのですが
そこから世界が大きく動き始める!のでした


1章に一人がフォーカスされていて
人種も年齢も性別もばらばらで
ただある町(クリーブランド)のある通り(移民の多いさびれた通り)(あるいはその近く)に住んでいる人たちで
そのひとりひとりの独白のような文章が続いています
(当然だけどひとつひとつ個性的に書き分けられていて味がある。
これは声に出して読むのがおすすめです)

ひとりひとりのお話は少しずつ微妙につながっていて
ある人の物語の中に別の章の別の人が出てきたり

そしてみんな、すこしずつ生きにくさや問題を抱えていて


読んでいても切なかったり
ほっとしたり

初めに豆を植えた女の子の動機も切ないし

まわりの言葉がわからない移民のおじいさんが土に触れて目の輝きを取り戻す話や

「大人が嘘をつくのをはじめて見た」っていう少女の驚きや

自分やおなかの子どもを憎んでいる10代の未婚の母Maricelaが
「わたしの身体も、自然の一部なんだ。すごい」って気づくところや

ひとつひとつがこころに残っています

控えめな挿絵(各章の主人公の顔と、ちいさなモチーフ1個)もとてもすてきです
文章につく絵は
このくらいがいいなぁ

全員が種をまいたり、あるいはまいた人につながっている物語ですが
Seedfolksっていう言葉は、あとがきで著者が語っていますが
祖先」っていう意味もあるのね(メイン州あたりの古い方言らしい)
自分たちにつながる種になった人々、っていう感じかなぁ?

だからこのタイトルは本当に大切な言葉なんだと思います

そうそう
この著者のあとがきがまたとても面白かった。
移民の人たちや、植物を育てることなどに、ご縁のある人生を過ごして来られたのね
そういうところから物語が生まれるんだなぁって思いました


この本ホントにお勧め。
小学校中学年くらい?が対象(十分読める)の本だと思います


和訳は「種をまくひと」
だそうです
こっちも読んでみよう〜^^


posted by しろくま at 16:39| Comment(0) | こどもの本

2014年06月27日

「ブラッカムの爆撃機」


ブラッカムの爆撃機 --- ロバート・ウェストール/作 金原瑞人/訳 福武書店 1990

中学校の図書室で借りて読みました。
ジブリの宮崎駿さんが大好きだという(ことをどこかで読んだ)一冊
これは古ーい版やねぇ
短編(っていうか「ブラッカム…」はちょっと長め)が二つ収録されています
(「チャス・マッギルの幽霊」 "The Haunting of Chas McGill"と「ブラッカムの爆撃機」 "Blackham's Wimpey")


ロバート・ウェストールはわたしかなり好きです
読んだもの数冊…の中で)いちばんは今のところ「弟の戦争」ですけど…


この本の短編はどっちも甲乙つけがたく好きです。
二つとも戦時下の幽霊ものだけどさ

「弟の戦争」と時代は違うけどどれも
「少年の普通の生活に戦争が入り込む」凄みのある恐ろしさを
なんともいえず巧みに自然に描いていて

少年の母としてはいたたまれない思いも味わいながら読むものです


「ドイツもイギリスもくそくらえだ。
ガソリンと爆弾を積んで、地上五千メートルを飛んでる連中と、そうでない連中があるだけだ。
本当の違いっていうのは、それだけなんだ。
空を飛ぶ連中と、空を飛べと命令する連中、それしかないんだ」



若者を戦争へ向かわせる権力への痛烈な批判がこめられています
(と、わたしは共感する)



なんていうかなぁ…


あーおもしろかった っていうにいえない心に爪を立てるおもしろさ…






posted by しろくま at 22:11| Comment(0) | こどもの本

「星空ロック」


星空ロック --- 那須田淳/著 あすなろ書房 2013

この本読み終わるまで気づかなかったんだけど
"Little King December"を訳(「ちいさなちいさな王様」)された方なんですねぇ
(と、いうのは語弊があって、訳されたのはドイツ語の原書ですけども)

すんなり読めて、
おもしろくて、
きれーーいに最後にぜーーんぶがぴったりおさまって

特に星空コンサートのアンコールのシーンなんって何度も読んじゃった。

ま、きれいすぎる気もするけれどもおはなしだものね…


読んだ後に表紙を眺めると妙にしみじみしてしまいます


いいなぁ。青春。











posted by しろくま at 21:58| Comment(0) | こどもの本

2014年06月21日

「イワンのばか」


イワンのばか --- レフ・トルストイ/作 金子幸彦/訳 岩波少年文庫529 1955


これもこの本屋さんで目にとまった本。ありがたい〜〜〜^^

こどものころに、民話集かなんかで読んだよね
イワンのばか…
悪魔の潜った小さい穴しか覚えていなかったわ…(相変わらずvisualな記憶が強いっていうか)


いやー
これ

こんなにもこんなにも深いお話だったんやー

(いや、民話って深いですけれどもさ)
トルストイって、すごい。すごいすごい。

トルストイって「戦争と平和」を小学校のときに読んで以来かも…
(人名がやたら難しかった気が)
いやー
スミマセン。また読みます。大人として。




キリスト信仰がこの本のすべてのお話の土台です
これを読んでると
やっぱり人間には信仰(と、いえるもの…キリスト教に限らず、大きく倫理も含めてですけども)が必要だなぁって

信仰のない人生って???…
これがギモンに思えます




11のお話が収録されています
どれも胸をうちます

「愛のあるところには神もいる」は、「くつやのまるちんと同じお話ですけど

やっぱり
これは大人は絵本よりこの文章で読むべき。


ばかのイワンには二人の兄さんがいます
軍人のセミョーンは武力と命令で何でもできると考え
商人になった、たいこ腹のタラースはお金があればなんでもできると考えます

でも…


自分の手足を使った、労働でもって愚直に生きるイワンには
「知識」でものごとをどうにかしようとする悪魔すらも全くかなわないのだ。



このテーマは
収録の「ふたりの兄弟と黄金」にもっと厳しくわかりやすく出てきます。


いやーおもしろかった



あのさ

ご近所のAさんとBさんがもしけんかを始めたら

普通はどうにかしてやめてもらおうと考えて仲裁しません?

それを
好きな方に味方して一緒にケンカしよう

って
アホなことを画策しているこの国のエライさんたちに絶対読んでもらいたいわ。

(いや、そういう人たちは読んでもわからんかも)






posted by しろくま at 22:59| Comment(0) | こどもの本

2014年05月08日

「ここからはじまる」


ここからはじまる --- はらだみずき/著 新潮社 2014

今月の「児童書を読む会」のお題なもんですから手に取りました

最初の100ページはホント面白くなくって
いやいや読んでて

だってさー
主人公は小学生の息子を持つパパなんだけどさ

まったく・ほんの1mmも共感できない
視野の狭さと身勝手さと想像力のなさとこどもの成長を見通すスパンの短さ

あーツマンナイ超つまんないと思ってページをめくりながら

この人が少しずつ「大人」に「親」らしく変わりはじめた頃になって
少しずつおもしろくなりました

すれちがって、空回りしていた子どもへの愛情が見えてきて
最後の方は結構ジーンときたな〜( ̄w ̄)


口先で、あるいはおざなりに、あるいは「ながら」導こう・先を示そうとするのではなくて

子どもと真剣に向き合うってこういうことだよね



結構おもしろかった
でも
序盤のあの退屈さなはんとかならないものかしら
(ま、その苦行があってこその花かもだけど)



posted by しろくま at 23:37| Comment(0) | こどもの本

2014年04月30日

「三つの冠の物語 ヒース、樫、オリーブ」


三つの冠の物語〜ヒース、樫、オリーブ〜 --- ローズマリ・サトクリフ/著 山本史郎/訳 原書房 2003

中学校の図書ボランティアに行くとなにかしら
おもしろそうな本を物色して借りてきます
新年度になったばかりでまだ個人コードがなく…ちゅん2のコードで借りてきた
( ´艸`)しかしあいつまだ借出0冊って…

サトクリフはいつも読みたーいと思って手をつけるのですけど
なんだかな
読み進める情熱が湧かなくって途中になってしまう作家なんですが
(大人気なのにねぇ)


これは短編集だし
結構読めた。
っていうかやっぱり
心がざわざわするな。心配だったり、いたたまれない気持ちになったり。こんな短いのに
何回か途中でやめたくなった

3つの短編が収録されていますがそれぞれ

ヒースと
樫(オーク)と
オリーブの
花輪(もしくは冠)が物語の…友情の物語のモチーフとなっていて

うわーこの人(作者)なんてうまいんだろうなぁ
ってしみじみ思います

ストーリーもそうだけど
骨格というか構造が。すらっと素敵に整って3つ、立っている感じです

ホント中学時代にこういうの読んでほしいよ〜〜


いやーおもしろかった
でも
もっと長かったらやっぱり、読めないかも…(勇気がないのかしらね)


posted by しろくま at 01:36| Comment(0) | こどもの本

2013年12月17日

「つみつみニャー」


つみつみニャー --- 長新太/作・画 あかね書房 1974


今日はちゅん2の中学校で三者面談でした。
あろうことか時間を間違えて1時間15分も早く行ってしまった…

(で、ちょうどあいてたのでその時間に入れてもらいました。ほ)

ちゅん2は、
あら。素直だわ。って軽ぅく意外。中学生ってこういうときもう少し仏頂面なんじゃないの?
(なーんてね^^)


この本は先日読んだ河合隼雄先生のご著書に紹介してあったんです

長さんさすがのナンセンス!

でも
そうかぁ、「お母さんの不在」ってのがキーなのね、こういうふしぎなことが起こるのは…

って
ご解説を読んでいたもんで(もう大方忘れている気がするが)
なんだかいつもよりこういうシンプルなお話が立体的に見える気がしました。

これは幼年童話だから、きっとお母さんの不在くらいの条件であって
お父さんがふしぎ体験に同行できるのであって

「グリーンノウ」や「アリエッティ」「マーニー」くらいの年(10歳くらい〜)になると、
すこしずつ自分の世界が広くなって
今度は「両親の不在」が必要になるのかなぁ。
(それで同伴者はおばあさんとかもっと血縁の遠い人とかになるのかもね)


おもしろいのでちゅん2に読んで聞かせてあげました
読んであげたっていうか
晩ごはんの支度をしながら「つみつみ…」つぶやいてて
食後いよいよ私が勝手に声に出して読み始めたってわけなんだけど

もうこういう小さい子の本は興味ないかなぁなんて思いつつ
意外(ってほどでもないか…)にも
にこにこしながら楽しそうに聞いてて

ときおり
「えを見てね」なんてところがあるもんで
TVもつけずに興味津々ですり寄ってきてました

( ´艸`)
やっぱ素直〜^^



posted by しろくま at 01:38| Comment(0) | こどもの本

2013年11月22日

「ドローセルマイアーの人形劇場」


ドローセルマイアーの人形劇場 --- 斉藤洋/作 あかね書房 1997


「ルドルフとイッパイアッテナ」の斉藤さんです
(やっぱネコがお好きなんだなー^^)

ドイツが舞台で
人形遣いのおじいさんと若い高校の先生のお話なんですけど
(わたし初めは中年の先生を想像しながら読んでたけどね)


なんかこの人たちは天狗さらわれた人たちなんじゃあないかって
思いました

天狗にさらわれた人は、人とも天狗ともつかないものになって
人の世界ではないところで生きて
森や植物の精と付き合ったり結婚したりして
「狐笛のかなた」にそんな話があったっけー)


なんかこのラストはだから淋しいのよね。わたしは。

今日は月一度の「子どもの本を読む会」で、この本が今日のテーマでしたが

「こういう放浪、幻想…が男の人の夢なんじゃないか」って。
へぇぇ

それと
「本当に好きなことを生業にして生きる」


そうだなぁ 幸せかなぁ (でもわたしはやっぱり人間がいいなー)




こどものための平易な文体文章ですが
ふしぎに大人のためにも思えるお話。




posted by しろくま at 21:52| Comment(0) | こどもの本

2013年10月21日

「あたらしい図鑑」


あたらしい図鑑 --- 長薗安浩/著 ゴブリン書房 2008


主人公は13歳、中1の1学期、ちょうどちゅん2ぐらいやなー


彼の中の、表現できないまだ形のない思いと

ことばへの感受性とが

その成長の様子が

みずみずしくていとおしい感じ。



彼の人生に強烈な印象を残して去っていった、老詩人の存在感がすごいですー
(カッコよすぎな気もするけどー)

思春期のこの時期に、見上げるfigureに出会えた人は幸せよね。


あと、
ゴブリン書房て…( ´艸`)




posted by しろくま at 23:59| Comment(0) | こどもの本

2013年10月14日

"Mouse Tales" 「とうさん おはなしして」


Mouse Tales --- Arnold Lobel, Harper Collins Publishers, 1972


Arnold Lobelの本は、原著もたいそう気になるので
(できるだけ)一緒に読むことにしているのです

(英語すごい易しいし…訳されたものよりずっとやさしい気がするなー)


いま、3月の「ストーリーテリング」集会に語るために
子どもたちにお話したい物語を探しているところ。

ねずみのお父さんが、子どもたちに語ったベッドタイムストーリー
って設定の
この本の中のお話はどうかなぁって思ってて…

とうさん おはなしして --- アーノルド・ローベル/作 三木卓/訳 文化出版局 1973

読んだんだけど

楽しい中にも
やっぱりやさしい、どこまでもやさしいこの作者のお話たちに
こころがほっこり。じわじわ、しみじみ…

ちなみに
原題はmouse tales で邦題が とうさん おはなしして
よくもこんな優しいぴったりのタイトルをつけたものだなと思いますが

原題はきっとmouse tails(ねずみのしっぽ)にかけてあるのよね
(この人のお話って割といつもこんなふう)
やっぱり
どちらも楽しみたいと思うのでした


それにつけても
作者は優しいお父さんだったんだろうなぁ
そして
子どもたちに即興のお話を語ることも
心から楽しんでいたんだろうなぁ(空想ですが)





わたしも、ちゅん2がちっちゃい頃は
よく
「おはなししてー!」
って言われたものでしたっけ


いつもそれで短いお話をこしらえるんだけど
なんどもなんどもなんども延々続くものだから
たまにめんどくさくなってさぁ

(ずっとまえのおさかなやにも書きましたが)

あるとき
みんな「てんま」に乗って雲の上に行ってしまって「もうにどともどってきませんでした」
ってやって

幼かったちゅん2がしばらく「……」って黙って

「……それって、しんじゃったみたいだね…」

って言ったことがありましたっけ。てへ。懐かしくもちょっと切ない思い出。



posted by しろくま at 12:05| Comment(0) | こどもの本

2013年08月20日

「ラビットヒーロー」


ラビットヒーロー --- 如月かずさ/著 講談社 2012

この作者の本は初めてでしかもこういう装丁というのは

…自分で選んだわけではなくて、
「中学生の読書会」の課題図書だったのでございます

今年ちゅん2が中学生になって、わたしも中学校の図書ボランティアをさせてもらってますが
そんな中学生のお母さんと、各校の図書委員の生徒たちが
一つの本について語り合う読書会。(もちろん初めて参加〜)


今日でした。
楽しかった!
1時間ちょっとしかないし、話し合う、まではいかないのですけど
司会の先生が促してくださって、一人ひとり感想を話したり、
自分の「変身」体験について話したり。(と、ここで時間となりました)


お話自体は、いろいろな事件が起こって巧妙に組み立てられているなって感じですけど
登場人物が面白いくらい類型的といいますか
キャラ立ってるというのかしら?こういうの
マンガを読んでいるみたいな分かりやすさ^^


自分に自信の持てないさえない高1男子(宇佐くんていうの)が主人公で
特技といえば特撮ヒーローに詳しいことなんですが
ひょんなことから地元のご当地ヒーロー作りに参加することになって
クラスメートや高3の先輩と一緒に活動しながら悩みながら
視野が広がって、自分が周りに愛されているって分かっていくという…



分かりやすいんだけれど
結構感動したのです グッとくるシーンもあってね。

亡くなった(高3男子の)お爺ちゃんが残した「キリバロンG」っていうヒーローの
Gが、
グレートとかそんなんではなくて
「じい」のGだった

ってことが分かったあたりなんて
(あ、ここは結構ネタばれ!)

おじいちゃんの孫への愛が、
ほんとうにかわいかったんだろうなぁ〜〜っていう気持ちがすごく分かって
涙ぐみそうになったわー!


みなさんの感想などを聞いていても


「好き」って気持ちのパワー

「自分の周り」…自分の殻から、いつもの範囲から、外にでることで、自分自身に気づくってことや

「ひとつひとつ気づいていくこと」で自分が変わっていくこと

なんてことが
このおはなしの周辺にある事柄かなぁって思いました


司会の先生曰く
「最初と最後で、一番心が変化した人が、“主役”なんだそうです」
っていうお話も新鮮でしたし

(なるほどー)

中学生の男の子がぼそぼそと話してくれた
「小学校の高学年から楽器をはじめた、
リズム楽器なので、全体のテンポを自分が刻む。
一人だけ勝手に動いたり、先走ったりすると全体に影響することが分かって、実生活でもそういうスタンドプレーや我勝ちの行動がなくなった」
っていう話も、心に残りました


貴重な機会をいただきました。楽しかったです!

ありがとうございました







posted by しろくま at 17:59| Comment(0) | こどもの本

2013年08月16日

"The Children of Green Knowe"


The Children of Green Knowe --- L. M. Boston, Harcourt, Inc.

冬のお話を暑い盛りに読むのもよいものです^^

イギリスの、お城のような古い貴族の館が舞台で…

家庭的なふれあいに恵まれない(お父さんと、後妻のお母さんと遠く離れて寄宿舎生活してた)男の子が
ひいおばあさんが一人で住むお屋敷に休暇でやってきて(引き取られて)から
クリスマスの朝までのお話なんだけど

イギリスの貴族のしきたりはよくわからないけど
(同じような頃…少し前かな…の生活ぶりは「フランバーズ屋敷」を思い出しますが)

代々子どもたちに同じ名前をつけて!
ということは
何人何組もの同じ名前の子どもたちがかつてそのお屋敷で暮らしていて

この老婦人も男の子もそうなんだけれども

それってさー

自分のidentityがなんていうか過去の子どもたちと重なるような
ふしぎな気もちになりますよね


このお話ではその(ある一組の…小さい頃に亡くなったので…)同じ名前の子どもたちが
幽霊であらわれて、(って言うか一緒に住んでるかんじ)
それにもう、一人ぼっちの子どもじゃない!


おもしろかったなー


イギリスの幽霊って(たぶん)怖くないのよねー(足もあるしさ)
「幽霊つき」のおうちの方が高く売れるんだってTVでやってたのを見たことあるわ


使用人も代々同じ名前でね



でもこの主人公の男の子は
そんな生活をある意味当然として受け止めながらも
なんか(使用人のおじいさんの食事が)自分のサンドイッチとずいぶん違うなって
ちょっと居心地悪く思うところなんて
少年の柔らかい心や、あと時代の変化なんかも感じられて微笑ましいです

あと何回か「日本の…」っていう表現が出てくるのもうれしいね

このひいおばあさんもたいそういきいきとして目が輝いているようでね
(イギリスの老婦人ってそういう若々しさがあるわよね。昔バスの中で、そんなおばあさんに会いましたっけ)




目にも
耳にも
皮膚感覚にも
鮮やかな印象を残してくれるすてきなお話でした





posted by しろくま at 23:31| Comment(0) | こどもの本

2013年06月10日

「ふたつの家のちえ子」

sendak2.jpg

今日のGoogleのロゴ、みました!???

センダック!! しかもアニメ! すごーいheart05-002anime.gif
何回も見ちゃう…

今日はセンダック(昨年没)のお誕生日みたいですね〜^^

このアニメ、保存方法がわかんないので、画像だけところどころキャプチャしておきました。
(まぁきっと、そのうちここでみられるでしょう!!)

ところで。


前回の更新から日があいてしまいました

その間どうしていたかというと…

概ね、のどの風邪が長引いて調子が悪かったり(怪談にうってつけの声デシタ)
家のリフォーム工事やら、友の会の仕事やらが重なってぐったりしていたり…

というわけで


その間に読んだ本をぼちぼち更新。
本の紹介はかきやすいのよねぇ。じっくり考えたこととかはこの頃書いてないわぁ
(じっくり考えていないのかも!??)



さて
まずはこれ。


ふたつの家のちえ子 --- 今村葦子/作 評論社


今月の、「子どもの本を読む会」の課題図書なので
読んでみました。

昭和の…わたしが生まれるよりは、もっとまえの頃のお話かなぁ


事情があって、祖父母の家に預けられて就学前まで育てられた
女の子のお話。
実は兄弟があと4人もいて、小学校入学を前に、生家に帰ることに…


なにか劇的なことが起こるとか、
ストーリーが楽しくてわくわくするとか、
そういうお話ではないんだけど(けど主人公にとっては充分劇的ですよねぇ、失礼!)

でもやっぱり、淡々とした日常のゆるぎなさの方を強く感じるのは
子どもの、大地に根を張るような強い生命力と
それをくっきりと描き出す作者の筆力の故かなぁ

とりわけ

小さな子どもの心の動きや感覚が、胸に苦しいほど描写されていて
伝わってきて
(この人絶対、NLPで言うところの体感覚系だとおもうなぁ…でも子どもってそうなのよね。)

いい物語でした… おもしろかった。


小さい兄弟たちが
力を合わせて、お母さんを助けて、家庭を守っている様子が
特に
なんともいえずいじらしくて心が温まります


中でも一番心に残っているのは
レストランでのおじいさんとおばあさんの会話かなぁ
…すてきな夫婦。


たまにはこんな物語もいいものだぁ



さて、もう出かけないといけないので、あとで「ホビット」書きます〜

posted by しろくま at 09:58| Comment(0) | こどもの本

2013年05月08日

「霧のむこうのふしぎな町」


霧のむこうのふしぎな町 --- 柏葉幸子/作 講談社

この頃、特にですけど
読みっぱなしの本が多い…常時、3冊くらいは並行して読んだりする癖があるわたしですが

今机周りに本がいっぱい。優に10冊は越えて、ちょこっと読んで置いてある...むむむ

そんな中でこれは児童文学で軽いし、すぐ読めるし、で
すっきりさっぱり読み終わった一冊となりました

ジブリアニメの「千と千尋…」は、この物語を参考にしたとかしてないとか
同じく「耳をすませば」作中で少年がこの本を読んでるとか読んでないとか^^


たしかに、

たぶん一人っ子らしい、家のお手伝いもろくにしてなさそうな現代っ子のリナちゃんが
魔法の町に来て、
初めてひとりで外の人(ほんの小さい町なんだけどね)と向かい合って、「仕事」(っていうかお手伝いだけどさ。)らしきものをして…

逞しくなっていく様子がほほえましくて
こんな夏休みをわたしも送ってみたかったなぁ


「でも、欠点のない人間ほどつまらねえものもねえんでさ」っていう
コックのジョンの言葉と

「おもちゃをつくるときは、子どもの心にならなくちゃ、子どもの楽しむものはつくれないんだよ」
と言いながらぼりぼりお菓子を食べまくるおもちゃ職人マンデーの言葉が
心に残りました

あとこの町の素敵なたたずまいとね!


小学校4年生の夏に読む、って感じの本でしょうか


posted by しろくま at 09:54| Comment(0) | こどもの本

2013年02月18日

「つくも神」


つくも神 --- 伊藤遊/作 ポプラ社

この方の本は「鬼の橋」「えんの松原」もすっごく面白かったので
これも期待して(きっと読み終わるまでやめられないだろうと思って)読み始めましたがホントにそうなりました(よって晩ご飯が少し遅くなりました)

上の2作と違って現代のお話で主人公も現代っ子ですけど
でてくるのはやっぱり日本の古い神様っていうかもののけっていうか

あーそれにしてもこの表紙のかえる人間のかわいらしいこと
伊藤さんは挿絵画家に恵まれる人ですよね(それだけ面白い物語なんやわ)

古いお道具にね、古いだけじゃないんだけどもね、魂が宿るとね、
それは一種お化けのような化生のものになるらしいんだけれども

「そういうお化けのことを、昔の人は<つくも神>と呼んだそうなの…」


ちいさくてコミカルでひょうきんなつくも神たちが、大切な人やものたちを守ろうとして
一生懸命に立ち回るあたりは
かわいらしくもあり、おかしくもあり、そしていじらしくも、切なくもあり…


ほろりとするところも
ううむとうなるところも
爆笑してしまうところもあり

そして
いまの私たちの自己中心的な生き方に、やんわりと釘をさすような



おもしろかったです!!


あーーいいなぁ

それに
ものをやさしく扱いたくなるね。ほんとに。話しかけて大切にしていたら
「なって」くれるかなぁ。つくも神。


posted by しろくま at 20:34| Comment(0) | こどもの本

2013年01月24日

「ミオよ わたしのミオ」


ミオよ わたしのミオ --- アストリッド・リンドグレーン/作 大塚勇三/訳 岩波少年文庫

「山賊のむすめローニャ」を書いたリンドグレーン。
(長くつしたのピッピの方が有名と思いますが)

この本はすごいです〜

小さな男の子がね、孤児で、愛情の薄い家庭に引き取られるんですけれども
(切ない)
ある日「はるかな国」に旅立ち、そこで父に会い、父は王国の王さまで
自分は王子さま!

でもあまり日を経ずして悪い騎士との戦いに出かけることになります

こどもだしね
こわいでしょう
親友と大切な馬が一緒で
道中助けてくれる、悲しみを背負った人たちが何人もいるけれども

でも
なんだか一人の少年の成長を…こうなんだって、こういうものなんだって
ありありとみせてくれる寓話です

おはなしもローニャとかよりずっと民話っぽい。

この少年はね
出発した後で何度も
なんでぼくはこんなところに来たんだろう
なんで王子はこういうさだめなんだろう
なんでお父さんは止めてくれなかったんだろう
って
思うのですけれども

自分の人生という王国の王子は自分なのよね



ふしぎなおばあさんが夜に織っている美しい布、「夢の布」っていうのも
なんとも美しいモチーフです



一気に読んだ〜

posted by しろくま at 01:07| Comment(2) | こどもの本

2012年12月25日

「クリスマスのりんご」


クリスマスのりんご 〜クリスマスをめぐる九つのお話〜 --- ルース・ソーヤー、アリソン・アトリーほか/文 上條由美子/編・訳 たかおゆうこ/訳 福音館書店

イブの夜をこれを読んで過ごすのは
大層すてきなことでした
(昼からお酒飲んで頭が痛かったけどne)

七人の作家たちの創作あるいは再話による
クリスマスにまつわる九つの短編集です


「時の旅人」のアリソン・アトリーが書いた「小さなモミの木」

先日読んだばかりの「とってもふしぎなクリスマス」のルース・ソーヤー再話による「クリスマスのりんご」

た、とくに好きでした

「クリスマスのりんご」は、似た話が他にもありますよね
きらびやかな高価な贈り物よりも、ささやかでも心のこもった贈り物をイエスさまがお選びになる…
まずしい小さな兄弟versionのお話は、幼児生活団のクリスマス会で聞いたっけ…
(そしてこういうお話はいつも涙)


そうそう、
「とってもふしぎなクリスマス」と同じ話が、
別の方の再話で、オランダに伝わる話として載っていました^^


挿絵も素朴で温かくてすてきです。
ただ…「ふしぎなクリスマス」の、少年が水差しにキレイな小石を入れている絵は、
水差しに水は入っていないでしょう…とつっこみつつ^^




posted by しろくま at 13:31| Comment(0) | こどもの本

2012年12月17日

「山賊のむすめローニャ」


山賊のむすめローニャ --- アストリッド・リンドグレーン/作 大塚勇三/訳 岩波少年文庫

作者は長くつしたのピッピで有名な…リンドグレーンですね
ハイ わたしピッピってちゃんとは読んだことありません スミマセン

でもこの本は面白かったー
裏表紙にね、「落雷でまっぷたつになった古城に、2組の山賊が住んでいました。片方の首領にはひとり娘のローニャが、もう一方にはひとり息子のビルクがいました。仲良くなった2人は、争ってばかりいる親たちを仲直りさせようとしますが…」

とあるのですけど

これがまぁ、真っ赤なとは言いませんが、相当赤めのウソでして〜
(どうよ?!)


でもいいんだわ。これが。
このお父さんたち二人のアホさかげんというか
(そういえばバイキングのヒックのお父さんももしゃもしゃひげの間抜けだったわねぇ。北欧の伝統!?)( ´艸`)


「『わたしは、野のハチが蜜をすうみたいに、夏をすいこんでるのよ。』と、ローニャはいいました。『そして、わたし、それをあつめて、大きい夏のかたまりにしといて、それで…それで、もう夏じゃなくなったときに、くらしていくの。』


このくだりって、まるで

フレデリックみたいねぇ^^


美しい自然と、そのなかで守られながら
他者を、すこしずつ世界を知っていく、そして自分を知るようになるこどもの話。


わたしはどっちかというと「マリアンヌの夢」の方が、このみかなぁ。でも。

posted by しろくま at 15:56| Comment(0) | こどもの本

「マリアンヌの夢」


マリアンヌの夢 --- キャサリン・ストー/作 猪熊葉子/訳 岩波少年文庫

すごーく面白い!

はじめは…

優しいお父さんとお母さんがいて何不自由ないのに不満げで時に高慢な女の子

っていう設定が
すごく苦々しいのよ、わたしにはーーー!!!コレと一緒!!

だいたいマリアンヌって名前も気に食わないしっフランス人かよ〜


って最初だけげんなりしましたけれども

でもねー

「異界」が、このファンタジーの場合は

夢の中なんですよねぇ
それも
話にしか聞いたことのない自分とよく似た境遇の男の子もいて

自分が文字通り(あるときは一時の感情に任せて)「作り出した」とはいえ…
暗くて不気味な、怖いものに囲まれて…


子どもの心のなかをこんなふうに
描けるなんてねー すごいなー 


なんていうか
わたしの印象では
Calc-carb的な物語?(10歳だものねぇ!)

彼女たちは成長して今度はどんな心象風景になるのかな






posted by しろくま at 12:13| Comment(0) | こどもの本

2012年11月20日

「ぼっこ」


ぼっこ --- 富安陽子/作 瓜南直子/絵 偕成社

古いお屋敷にすむという、精霊なのか妖怪なのか…

この本に出てくる「ぼっこ」は、幼稚園児くらいの男の子で
白い開襟シャツに紺の半ズボンをはいていて

…着物じゃないし。大正以降くらいからの座敷わらし?( ´艸`)


なんて思いましたが


おばあちゃんのお葬式ではじめで出会った「ぼっこ」。

そして主人公の少年はおばあちゃんの家に住むようになり
ぼっこは
都会から来たその少年を守ってくれるようになり…


1960年代くらいでしょうかねー?
ニュータウン開発の波に巻き込まれる前の
大阪の片田舎のようすが、そこに暮らす子どもと大人の様子が
なんとものどかで楽しくて

転校してきて、クラスメイトとなかなか打ち解けなかった主人公が
がっちりクラスの一員となってまとまる
運動会のリレーのところなんてもう
胸が詰まってほろりとしました

運動会って諸外国にはないでしょ?(アジアには似たようなのあるかな?)
「日本の学校は勉強だけをするところではない」からねぇ^^

いいですよねぇ。でも。ホント。こういうの。


ところで
やっぱり不思議な物語です

「ぼっこ」は主人公にも、いとこの兄ちゃんにも、主人公のお父さんにも
どことなく似ているし

もしかしてその(一族の)心の中にも入り込めるのかもね…


きっと主人公の(未来の)子どもも
お父さんのなかにぼっこを見るのではないでしょうか



posted by しろくま at 21:46| Comment(2) | こどもの本

2012年11月18日

「かかし」


かかし --- ロバート・ウェストール/作 金原瑞人/訳 徳間書店

弟の戦争」「クリスマスの幽霊」とは結構違って
長いし、対象年齢も少し上(中学生くらい?高校生でもいける?)だし、なにより、シニカル…


この年齢(もうすぐ14歳)の少年の目から眺めているからなんですよね

この世には、美しい、優しいものだけじゃなくて邪悪だったり、醜かったりするものもあるんだって
しかも彼の孤独が、閉ざした心が、それらに対して余計敏感にさせていて


主人公は、イギリスの寄宿学校で暮らしてる男の子。
親元を離れ、ある意味残酷でもある子どもの集団で、やっていかなくちゃいけない。

大好きだった軍人のお父さんは戦死、若くてはつらつとしたお母さんは、妹と暮らしてて、突然再婚…


そんな彼の周りには悪魔がいていつも機会をじっと待っていて
彼が胸を開いて招き入れるやいいなや入ってくるのです

この悪魔の描写は彼だけにあって、
でもそれはきっと主人公(で、この物語の語り手)だからであって


これは誰しもそういうことありますよね…っていうことを
誰しもの弱さ、不確実さ…みたいなものを書いているおはなしのような気がします


登場人物はほとんどみんなこの主人公にひどい言葉を投げつけるけれど
特にお母さんなんて、読んでて「ひどい…」って思いましたけど

でもやっぱり息子を愛している一人の母親に変わりはないわけで

だれしもそんな「悪」がすっと入ってくる(あるいは呼び入れる)瞬間があるものだ…


作中でどんどん近付いてくるかかしたちは
主人公のすさんだ心が呼び覚ました過去の亡霊、ってことになっていますけれど
なんだかやっぱり自分の心の奥を見るような怖さもありますよね




それにしても

「かかし」って、イギリス文化では怖いものなんでしょうかね?

「ハウル…」のかかしも相当コワそうで、ソフィーはおびえてましたでしょ?
だいたい、カブみたいな腐るものを頭になんてしないし...

日本でかかしっていうと、もっとユーモラスというか、間の抜けた印象がありません?

(オットの田舎では、古いマネキンの頭部を載せたかかしが立ってるのを見ましたよ。テクノカット!)
( ´艸`)


あとがきで訳者の方が、この小説を何度も「怖い」と書かれていましたが
わたしの読後感はどちらかというと「切ない」でした




posted by しろくま at 22:52| Comment(0) | こどもの本

2012年11月09日

「弟の戦争」


弟の戦争 --- ロバート・ウェストール/作 原田勝/訳 徳間書店

昨日これを書きかけて、夕方から調子が悪くなってひと晩寝込んでました。
風邪かな?
夜中、変な夢見て起きた〜〜〜(´_`)

でも、明け方に見た夢は愛犬さくらちゃんで、はじめはいつもの茶色だったんだけど
そのうち真っ白の長毛のカールした細面のダレ?っていう犬になってしまって
(でもさくらちゃんなのよね…夢では)
最後には七色に金色も入った虹みたいな犬になって嬉しそうに跳ねてました。( ´艸`)

今日はもう元気よ♪午前中は小学校のママさんコーラス行ってきた〜^^


さて、この本。

ひと晩あれば読めるような児童向けの小説ですが
こんなに心を揺さぶられたというか、感銘を受けたのは久しぶりっていうか初めてかも


著者は93年に63歳で亡くなった、ロバート・ウェストールという(←日本語のwikipediaがなかった)
真っ白いあごひげの(どうもがっちり大柄そうな:推測)おじいさん(失礼!)です

著者が
どんなにどんなにどんなに
湾岸戦争に怒りを感じていたか

おなかの底に響いてくるような本です


主人公はイギリスに住んでる男の子。

大きくて頼もしいお父さんと知的で世話好きなお母さんがいて
3つ下の弟がいて

この弟が、生まれつきなのか、それとも…
並はずれた超能力的な「共感力」を持っていて

…新聞に載った、飢えに苦しむ子どもの写真にくぎ付けになってその子の元に心がとんでいってその子の名前や状況も分かってしまう、みたいな…


そんななかで始まったあの、湾岸戦争

イギリスにいながら心は戦地で…苦しむ弟、そして壊れていく家族の生活が描かれています


ファンタジーかな
ファンタジーなんだけれども

こういうファンタジーがあるんだ…


原題は"Gulf"です

産油国がぐるりを取り巻くあの湾のことですけど
同時に救いがたい隔たり…溝…分かつもの..のようなイメージも浮かびます

人と人との…国と国との…違う意見の…違う立場の…


最後がまた印象的なんですよね
いろいろ思うところはありますけど
ネタばれになっちゃうしそれはこれから読まれる方に真剣もったいないので
書かないでおく〜!( ´艸`)


いたたまれなくなる、
とげのように苦いものがいつまでも刺さっているような…感動です。
わたし湾岸戦争の時、飛行機空いてる〜〜ってニューヨークに行ったっけな…




傑作。子どもたちにも読んでほしい。

ちゅん2にもそのうち勧めてみよう…




posted by しろくま at 14:07| Comment(0) | こどもの本

2012年10月17日

「トムは真夜中の庭で」


トムは真夜中の庭で --- フィリパ・ピアス/作 スーザン・アインツィヒ/絵 高杉一郎/訳 岩波書店

どーーもタイトルがもう一つぴんとこなくて…(言い訳)

これまで手に取ろうと何度も思いながら、なんとなく読まずに来た本でしたが
ご縁なって読むことになり
それに先週だったかの日経日曜版の「ファンタジーランキング」で2位でしたのよっ(私的ランキングとはずいぶん違うけど)
へぇぇ

ちなみに原題は"Tom's Midnight Garden"でございます。
こっちならそそられる〜!


トムっていう男の子…ちゅん2より少し大きいくらいかなぁ…の、
とある夏休みの間のお話なのですけど

かれは訳あってひと夏を自分の家から離れて、子どものいない叔母さん夫婦のアパートで
過ごすことになるのですが

だれしも(たぶん)経験するとおもう
あの時期特有の、なんというか、靄のかかったようなフシギでマジカルなある期間、
の物語っていうか
やっぱり

少年の成長の(外見としては「成長しない姿」が描かれているんですけれどもね)

( ´艸`)

物語。それが

もう、めちゃくちゃおもしろいんです
とくに
後半の…結末に近づくほどのスピード感といったら!!

そして
最後のシーンのなんと感動的で印象深いこと…!!!
(ここ何回も何回も読んじゃったよ)


ファンタジーですけどたいそう科学的な(SFみたいな)気がしますよ
知的な雰囲気がぷんぷんしているのに我を忘れるくらい面白い。


未読でいらっしゃいましたらお勧めでございます。
原書でも読んでみようっと♪(というか一緒に注文したのでございました)


posted by しろくま at 23:29| Comment(0) | こどもの本

2012年09月24日

「シャーロットのおくりもの」


シャーロットのおくりもの --- E.B.ホワイト/作 ガース・ウィリアムズ/絵 さくまゆみこ/訳 あすなろ書房

タイトルがこれで、表紙の絵がこれだったら…

シャーロットって絶対この女の子やと思いません?


…ところが、さにあらず
そこがこの本のチョー面白いところ!(でもある)


何十年か前の、アメリカのおおらかな農村が
そこに住む動物と
人々が生き生きとえがかれていて

そして同時にずいぶんとシニカルでもあり(特に人間の大人にさぁ)

「実際はどうかなんて、どうでもいいの。
人間は、書いてある文字なら、たいていなんでも信じてしまうものよ」

「人間たちには、ブタしか見えていなかったのです」


ただかわいらしく面白いだけのこども向けのお話ではない
著者の鋭い(そして細やかな)視線が紡ぎだす
戯画的で…
spicyな骨太な(そして大層面白い)物語です


…けどさ、ブタって天寿を全うしたら幸せなんやろか?
(いやーやっぱりそうなのかな)



おもしろかった!!!


posted by しろくま at 16:36| Comment(0) | こどもの本

2012年09月08日

"The Witches"


The Witches --- Roald Dahl


ロアルド・ダールにちょっとハマっていて続けて読んでいます。

これは、イギリス(作者の生まれ育った国)とノルウェー(ご両親の故郷)が舞台で
ノルウェーのおばあちゃんとイギリス育ちの男の子が出てくるので
実際のご自身の体験やら似た状況ももしかしたら盛り込まれているのでは…

このお話ではハリーポッターとは違い「魔女」はすべからく「悪」なのであります
(でも若干間が抜けている)

世界中で、一般市民に交じってdisguiseして暮らしているのです
そして小さい子どもが大きらいで…(特に「におい」に対して特殊な感受性をもってる…
まぁね、ひらたくいうと「犬のうんち」のにおいがするんだって( ̄w ̄))
で、子どもを世界から撲滅しようと目論んでて…


このね、ノルウェーのおばあちゃんがね、
傑物なのですよね
( ̄w ̄)
冷静で賢くて大胆で愛情深くて口がたってヘビースモーカー。

しかも
「だから子どもはお風呂なんて入っちゃいけないってんだよ。危険極まりないのさ」

なーんていうのよね
( ´艸`)

子どもが聞いたら、快哉を叫ぶに違いないわね

そういうディテールも笑わせつつ
ストーリーもすごく面白い!!

実は元、「魔女バスター」(原文はwitchophile --- モチロン造語のはず…魔女愛好家!?あるいは魔女専門家)だったおばあちゃん
もうリタイアしてたんだけど(だから魔女に超詳しいんやねー)

結局は残りの人生をまたいきいきと、孫とペアで魔女退治に飛び回ることに…


いえ、主人公はこの孫の男の子なんですけれどもね。
でも名前出てこないしね(アルイミ誰にもなりうるとも言える)
なによりおばあちゃんの存在感すごいんだもの


結局おばあちゃんの過去は明かされないし
男の子もネズミに変えられちゃったままで
二人の冒険も「つづく」…

なんだけど



あーおもしろかった
はらはらするし、どきどきするし、げらげら笑うし


続きが読みたいなぁぁ〜〜(^_-)---★





posted by しろくま at 23:50| Comment(0) | こどもの本

2012年09月05日

"Charlie and the Chocolate Factory"


Charlie and the Chocolate Factory --- Roald Dahl

久しぶりに読み返しました。以前読んだのは

だったんだけど、甥っ子にあげてしまったので、また買ってしまった。


思えば
映画はどちらも
(昔の「夢のチョコレート工場」も、最近の「チャーリーとチョコレート工場」も)
原作リスペクトして(ほぼ忠実にストーリーを追って)いますよね…

あー昔の映画また、観たくなった〜〜
(ローテクさ具合も魅力なのでございます)



ロアルド・ダール サイコー♪♪
この人の文章が英語で読めるってなんて幸せなんだろー^^
フランス人やロシア人じゃなくってホントーによかったな...




posted by しろくま at 21:26| Comment(0) | こどもの本

2012年08月30日

「マチルダは小さな大天才」


マチルダは小さな大天才 --- ロアルド・ダール/作 宮下嶺夫/訳 評論社


今日は用事があって午後から半日外に出ていたら
体調を崩しました

頭痛と吐き気と…この気温差にやられたんだと思うな。
(スミマセン、リンク先がフランバーズ屋敷で)


なので、いくつかやることはあるんだけどな…と思いつつ
夕方少し寝て、それからしばらくごろごろしてこの本を読みました

ちゅん2のところに、童話館ぶっくくらぶから(昨日)配本されてきた本。


おもしろかったーーーー!!!!

あの、「ヒックとドラゴン」にも通じるちょっとよろしくない言葉づかいもたっぷりあり
(要は、子どもにとってサイコー面白いってこと^^)

そこここに、この作者の信念と思われる---
TVディナー(超皮肉)だとか、(TVディナーって今もあるのかな?おベント箱みたいなお皿---一体成型容器---におかずがのっててチンして食べるやつ。わたしの高校時代、アメリカ留学時代は超メジャーでしたのよ。映画にも結構登場してて観客が笑ってたの覚えてます)

テレビのことを「あのいやらしい大音量の箱」だとか
(同じ作者の、「チャーリーとチョコレート工場」もこのネタありましたね)

子どもの本には、こっけいなところがあるべき…
だって「子どもって、大人ほどまじめじゃないんです。笑うのが好きなんです」

とか

さりげなーく(いや、結構堂々と)
ロアルド・ダール節が貫かれていますよね

ほんとにそのとおり

この本のなんてこっけいなこと!

とくに前半の家族(パパママ)のところなんて
ちゅん2に読んで聞かせながら笑い転げておりました。


翻訳も素晴らしい〜!です

唯一、"difficulty"の綴りを子どもが暗唱するあたり、
(その少し前に、暴君校長ザ・トランチブルが“ミス”なのね…ってちょうど思うシーンがあるものですから特に)

「どうしてこの女たち、そろいもそろって結婚してるんだね?」

これは―笑った―( ̄w ̄)

そして、唯一ここだけは、
小さな読者にはネタがわからないかもぉと思ってしまいました。
(惜しい!でもほんのちょっとだけ)


あーおもしろかった( ̄(エ) ̄)v


そうそう、体調はほぼ良くなりました。


…ということで、旅行のはなしはまた明日にでも。


posted by しろくま at 23:59| Comment(0) | こどもの本

2012年08月20日

「魔法使いのチョコレートケーキ」


魔法使いのチョコレートケーキ --- マーガレット・マーヒー/作 シャーリー・ヒューズ/絵 石井桃子/訳 福音館書店

人生に一番必要なものって何ですか?

って聞かれたら

(人によって答えは様々と思いますが)

わたしなら「風」って答えるなぁって

少し前にふと思ったんです

風がないと生きていけないかも

ってある日突然気がついた

そんな…
風がないとすっかり弱ってしまう
わたしにとって

この短編集のはじめの数作はみな
「風の物語」

すごい!嬉しい!!



この本は、
ストーリーテリングの作品としてもよく取り上げられるので
名前は存じておりましたが

勝手に

甘ったるい女の子向けのメルヘン集だと思っておりましたのよ
だってタイトルが「チョコレートケーキ」に「魔法使い」…


っっとんでもない!!!!


いやーどっちかというと切ないんです
縦横無尽に広がる想像力のサイコー美しいタペストリーです

いや
幻燈かな… いやむしろ絵巻、あるいはラビリンス…
(んなもんなんでもよろしいですわね)( ´艸`)


あーおもしろかった

そして

この作家はわたしの超favoriteになりましたとさ。



posted by しろくま at 21:39| Comment(0) | こどもの本

2012年08月19日

「小さいおばけ」


小さいおばけ --- オトフリート・プロイスラ―/作 フランツ・ヨーゼフ・トリップ/絵 はたさわゆうこ/訳 徳間書店

プロイスラーつながりで…^^

古いお城に住んでる、なんともかわいい夜おばけ(名前はないのねぇ!)が主人公。

ぐうぜん、積年の願いがかなって、
でもそれが、意図せぬ大騒動になって…


イラストもすてきで(ホッツェンプロッツの人)、
小さいおばけがなんともかわいらしい♪

「けれども、のぞみというものは、もうだめだ、と思ったころに、かなうものなのです」


なーんて言葉が、さりげなく語られていたりして

なんかね、ものしりの知り合いのおじさんが
穏やかに語ってくれているような雰囲気がありますよね

(明るい単純な話みたいだけど、すごい技巧派って感じっす)

さて
困り果てた小さいおばけを救ってくれたのは
3人の子どもたち。

でもやっぱり、しっかりしてるのは女の子( ´艸`)

楽しくてとっても面白い(読みだすとやめられない)お話でした〜




それにしても

ドイツ人もやっぱりおばけって怖いのね?
(子どもは捕まえようとしたりしてるけど)

「おばけつきの家」に高値がつくという、イギリスはやっぱり一味違う…???




明日はとうとう、ちゅん2が野営(キャンプ)から帰ってきます〜!

わー楽しみだっ 朝早いからね、早く寝なくっちゃ…




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2012年08月02日

「戦火の爪あとに生きる〜劣化ウラン弾とイラクの子どもたち〜


戦火の爪あとに生きる〜劣化ウラン弾とイラクの子どもたち〜 佐藤真紀

童話館さんの配本で、ちゅん2に届いた本。


イラクのこども病院のことは、童話館さんの通信で何度か読んでいるし、
クリスマスにはささやかながら「童話館基金」に募金もしたこともあるのに

この本を読むまで…

こういうことだとは!!!

知りませんでした



アメリカがイラクで劣化ウラン弾を使用していること

劣化ウランというのは、原発の廃棄物で
(天然ウランから核燃料となるウラン235をとりだした残り)
それ自体が放射性物質であること
(残りって言ってもウラン235は0.7%しか含まれていないのでほとんどが「残り」のウラン238)

鋼鉄を貫通するほど硬いので、弾丸の「貫通体」として先端に使われていること
(弾丸自体、小さいビンくらいの大きさ)

放射能だけではなく、重金属毒性もあること

チェルノブィリと同じこと…そして、福島でも起こらないとはまだいえないかもしれないこと
(外部被曝・内部被曝)が起こっていて、子どもたちがたくさん亡くなっていること


イラクへの経済制裁のため、薬もなく、
医療技術情報の提供も禁止されていること(生物化学兵器を作ると困るからだって!!!!)


とってもとってもアタリマエのことだけど
イラクのお父さんお母さんたちは、なんとかして自分の子どもを助けたいと最大限の努力をしていること…





「劣化ウラン弾は、原子力産業の廃棄物でつくられます」



どんどん溜まる劣化ウランを使いたいから
(廃棄物が減るし。軍需産業も儲かるし)
戦争を仕掛けているとしか思えない…



「核の平和利用」なんて、詭弁。ぜったいにありえない!!


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2012年06月26日

「たのしい川べ」


たのしい川べ --- ケネス・グレーアム/著 石井桃子/訳 E.H.シェパード/絵

このお話が(イギリスで)出版されたのは1908年だそうで
わたしは児童文学史的なことはわかりませんけれども
「児童文学の元祖」…やったかな…トカって言われている物語なのだそうで


読み始めるとすぐに感じるこのランダム感は…


でもね
これってケネスお父さんがひとり息子のアラスターに
小さい彼を楽しませようと
語って聞かせた物語なのだそうですよ

(納得!)


オトナ目線で見たら、
擬人化なんだか風刺なんだか、
この小動物たちは実寸なんだか人間サイズなんだか…

余計なことをあれこれ考えちゃいますけど

子どもが喜んでくれたらオッケイなんだもんね(^_-)---★

パパケネスの豊かな内面世界と、愛情とをいっぺんに感じます


それにしてもホントに、驚くのは

作者の自然を見る目の鋭さと細かさと豊かさと…
人間(キャラクター)を見る目のち密さと温かさと…

あと
「自然」それから「home」への思いの強さと…


感動しっぱなし。の
読書体験でございました。



原題は The Wind in the Willows っていうのですけど

あの川べの、豊かに茂った木々の間を吹き渡って
葉っぱをくるくる動かす風をどうしたって思い浮かべてしまいませんか


高校時代、アメリカで川下りに連れて行ってもらったことがありますが

yellow willowっていう木が岸辺にずっと生えていて
それが、思ったよりずっと高木で(これはアメリカ原産の木だそうですが)

風に揺れて葉の裏側がちらちらさざ波のように見えて
…風が目に見えるようで…
っていうのがとても印象的だったのですけど

「ヤナギ」だけど日本の(しだれ)やなぎとはずいぶんイメージが違って
明るくて
どっちかというとポプラに似てる雰囲気…

っていうのを思い出します




ある方が、日本でも昔から、
柳の葉の裏に文字を書いて遊んだとかなんとかって言う…(もう忘れてるっ)のがあったとかって

表と裏の色の違いが特徴的な木なんでしょうか

(ググってみたら、裏葉柳、っていう色名もあるそうです)



思えばヤナギって枝垂れ以外にもたくさん種類があるし
(ネコヤナギとかさぁ!)

(ちなみに、記憶の中の札幌のヤナギも、関西のものほど枝垂れていなかったな。違う種類なのかな。)

ヤナギの学名はSalix 〜 (たとえば、yellow willowの学名は Salix lutea)で
Sal(近い)+lis(水)でつまりやっぱり水辺に親しい木なのですよね
(ちなみにluteaは「黄色い」っていう意味だそうです。そのままじゃん。)

調べてみたらポプラも実はヤナギ科(Salicaceae)の木なのだって

ほほー!

原書ではヤナギは主に osier (和訳では「キヌヤナギ」)ってことで
これは「かごを編む柳(行李柳)」ってことなので
アメリカのyellow willowよりはもっとずっと、しなやかな枝ののヤナギのようではあります。



なんて、つらつらと考えは脱線しつつも
(つい、植物のことは脱線しちゃう)


豊かなイギリスの川べの自然と

まるで
うちの子ども@11歳(男)とそのお友だちとの様子を見ていると思うような

お互いが、大好きで、いつも一緒にいたくて、打算もかけひきもなく…

あーーー こういう友だちって、いいなぁーーーー
ってしみじみ思う素朴であたたかい友情


そんな魅力にあふれた本でした


(そうそう、↑の柳の葉裏の遊びのことを教えてくださった方が、
「パンの笛に誘われるところなんて、主婦にはたまらないわね」
と、おっしゃってました。。。なんて知的。)


読み進みつつ
花の名前とか、木の名前とか…がやっぱり気になるので
原書

もちらちら(全部じゃないけど!!)併読しながら読んでました^^

イラストが、文中にぜんぜんなかったのが残念でしたけど〜


そうだ…現代だったら
白イタチ-->フェレット、敷布-->シーツ、
って訳のほうが
もしかすると伝わるんじゃないかなぁ。




おもしろかった!




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2012年05月26日

「鬼の橋」


鬼の橋 --- 伊藤遊


Harry Potterが人気で
陰陽師(私がみたのは映画---夢枕漠さん原作)が話題になった頃

日本でも
魔法界を舞台にした魔法少年の作品ができないものかなぁ
きっと相当おもしろいだろうにって
思っていたんでしたっけが


この話は魔法つかいや陰陽師の話ではないものの

少年が主人公で
魔界や鬼(や坂上田村麻呂の霊!)がでてきて

やっぱり少年の成長物語で

そしてやっぱり相当おもしろかったんです


鬼ってね。


鬼って何だろうなぁ

むかしむかし(舞台は平安京)の人たちにしてみれば
夜は暗いし
人の命はいまよりずっと軽く
もろもろの恐ろしいことが鬼のイメージとなったのかもしれませんけど

なにより人の心の暗い部分の化身のようにこの物語では書かれてありました



片角をもがれた鬼が人間界に来る…


そして世の中でもっとも弱かったであろう小さな女の子に救いを見出だし守って暮らす
その過程で少しずつ人間に近づいて行く…
というのが

切なくもありしみじみと考えさせられるところでもあり


征夷大将軍坂上田村麻呂(の霊)もこの話のなかでは
ユーモラスな部分もうけもちつつ
少年(と読者)の前に人の罪を見せ考えさせるのです



少年と鬼と少女(と、田村麻呂)の交流のなかに
少年の父や母のそれぞれの思いや苦悩も配されて


感想を書けばきりがないですが

希望のさす物語なのにかすかに切ないのはなんでだろうなぁ


おもしろかったです
とっても!!


大田大八さんのさし絵も
物語を一層すばらしくしていると思います




子どもの本、っていうか、中学生以上ですよね。これを読めるのたぶん




(思いだした話)

そうだ…今日(やったかな)、TVを見ていたら
ピーコさんが「死神を見たことある」って言ってたのよ

「普通の人みたいにスーツ着て、フツーの人の顔してるから(人相)覚えてない」
っておっしゃってましたわ。


フツーの人の格好をしている死神。こわ…
(でも鬼っていうのもそういうものかも)
posted by しろくま at 02:00| Comment(0) | こどもの本

2012年04月29日

「はるかなるアフガニスタン」


はるかなるアフガニスタン --- アンドリュー・クレメンツ

昨日の朝新聞で紹介されていたのを読みまして
これは!と思いすぐに注文しまして
夕方に届いて夜のうちに読みました

アメリカの女の子がひょんなことからアフガニスタンの男の子と
文通をすることになるあたりのお話です


読んでみたら え…?って思うくらいあっけなかったのですが
そのあっさり感が説明過剰じゃなくてもしかしたらいいところなのかも

(アフガニスタンの国旗に難癖をつけた保護者のエピソードなんかは、
とってもリアルで面白かったです)


アメリカの小学校って外からしかみたことないんです
留学中、見学してみたい!っていえばきっと
アレンジしてくださっただろうなぁぁ

あの国は、自分たちの国のいろいろなところを(留学生の私たちに)たくさん見てほしいって
とても思ってくれていましたから

高校時代の私は
あれがしたい、これがしたい、って気持ちが少なかったなぁって
今になってどうやら後悔しているフシがあるのです

(留学したい!とは思って試験受けて叶えたんですけれどもね^^)



この女の子は勉強する意味が理解できなくて学業をおろそかにしたので
小学校を留年しそうになり
いろいろ他の条件と共に特別課題が与えられることになったのですが

それが「他の国の子どもとの文通」だったんですね
(くじみたいにたくさんの選択肢の中から自分で引いたんですが)


なーーーんて
イキなんでしょうか

っていうか
そのおかげでこの子は自分の小さな価値観の殻を破って
自分自身やまわりをずっと大きな目でみられるようになったのです

留年しそうな子どもに
こういう課題を与えることができるって
とってもすてきじゃぁないですか?

日本でありうるでしょうか?


その国の「教育の成果」って何をもって測られるんでしょうね

PISAの成績? ノーベル賞の数?

私は..その国の人々の幸福の度合いであってほしいと思っています


それでいうと日本ってどうなんでしょうか
あまり成功していないんじゃぁないかなぁ


子どもの人格を豊かにする、っていう視点を
持っていないものね。。。(個々の先生方はお持ちかもしれないけど、システムとして。)



文通は短い間でしたがこの二人の心のつながりは
友情と言えるものですよね


そして
友人がいる国と戦争するなんて発想は
誰も持たないことでしょうね




posted by しろくま at 15:25| Comment(0) | こどもの本

2012年04月10日

「町かどのジム」


町かどのジム --- エリノア・ファージョン

このジムは何をしている人でしょうね
若いころは船員で世界中の海を旅したようですが

今はおそらく結構裕福な街角で
何をするでもなくひがなみかん箱に座って
にこにこ笑いながら

通りがかる人にあいさつしたり
子どもたちにお話を語って聞かせたり

住民にもらったお古の服を着て

今こんな人いますでしょうか
アヤシイ…とかって関わらないようにするのが落ちではないでしょうか



このジムは町の人たちに愛されているのです
子どもたちとも仲良しで

だってジムの語るお話は
それはそれはおもしろくて!!


イギリスは階級社会だといいますしここにもそれは読みとれますけれど
でも
さげすんだり、バカにしたりという感じはみじんもなくて
あたたかく
好意と友情が流れている様子が分かります



いいなぁ


どこにもひとの居場所があるってことがね。



最後の3ページは
心がじーんとあたたかくなります


エリノア・ファージョンってすごいですね


posted by しろくま at 23:03| Comment(0) | こどもの本

2012年04月09日

「きまぐれロボット」


きまぐれロボット --- 星新一


懐かしい!!
私の若かったころは、この方のショートショートがずいぶん人気で

そんなに沢山は読んだことないですけど

中でも
とんでいる飛行機のなかで
乗客全員の鼻の上に横線が出る…これは、「死相」なのだそうですが…

っていう作品を…その情景を
強烈に覚えています
(コワイよね)



子どものためのショートショートも書かれていたんですね

やたら
発明家や
宇宙人が出てくるので
おもしろかったのと

同じハカセものでも

岡田淳さんの「プロフェッサーP」モノとは
ずいぶん違うわって
(こっちは植物がわさわさ出てきたり…)
おもいました


でもさすが!


物事の違う側面を見事に斬りとって
オチにされる、その切れ味は
ほんと鮮やかです



posted by しろくま at 16:50| Comment(2) | こどもの本

「お話を運んだ馬」


お話を運んだ馬 --- I.B.シンガー


英語のタイトルは
Naftali the Storyteller and His Horse, Sus and Other Stories
でありまして
原題はさらに(イディシ語だそうで)よくわかりません

イディシ語というのは主に東ヨーロッパのユダヤ人の間で
使われている(いた)言葉なのだそうですが
ホロコーストでその使い手はほとんどいなくなったそうで…


著者はその言葉で小説を書き続け、ノーベル文学賞を受賞されています



以前TVのイスラエル特集でみた、
ユダヤの習俗(男の人の長いもみあげや、特徴的な衣装や帽子、
ハヌカや安息日の風習など)がたくさんでてくる
著者のこどものころの思い出のような作品や


あるいは民話のような
ほのぼのした、でも風刺のきいた作品

おもしろかったです


小さかったころのことを
なんというか
思い出した…

あの
ちぐはぐさ?っていうのか…





posted by しろくま at 16:43| Comment(0) | こどもの本

2012年03月31日

「まぼろしの小さい犬」


まぼろしの小さい犬 --- フィリパ・ピアス


わたしもちいさいころ…ちょうど、10歳くらいの頃
(引っ越しでそれまでの団地から一軒家に移るというタイミングもあり)
犬が飼いたくて飼いたくて飼いたくて

犬の本をこれみよがしに読みあさったり
ペットショップにしげしげ通ったり
そういえば
「犬通信」とでもいうような手書きの新聞(めいたもの)を作ったりして

懸命にアピールしましたっけ
( ´艸`)


なので
この主人公の少年の気持ちは
本当によくわかる(気がする)




ちょうど…

9歳とか10歳くらいの頃って

子どもが、生まれ持った全能感というか
まだ
天の国…生まれる前にいたところ…とのつながりを強く持っている時代を
抜ける頃で
より地上に「受肉」する、って人智学では言うようですけど


犬を、小さなあたたかな生き物と共にいたい
自分のものにしたいっていうのは

自分ってものが少しずつ分かってきはじめるその時期の
ナンダカひろがってくるその隙間のようなものを
埋めようとする

無意識の欲求なのかもしれないなぁ

って思ったりします



彼は孤独なのです
大家族で
大都会ロンドンに住んでいるけれども


彼のことを気遣いおろおろする優しいおじいさんをはじめ
周りの人たちは
だれもかれも親切で愛情深いのですけれどもね



物語の最後の彼の大きな失望と
そして
自分でそれを乗り越えるくだりは
胸にじーんときます


やっぱり、
それまでの自分…太古の意識(これまたそのうち書きますね)…を脱ぎ捨てて
一回り大きくなる
現代人としての一人の人格となる
少年の成長の物語なんだなぁ



作中に出てくるカヌーに乗っている犬が
出てくる別のお話もあるようです^^
いろいろ楽しめそうね



posted by しろくま at 14:54| Comment(0) | こどもの本

2012年03月20日

「ビワの実」


ビワの実(坪田譲治名作選) --- 坪田譲治/作 小峰書店 2005


こういう昔の童話も
たまにはいいもんですね

「サルとお地蔵さま」なんかは
(作者不詳の)昔話とばかり思っておりました

(それに「ウグイスのほけきょう」は、モチーフとしては「みるなのくら」と同じですし)


ふうわりとしたふしぎなものがたりもあるけれど
なかには
「武南倉造」のような
昔の子どもの姿もあって
いまの子ども達よりもずっと
大人びて
人生の切なさも知っているような


そんな
ふと切なくなるようなところが
なんとも魅力的かなぁ



posted by しろくま at 15:03| Comment(0) | こどもの本

2012年03月15日

「リボンときつねとゴムまりと月」


リボンときつねとゴムまりと月 --- 村山籌子/文 村山知義/絵


短編童話集です
なんというか上品なのに(?)ユーモラスで
ちょっとイソップのようなっていうか


「きりぎりすのかいもの」なんて
ちゅん2に読んであげたら爆笑していました


それに

だいこんやらおなべやらカーテンやら
みのまわりのごく小さい世界が
実はとっても大きく豊かなものなんだわって

しみじみしてしまいます


ビニールカバーのかかったふしぎな装丁も
独特っていうか

婦人の友社の家計簿をつい思い出しますゆえ
自由学園ご出身で婦人の友社とのご縁も深かったこの方らしい
という気も(考えすぎか〜^^)



しかし…

リボンと、ゴムまりと、月が食卓を囲んでいる図って
なぁんて奇抜で面白いんでしょうね〜( ´艸`)




posted by しろくま at 23:01| Comment(0) | こどもの本

「手にえがかれた物語」


手にえがかれた物語 --- 岡田淳


ちゅん2は微熱なんだけどぶり返すししんどそうなので
もしやと思って検査してもらいましたら

インフルエンザB型とのことでした

今週いっぱい学校はお休みです
(熱もないし食欲もあるし暇そうにしています( ´艸`))


そんなこんなでわたしもちょこちょこ学校に行ったりしながら
家でわりとのんびりしているのでありました

岡田淳さんの本はこれでもうおおかた
(たぶん…)
読んでしまった(つまんない…もう楽しみがなくなっちゃった…)


私的個人的ベスト1は…

「放課後の時間割」

かなぁ〜〜^^



posted by しろくま at 22:41| Comment(0) | こどもの本

「銀のくじゃく」「うさぎ屋のひみつ」


うさぎ屋のひみつ --- 安房直子/作 岩崎書店 1988



銀のくじゃく --- 安房直子/作 筑摩書房 1975 


安房直子さんの童話集を2冊続けて読みましたが
私はどうしたって「銀のくじゃく」が好みです
(絵もとっても素敵です)

この方のお話は、本当にたくさんありますけど
悲しい…というか、ちょっと怖い…
感じのするものがなんともいえずすてきで

つい思い出すのは

ハンカチの上の花畑
(これもまさにそう!小さいころ読んだのが本当に忘れられないです)


それはたぶん
「どうしたって、決して、手に入らないもの」を追いかけるひとの姿…

書いていらっしゃるからだと思うんです

憧れ、よりも、もっと切ないもの
っていうか…



そうそう安房直子さんといえば
この絵本

ひめねずみとガラスのストーブ --- 安房直子/文 降矢なな/絵 小学館 2011
も、新しいなんともいえずおしゃれな絵がついて
去年出版されたばかりで

すてきでした

posted by しろくま at 22:31| Comment(0) | こどもの本

2012年03月13日

「まさか おさかな」ほか3冊


まさか おさかな --- フェイ・ロビンソン/文 ウェィン・アンダーソン/絵 岡田淳/訳


昨日の朝からちゅん2が熱を出しています
そう高熱でもなく
食欲はしっかりあるのだけど


退屈そうなのでこの本を読んであげましたら
喜んでいました^^

家中の蛇口から魚が出てくるのです
ファンタジーというかナンセンスというか( ´艸`)

絵本とか昔話とか童話とかは
「ナンセンスもの」とは言わないと思いますけど
まことしやかに水族館の人が説明するところは
ナンセンスもののもつ痛快さがあり



日曜日、図書館で読み聞かせをしてきましたが
幼稚園以下の小さいお子さんが多いので
話が進んでいくうちに集中が途切れるし、しんどそうになることがあります


図書館では
二人ペアで前もって内容を相談し、分担して読むのですが

さいしょに

はなをくんくん --- ルース・クラウス/文 マーク・シーモント/絵 きじまはじめ/訳

を読んで、もう一人の方に交代して3冊あって

また私の番、本当は次に

たんぽぽ --- 平山和子

を読もうと思って準備していたのですけど

子どもたちの様子をみて

ねこガム --- きむらよしお/作 福音館書店 2009

に変えてみました

魔法みたいに
表情が生き生きするのが分かりました

「ナンセンスもの」の持つ力!を感じました

そのあと
予定通り(おだんごづくりの手遊びをしてから)

おだんごぱん --- ロシアの昔話 せたていじ/訳 わきたかず/絵 福音館書店 1966

を読んで30分のプログラムが終わりました

(これ、歌があって飽きさせない、すごい絵本ですよね)


こどもたちが楽しんでくれて
うれしかったです^^





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2012年03月08日

「リクエストは星の話」


リクエストは星の話 --- 岡田淳


やっぱりこの本や
フングリコングリ」「放課後の時間割
なんかもそうでしたけど

この方は
短編集の設定が凝っていて
劇場的っていうか
とても
おもしろいんですよね


子どもたちの
元気で明るいんだけど
でもひとりひとり違う切なさを抱えている子どもたちの
成長期のあやういバランスを丁寧にすくいとっている気がします



「箱のなかの星」の話は
なんだか
どこかで読んだような気もするなぁ


だいすき!なものを見失ってしまったら
もう箱のなかのただの石にしか見えなくなるんだろうね


わたしには何が見えるかなぁ^^




posted by しろくま at 00:53| Comment(0) | こどもの本

「ポアンアンのにおい」


ポアンアンのにおい --- 岡田淳/作 偕成社 1989


まだまだ、楽しめる岡田淳ワールドがあって
嬉しい限り♪

登場人物は少なくて
(お話も短いけど)
5年生の男の子と女の子ふたり。

それから、言葉をしゃべるマイペースなコウモリ、
それからおおガマガエルのポアンアン。

逆さに読むと、コウモリ語になるなんっておもしろいなぁ!


正義をふりかざすガマガエルは結構こわかったです〜〜〜


それにしても。

こう、ちょっと目の切れ上がった、はっきりした性格の子って
岡田淳さんのタイプなのかもぉ


( ´艸`)


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2012年03月05日

「扉のむこうの物語」


扉のむこうの物語 --- 岡田淳 作・絵 理論社 2005

オレンジのカバーも捨てがたいですが
カバーを取った緑の表紙も捨てがたいんです
(普通カバーとると装丁って貧相になりますでしょ?)

岡田淳さんにしては対象年齢の高めの、長編の物語
でした

読みながら…

扉が異界の入り口になっているところ、そして
たくさんの扉がずらっと並んでいる様子に
映画「モンスターズ インク」を連想していましたけど

映画は2001年公開ですから
この物語のほうが(1987年初版)ずっと早いんですよね
(日本語のこの物語をご存じだったかどうかは知りませんけども!)

ま、扉ってことだけでいえばいろんな物語でモチーフになっていますけれどもね

(はてしない物語にもそんなシーンなかったっけ?そういえばこれもそうやったわ。)


6年生の主人公行也と、出会ったばかりの喫茶店のママが
入り込んでしまった扉の向こうの世界は
紛れ込んだ人みなを「分類」して役割を一つ決め、
その世界の住民にしてしまう
(でも住民はそれで幸せらしい)
動物顔の人間(のようなもの)が支配する世界だったのです


二人はそこから逃げ出して
なんとか元の世界に帰ろうとするのですが…


時代は今と過去とを行き来して、入り組んで面白いのです

ひとを分類するってのは、よくないんだよ。
「ともだちって、ラベルをつけたり分類するもんじゃないんだぜ」

っていうのは、若干青臭い気もするけれど、でもそんなことどうでもいいくらい面白いし

そうそう
二人は5人組の男の子たちに出会うんですね。

それぞれ
背中に
「1」「2」「3」「4」「5」
と書いた紙が貼ってあって(そう分類されている)

これが、通知表の1〜5なわけです


1の子は話し方もたどたどしく
2の子はほとんどしゃべらず
3の子は一番まともで状況判断もできしっかりしていて
4の子は「3のくせになまいきだ」といい
5の子は何を聞いても歴史の年号を繰り返したり人の間違いの訂正ばかりしている

そりゃ、物語的な誇張もあろうかと思いますが

このあたり(学校の先生が書いていることもあり)大層シニカルな感じがいたしました


窓から出入りする絡まった太い植物の茎や
頭が動物の兵士
っていうのは
このかたのdelusionの一部なのかもしれませんね

おもしろかったです!!


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2012年02月29日

「こそあどの森の物語D ミュージカルスパイス」


こそあどの森の物語D ミュージカルスパイス --- 岡田淳/作 理論社 1999


岡田さんが教師をしていらした小学校は
ちゅん2の学校のお隣の小学校だったそうで

トイレの壁にはご自身の直筆の絵が描いてあったり
学内には岡田淳コーナーがあったり
するそうです

いいなぁ!!

(機会があったら見に行きたい)


このシリーズでずっと出会えてなかったD巻とようやく
会えまして

最新刊はあと2冊ほどあるようなんですけれども
(新品で買う気はしないので、こんど図書館で探してみよう…)


こそあどの森のいつものメンバーの楽しい話。

トワイエさんとホタルギツネが初めてであった、というエピソード以外には
そう興味深いことも起こらないのですけどね…( ´艸`)


posted by しろくま at 23:44| Comment(0) | こどもの本

2012年02月27日

「星モグラ サンジの伝説」


星モグラ サンジの伝説 --- 岡田淳/作 理論社 1990


土曜日また調子が悪かったのです
先日(このときね)とおんなじ感じっていうか


せっかく、子どもたちを連れて
ストーリーテリング聞きに行ってそのあとカラオケ行こうと思ってたのに!


(ま、しょうがないですが)

その不調の中
読んでました( ´艸`)
軽いので



これは著者が出会ったあるモグラの語る話を
本にしてくれって(モグラに!)頼まれるお話です

(この方、小動物とお話のやり取りをするスタイルが多いですね^^)


英雄的なモグラの伝説ですが
モグラの声が変声前の男の子が風邪をひいたような…とか
そんなディテールが結構好きです


読み終えてちゅん2にみせたら

「それ、うちにあるよ?しゅんちゃん前に読んだ」


あーーーー2冊目を(また!)買ってしまった…
(中古だからそうおしくはないけどさ…)

一冊bookoffに売りに行こうかなぁ



posted by しろくま at 17:00| Comment(0) | こどもの本

「フングリコングリ」


フングリコングリ --- 岡田淳/作 偕成社 2008


そろそろみなさま呆れていらっしゃるかもしれませんが( ´艸`)

これもまた岡田淳さんの短編集なんでして

図工室に放課後集まってくる小動物たちが
図工の先生にせがんでお話してもらう…って仕立てのもので


これまでの学校ものよりも
かなりファンタジー度(ありえない度?)( ̄w ̄)が高いお話の数々は

わたし
これとっても好きです!!


「むぎゅるっぱらぴれ ふぎゅるっぴん」

にでてくる、のびやかな若い先生はすてきだな〜〜 っておもうし


「なんの話」

タイトルになってるモチーフも面白いけど
図書室に
本の登場人物がいっぱい(ホントに)生きてるって
考えるだけで超わくわくする〜〜♪



あーおもしろかった!

おすすめです♪


posted by しろくま at 16:57| Comment(0) | こどもの本

「竜退治の騎士になる方法」


竜退治の騎士になる方法 --- 岡田淳/作 偕成社 2003

最小限の展開で
最大限に面白いお話です

だから

これまでに読んだ岡田淳さん作品のような
あれこれとオモシロいエピソードが沢山あるわけではないのだけど


「正解はひとつとはかぎらない」
なーんて、さらりといわせたりして

子どもたちへの(やむにやまれぬ)メッセージみたいなものを感じました



6年生の主人公とその幼馴染の、二人がある日出会った竜退治の騎士は
やっぱりこどものころ竜退治の騎士に出会って
騎士になる方法を教えてもらったのです

それは

「トイレから出るとき、全部のスリッパをそろえる」
ということ…



私的には

なるほど!!

やねん



実は今年度PTA役員をすることになりまして
4月からしょっちゅう小学校に通っているのですけど

大人用(職員用)のトイレも一つ下の階にあるにはあるんだけどね
わたしはめんどくさいのでついすぐ横の子ども達(1年生)のトイレを結構使うのです

新学期はそうでもなかったが…
(1年生も緊張していたんだよね)


それ以降は実に見事に
毎回トイレのスリッパがバラバラです
それを毎回直して出てきます


( ´艸`)
あれなんとかならんやろか
取るに足らないようだけどたいそう大事なことなんですけどもね
(このことで、昔永平寺の貫首のかたのお話をblogに書いたことがありました。)


あとね、

どうも「竜」のせいらしいんですが
(あるいは「竜」を生み出してしまったともいえるんだけど)

小学校も高学年になるとともすると生まれてくる
なんというか
ぎすぎすしたもの…

そりゃまぁ、むかしからあるにはあっただろうけど
(思春期の入り口ということで)

今はとくに、
子どもたちが、やむにやまれず、
吐き出しているようなもの…


それを

竜退治って!!


ほんま鮮やかです


おもしろかったです



posted by しろくま at 16:47| Comment(0) | こどもの本

2012年02月24日

「選ばなかった冒険」


選ばなかった冒険 --- 岡田淳


こまったこまった
もうこれを読んじゃったら
手元にしばらく(未読の)「岡田本」が一冊もないのです

と、いう危機感を感じつつも
やっぱりすぐに読んでしまう…( ´艸`)



これは
やっぱり学校が舞台なんだけど

子どもたちが家で楽しんでいるテレビゲーム(テレビゲーム???どうも、テレビでやるゲームらしい…wii??でもないみたい…)
の世界に
入り込んでしまい
どっちが夢なのか、現実なのか…という2重生活をおくるようすが
かかれています


この本きっとちゅん2もハマるわと思い
(ゲームの設定は、なんていうか、だいぶ牧歌的?なような気もするけど)

ちょっと紹介してその辺に置いておいたら
さっそく取られてしまった( ̄w ̄)



だからいつもは本をぱらぱら読み返しながら
印象の強いところなどを思い出しながら書くんですけれども

それは ≪つづく…≫とさせてもらって

明日本をとり返したら改めてここに
続きを書こうと思います♪


・・・・・・と、思ったけど(改めまして今日は27日)

時間が経つと新鮮な感動を忘れてしまうぅぅぅ

でも
ただの思春期前の子ども達の話っていうだけじゃなくって
ただ 「読書」と違ってとかく望ましくないものの代表みたいに言われる「ゲーム」を題材にとった話っていうだけじゃなくって

周りの人のこと
親しいと思っている人のことを実は知らないんじゃないかっていう

自分と 他者 を真剣に意識し始めた時期の子ども達の心の様子を
ていねいに 正確にすくいとっている感じがとても
瑞々しくて

「ぼく、きみがいてくれて、ほんとによかったって思うよ」

この素直さと切実さが
いいですねぇ



小学校高学年のお子さんをお持ちの方は
とくに
楽しめると思いまーす





posted by しろくま at 22:30| Comment(0) | こどもの本

「こそあどの森シリーズ」CとFG


こそあどの森の物語C ユメミザクラの木の下で --- 岡田淳


こそあどの森の物語F だれかののぞむもの --- 岡田淳


こそあどの森の物語G ぬまばあさんのうた --- 岡田淳

@〜BとEは、前回読みましたので…

(Dは、手に入らなかった)


はじめは(率直に書きました通り)むむむ?だった
こそあどの森の物語ですが

だんだん(やっぱり)おもしろくなってきました

とくに
「ユメミザクラの…」はこれぞ岡田節って言うか(??)

やっぱり

子どもを書かせたらこの方ほど光る人はいないのでは

って(そう知らんくせに)つい思っちゃうくらい

このおはなしの中では(子どもなのにしけた大人のような生活をしている)スキッパ―も
たくさんの見知らぬ子ども達の様子も
いきいきと子どもらしくまぶしく

そして

最後の桜のシーンは大層印象的です


おもしろいよ?
posted by しろくま at 15:53| Comment(0) | こどもの本

「車のいろは空のいろ 星のタクシー」


車のいろは空のいろ --- あまんきみこ/作 北田卓史/絵 ポプラ社 2000


こういう本は、すぐ対象年齢を通り過ぎてしまうからか
すぐ読めてしまうからか
(読んだら売られる)
はたまたたくさん世に出ているからか

古本屋さんでも安いですねぇ。
amazon MPで60円ほどでした(送料かかるけど〜)


「たぬき先生はじょうずです」

手に手をとって二人だけで歯医者さんに行く
たぬきの兄弟

たぬきにもいろいろ事情があるものね

お兄ちゃんがんばったよね

ほろりとして じーんとして ほんわかします


コーヒー1杯ほどで手に入る

癒しの文学



posted by しろくま at 15:41| Comment(0) | こどもの本

2012年02月19日

「車のいろは空のいろ 春のお客さん」


車のいろは空のいろ 春のお客さん --- あまんきみこ/作 北田卓史/絵 ポプラ社 2005

空色のタクシーのシリーズは
いろんな本がでてますよね これはポケット文庫で
先日BookOffで見かけたので買ってきました


子どもの本だから本来はハードカバーの大きい装丁が似合うけれども


でもうちはもうちゅん2は(たぶん)読まないので
これでも十分しあわせ

短編集です


心の優しい運転士の松井さんが
どこにでも(本当にどこにでも!)連れて行ってくれる
このタクシーのお話は本当に素敵だなぁ

人間じゃない人(?じゃないか…)もたくさん乗ってくるので
料金貰ってないんじゃぁないかしらってことも多いですが
多めにくださる方もいるしね^^
律儀に返しに行かれるけれども)


「やさしいてんき雨」のキツネの嫁入りのお話は
わたし自身が白無垢を着てタクシーに乗ったことがあるので( ´艸`)
なんだかとてもうれしかったですし


「草木もねむるうしみつどき」に
公園でブランコに乗っている女の子のお話は
鮮やかでかつ切なくて

「虹の林のむこうまで」の
白鳥姉妹のお話しは・・・

こういうのがとりわけ
あまんさんおとくいの世界じゃぁないでしょうか^^


心もほっこり。やさしいやさしい、気持ちになりました

イラストの北田さんずいぶん前にお亡くなりになっているんですね
でも
こうしていつまでも作品と一緒に生きていらっしゃいます



posted by しろくま at 16:06| Comment(0) | こどもの本

「みんなのかお」「世界あちこち ゆかいな家めぐり」


金曜からオットがベトナムに行っておりまして
ちゅん2とふたりのまったりした週末( ´艸`)

金曜は映画「はやぶさ…」を視に行ってまいりました

ちゅん2は
途中、若干退屈したようでしたが

「ママ、結構感動したなぁー!」って言うと

「うん。しゅんちゃんも最後感動した」って申しておりました^^

はやぶさが大気圏に入って燃え尽きる前、
ボイジャー1号のエピソードに似たシーンも
ありました

はやぶさの人たち、絶対にあきらめなかったねぇ…って
ふたりであれこれ話しながら帰ってきました。


3月にもまた別のはやぶさの映画がかかるようで
ポスター(POP?)が映画館に置いてありました。


と、ここまでは前振りで( ´艸`)

オットがいないので今週末はさらに
のんびり(だらだら?)しているわたしです
さすがに、ごはんはつくらないといけないけどさ…

その辺に置いてある本を手当たり次第に
読んだりして
あと

映画のかえりに面白そうな本を2冊買ってきました
やっぱりリアル本屋さんはいいなぁ


みんなのかお --- さとうあきら/写真 とだきょうこ/文 福音館書店 1994


カバのページには見開きに21枚のカバの写真
トラのページには見開きに21枚のトラの写真

日本中の動物園で飼われているたくさんの個体の顔が並んでいて

おもしろーい

もちろんですけど
おんなじ動物でも縞も模様も色合いはもちろん
顔つきが一頭ずつ違うのよ

お気に入りはキツネとオオカミです
(イヌ科好き…)あとトラも!



世界あちこち ゆかいな家めぐり --- 小松義夫/文・写真 西山晶/絵 福音館書店 2004

これも、絵本の装丁ですけど
相当おもしろいです

写真と絵で、世界各地の変わった(!)家の作りが
実に克明によくわかって
楽しく覗いている気分になります

驚いたのはセネガルの草葺きの
真ん中に行くほど屋根が引っ込んで漏斗状になっている家!

井戸水が塩辛くて飲めないので
雨をこうやって家の中に貯める工夫をしているのだそうです

すごいなー


福建省の土楼のところでは(書いてないけど客家のおうち、こんなんでしたっけねぇ)
「あ!犬がなんか食べてる♪」とちゅん2
(細部も楽しめ)

寒いところではあたたかく
熱いところでは涼しく…
手に入る材料で
家族も動物も

その国の気候や風土に合わせて、
いろんな工夫をして住んでるんだねー って
ふたりで覗きこんでいましたが

ちゅん2いわく

「でもみんな、自分の家が一番すきだろうね^^
しゅんちゃんみたいに!」


^^






posted by しろくま at 14:09| Comment(0) | こどもの本

「こそあどの森シリーズ」@ABとE


こそあどの森の物語1 ふしぎな木の実の料理法 --- 岡田淳

BOOKOFFに寄ったら…シリーズで出ていたので
でも
万一オモシロくなかったら全買いはリスキーだわ〜と思って
4冊だけ買ってきました(だけ、って…( ̄w ̄))

で、1冊目。
読後感は、薄めたスープみたいだわ…

登場人物もたいしておもしろくないし
むっつり神経質そうな主人公(らしい)スキッパ―って子も、子どもなんだか青年なんだかよくわかんなくて

やっぱり岡田淳さんは学校ものがサイコー

けど
登場人物のみなさんが住んでいるおうちは
まるで
たむらしげるさんの世界を思わせるようで
すてきです♪



2冊目。

こそあどの森の物語2 まよなかの魔女の秘密 --- 岡田淳

まぁ惰性でこれも読む…

3冊目

こそあどの森の物語3 森の中の海賊船 --- 岡田淳

主人公もだいぶいいかんじに・・・ただ眉を寄せて迷惑そうにしている少年じゃなくなってきて…

見返しの森の地図を折々に見つつ。
なかなかおもしろくなってきました

で、4冊目(シリーズ6冊目ですが)

こそあどの森の物語6 はじまりの樹の神話 --- 岡田淳

これは面白かった♪
あのさ、ホタルギツネって、2巻でトマトさんが魔法をかけたキツネじゃん?
なんでみんな(ポットさんすら)わすれてるんだろうねー

なんて
おもいつつ

続きが気になるので
(って、はまってる??)

CD巻も買いに行こうと思いまーす^^



posted by しろくま at 13:35| Comment(0) | こどもの本

2012年02月16日

「学校ウサギをつかまえろ」


学校ウサギをつかまえろ --- 岡田淳/作・絵 偕成社 1986


今日の夕方ちゅん2が

「ママ、もう一冊岡田淳の本あるんだよ」

「ほらこれ。ぞうの本屋さんが送ってくれた」

「結構感動するよ。しゅんちゃん2回も読んだ」

ということで
さっそく読ませてもらいました^^


あはは
ファンタジーを期待してたんだけど(所謂)ファンタジーじゃなかった♪

子どもたちが逃げ出したウサギを夜までかかって捕まえるという
ただそれだけなのです
ウサギは本物のウサギだったし

大人は全然出て来なくって
(ガードマンの“兄ちゃん”だけ…それも子ども達に理解のある、でも子どもの領分には入らない。。)


こどもにはそれぞれ(あまりはっきり書かれてはないけど)事情があるようで

これもやっぱり
それぞれのこどもたちの
成長の物語なんだなぁ

しみじみしたけど感動したというほどではなく
(ちゅん2がうらやましいわぁ!)


posted by しろくま at 22:10| Comment(0) | こどもの本

2012年02月15日

「雨やどりはすべり台の下で」


雨やどりはすべり台の下で --- 岡田淳/作 偕成社 1990

このごろ、すっかりまるで
読書blogのようになっております
(しかもおんなじような本ばっかり!)

毎日本の読める生活を
超満喫しておりますゆえ
若干申し訳ないとも思いつつ(でも読んじゃうもんね♪)

ここでご紹介してる以外にも読んでる絵本類などはまたいずれ…


さて

今度のこの本は
おなじアパートに住む小学校2年から中1までの10人の子どもたちが
それぞれ
ある人〜やっぱり同じアパートの住民の、雨森さんという奇妙なおじさん〜に関する
ふしぎなお話〜魔法?で助けられた話〜を
順番に語るのです



中でも

少しだけ大人の世界をのぞいている、
由紀ちゃんという小5の女の子のお話(「真夜中にコンニチハ」)は
少し苦みが聞いている中にもほんわかとあたたかくて心に残りますし

「水玉もようの・・・」は
まるで
あまんきみこさんの童話を読んでいるようだし
(っていうか、だからすぐにネタが分かった♪)


貝あわせのようにちょうど反対側からぴったり合わさる二つの物語は
とても鮮やかな魔法のようで


・・・やっぱりとってもおもしろかったのでした
(それでもってラストもなかなか感動的。)

この方の本はどのお話もそうですけれど
小さい子ども、動物、そして紙飛行機のような無生物にも
やさしい
作者の温かい視線が紡がれています


これは小学校中学年向きかなぁ(文字の大きさとかでいうと。)
そしてやっぱり
すぐによめちゃって

なんだか

もったいなーい



posted by しろくま at 00:50| Comment(0) | こどもの本

2012年02月14日

「おすのつぼにすんでいたおばあさん」


おすのつぼにすんでいたおばあさん --- ルーマー・ゴッデン 文/なかがわちひろ 訳・絵 徳間書店 2001


似たような昔話は世界のいろいろなところにありますよね

これは
R・ゴッデンが昔話に少し手を加えたものだそうで
ゴッデン家では伝統的に
子どもの髪を洗う夜に語り継がれてきたお話なのだそうです

どうしてか分からないけど残っているすてきな風習なのですねぇ
(リンス代わりにお酢を使っていたのかも。わたしもやったことあります)

むかしは
シャンプーだってもしかしたら手作りだっただろうし
温水の出るシャワーだの今のように便利なものがない代わりに
手間と時間をかけて、ていねいに、日常のひとつひとつをこなしていったものなのでしょうね

そしてそこに物語があって



お酢のつぼの家っていうのは
むかしふうのこんな

お酢のつぼに似た形の
oast house --- ホップや麦芽を乾燥させた小屋だったおうちのことのようですよ
(写真などこのサイトより)

( ´艸`)
そんでもって猫の名前がモルト(Malt)


短い物語で
中盤おばあさんがどんどん恩知らずに欲張りになっていくところはきついですが
最後はよかったなぁって安堵します


R・ゴッデンもいつも面白くてすきだなぁ^^ 


posted by しろくま at 11:53| Comment(0) | こどもの本

「放課後の時間割」


放課後の時間割 --- 岡田淳/作 偕成社 1990


児童書なのですぐに読んでしまえるのが
難点やわ
次をまた読みたくてたまらなくなります

これは(前回の「ふしぎの時間割」とおなじく)短編集になっていますが
毎週「学校ねずみ」が作者に一つづつお話を語るという構成になっていて

この作者のいろんな味わいが、一度に楽しめるつくりになっています♪


「学校こわい」の詩、以前聞いたことがあったんですけど
このお話だったのね

(ちゅん2に読んであげたら超爆笑)

私が胸をつかれたのは
「すけだち 〜五年生ネズミの話〜」

それから
「赤い潜水艦 〜二年生ネズミの話〜」

かなぁ


すごいなぁ

あーおもしろかった!


私が面白がって読んでるので
ちゅん2も寝る前に読んでました

ちゅん2のおすすめは「しゃっくり 〜一年生ネズミの話〜」だそうです^^


posted by しろくま at 00:26| Comment(0) | こどもの本

2012年02月13日

「ようこそ、おまけの時間に」


ようこそ、おまけの時間に --- 岡田淳/作 偕成社 1989

「ママ、また岡田淳読んでるの?」
って
ちゅん2に言われましたけれども

7冊目ですがこれが一番面白かったかも^^

  3,4  


はじめは、賢だけが入り込んだ
「おまけの時間」の「違う世界」…

巨大な茨に絡まって眠る級友を、次々と救い出すうちに
クラス中、学校中が協力して、茨の薮を切り開き
そしてとうとう、巨大な株の根元にたどり着き…



こどもたちは、「おまけの時間」では本当の自分を素直に出せるし
くちぐちに
「こっちの方が生きている感じがする」っていうのです

今の子どもたちがすっぽりと絡め捕られているものの比喩として
枝を張り巡らせる茨の巨木のイメージは
なんともありありとして
切ないけど正確な気がする
のよね


リアル世界の子どもたちにも
こんな体験をしてほしいなぁと心から思います



あーおもしろかった
posted by しろくま at 23:57| Comment(0) | こどもの本

2012年02月12日

「ふしぎの時間割」


ふしぎの時間割 --- 岡田淳/作 偕成社 1998

わたしってば
結構しつこい性格なのか

っていうか
興味が湧くととことん…みたいなところがあって(マニア傾向)

先日からの岡田淳さんモノシリーズ(勝手に…)( ´艸`)

こんど(5冊目♪)は短編集です。

発表された雑誌も年代も順番も実は違うのだけれど
うまいこと(企画力で?)
小学校の一日のようになっています

すごいオモシロイ


<二時間目> 消しゴムころりん

は、
女の子の柔らかい心がふしぎな出来事を通して
浮かび上がる素敵な話だし
(こんな消しゴム、わたしもほしい!)



<放課後> もういちど走ってみたい


短いけど
むむーと、そしてほろっと、する物語だし


<暗くなりかけて> だれがチーズを食べたのか


エピソードの面白さと同時に構成がなんとも凝っていてさらに面白くて


<夜> 掃除用道具棚


これは
ファンタジーにありがちなふしぎなことは全然起こらないんだけれども
でも主人公のベテラン先生の心の中で
すてきなファンタジックなことが起こるっていう
(やっぱり魔法の一種やね)

これは子どもより大人に響く一篇かも?



次は何を読もうかなーぁ^^

小学校の図書室に行ったら、岡田淳さんの本がたくさん並んでいたので
今度借りてこようっと♪


posted by しろくま at 00:25| Comment(0) | こどもの本

2012年02月09日

「ムンジャクンジュは毛虫じゃない」


ムンジャクンジュは毛虫じゃない --- 岡田淳/作・絵 偕成社 1993

この摩訶不思議なタイトルのお話は


このタイトルはいつからか記憶にあったのですが
(インパクト強いもんね^^)

岡田さんの「次読む本」としてようやく読むご縁をいただきました
( ´艸`)

こんどは5年生が主人公です
(今のちゅん2の学年のお話だし嬉しい♪)


やっぱり
これまで(とりあえず…)の例にもれず

クラスのみんなが力を合わせて…っていうお話

関西のどこかの町のようだけど
じつはどこにもない町で

じつはどこにもない花や
どこにもない生き物が出てきて

こどもたちがとっても魅力的で
だからお話がいきいきしていて
大人たちより絶対に子どもがまとも


岡田さんのデビュー作だそうです


もうここから面白かったのね



posted by しろくま at 00:16| Comment(0) | こどもの本

2012年02月07日

「二分間の冒険」


二分間の冒険 --- 岡田淳/作 偕成社 1991

びりっかすの神様」があまりにおもしろかったので
岡田淳さんの2冊目。

ていうか、
しばらく前から

ほら、amazonで本を買う時って、
よく「あなたにおススメはこれ」って複数の本が出てくるじゃぁないですか?

あの中にずっと出てきてた本なので
この方のご著書の中でもよく知られた本なのでは…(っていうか傾向読まれてますねぇ)

主人公は6年生の男の子です
だから
4年生の「びりっかすの…」よりはだいぶ凝ったお話でもあります
(字も小さいし)


優等生でもないフツーの男の子が
学校でふしぎな猫に出会って
「違う世界」へ行って冒険をして帰ってくる…

という内容なのですけど





***以下、かなりのネタばれになりそうなので、これからこの本を読まれるという方は
ここから先はお読みにならないことを強くお勧めいたします!!!***







「だれもが自分たちだけがえらばれた者と思っているということは、
けっしておたがいに力をあわせることがないということだったのだ」


「あなたはみんなの心のなかの、見えないとげをぬいたのよ」

「自分にとっていちばんたしかなものが自分だなんて、
あたりまえすぎる」


「あんたいままでこんなところでなにしてたの。
あ、だれかとあそんでたんでしょ」




っていう4つのパーツを
鮮やかにファンタジーに仕立ててあって


(え…?? どうやって…?? と思った方は、ぜひ読んでみてくださいね〜♪)



そのテクニカルなところが若干興ざめといいましょうか
ファンタジーの
うっとりとした豊かな要素を損なっているような気もしなくもないですけど


でも
なんていうか
おもしろかったです

時間のやり取りがあるあたりは、
映画「TIME」を連想しました まだ公開前だし、観てないけど。

(ちゅん2がコマーシャル見て「みたい!!」って言ってましたが
レート調べたらPG-13なので、13歳以下はダメなんだよ、って話しました。

ついでだけど、日本語のサイトでレートわたしは分かりませんでした!わざわざ英語で検索して調べないと…
この国はホントに、子どもを守るってことをちゃんと考えていないです

なので
この本ちゅん2に勧めておこうかな??)


ともあれ



この少年は2分間でどれだけ成長したことか!

でも
それって
フツーのこどもにも
フツーに起こることですよね


2分間(トカ)でどれだけ成長したりすることか!

うちのちゅん2をみているとホントにそう思います




posted by しろくま at 12:21| Comment(0) | こどもの本

2012年02月05日

「びりっかすの神様」


びりっかすの神様 --- 岡田淳

このごろ、子どもの本が面白くって
あれこれ読んでいます

この作者は小学校の図工の先生なのだそうです

物語の舞台は小学校の4年1組の教室ですが
子ども達を見る目の細やかさ、優しさがナルホドとうなずけます


お話はとにかく面白くって…!

いまどきそんな先生おらんやろぅ、っていう設定ではありますけど
( ´艸`)
(けど、形としては公立小学校ではなくても、心の中にはよくある風景かも…と思いますよねー。というイミでは暗示的)


爆笑しながら読みました
爆笑しつつですけど でも
大切なこと…こどもひとりひとりをみること、ひとりひとりが
それぞれの良さをもった
かけがえのない存在だということ

を、しみじみと思わせてくれますし

競争すること
一番になること
のつまらなさをまっすぐに生きる子どもたちが教えてくれる
っていう
なんとも痛快なお話です


ここにも「子どもの力」があります


私たちにとって、
わたしたちは、子どもに何かしてあげようっていうより、
子どもの力を借りよう、ってあり方の方が
もっとずっと
必要なのではないかなぁ


posted by しろくま at 17:01| Comment(0) | こどもの本

2012年01月18日

「ぼくとカジババのめだまやき戦争」


ぼくとカジババのめだまやき戦争 --- 山本悦子/作 ポプラ社 1996


ちゅん2が冬休み用に小学校から借りてきて
おもしろいからママも読んでみてって勧めてくれるので
読んでみました(このくらいだったら5分もあれば読めるしね?)


そうかー
この頃ちゅん2が
「しゅんちゃんどくりつする!ごはんも自分で作るし、ゆたんぽも自分でする!」
って
思いついたように言いだしたのは

これがネタ本やったんね( ´艸`)


でも
いいことなので
(朝だけは起こしてほしいらしい…)
湯たんぽの入れ方を教えてあげて自分でさせたり
してみましたが
そう長くは続きませんでした( ̄w ̄) 
(私もつい忘れたりして。もったいなかったな)


主人公は小学校4年生かな?の男の子。
お母さんが学校の先生で働いているので
同居しているおばあちゃんが家事の一切をやっています。

で、
すごく有能なの。このおばあちゃん。

主人公はそのすごさから「カジババ」とこっそり呼んでいて

「カジババは、まわりの人間を『無能』にしてしまう。
ああ、なんて、おそろしいんだ!」


って
とってもまともな感覚を持っています。

カジババの武勇伝の数々を
ちゅん2と読みながら二人で爆笑しました


あたたかくユーモアのある家庭と
クラスの友達との素直な交流のなかで
力強く成長していく男の子のものがたり。


posted by しろくま at 23:10| Comment(0) | こどもの本

2011年12月04日

「ふくろうくん」 "OWL AT HOME"


ふくろうくん --- アーノルド・ローベル作


この秋からストーリーテリング(素話)の会に参加していて
2月の発表会に向けてお話を覚えたりしはじめているんですけど
(出られるかどうかはまだ分からないのですが^^)

この短いおはなし集「ふくろうくん」の中から一つ
試しに取り組んでみています

(そうそうこの、表紙もとってもすてきですよね!)


驚くほどシンプルな文章の連続だけに
(もちろんですけど)助詞一つも間違えないように覚えるのって
結構難しくって
遅々として進まないのですが・・・

(「ごろはちだいみょうじん」より、ずっと難しい気がするわ。なぜかなぁ。あまりにシンプルだから?それか、翻訳ものだから??)


で、例によって
原文が気になったので

OWL AT HOME --- Arnold Lobel


こっちも読んでみました

読んでみて驚いたのは
文章が日本語訳よりもさらにずっとシンプルで簡単ってこと

(むりもないのですけど。翻訳の運命的なところですよね…)

とはいえ文章の無駄のなさは原文も訳文にも共通しています
さすが!


あーでも
やっぱり
原文はいいですね


中でも、しみじみ思ったのは

「うえと した」(原題"Upstairs and Downstairs)
っていうお話があるのですけど

日本語で読むと

ふくろうくんが、
1階にいると

「ぼくんちの 2かいは どうなって いるかなあ。」

2階にいると
「ぼくんちの 1かいは どうなっているかなあ。
ぼくは いつも どっちかを みおとしてるんだよ。」

っていうところからはじまる
可笑しくもかわいらしいお話なんですけど


もともと作者の書いた英語のほうを読むと

"I wonder how my upstairs is?"
"I wonder how my downstairs is getting along?
I am always missing one place or the other."


ってねー
まるで
上の階、下の階が【いきもの】みたいに

ごきげんどうだろうね?
げんきかな?
いっしょにいれなくってさみしいな
だからどっちとも一緒にいたい
っていう

ふくろうくんのやさしさとあどけなさが一層心にしみるのですよね
(和訳だと、残念なことに
発想のおもしろいチャレンジャーの側面しかわからない…)

わたしの思うにこの
"miss"っていう言葉の持つ

「いなくてさみしい」という意味と、
「見落とす」って意味の二つを慎重にかけてあるのではないかと。。。


同じ本に収録されている別のお話では
このふくろうくんは

足の折れた椅子…
とか
ストーブの後ろに落ちちゃってもう二度と会えないスプーン…
とかを想像して
悲しくなって涙しているのですけど
(このへんもね、原文の方が「モノを人間扱い」してるかんじで。)


こんなふうに
無生物(動植物はもちろんのこと)にも心があると感じて
感情移入するのってちいさいこどもの特徴(素晴らしい能力)ですよね


おとぼけ(だけど、いつもいっしょうけんめい)なふくろうくんが
とってもいとおしくなる
だいすきな物語です





そうそう、今日、「英検サンプルテスト」
(ってのの、案内が10月に来たのです。お話しましたっけ?してないか。)
受けてきました

去年英検を受けたので
その流れで案内が来たのだと思います

しかし、なんのサンプリングだろうね?
新しい設問の妥当性?
もしくは
受験後一年時点のエイゴ力の推移?

ともあれ
図書券頂きました^^




posted by しろくま at 22:52| Comment(0) | こどもの本

2011年12月01日

読み方次第で…


百万回生きたねこ 佐野洋子/作・絵 講談社 1977


だくちるだくちる〜はじめてのうた〜 V.べレストフ/原案 阪田寛夫/文 長新太/絵 福音館書店 1993


今年は絵本の読み聞かせ活動に(例年より力を入れて)取り組んでいます

今までの小学校の図書ボランティアに加えて、
市の図書館でのボランティアも始めました
この関係で、勉強会やら市主催の研修会に参加させていただいています


今月は、毎年恒例の研修の多い月だったのです

元アナウンサーの方から読み方の基礎を習ったり
児童心理学の先生から子どもの発達と絵本について講義を聞いたり
わらべうたの指導を受けたり
昨日は、「体で絵本を体験する」ワークショップがありました

そのなかで

↑にご紹介した2冊を
じっくり…考えながら読む機会がありました


「百万回生きたねこ」は、意味を考えながら、どう伝えようか考えながら、
声の表現に気をつけながら試行錯誤しながら
じっくりじっくり読みました。


「だくちるだくちる」は、初めてであった絵本でしたが
阪田さんの美しい詩と、長さんの(おとぼけなようで)実はとってもよくよく考えられた絵が作り出す世界を
主人公になって体を動かして声を出して味わいました

また「だくちる…」では表紙をじっくり眺めながらみんなでディスカッションをしたことも
得るところの大きい内容でした
(やってみて!♪)


絵本の奥深さに改めて驚きましたし

特に「百万回…」は、これまで読んだどの時よりも
感動が大きかったのです
新しい感動だったのです


子どもと大人とでは、おなじ絵本に対しても
捉え方がずいぶん違いますけど
(子どもってすごいなーってだからいつも思いますけど)

今回はしみじみ思いました

あー絵本って
すごいなー!!!


この世界の恩恵を、よりたくさんの人たちが受けられますように
(わたしも微力ながらあれこれやっていきたいです)


posted by しろくま at 14:30| Comment(0) | こどもの本

2011年10月28日

「ふりむいた友だち」「ヴァンゴッホカフェ」

児童文学二つ。

ふりむいた友だち --- 高田桂子/作 理論社 1985

ちゅん2が熱を出しておりまして
いえ、今日はもうずいぶん下がったんですけども(TV観てるし〜〜)

今週ちゅん2がおもしろいおもしろいって、読んでいたので
私も手にとってみました

ほんと

おもしろい!


ある4年生のクラスにおこった
一年間の出来事を書いてあるのですけど

きっかけ?は産休の補助にやってきた杓子定規な先生で・・・


コドモタチかなり苦労するのですが

でも

まっすぐに向かって行けるのが、こどものすごい力よねぇ
一見成長の邪魔をするような事柄を
乗り越えていけるのよねぇ

友だちの力で

(ってことは、友だちの力が得られない子は、なかなか乗り越えられないのかもしれないね・・・)

あんなに慕っていた、心の支えだった、産休中の細野先生への思いも
「それほどあざやかではなくなる」

やっぱり
成長の物語なんだと思います


おすすめです
さいごの
音楽会のシーンなんて、泣きそうになる



ヴァンゴッホカフェ --- シンシア・ライラント 中村妙子:訳 偕成社 1996

これはちょっと不思議な雰囲気のものがたり。

アメリカのある小さな町のふしぎな喫茶店が舞台。
若いお父さんと、10歳の女の子が切り盛りしているのですが
ここは

魔法の起こるカフェなんです^^


エピソードごとに何章かに分かれているのですが
章の最後と、その次の章とが微妙につながっていて
それもなんだか、魔法っぽくて

日々は魔法に紡がれた一枚の布なんだなって思う

(いや…「魔法で綴じられた一冊の本」かなぁ…でも、布(タペストリ)の方がキレイでいいわ!)( ´艸`)


こういう、すこしちがう時間が流れている場所が
やっぱり地球のどこかにはいくつもある気がする

それが
特別の場所
なんですよね


なんともいえない魅力的な読後感の本。




posted by しろくま at 15:14| Comment(0) | こどもの本