2024年01月16日

フレームシフト

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1月14日の日経新聞に載った、福岡ハカセの寄稿文です
(クリックでちょっとだけ拡大するかも)
読まれました??
すごくない?

これ話題にならないといけないと思います

m-RNAワクチンがなぜ(今の時点で)とんでもなく危険なのか

ハカセ、D.N.A会長のセリフとか持ち出して
意図的にちょっとわかりにくく書かれたんじゃない?

posted by しろくま at 19:53| Comment(0) | 新聞より

2024年01月03日

答えを急がない力 negative capability

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今朝の朝日新聞の9面です
(写真はblog用に小さくしているので、読めないと思います。実際の誌面もしくはwebsiteをどうぞ。)

作家で精神科医の帚木蓬生さんと環境ジャーナリスト・翻訳家の枝廣淳子さんへのインタビュー。

お二人とも、negative capabilityに関するご著書がおありとのこと。
negative capacilityについて
「答えの出ない事態に耐える力」
「すぐに結論に飛びつかず、一度答えを保留して、本当にそうか、違う見方はないか、と考え続ける力」

と表現していらっしゃいます。

わたくし今年の抱負(?)に
「深い息をして考える」って書きましたけど

そうだな。
「考える」もそうだな。深く考える。しかも忍耐強く考える。結論を急がないで視野を広く考える。
考え方も重要だな。

ってこのお二人のインタビューを読んで思いました

ご著書興味があるけど読むかどうかわからない(すでに積読がひどい状態やし)
のですが

記事から少し抜書きを

「世の中は明確な答えのある問題ばかりではありません。むしろ人間社会は、解決できない問題の方が何倍も多いのではないですか。先が見えず、どうしようもない不安に耐えながら、熟慮する。答えが出なくても問題に挑み続ける力こそ、ネガティブ・ケイパビリティです。
これに対し、正の能力、ポジティブ・ケイパビリティは、答えを見つける問題解決をさします。学校教育もそうですよね。テレビでクイズ番組を見ても、記憶した答えを素早く吐き出すことを競います。
でも、多角的、長期的な視野でものを考えることも大事です。早く答えを出すと見落とすものがあるからです」

「人の脳はわからない状態に耐えられず、すぐにそれが何かを決めつけて、理解したつもりになろうとします。
ノウハウ、マニュアル、ハウツーものが歓迎されるのは、悩まなくてもすむからです。だけど、そこには落とし穴がある。深い問題が浮かび上がらず、浅薄な理解に留まってしまうのです」

「19世紀の英国の詩人キーツが兄弟への手紙の中で、シェークスピアが『ネガティブ・ケイパビリティを持っていた』と書いています。この能力によって、シェークスピアは複雑な人の本質に迫ることができたのでしょう。それは他者を思いやる共感と、深い理解にもつながります」

「トランプ前大統領は、ネガティブ・ケイパビリティが欠如している典型だと思います。物事を決めつけ、他人を攻撃しますよね。寛容を切り捨てた言葉には勢いがあるから、人気が出るんです。SNSでもそうですが、不寛容な方が主張が強く、競争で優位に立ったりするものです。
不寛容の行き着く先は戦争です」

「軍事力を強化すると、人は強気になります。でも、軍備を背景に強気になるのは、決して良いことではありません。戦争における論理の正しさは、弱い方が持っていることが多いのです。強者はそれを軍備でたたきつぶして、うやむやにしてしまう。強者の理論に走らず、弱者の理論を探ることが大切ではないですか」

「相手を『敵』と決めつけて、一気に答えを出そうとしてはいけません。問題を解決できなくても切れずに、なんとか持ちこたえていくことが必要です。寛容が踏みにじられた先に、戦争があります。寛容を保つことこそ、平和を支える精神だと私は思います」


(以上箒木さん)

(以下枝廣さん)

「ある会社では、『今日はモヤモヤしよう』と言って、最初の30分は結論を出さないと決めて会議をすることがあるそうです。気になっていることや、今の会社の方向性とは違う意見を出し合います。その時間を持つことで、結論が変わったり、同じ結論だとしても深みが出たりするんです」

ほほう。もやもやにもちゃんと意味と役割と効果がある。
もやもや大事やな〜〜


ーーー考え続けるのが苦しくて、答えに飛びつくこともあります。
「思考停止ですよね。(中略)
今日を生き抜くのに必死な時は、5秒でいいから『今の必死さはどこにたどり着くんだろう』と考えてみましょう。今やっていることは、自分が長期的に目指す姿につながっているのか。つながっていなくても『生き抜くためにやっている』と認識するだけで違います」


対処療法的な解決が国や企業にも多いというご指摘。

「解決してくれそうなテクノロジーがあると飛びつき、深く考えるのをやめてしまうことも多いと感じます」
例えば太陽光発電などの再生可能エネルギー対策。
それからGDPコンシャスな経済成長。
「根本の問題は、みなが幸せになるように富が分配されていないことであり、経済成長は対処療法だと思います」

また読み返したいところを、いっぱいコピってしまった

2024年の私たちに、必要なご指摘だと思います

posted by しろくま at 16:07| Comment(0) | 新聞より

2023年11月20日

若い人たちに励まされる

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朝日新聞を読んでいたら
フィギュアスケートの樋口新葉ちゃんの記事が。
最後の方の言葉に目が止まりました。
一線で活躍してがんばっていたけれど
心が疲れて、しばらく(1年とちょっとかな?)休養した後再びリンクに立ったとき
「もう、ダブル(2回転ジャンプ)も怖かった。普通に滑るだけでもバランスが取れなくて、初心者みたいな感じ」

その怖さを乗り越えて、なんか、生まれなおしたような感じなんじゃないでしょうか?
できるようになる面白さ、跳ぶことの楽しさ、そしてきっと、ありがたさ。

ええ話聞いたわ〜〜〜と思って新聞をめくると次は
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高校球児の時にはプロからの声かけはなく
自分で探したアメリカの学校へ留学した大山盛一郎さん。
アメリカ経由日本のプロ野球、アメリカの大リーグに挑戦中。

「高校までは完璧を求めすぎて、気持ちの浮き沈みがありました。
でも今は違う。
ベストのスイングをして、結果がアウトなら仕方ない。アメリカで変わりましたね」


22歳と23歳。
ちゅん2とまさに同年代の、若いお二人の言葉に励まされる。
posted by しろくま at 18:13| Comment(0) | 新聞より

2023年02月09日

ご不快構文

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お久しぶりでございます。
インスタでなんだったかひじきを使うレシピを見て作りたくなって
ひじきをやっと買ったと思ったらレシピを忘れております。ひじき〜!

このところ家でじっとしている時間が取れず
今日は流石に体調がも一つで、午後の予定をキャンセルして
家でダラダラしてました。
で夕方になってぐんと調子がよくなってきましたー(なんでやろ)

溜まった新聞を片付けていてこの方のこのコラムに目が。

いやいや、ご不快構文「ご不快にさせて申し訳ありません」
自民党の方々はこれ以下ですからー!
「ご不快にさせたとしたら、申し訳ありません(または、不徳の致すところ、とかいう)」

たとしたら!

仮定ですやんか!
「そうでない人もいますから〜」って言外に言ってますから!

政治家の発明した文法にご飯論法ってのもありましたね。
いやーまた腹たってきたわ。

posted by しろくま at 19:58| Comment(0) | 新聞より

2023年01月13日

選球するからだ

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先月の新聞記事ですが
イチロー選手へのインタビュー。
すごくおもしろかったです

中でも
見出しにもなっていますが
「選球眼をよくしたい、という言葉が僕は嫌い。
目じゃない。体で判断してほしい」

ってすごくないですかー

目だけにストレスをかけたり責任を負わせるわけじゃあないんですねー

同様に
「僕はほとんど手を使っていない。手は添えているだけ。
僕の力の源は完全に下半身です」


っていのもすごいなー
野球少年なら全編永久保存版でしょうが(想像)
野球しないわたしでも。野球のことじゃなくても

本物の体のエキスパートの言葉に
その叡智ともいえるすばらしさに震えるわー
たいそう感銘を受けております


posted by しろくま at 21:45| Comment(0) | 新聞より

2022年05月24日

自分の内に歯を立てる

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今朝新聞を読んでいて、ううむと思った記事が複数ありました。
これはオピニオン欄ですけど、そのほか投書欄でも。

さて
この方(社会学者の橋爪大三郎さん)がおっしゃっていること。

「軍部、天皇、国民それぞれの責任について、自分の頭でしっかり考えてみる作業」をしていない私たち。

考えてみたら「反省しなさい」って言葉を普段人(特に自分より立場の弱い人や、子どもたち)に対して多用する割には
わたしたちって反省しないよね。
反省ってどうやるの?って感じじゃないですかー?

反省より「水に流す」「禊」がお好き。
「臭いものには蓋」
自分の内に歯を立てるようなことをしない。



話は飛ぶようですけど

自分が「被害者」だと思うことは
相手(加害者)にパワーを渡すということだな。

ってたまに考えるんです
被害者だと考えることは(主観的に)自分を弱くする。
大袈裟に言えば相手に生殺与奪の権を与えてしまうことに似て。

一方で
人は、被害者であると同時に加害者でもありうる。

先の戦争でも
国土を焼かれ、あるいは兵隊に取られた被害者であると同時に
他国を焼き、暴力で攻め入った加害者でもあるわけで。

だから一方的に非難するのでもなく
一方的に贖罪するのでもなく
どちらの視点をも持っていたいなと思うのです

ところで
今は他国で行われている戦争ですが
いつ自分の身に振りかかるとも限らない
むしろ
自分の中での「戦争」は日々行われているのではないですか
自分を非難したり軽んじたり
誰かを非難したり羨んだり。

自分を大切にしようよ。
そのためには
自分自身に目をつぶるのではなくて
しっかり掘り起こして強さも弱さも見定めて、そんな自分を愛そうよ。

自分自身を否定する感覚を他人に向けるのをやめようよ。


現象としての戦争が自分達に迫ってきた時に
どんな大義名分があろうと
わたしは人を殴るのはいやだし
人に殴られるのもいやだし
人が殴られるのを見るのもいやだ。

っていう素朴な思いを持ち続けていたいし
みんながそうだったら戦争とか起こらないんじゃないのかと夢想しますがどうでしょうか。。。


そんなことを思う今日です。


↓これは、↑と同じオピニオンランに載っていた
哲学者 高橋哲哉さんの文章。
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posted by しろくま at 18:13| Comment(0) | 新聞より

2022年03月29日

天声人語の桜

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今朝の天声人語です。
同感です。

女性が首長だったら戦争は減るんじゃないかと思っていたこともあったけど
女性にもいろんな人がいらっしゃるものだし
この国会演説はみていませんけれども

というか
この戦争が報道され始めた頃に
新聞でだったかTVだったか
ウクライナの大統領が、
自国を守るために、男性たちに、立ち上がれ、武器を取れ、戦え、と
勇ましく呼びかけていたのがわたしは本当に辛くて

それは男の子の母親としての気持ちでもあるのですが

戦争に行けって言わないでほしい
戦争を美化しないでほしい

起こっていることも辛いけど
これまでに(中東や、アジアや、アフリカや・・・)で
メディアでの扱いは今回ほどではなくでも既にたくさん起こっていたことも思い出されてそれも辛くて

一連の報道は見ないようになっていました

この天声人語氏には心から同感です


posted by しろくま at 18:12| Comment(0) | 新聞より

2021年01月29日

「強い者が弱い者をいじめ、死者が出るのが戦争だ。過ちを繰り返してはならない」

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Asahi digitalで。これ、新聞では読んでないなぁ。

島田さんは、20歳で招集される。

砲弾を受け倒れていた塹壕の中で、
滑っても何度も壁を這い登ろうとする蟻に希望を見る。

鉄兜に銃撃を受け落馬、失神していたが気がつくと、
傍に馬が、島田さんを庇うように立っていたと。

このエピソードが記事のタイトルになっているわけですが
そのほかにも書かれている、島田さんが体験してきた一つ一つが
重くて
大切にしなければと思う

20歳といえば今のちゅん2と同じ。
息子をもって以来、戦争の話は
戦いに行ったものも、国に残されたものの話も、重く鋭く心に痛い。


「強い者が弱い者をいじめ、死者が出るのが戦争だ。過ちを繰り返してはならない」と島田さん。ただ、平和を上から唱えても伝わりにくいとも思う。だから「友達と仲良くする」「楽しく生活する」――そんな暮らしを大事にする思いが伝わればと思う。
 毎年12月に開く大室小での講話はコロナ禍で昨年は実現しなかった。でも、コロナ禍が落ち着けば改めて訪ねたい。「生の声で、命ある限り伝えていきたい」


こういう営みを実現させないコロナ禍って人災ではないんだろうか

でも
コロナ禍を逆手に取って、
いっそ世界中にメッセージを届けられる映像アーカイブ化するっていうのも如何かしら。
posted by しろくま at 12:06| Comment(0) | 新聞より

2020年05月03日

起きていることは違うけど

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体重へってきた♪ って書きましたけど
あれなんか瞬間風速でなかなか、思ったようにはいきませんゎ〜

とはいえ

最初、ピラティスが楽しくて筋トレやってましたが
よさそう♪って思うのをゴリゴリやっていたらやりすぎて?
腰痛くなりましたので(すぐ治ったけど)この頃は
ヨガが楽しいです。ゆーっくりで、こっちの方が、合うかも。
ゆったり呼吸して、からだを感じながら、っていいですねぇ〜〜!!

ところで。

今朝朝刊を読んでいたら、ふたつ、心に残った記事が。

ひとつは、The Asahi Shinbun Globe(って朝日新聞に挟まってるやつです)
Booksっていう本のページがあるのですけど、そこで紹介されていた、韓国のベストセラー。
「あなたが正しい」チョン・へシン
精神科医のエッセーだそうです。書評から引用します

「著者は言う。
まずは自分自身の寂しさやイカリ、悲しみなどの感情も、すべて正しいと受け止めよう。
マイナスの感情を無理に押し殺さず、『共感』することが大切だ。
自分をすくい、家族や隣人を助ける『適正心理学』とは、共感の力だ、と」


たとえばうつ病を発症した個々の事情はひとりひとり違うにもかかわらず、
「失恋した人も、子を失った親も、殺人犯も、同じうつ病にくくられて」
同じ薬を処方する、っていう医療の在り方に疑問をもち…
「専門医に頼らない心の治癒を目指している」と紹介にありました。

ふと思った。

今、コロナウィルス対策で、みんな家にいようと言われ、家にいて
テレビではコロナ怖いって連呼してて

でもそうでもないという情報もあって

わたしのまわりでも怖い、不安…っていう話を結構聞く

だけどね。
その人の不安をひとつひとつ聞いて、
たとえばその一つ一つに、正確な反証を示して説得しようとしても
きっと人は納得しないんじゃないかなぁ。

その人の不安はそんなことでは多分なくならない。

そこに「共感」がなければ。


二つめは
↑の写真の記事ですけど
日経新聞の「私の履歴書」 岸恵子さんの3回目でした。
(わたしは毎日読んでいるわけではない)

12歳のときの、壮絶な空襲の体験が書かれています。
(写真から読めたら読んでね〜)

ひとりで逃げていると、若い兵隊に発見されて防空壕へ連れて行かれる。
「砂利道を引きずられ、放り込まれた防空壕は子供や大人たちでひしめいていた。
土を掘ったままの暗い穴を見た瞬間、『ここにいたら死ぬ』と思った。
止める大人たちを振り切り、私は地獄のなかへ飛び出した」


若い兵隊さんも善意だし、
止めた大人も、みなその方がよい
空襲のさなかをうろうろ歩くよりも、(たぶん確率としては)安全だから、
小さな少女のことを思って止めたんだと思うのよね。

でも結局
「防空壕にいた人のほとんどが爆風と土砂崩れで死んでしまった。
大人の言うことを聞かずに飛び出した私だけが助かった。
『もう大人の言うことは聞かない。今日で子供をやめよう』と私は思った」


時にはこういうことがある。

みんなのいうとおりが正しいとはいえない。一緒に死ぬかもしれない。
(てか正しいって何??)

死ななかったからこれでよかったと思うのか
死ぬかもしれなかったのよと思うのか(だから何)
でもだれも、死ぬかもしれなかったから防空壕にいた方がよかったのに、とは、言えない。絶対に。

人間は総論ではなく各論で生きている。
ってこの頃よく思う。
posted by しろくま at 17:18| Comment(0) | 新聞より

2019年04月25日

思い出の写真

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一昨日だかの夕刊に、
辻仁成さんのエッセイが載っていて(画像クリックでちょっと大きくなります)

離婚されて息子さんと二人暮らしになって
家事をすべて辻さんがするようになり

「まるで人生の修行のように僕は米を研ぎ、買い物をし、食事をつくり、黙々と部屋の掃除をする。
家事がぼくの人生を変えたのである」

この一文になぜだか胸を掴まれた。

記事の左側の枠内にあるように、たぶん要旨をまとめるとそういうことなんだろうけど
そういう要約にはない切実さの感覚がこの一文にはある。

ところで
記事に載っている写真、これがまたなんだか素敵なんだなぁ

ちゅん2と沖縄〜宮古〜に行ったのはもう3年前なんですが
(中学を卒業した時だったんだよね)
似たような写真を撮ったっけね。
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(首里城の中庭でちゅん2が撮ってくれた)

それからこんなのも。
宮古島本島から大神島にいくフェリーの中だったかなぁ
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この足は今はもっと大きくなっているよ

posted by しろくま at 11:11| Comment(0) | 新聞より

2019年02月02日

「初めてのお年玉」に……

初めてのお年玉 男のひといき.jpg
(クリックで拡大します)

これいい話だな〜 
じーんとしました

朝日新聞より
posted by しろくま at 20:58| Comment(0) | 新聞より

2018年01月31日

世界の笑顔に貢献する

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みなさま いかがお過ごしでしょうか

わたしは先週(ってか、先々週?)土用の深夜に激痛で目が覚め

激痛って腰ですけども
てっきりこれがうわさに聞くぎっくり腰か〜!??

なんて思ったのですが

そのうち体が震えはじめ、寒気・悪寒がものすごくなって
熱が出始めて

あー インフルエンザじゃん

ってかんじになりました
熱は40度越え(われながら体力あるじゃん)
腰の激痛と体中の強張り
などなどえらい目に遭いましたが

4日目に熱も下がり、おかげさまでごろごろして過ごすことができまして

いまや(たぶん)発症前よりも心身ともに元気でございます

そんな中

たまった新聞にこんな記事を見つけました

草津で噴火がありましたでしょう
ちょうど、陸上自衛隊の皆さんがすぐ近くで訓練をされていたそうで
その中のおひとりが噴石を受けて亡くなったと聞きました

その方の記事。
どうやら、噴石から部下をかばい、ご自分が直撃を受けて亡くなったのだそうです

記事の最後の方にこんな部分がありました

「伊沢さんは今年の正月、ブログに
『世界の笑顔に貢献する』と目標を書いていた」



世界の笑顔に貢献する…… って、
すてきだなぁ
なんてすてきなんだろう

だれでも、どこでも今自分のいるところからできるし
でもとっても貴くて大切で
今のわたしたちの世界にはほんとうに必要なこと

こんな素敵な方がお亡くなりになったことを心から悼みます


わたしもこの言葉を大切にして生きていきたい

posted by しろくま at 09:56| Comment(0) | 新聞より

2017年04月08日

食べ物の季節感

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これは小樽の街角です。
人の少ない路地には、まだ融け残った雪があって
お家の庭ではおばあさんがつるはしで雪を砕いていました
(重労働だなぁー)

さて。
つい先ほど、旅行中溜まった新聞、溜まった(いつも読んでる)blogを片づけておりましたら

森の声さんのこんなお話が。
「人を信じる心を育てる」

この、前半のところに書いてある
「自分を守る心」ってのは(それからいまこれが日本の社会で蔓延しているようでもありますが)
これがまさに(僭越でございますが)先ほど書きました「権利意識」と相通づるのでございますな

そうか。こうして育つとこういう傾向になるのだ。

「『知らない人に近づいてはダメ』というしつけは、『親の自己満足』と『自分への安心』でしかないのです」

ほんまに、そうやなぁー

(この、親の不安感を減ずるためだけの親の言動・行動、ってホントに多いですよね。
わたしは、いつも気をつけてはいるつもりなんだけど、でも後で気づくこともあるんだわ)

あら。そうそう、食の季節感のおはなしでした。

AsahiGlobeを読んでましたら、マイケル・ブースさんとおっしゃるイギリスの方が
(英国一家、日本を食べる!TVアニメにもなってますけど、の作者)こんなことを書いてらっしゃいました。

「自然界の季節のめぐりと切り離せない、何がいつ熟するかという知識は、人類が狩猟採集民族だったころに備わったものだ。その本能的な知識を私たちのほとんどは失ってしまった。
日本人は違う。彼らにはわかるのだ。
たとえば山菜が顔を出す頃、カツオの脂が最ものる頃、栗が秋の便りを運んでくる頃、四国の柚子が収穫の時を迎える頃が。
何とも素晴らしい特性である。全員でないにしても、日本人の大多数がそうなのではないか?
他の先進国からみれば、それはかなり特別なことだ」


はー。そうなの?そういえばそうかも。
アメリカにいたとき(当時)、メロンがおいしい頃(食卓に登場)、ルバーブの実る頃(ジャムをつくる)、くらいはあったけど
あとはお父さんが鹿を撃ったとか、行事関係の食のバラエティーでしたっけねぇ(Thanksgivingのターキーのクランベリーとか缶詰だったりするしさ)

わたし、ことさらに「日本人はすごい!」っていう論調は好きではないですが
(人に言われるならまだしも、この頃日本人が自分でそう言い募ったりするのが一体どういう神経かと思う)
イギリスの方から見たら、そういう驚きがあるのっておもしろいね。

まぁ、四季のはっきりしたアジア的(モンスーン的)農業国家(以前は)のわたしたちと
酪農の国の方々とは(年中家畜がいるじゃん。作業の季節はあると思うけど)そういう感性はもともと少し違うのかも。

でも、たとえば、フランスだったら そろそろトリュフが出る頃だ〜 あのキノコが出る頃だ〜
なんての、あるんじゃないでしょうか???

フランス人だったらこうは書かなかったかも?
posted by しろくま at 13:12| Comment(0) | 新聞より

2017年03月02日

自分が…

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先月長浜に行ったときの写真。
大雪でね〜!!
駐車場で、雪を投げ合って遊ぶオットとちゅん2です( ̄m ̄〃)
結局、舟が出なくて、楽しみにしてた竹生島はお預けとなりました


先日
ふと買った、「日本の神様カード」ってのを引いてみました。
なんかヒントがほしかったのよね


速秋津日子神 っていう方が出てきてくださいまして

「傷ついた過去があるなら、そこに向き合い、意識的に手放しましょう。
自分が正しかったということを証明しようとする必要はありません。」


ってところがことのほか心に響きました

自分が正しかったということを証明しようとする必要はありません

ほんと… そうだよね……!!!!!

で、そうだそうだとおもってそんな気持ちを手放したら

……なんかすごく素敵なことが起こったのでした。あぁすごい。詳しく書けないけどごめんなさい。

すごいなぁ。思いを変えるって、やっぱりすごいなぁ。
(たまにこういうことがある)


 ★ 2月27日の朝日新聞より
フォーラム「子どもの貧困 どうする?」

黒沢一樹さんという35歳のお若い方が(NPO法人若者就労支援協会理事長)
…ご自身が、ご兄弟の進学のために高校進学をあきらめたという方です…
こんなことをおっしゃっていました

「『あなたのためにやっている』なんて態度や言葉はやめてほしい。
『私がやりたいからやっている』という気持ちを伝えてほしい」


本当にねぇ…(きょうこればっかりだわ)

支援じゃなくてもなんでもそうだわ。
「わたしがやりたいからやっている」それで、じゅうぶん。それが、いい。

posted by しろくま at 22:33| Comment(0) | 新聞より

2016年12月18日

最近の天声人語より「モスクワ…」と「ポインセチア」


昨日の天声人語でしたか、
「故レーガン米大統領は1985年、当時のソ連を率いたゴルバチョフ氏との会談前、『ロシア人の心』を知ろうとある映画を熱心に見た。『モスクワは涙を信じない』。8回鑑賞したとの話もある」

とはじまってまして

うわぁぁぁぁぁぁ!!!となつかしさに身もだえしました(ちょっと盛った)

もう30年も前ですけど、わたしが大学1年か2年だったかの時に
大阪で「ロシア映画祭」ってのがありまして(あれ?ソビエト映画祭だったかも??)

この映画を見に行ったんです
もうあらすじも何もかも忘れましたけども唯一衝撃的で覚えているのが

悲恋ものだと思ったらコメディだったよ!!

という自分自身の驚きであります

そうか、レーガンさん、これを観たのね。しかも、8回も…


で、今日(もう昨日になっちゃいましたけど)の天声人語は
メキシコのポインセチアにまつわるクリスマスの民話が紹介されていました

この民話を元にした絵本なら、うちにあります

ポインセチアはまほうの花 --- ジョアンヌ・オッペンハイム/文 ファビアン・ネグリン/絵 宇野和美/訳 光村教育図書 2010

貧しい子どもが、クリスマスに教会に持っていくおくりものがなくて…

という設定のおはなしなら
もっと好きなものが他にありますけど

でもこの絵本は絵がとても素敵だし
あと
ポインセチアへのメキシコの人たちの優しいまなざしや
あと、結構現地では雑草のようにたくましく生えている草なんだなぁってことが分かって
なかなか面白い絵本だと思います

原題は"The Miracle of the First Poinsettia"
posted by しろくま at 00:26| Comment(0) | 新聞より

2016年08月16日

「戦争が始まって良かったね」

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これは昨日の天声人語です(クリックで拡大します)
一昨日のがみつからない…(で、ネットでもう一度読んでます)※↓

古山高麗雄さんというかたの詩集「日本好戦詩集」が紹介されています

先の戦争(応仁の乱じゃないよ〜)の直前。
社会は不景気で倒産や失業が増え
そんな世に「戦争」は景気振興策としてアルイミ歓迎されて始まったと。
「『やがて戦争で殺されるぼくらの』耳に」
この(今日のタイトルの)大人のつぶやきが届いた


開戦はまた、一部の人たちの自尊心をくすぐったと。

天声人語はこう結ばれています
「先の戦争がいかに悲惨だったかを語り継ぐ。
それだけでなく戦争がうれしいものと受け止められたことも記憶したい。
戦争は上から降ってくるのではなく、ときに私たちの足もとからわき出てくるものだから。」


筆者渾身のメッセージ。ガツンと響きました

↑の画像の昨日のコラムと共に
決して忘れてはいけないと思ったので書いておく…

 ※見つかったので、貼り付けまーす↓
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posted by しろくま at 17:01| Comment(0) | 新聞より

2016年01月01日

amazing grace

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あけましておめでとうございます!

晴天のあたたかなお正月です

朝ちゅん2は4時起きで初日の出を見に行ってました
(帰ってから爆睡してましたが)

↑は今年のおせちです
たいして作っていなんだけど、お皿に盛ったらそこそこだわ(* ̄m ̄)
今年は黒豆と昆布巻きは出来合いです(オットが買い物かごに入れていた)

元日の朝日新聞に、
昨年6月の、アメリカ・チャールストンでの追悼式のことが載っていました
黒人教会乱射事件です)

オバマ大統領が、追悼スピーチの中で10秒くらい無言になり
そのあと
讃美歌"Amazing Grace"を突然歌いだして、総立ちの大合唱になったと伝えていました

これにも胸をうたれたけど
(いつも思うけど、こういうスピーチをする政治家って日本にいるかしらね)


記事の中にこの讃美歌の作詞者についての下りがあって
改めて(知らなかった…) そうだったのか!って胸がふるえる思いがしました

「讃美歌アメージング・グレースの作詞者はジョン・ニュートン(1725-1807年)。
奴隷貿易に長年携わった後、牧師になった英国人だ。
『彼は大勢のアフリカ人奴隷の売買に手を染めた。
罪の償いとゆるしを求め、この歌を作ったのでしょう』」



シンプルな歌詞だけれども
そして唐突な気がしていたけれども(懺悔的なところが)

一つ一つの歌に大きな過去というのか世界があるものなのねぇ


本年もどうぞよろしくお願いします。よい年にしましょうね

posted by しろくま at 23:59| Comment(2) | 新聞より

2015年12月01日

他者を発見し、自分と違うものを見いだす喜び

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先月、朝6時ごろの東の空。
あんまりきれいだったので撮りました。電線が、無粋だけれども〜〜

さて

今日の朝日新聞朝刊のオピニオン面「全体主義の芽を摘む」が素晴らしかったので
ご紹介します

ユダヤ系フランス人(かな?)ボリス・シリュルニク(Boris Cyrulnik)さん
(お父様はウクライナ出身らしいので、東欧風の姓なのかな)
精神科医で作家でいらっしゃるそうです

6歳の時、フランス警察に捕まって、(わたしよく知らなかったんだけど当時フランスはナチスドイツに協力していたそうで)
強制収容所に移送される途中(ひとりで?)脱走し生き延びられたそうです

なんと…



ひとりでどう生きてこられたんだろう



過去にとらわれず、理解して生きようとしてこられたそうですが
その幼いころからの壮絶な体験のため
「言葉が凍りついてしまった」


何十年もたって、やっと少しずつ話せるようになって
「分裂していた自分が、ようやく一人に統合された」ように感じたのだとか…

人生の長い時期を、内側に凍り付いた言葉を抱えて生きる
って
想像を絶しますが、よく生きてこられましたね…


一面の半分にびっしり紹介されている言葉の中から
折にふれ読み返したいところを↓に引用しておきます

パポン裁判には居心地の悪さもありました。
裁判は罪を犯した人間を裁くものです。
あの時代、罪を犯したのは(国の)システムでした。
(中略)
彼(パポン氏)を投獄してすむ問題とは思えませんでした」

「記憶は真実の断片です。
(←この前に、記憶は無意識に修正されやすいもの、という話があります)
(中略)
集団的な物語は、その時々の政治にとりこまれやすいものです。
そうならないためには、実際に何があったのか、誰が何をしたのか。
みんなで繰り返し考えることです。
考えることは疲れますが、全体主義の再来を防ぐ唯一の方法です


「民主主義は手間のかかるシステムです。
他人と対話をして、異なる価値観も受け入れなければならない。
相手を理解するには、知識も身につけなくてはならない。
これに対して全体主義は、みんなと同じことをオウムのように繰り返しているから楽だし、仲間にもなりやすい。
そのうち、自分たちとは異なるものを軽蔑するようになります。
そして他者を抑圧することを罪とは思わなくなる」

(憎しみの連鎖を断つには)「自分たちとは違うものを見いだす喜びを、子どもたちに教えなければならない。
性、文化、科学、宗教においても、
他者を発見し、自分と違うものを見いだす喜びを知ることが大事です」

「親は子どもたちに、自分が歴史をどう理解しているかを伝えることが大事です。
そして親と同じ考えを持たなくてもいいけれど、
子どもたちも自分の判断で物事を考える責任があることを伝える
のです。
社会の意図的な記憶喪失こそが全体主義の再来を招く、わたしはそう思っています」


先日のフランスでのテロ後の取材で

「不寛容な支配に対抗するには、異なる文化への経緯や対話が必要」


日本でも、今の日本でこそ、
この方の言葉をひとりひとりが真剣に受け止めて
皆で考えなければいけないと思うのです


posted by しろくま at 14:42| Comment(0) | 新聞より

2015年09月25日

緒方貞子さんhooray!

今日連投ですがひとことだけ。

(っていうか昨日の朝日新聞ですけどもね)

「難民の受け入れくらいは積極性を見いださなければ、
積極的平和主義というものがあるとは思えない」


もうガツンと!なんて素敵!!
こういう先輩に私たちは続いていかないといけない



posted by しろくま at 23:58| Comment(0) | 新聞より

2015年09月20日

戦争と平和に関するオピニオン

athleticmeet.jpg
昨日、ちゅん2の中学校の体育会でした!
↑の写真はちょっと曇って見えますけども
きれいに晴れてとっても爽やかなお天気で♪♪
(日向は暑くって木陰に退散いたしました)
ちゅん2も三年生だしね。もう最後かぁ 堪能いたしました。


ところで

このところ新聞で心に残った記事を切り取っておいたりして
溜めておりました
今日のところはメモだけになるかもですが…

★8月26日(水)朝日新聞 オピニオン欄
インタビュー ノルウェーの平和学者 ヨハン・ガルトゥング氏

「積極的平和のことを、私は英語で
Positive Peaceと呼んでいます。
日本政府の積極的平和主義の英訳は
Proactive Contribution to Peaceです。
言葉だけでなく、内容も全く異なります。
積極的平和は平和を深めるもので、軍事同盟は必要とせず、専守防衛を旨とします。
平和の概念が誤用されています」

「参院で審議中の安全保障関連法案は、平和の逆をいくものです。
成立すれば、日本は米国と一致協力して世界中で武力を行使していくことになるでしょう、
そうなれば、必ず報復を招きます。
日本の安全を高めるどころか、安全が脅かされるようになります」

「日本外交の問題は、米国一辺倒で政策が硬直していることです。
創造性が全くありません

「硬直しているという点では、憲法9条を守れと繰り返すだけで、具体的な政策を考えてこなかった平和運動も同じです」

「政治体制が異なっても、協力はできます。
協力することに慣れていないだけです」

「領有権を主張し合っている土地は、共同管理とする。
尖閣諸島も竹島も、北方領土もです。
それぞれに言い分があるのですから、そうでないと解決できません。
答えは実にシンプルなのです」

「大切なことは、未来の理想的な状況から考えてみることです。
あなたは将来、どのような東北アジアに住みたいか」


最後のこの一節、シンプルに考えてていいんだ


って
励まされた気持ちです

★ 9月18日 朝日新聞 オピニオン欄
インタビュー 料理研究家 辰巳芳子さん

ご存じ いのちのスープ の辰巳先生です
TVで料理教室の厳しさを見たことがあるし
そのご著書も
のっけから「好きなところだけ選んで読まないで。最初から丁寧に読むこと」
みたいなことが書いてあったので(怖気づいて読めなくなったわ)

強面のイメージでございましたが

結婚したばかりのご主人を、新婚20日で兵隊にとられ
結局戦地で亡くしていらっしゃるんですね
そのあたりのおはなしも胸をうちます
若くてかわいらしい、でもその頃からきっと芯の通った女性だったんだろうなぁ

おっしゃっているのは「日本人の考え尽くさない、考え続けない」という特徴。

「米国とはどういう関係でいるのがよいか、
日本を指導する人々は考え尽くしていない。
どうしたら日本は本心で中国と相互いに生きていけるのか、
私自身も今、ずっと考え続けています」


稲作由来、辛抱強いけれども論理的ではない。

「お上」、権威に弱く、あきらめて忍従してしまうありかたは
わたし自身そう感じるし、いろいろなところで指摘される部分ですよね

「でも日本が武器輸出国に戻って本当に大丈夫ですか。
朝日新聞を読んでも、輸出に反対する倫理的な意見が載っていない。
私には理解できません」


(靖国に行かれたことは?という質問に)
「ございません。
靖国は国が英霊をまつるところ。
死にたくないのに国に戦地に送られ、死んでいった若者は、
靖国には顔をそむけた。
戦争指導者は靖国にいるかもしれませんが、無念の戦死者たち(の魂)は靖国へは行きません」


「戦時統計を調べました。
戦場に赴いた日本の若者のうち、戦闘でいのちを落としたのは3割。
残り7割はなぜなくなったとお思いですか?
餓死なんです。
軍の愚かな作戦で、失わなくてもいい命を失った。
生き続けたいと思って死んでいった人々のいのちと引き換えに作られたのが憲法9条です。
彼を含む230万人のいのちの対価です」

「むかし殿様の最大の任務は領民のいのちを守ること、飢えさせないこと。
なのに今の政治家は国民のいのちや食を守ることを真剣に考えていない。
しっかりとした生命観をお持ちじゃない」

「いまの人は政治家も学者も記者も考え抜くことをしません」



★ 9月19日(土)朝日新聞 オピニオン欄
インタビュー 作家 半藤一利氏

映画「日本の一番長い日」
オットが観たがっていたんだけどロードショー終わってしまいまして
結局観てませんが…
その原作者がこの方。

「今安全保障を考えるとき、『軍隊による安全』という視点ばかりが正面に出てきます。
軍の存在が抑止力になる、といった議論ですね。
でも本来は、『軍隊からの安全』という視点も必要なはずです。
日本人が憲法9条を受け入れてきた背景には、もう殺し合いをしたくないという思いだけではなく、
軍隊からの安全を求める思いもあったのだと思います」

「中東へ自衛隊の精鋭部隊を送ったら日本列島の守りは薄くなります。
それをカバーするための軍事費の膨張は、経済や財政の現状に照らして可能なのか。
そういう議論をすべきだと思います」

「武力だけで守ろうとしても守れない、
貿易と外交力を軸にした方がいい。
理想主義だと批判されますが、それが現実だし、
本気で検討すべきだと思います」


(この先、日本は「一番」を目指すべきでしょうか?という質問に対し)
「目指すも何も、単純に『不可能』でしょう。
こんなに自給自足ができない国、
借金が1千兆円もある国が『大国』になれるわけがない。それが現実です」



今イギリスで国際兵器展示会が開かれているそうですが
日本が初出展とのことで話題になっています

「武器輸出三原則」を緩和して「防衛装備移転三原則」を閣議決定、
原則禁止だった武器を輸出しやすくなったのって去年だったんですね

つながってる

今朝TVアイロンがけをしながらついてたTVで
評論家の佐高信さんがこうおっしゃっていました
「戦争はいちばん確実に儲かって楽な商売」
基本的に言い値」

posted by しろくま at 23:39| Comment(0) | 新聞より

2015年09月16日

あいさつ

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子どものころ読みまくったなぁ。これ。
(懐かしすぎて携帯で撮った写真です)

昨日の朝日新聞夕刊に、
養老孟司先生のインタビュー(連載2回目)が載ってまして
こんなくだりがありました

「僕は40過ぎまであいさつが苦手で、
簡単なあいさつもうまく出来なかったんです。
ある時、地下鉄のホームで『あれだ』と気づいたんですよ。
父親に『さよなら』を言えなかったことが、意識の深いところでつながっていたんだってね。
そう気づいた瞬間、『いま父親が死んだ』と思いましたね。
自分からさよならと言わない限り、父は自分の中で生きている。
親の死を、心の中に『未完』のままでおいていたんですね」


養老先生は5歳になる少し前、お父さんを結核で亡くされていますが
真夜中に起こされて、お父さんの布団の横に連れていかれて

「お父さんにさよならを言いなさい」
と言われたそうです。
でも何も言えなくて、お父さんはにっこり笑って亡くなられたんだそうです

「言えなかった『さよなら』が象徴していたものは、
『死んじゃ嫌だ』という思いですよ」



たかがあいさつ
でも
こんなにも深いものをうちに抱えたあいさつもあるものね


中学校で図書ボランティアをしています
開室時に、ただ見守っているだけのお手伝いですが(ちょこっと整理などもするけど)
おおむね、入ってきた子に「こんにちは」と声をかけるくらい

はきはきとあいさつを返してくれる子も
無言で目を伏せる子もいます

わたしは自分自身がそう明るくあいさつができる子どもではなかったので
うふふ
気持ちはなんとなくわかる気がするのよね

(見た目じゃないのだ)

posted by しろくま at 09:55| Comment(0) | 新聞より

2015年06月28日

形ではなく理想を受け継ぐ

mushroom.jpg
数年前にアカマツの大きい木を切ったんですけれども
その切り株に生えてきたキノコ。直径10cm近くありますのよ
(2階の窓から見えたので、カメラつかんで下りて行った)

(* ̄m ̄)なんだろう〜

さて、この頃ろくに新聞も読んでいませんでしたが
久しぶりにメモりたくなる言葉に出会ったのでいくつかをご紹介。


●6月27日(土) 日経新聞夕刊コラム「明日への話題」より
《師の求めたるところを求めよ》 能楽師狂言方 山本東次郎さん

「『師の跡を求めず、師の求めたるところを求めよ』。
この言葉に出会ったのは亀井勝一郎氏の著書『日本の知恵』である。
空海の言葉とあるが出店は不明である。
師がどれほど偉大であっても、
弟子がそのまねごとに終始していたら決してそこに辿り着けない。
師が何を理想とし、何を求めたか、目指したところをしっかりと見極め、
そこに向かっていくことを心掛けよ」


ご自身の、お若い頃師の父親を亡くし迷っっておられた頃に
この言葉に出会って道標となった、というご経験を書いていらっしゃいます

わたしも心をうたれた…


●6月26日(金)朝日新聞 文化・文芸面
政治学者の白井聡さんと解剖学者の養老毅さんの対談の紹介記事。

《「自然を見ない科学者」に警鐘》

以下は養老先生の発言から。
STAP細胞論文の不正問題に関して、
「あの手のことは世界でよくあった。日本では初めてオープンになったから大きくなった」
としながらも
「一番の驚きは、理研が記者会見で明らかにしたのは
『細胞の記憶を消去し初期化する』ということ。
システムを初期化するコンピューターと間違えている。そんなことはあり得ないんです」

「情報化社会で、すべてが情報だと思い込んでいる。
今の実験科学の人は、生物というものが歴史的な存在であることに気づいていない」

「生物学が技術、工学に変わってしまった」

「実験室は人間が頭で作った世界。
やっていることは具体的
に見えて抽象的」

「危うくなってきた時の歯止めは、本当の現実である自然。
自然を見ていない科学者が増えてくると危ない」



頭脳化社会、身体を失った社会…って、
ほんとにそう思うよ…(そしてその弊害大!!!)
わたしもそういう現代人の一人だけれども。


●6月27日(土)の朝日新聞一面より

「自民党内では、異論を抑え込む一方で
自らの正しさだけを声高に叫ぶような空気が強まっているように感じる」


ご承知の通り、自民党のこの頃の高圧的なやり方……
報道機関へのみょうちきりんな文書や
TV局の幹部を呼び出したことやら
つい先日の「若手」勉強会でのとんでもない発言の数々やらを踏まえての記事ですが

これ
人間ってややもすればこうなりがちなんでしょうかね?

いろんなところで今も昔も繰り返されている気がするし
これの「ミニ版」はどこにでもあるし
今の、(報道を見ていると)自民党内でも大変顕著


今日は久しぶりにのんびり家におります。
先ほどから
曇ったり、晴れたり、スコールみたいな雨が来たり、また晴れたり
お天気も(も?)めまぐるしい…
posted by しろくま at 10:59| Comment(0) | 新聞より

2015年02月26日

非寛容とこわばった個人

lotus2.jpg
続くときには続くもの。
(ってか昨今のご時世を受けてのことでしょう)
今日の朝日新聞の(またもや)オピニオン欄には(←結構愛読者)

作家の高橋源一郎さんが
寛容への祈り−−−「怪物」は日常の中にいる

と題した文章を寄稿されていました
ISISとかISとかイスラム国とか
(エジプトでは「ダーイシュ」と呼んでるっておとついの新聞にありました。軽蔑を込めた名前だそうです)
呼ばれるあの国にかかわる一連の事件に関して
たくさんの本を読み、情報を吟味されたそうです

その中で、
田原牧氏の書かれたものを引用して

「『彼らは決して怪物ではなく、私たちの世界がはらんでいる病巣の表出ではないか』
『彼らをまったくの異物とみなす視点には、自らの社会が陥った狂気”の歴史に対する無自覚が透けている』」


とありました

全くそうだと思う。

「自分と異なった考え方を持つものは、『知性』を欠いた愚か者に過ぎず、
それ故、いくら攻撃しても構わないという空気が広がる中で、日々
『怪物』は成長し続けている」


きちんとした自尊感情の上に、視野を広く、多角的にものを見ることができ、
共感力を身につけられる
教育が本当に必要。。。
(手前味噌ですみません)

今日夕方のニュースで
「日本の歴史」も必修化へ

ってやってました
(道徳も必修化へ向かってるんだったっけね?)

神戸のアメリカンスクール(というのだろうか)で
生徒や先生にもインタビューしてましたが、中でもそれが印象出来でした

日本のように年号や出来事の暗記に重点を置く教育じゃないんですね。
歴史的なことについて書かれたものを読んだり写真を見、自分で考えて人と意見を交わす。

そんな生徒(高校生とおもう)が
「(日本の歴史のみの必修化で)自分たちの狭い歴史観に閉じこもってそこから周りを見るようなら、
そんな教育は有害」って言ってました

高校の先生は
「教えるにしてもいろんな角度から・見方の歴史でなければ
自分の考えと認識をしっかりと持てない」(あぁもっと違うこともおっしゃってた気もするんだけどもう忘れてしまったわ)


「正解」とか「答え」とかってさぁ

どこかにあって
だれかに与えてもらうものじゃぁないんだよね…



posted by しろくま at 22:29| Comment(0) | 新聞より

Creativeに生きる…

pandacurry.jpg
先月ですけど

温め直し温め直ししすぎて具がすっかりグダグダになってしまったカレーを
目先を変えようとこんな風にしてみた。
(受け狙い♪)

昨日のblogは実は昨日日中に書き始めて完成させられずに保存して
さっき書き終えてupしたものなので
当初意図していた書きたかったことをすっかり忘れてしまい…

ただの記事の紹介ということで、タイトルも変えておりまする。


同じ日(昨日)おなじオピニオン面には別のこんな記事も。

「捨ててこそ」という連載なんですけれどもね。(昨日は第10回)

生物物理学者の大沢文夫さんを取り上げていました。
確かインタビュー。

大沢研究室は、「大沢牧場」と呼ばれてるんだって^^

「先生が口を出してはいけないんです。
ついついケチもつけたくなるけど、ぐっと我慢する。
自分で見つけた問題を自分でやってこそ喜びも深くなる。
たとえ小さくてもね。
おもしろいというのは、どういうことか、自分で知る必要があります」


うふうふ。これって、子どもと暮らすのと同じよねぇ…

で、こんなエピソードをお話しされてます
「あるとき、若い研究者がやっていることを見ていて、
あそこをこうすればうまくいくのになぁ、と思ったことがあります。
でも黙っていた。
そうしたら、案の定、そこに気づいた別の研究者がそのアイディアを発表し、彼は先を越されてしまった。
もう少しだったのに、と悔しがっていましたが、その悔しさが、次につながります。
教えてもらったのでは自分のものにならない。
彼は今も現役でばりばりやっています」


わたしの身近でいえば、もっと小さい子どもたちの場合でも、
ここで親が出てきて
自分の子の被った不利益をいいたてて改善を要求するケースを結構目にします。
(もちろん全部が全部そうだとは申しませんが!)

でもさ、長い目で見ればさぁー
目の前の小さい失敗がね、将来の大きな糧になることってきっとあるんですよね。

子どもにはその力があるって信じていたい。
あぁそして、子どもだけじゃあ、ないのだー

先生は続けてこうおっしゃいます。

「流れを変えるような研究には時間も必要なんです。
じっくり自分の頭で考える時間です」


流れを変える、ってつまり、誰かの模倣を上手にするってことではなく
自分が何かを作り出す、creativeであるってことですよね。

わたしはずっと、ちゅん2には自分の好きなものを見つけて
楽しく人生を送ってもらいたいと思っていたけれど
この頃は
それに加えて
creativeに自分の人生を生きてほしい

って心から思うようになりました

アートやらものづくりやら何かを作り出すことをしてほしい、
っていう意味ではなくってね

自分のことや、周りの人たちのこと、社会のことなどなどを
自分で考えて、楽しみにも試練にも誠実に取り組んで
人のせいにしないで、思考停止しないで、主体的に生きていくのに必要なのは
creativityだとおもうんだー

今の日本の教育は総じてcreativityに重きを置いていないけれども

でも同じく昨日の新聞(売れてる本「7つの習慣」の広告特集)にあった対談でも
こんなお話を目にしました

「大学で教えて10年になりますが、大切なのは基礎力、大きな視野でものを見る視点、そして人格の部分。
この3つをバランスよく養うことが本来の教育の目的だと考えます」

「今の教育はそれ(子どもたちのこの能力)を十分に掘り起こせていない」


大きな視野、ということについては
「自分のパラダイムだけでものを判断してはいけない」
とも。これって、大きさもさりながら、多角的にものを見ないと、ってことですよね。

ここまでは萩谷順氏(法政大教授/ジャーナリスト)

対談相手の竹村富士徳氏(この本の関連の会社の取締役/筑波大学客員教授)はそれを受けて、
「社会の評価など、固定化された視点から自分を見てしまうことが能力を発揮できない原因であれば、パラダイム(視点)を変える教育が必要」

それだけが原因じゃないとは思うんだけど。
(そう見ているのは子どもたちよりもむしろ大人)

とはいえ
今の教育を変えなければ、とくに大学入試を変えなければ、って
現場の方は結構おっしゃるんですよね。(このへんとかにも)
いやわたしはどうにも脱線するわ。

「自分には自分の見方=パラダイムがあり、人には人のパラダイムがある。
社会で他者と関わり、シナジーを発揮するためには、それを理解する必要があると、コヴィー博士も述べています」

(コヴィー博士というのはこの本の著者です。わたしは読んでないんだけど。)


人と自分、自分の社会と他の社会の「違い」を
「わたしはわたし、人は人」っていう方向じゃなくって
その違いを是として受け入れる姿勢というのは
どうすれば身に付くんでしょうね?

まずは自分がかけがえのない存在であるってことを
きちんと知る…実感する…ことからじゃないのかなぁ

そのうえではじめて他者を尊重することができるのじゃないかなぁ

自分を保つために他者を「下げ」る必要がないものねぇ




石井桃子さんがこんなことを書かれているそうです

「子どもたちよ
子ども時代をしっかりと
たのしんでください。
おとなになってから
老人になってから
あなたたちを支えてくれるのは
子ども時代の『あなた』です






posted by しろくま at 21:53| Comment(0) | 新聞より

2015年02月25日

視野が狭い上に自尊感情が未発達でかつ他者への共感が欠けてるってことかも。

shoebill.jpg
これも、どうぶつ王国(だっけ?)のハシビロコウですよ

ハシビロコウ!!関西にここだけ!ひゃっほ〜〜♪

顔が大きくてあんまり動かないので、
昔いみじくもちゅん2がこう申しましたが
(と、昔のblogを引用しようと思ったらたぶん消えてたやつだった。
ええと、ホームセンターの生き物コーナーでナマズを発見して、急いで走ってきてわたしにこう言ったできごとです
「ママ!パパそっくりなおさかながいたよ!おひげはえてるし、うごかないし!!」



鳥だとこれだと思う…



それはそうと


今日の朝日新聞は読みでがありました〜

オピニオン欄に、2/3面を使って
「中華民族復興」というタイトルで、在中国の文化人類学者、
パトリック・ルーカスさんのインタビューが載っていました


今中国では統治のために、共産党が民族主義を利用しているというんですね。

「愛国主義には健康的な部分もあり、必ずしも他者を傷つけるわけではありません。
民族主義はそもそもが差別意識であり、他者を必要とする。
そして往々にしてその他者に害を与えます。
『我々は別の人々よりも優れており、特別』、だから、『我々はやりたいことができる』。
それが基本理論です」

「民族主義を広めるのは実はびっくりするくらい簡単です。
理論が簡単、というより空っぽですから、空っぽの核心によく入れられるのが『歴史』。
これは中国だけでなく、日本などでも同じでしょう」

「指導者やエリートが『我々の社会はもと元々こうだ』と言い出すと、
人々は割と簡単に歴史認識を変えてしまいます。
それだけ民族主義は、統治者にとって使いやすい道具ということ」

「中国の民族主義は中国人全体の民族主義ではありません。
漢族の民族主義です」

「中国の民族主義の高まりによって、日本の民族主義が高まることは自然の流れです」


自分の自尊心が維持できない時に周りを低めようとすることは
個人も社会も国家も同じことなんだよねぇ
(国家も動かしているのは個人だし。権力が一人に集中するともっと悲惨)

このごろ
TVでよく「日本のモノ作りはすごい!」「日本人はすごい!」
連呼の番組が多くて辟易します

取り上げられているものやサービスは結構面白いのだけれど
困ったものだなぁと思うのは
恥ずかしげもない自画自賛---しかも、外国人を登場させて
褒めちぎらせたりして。

日本人にも誇れるいいところがあるし、恥ずべき悪いところもキッチリあります。
どこの国の人だってそうだと思う…

なのになんだかこの
いいところだけ(しかも自分たちの!!)取り出して褒めちぎりまくるって
このバランスの悪さと恥ずかしげのなさが正視に絶えないのだー


なんだかなぁ

posted by しろくま at 13:38| Comment(0) | 新聞より

2015年02月16日

このごろ気になった記事あれこれ〜平穏死そして「強さとは」

lionbag2.jpg
友の会で震災復興支援活動として
新学期を前にスクールバッグを作って送っています

縫うのは別の方がしてくださって
わたしは刺繍を…

ライオンと一緒にきっとがんばれるよ!という思いを込めて^^
(裏の名札の横にはりんごも刺繍しておきました)


さて

この頃書き溜めていた、心に残った記事(など)をご紹介します


★2月14日(土)朝日新聞土曜版beより

石飛幸三さん(医師)

外科医から特養ホームの常勤医師に転身
「平穏死」というのを提唱・実践されているそうです

「私は芦花ホームにくるまで、死ぬのが怖くて仕方なかった。
病院の外科医だったころ、患者の死は敗北だったからです。
寿命が来て自然に死ぬのがこれほど安らかだったとは…
医学部でも教わらないし、病院で見たこともなかった」


あぁ、やっぱりそうなんだ…
この本を思い出しました。

「老衰は病気ではありません。
医療を押しつけず、静かに見送るというもう一つの面を勉強して初めて、
医療は完成するのだと思います」


老衰も。人生の終わりもそしてはじまりも
誕生もそうだよね。病院で、が多いけど、病気ではない



★1月20日 朝日新聞(朝刊)
弱さの強さ〜成熟社会を考える(5) 敗者の想像力
と題された記事です

「バンクーバーの朝日」という、その時公開していた野球の映画を取り上げて
そこに見る「敗者の想像力」について書いていらっしゃいました

その中に
東京外大・大学院教授 伊勢崎賢治さん(57)の話 として
アフガニスタンの武装解除交渉で、
「助けとなったのが日本への共感と憲法9条だった」

わたしたちが認識している以上に、原爆の被害にあった日本、
そこから復興した日本、
というのが共感を持ってかの地の人たちに受け止められているのだなぁ

それから
文芸評論家の加藤典洋さん(66)
「負けをしっかりと受け止める。
間違いはしっかりと謝罪する。
つまり弱さを避けない。
そのことが本当に強いということ。
そこから敗者の誇りも想像力もやってくる」


そういえばこの記事にはありませんでしたが
先月亡くなった元ドイツの大統領ヴァイツゼッカー氏の言葉も
すごく心に響きましたっけ
わすれてはいけないね

「過去に目を閉ざす者は、未来に対しても盲目となる」


次は新聞記事ではありませんが
★ブログ「森の声」の篠秀夫さん
お会いしたことはないのですけど、先日ワークのVTRを拝見しまして

ちょっとしたワークを参加者とされながら

「早く」は体の反応でできるけれども
「『ゆっくり』には内的な作業が必要」
とおっしゃるのにすごーーーくうなずけました。ほおーーーー

このごろ(TVとか特にお笑いなんか見てても、それに影響を受けてる子どもたちなんかを見てても)
条件反射的な速さ、ばかり注目され発達してて
「ゆっくり」の力が軽視されているような気がするの。

そう思うのはまぁ、
わたしが「粘液質多め」なtemperamentなせいもあるのでしょうけども…

でも内的な強さ(っていうか「確かさ」っていうほうが私にはしっくりくるな)も、
育てなければいけないのだ。きっと。


で、もうひとつ、篠さんのある日のblogです
「生きる意欲を育てる」

「実は、幼い子供の育ちに必要なことはそんなに多くないのです。
子どもとのかかわりでいえば、
『生まれてきて良かった』『自分が生まれてきた世界は素晴らしい』ということを伝えることができたら、
それだけでいいのです。
そのためには、子どもと一緒に楽しく暮らしていればいいのです。
それだけのことです。

(中略)
『そんな子育てでは他の子に追いつけなくなってしまう』『競争に負けてしまう』と思うかもしれませんが、
そのように育った子は、親があれこれ考えなくても、
自分の成長に必要なことは自分で見つけ、自分で学んでいく能力が育っているので、大丈夫なんです」



あーこれ本当に共感します
そして
ちゅん2が小さい頃は、単純にそう思えて暮らしてきたけど
思春期になって中学生になって周りがだんだん複雑になっていってややもすると忘れそうになるけど
やっぱりそうだよなぁって
改めて読んでそう思いました
そして…

ちゅん2がふと見せる生きる力のようなものは
やっぱり
「自分はこの世の中に受け入れられている」的な実感から人生に対する信頼感から
彼が自分で見つけているものなのかも。

(でもややもするとぶれそうになる母です)


そうそう、先日TVを見ていたら
★奇譚クラブ っていう小さな会社の社長さんが紹介されていました

「ガチャ」…100円とか入れて回すと小さいおもちゃが出てくるあれ、
の中に入っている
フィギュアなどを作っている会社だそうです

この業界、大手もあるそうなんですが、この方の会社は機動力のある面白い小さい会社。
大手がそのアイディアを真似て二匹目のドジョウ的な商品を次々に作るほどなのだとか。

こんなことをおっしゃっていましたよ

「売り上げを主軸にしちゃうと楽しくなくなっちゃう」

「楽しくやるのがぼくらの使命」

「楽しくなければいいものができない」



posted by しろくま at 21:32| Comment(0) | 新聞より

2014年12月07日

「共視」からの連想など

sakura.jpg
このごろろくに写真をとっていないのがまるわかり…
の?
写真企画「ちびっこちゅん2と植物園シリーズ」でございます。今回も( ̄w ̄)
これは2008年春♪ 枝垂れ桜はmy favorite!
(自転車は乗り入れ禁止かも。少なくとも今はね…)


さて。

先日(5日)朝日新聞の夕刊ですが
いまちょうど元フォーククルセイダーズの(って言ってもわたし当時生まれたてくらいだったからあの耳に残る歌しか知らない)
きたやまおさむさんのインタビューが連載されてまして

この日は…

九州大教育学部助教授の頃のおはなしでしたが
「精神分析の臨床の傍ら、浮世絵母子像の研究に取り組みました」

ほほー。

「西洋の影響を受ける明治時代以前の、日本人の子育ての一端に触れることができるからだ」

「葛飾北斎や喜多川歌麿らの浮世絵を調べ、450組の母子の描かれ方を分析していくうち、
あるパターンが繰り返されているのに気付いた。
それは、ホタルや花火、シャボン玉といった同じ対象を一緒に眺める母子像だ。
同じものを一緒に見る姿を様式化したこの構図を、
ぼくは『共視』と名付けた。
欧米の絵にこんな構図はあまりなく、日本独特の母子関係を象徴している」


向き合うのではなく、同じ方向を向いて一緒にいる…

なるほどぉ。


話は変わるようですが、今朝ちょうどこんなことがありました。

ちゅん2は部活の練習試合があるというので、
朝早く集合場所の駅に向かったのですが

集合時間を10分(ほんとうは7時20分だったのに7時半と思ってたらしい)間違えて、
26分発の電車に間一髪で乗りそこなったらしく

引率されてた顧問の先生からお電話があり。

ちゅん2は携帯も持ってないしお金も(たぶん)余分には持ってないし(電車賃だけ)
ちゅん2からは連絡がないので
どうしたかなー
家に帰ってくるかなー
それとも追いかけるかなー
でも時間を間違ってるくらいなのに行く場所(学校)分かってるかなー

なんて思ってまして

でもオットは怒ってて
いいかげんや!自業自得や!!なんって

あれこの人なんで怒るんだろうな?
それに一回失敗しといたら学習するやん?
なーんって思ってたんですけどそのうち

大体お前が甘すぎるからや!!みたいな
(こっちにお鉢が回ってきたよ…)



結局
ちゅん2は一本あとの電車に乗って自力で
最寄駅からは人に道を聞きながら訪ねて行って
無事みんなと合流できたらしく先生からまたお電話いただきましたが
(ちょうど校門のところで「鉢合わせした」って←違う方向から辿り着いたみたい)

曰く
「大冒険だった!!」(←若干得意げ…)

よかったねぇ
不安じゃなかったかな?
よく(道わからないのに)後を追ったなぁ。偉いなー
なんてわたしはほめたろ、って思ってたくらいですがオットはずいぶんご立腹でした

これってさ。

わたしはちゅん2の気持ちに共感的になりゆきを受け取っていたけど
オットはそうではなかったわけで
どちらがどうっていうよりも(↑でいうところの「共視」はやっぱり共感的な方だと思うけど)
とくに子どもが小さい頃はこれであるべきかなとも思うけど

社会性が出てくるにつれてオットのような(?)視点も必要になるのかなぁ
(どうやろ)


母親目線と父親目線の違いもあるかなぁ、なんってことから
父性原理と母性原理なんて言葉も思い出しつつ…
(今回とはちょっと違うかもだけど)



それにしたって
「お前が甘やかすから」はないと思うわよ。ねぇ。

まぁ内輪の話でございました。失礼〜


posted by しろくま at 20:06| Comment(2) | 新聞より

グッジョブ! !?

2007aki.jpg
写真は、
「ちびっこちゅん2と植物園」シリーズ、(時たま思い出したように^^)
これは2007年のちょうど今ごろね。
森の中の、植物園から伸びる遊歩道です。懐かしい…


さて
このごろ新聞で印象に残った記事を。

★昨日12月6日(土) 朝日新聞の土曜版Beで
マスターズ甲子園」の発案者、実行委員長の長ケ原誠さんが特集されてました。

長ヶ原さんは以前カナダに留学されてたときに、たまたま
アメリカのポートランド(オレゴン州の方)で開催されていた
生涯スポーツの祭典「ワールドマスターズゲームズ
にエントリー(陸上400m走)されたご経験があるそうなんですが
そのときのこと。

「2人隣のレーンに元五輪選手。
スタートした瞬間、その選手の姿は見えなくなった。
『激しく後悔しました。ダントツの最下位です』。
がむしゃらに手と足を動かした。
やがて、手拍子が起きた。
『マコト〜!』と自分の名を呼ぶ声も聞こえる。
総立ちの観衆に包まれるようにゴールした。
1位から20秒以上遅れの70秒89。
そんな自分を、ボランティアのオレゴン大生が笑顔で迎えた。
『グッジョブ!』」


なんかこれー
泣けてきませんかー

このときのご経験が日本で「マスターズ甲子園」を立ち上げ運営されていくという原動力になっているのね。
(これも人並み外れた機動力ですが)


★やっぱり昨日12月6日の日経新聞夕刊
「遠みち 近みち」で編集委員の古賀重樹さんが書かれています

「クールかな?東京映画祭」

10月の末、東京映画祭が行われていたそうですが
この記事によると
開会式で安倍首相がこんなあいさつをされたんだとか

「この映画祭は日本の素晴らしさを、クールジャパンを世界に発信していると思う」
「五輪までに文化、芸術、経済、技術でも、日本が世界の真ん中で輝く国にしたい」


へぇぇぇぇーーー

無粋!


「周りの外国人の苦笑していた。
なのに首相だけでなく、出品作と無関係のアイドルグループまで登場し、
『クールジャパン』をPRする」


後こう続きます

「カンヌやベネチアの開会式にはいつも高揚する。
客席のスターが豪華なだけではない。
司会を務める俳優は機知に富み、世界の映画人と映画史への敬意にあふれている。
そこで語られるのは映画への愛である。自国への愛ではない」

「ひるがえって今の日本にそんな周到な戦略はない。
映画に対する敬意もない。
国際映画祭の世界標準には程遠く、ただのPRイベントにしか見えない東京映画祭の開会式には、
この国の文化の貧困が如実に反映している」



ま、実際に聞いていないので本当のところはわかりませんけど
この方の記事によると

無粋さと自分の言いたいことだけ言う幼稚さを
アピールしてしまったようですね?


(残念)







posted by しろくま at 16:27| Comment(0) | 新聞より

2014年10月31日

新聞から〜 特攻やら心の平和やらあれこれ。

2004-05a.jpg
「ちびっこちゅん2と植物園」シリーズ第7弾。3さいのちゅん2です。
この日は三輪車で行ったらしい( ̄w ̄)三輪車は坂道を登るのが大変なんだけどなぁ…


★10月27日 日経夕刊より「プロムナード」佐々木敦さん

「表に出ているものだけが、その人の全てだとは限らない」

アタリマエのことだけど、改めてそうだよな〜〜〜〜って
しみじみ
してしまった


★ 10月23日朝日新聞(朝刊)より
戦後70年へ「特攻 捨て駒の自分」〜「国を守るため」と言い聞かせた〜より

桑原敬一さん(88)は海軍飛行予科練の乙18期生。
19歳で特攻隊員に。2回出撃するも、2回ともエンジントラブルで種子島に不時着。そして終戦。

30年かけて、手記を自費出版されたのが30年前。
「国家の大義を受け入れた人もいれば、
国より家族が大切というわたしのような人間もいた。
思いを胸にしまい、鉛を飲みこむ気持ちで死んでいった人もたくさんいる。
だから、特攻をひとくくりにして、通り一遍の美談にしてほしくない」


川崎市の江名武彦さん(91)
(特攻隊員に指名される)「直前に特攻志願の意志を確認される際、
『熱望する』と紙に記した。
他の隊員も同じように書いていた。
『熱望』以外の選択肢はなかった」

江名さんも、エンジン不調で2度不時着、生還。


うわーーー
男の子の母としてはものすごく辛い...

gakudousokai.jpg
この写真は、この夏(だったか)図書館で
戦時中の市民の様子が紹介されていた展示資料の中の一枚です。
(ケータイでとったのでちいさくてスミマセン)

学童疎開中の子どもたちが、疎開先で体操をしている。
みんなやせてて、男の子ばっかりで、一生懸命。
みていて涙がこぼれました


この世から争いがなくなりますように
そのために
まず自分の心から争いと争いにつながるものをなくしたい


心の平和といえば
先日ふと思ったんだけど
時折ささいなことでムッとすることってあるじゃないですか
(些細じゃなくってもいいけどさ)

車が強引に前に割り込んできたとかさ?

考えてみれば
過剰な被害者意識がなかったら、そうそう腹の立つことってなくてすむかもね?

だって
ほぼぜんぶ、被害者意識だよね?

「○○のせいで(わたしが)先に行けなかった」
「○○のせいで(わたしが)時間に遅れた」
「○○のせいで(わたしの)△△が**になった…」
挙句の果てには
「○○は(のせいでわたしが)丁寧に扱わ(れ)なかった…!!」
(このあたり人によってツボは違うかもですね)

こういう意味ではちゅん2は大変うらやましい性格なのだ。

いや
精進精進…



peace of I



posted by しろくま at 17:39| Comment(0) | 新聞より

2014年10月21日

これも想像力の欠如ゆえ?「いま主義」

2003-2b.jpg
ちびっこちゅん2&植物園シリーズ( ̄w ̄) 第3弾〜♪
紅梅とちゅん2。うぷ。かわいい…
(これは11年と8カ月前です)←わかりにくい

★昨日(10月20日)の朝日新聞朝刊 「文化の扉」より

思想史家・政治学者の丸山眞男(1914-1996)が紹介されていました。

日本人・日本社会の特徴の一つとして「いま主義」があると指摘された氏の
晩年のはなしだそうです

「昔のことを済んだこととするのが、日本人の盲点です。
俺は現代に住んでいるんだ、江戸時代とは無関係だと。
そうではありませんよ。
江戸時代どころか、あなたのなかに『古事記』が住んでますよ」



いやーーーー この言葉の切れ味。感服いたしました 
そうですよね…ほんと、そうですよね

よく耳にしますよね 「そんな済んだこと…」「もう済んだことなのに…」

「禊は終わった」

禊って何!?自分の身の回りだけさっぱりすればいいってこと?

出来事の周りには自分だけじゃなくって他者もいるってこと

そして
いのちは連綿と続いているっていうこと

鈍感なのかも



★ ちょっと前ですが、10月9日(木)の朝日新聞朝刊より
こんな引用が

「食べ物は体の栄養
本は心の栄養
食べないでは体が育たない
読まないでは心が育たない」


ま、心の栄養は本だけじゃないですけどね…


★ これは新聞じゃないんだけど…

9月21日に、NHKのBSプレミアムで
「英雄たちの選択〜日露戦争・運命の一日〜」
っていう番組を放送していました。

その中で、たぶん海上自衛隊の教官?がおっしゃった言葉

「勝った戦争は反省しないんですよ」


これだったかなー and 負けても反省してるかなー

posted by しろくま at 21:59| Comment(0) | 新聞より

2014年05月04日

憲法に寄せて&思考と思考停止

violet.jpg
道路沿いにすみれがたくさん咲いています。(ピーク時期はすごかったなー)
スミレだけは、抜かないように残しているのでございます〜〜^^

先日お墓参りに行ってきましたが、向かいのお墓にたくさんのスミレが生えてて、
あ、ここの人もスミレだけは抜かずにおいているのかなって微笑ましく思いました



昨日は憲法記念日でしたね

(それとは関係ないんだけど)
オットと二人で、1日にオープンしたばかりの鴨川の床でごはん食べてきました^^
久しぶりに京都に行った〜

いいお天気で、山の端も空の色もとてもきれいで素敵でしたが
まだ、夜は結構寒かったな〜


ところで。


あまりblogには書きませんが安倍さんが再度首相になられてからの
なんとも不穏な政府の動きには(イロイロと)私も気を揉んでいます

とにかく

ちゅん2をけっして戦場に送らないようにするためには

すべての子どもたちをもう二度と子どもたちを戦場に送らないようにしなくちゃいけなくて
そのためには

世界を平和にしなきゃいけなくて

そのためには
日本が戦争しない国であり続けないといけなくて

そのためには
子どもたちを「自分の頭で考えて判断できる」子どもにしなくちゃいけなくて

そのためには
ちゅん2を「自分の頭で考えて判断できる」子どもにしなくちゃいけない!

と、ずっと思って子育てしている(つもりな)わたしには
(とはいいつつ、それだけでいいのか、他にもできることがあるんじゃないのかとも思う今日この頃でもありますが…)

韓国のフェリーの転覆事故のニュースをTVで見るたびに
切なさで泣けてきます
あの従順な子どもたちを殺してしまったのは誰なのか


ときどき、心に残る新聞記事や投書などを手帳にメモっているのですけども
ここでつぶやくのをこの頃サボっていたので
本日は一挙紹介。( ´艸`)

●2月15日 朝日新聞(朝刊) オピニオン欄
映画監督 是枝裕和さん 

長い文章で、いろいろ響いたところはあったのですけれど
その中でも。

「(日本の観客は、映画を観て)監督と『答え合わせ』してすっきりしたいんでしょう。
善しあしは別にして、海外ではない反応です。
同じく日本の記者や批評家はよく『この映画に込めたメッセージはなんですか?と聞きますが、これも海外ではほとんどありません。
逆に『君は気づいていないかもしれないが、君は-----を描いている。それが君の本質だ』と言われることがあり、当を得ている」


「精神科医の野田正彰さんは、加害の歴史も含めて文化だから、次世代にちゃんと受け渡していかなければならないと指摘しています。その通りです。
どんな国の歴史にも暗部はある。今生きている人間は、それを引き受けないといけません」

「戦争は自分たちの内側から起こるという自覚を喚起するためにも、被害者感情によりかからない日本の歴史の中にある加害性を撮りたい」


そしてこうも。

「ドキュメンタリーは、社会変革の前に自己変革があるべきで、どんなに崇高な志に支えられていたとしても、撮る前から結論が存在するものはドキュメンタリーではありません」


---じゃあ、何ですか?

「プロパガンダです」


あと、当選した政治家の“自分に投票しなかった人々”への配慮のなさ、
(民主主義って多数決で選ばれた意見だけを進めていくことじゃないよね!)
政治に限らず私たちの「価値観の浅はかさ」についても書いていらっしゃいました。

「『浅はかさ』の原因はひとつではありません。
それぞれの立場の人が、自分の頭で考え、行動していくことで、少しずつ『深く』していくしかありません」



●おとつい5/2の朝日新聞 オピニオン欄より
脚本家 ジェームス三木さん「想像力の欠如が生む安易さ」

三木さんは35年生まれ、10歳のとき旧満州で敗戦を迎えたそうです。

「最近、テレビドラマやバラエティー番組でナレーションや回想場面を多用し、すべてを説明し尽くす傾向が気になっています。
僕がドラマを執筆する際は、3割部分は余白として残し、視聴者の想像力にゆだねるように心がけてきました。
わかりやすくし過ぎる弊害によって、考える力や想像力を奪われている気がしてなりません。
ネットの普及が拍車をかけています。
疑問を検索すれば、すぐに答えが出ると思いこんでいる人が若い世代を中心に多い気がします。
世間に流布する言葉をうのみにして疑わず、咀嚼しない空気が、安易な改憲論議の背景にある気がしています」


なるほどぉ。TVもそういう傾向に…

でも
自分で考えない、思考停止傾向はずっと昔から脈々とあるんじゃないかと思う。
学校でもそれをむしろ奨励してる(としか思えない)し。

TVのそれは傾向を作り出す原因というよりも、
そうやって育った私たちが、TVの「説明しすぎ化」を大歓迎して支えているのかも。

本離れ傾向もむべなるかな、でございますなぁ


●2月16日 朝日新聞「声(投書)」欄より

兵庫県 76歳男性

お父さんがニューギニアで戦死されたという方で、大岡昇平「野火」について書かれていたんだったような気がします

「こんな境遇に兵士を追いやった国が、死んだ兵士を語る言葉があるとしたら、
賛美や感謝ではなく、懺悔、反省しかない。
安倍晋三首相や一部の政治家は戦死した兵隊たちのことを『英霊』と読んでいるが、英霊と言ってたたえてはいけない」


この方が「たたえてはいけないと」いうのは
戦地で亡くなった人を尊重しない、貶めるという意味では全くなくて
その人たちを死地に送った…結局間接的に殺した人たち(当時の日本政府)のことを正当化しない
ということなのだと思います

●3月8日(土) 朝日新聞「声」欄より

大学生 遠藤慧(岡山県 21歳)――「集団的自衛権 日本は幼児か」


「幼いころ、年の近い兄と喧嘩ばかりしていました。母は仲裁の度にこう言いました。
けんかは先にやめた方が、大人――――――。

(中略)
しかし、年の離れた弟と争うようになると、けんかを終えるためにむきになって攻撃する自分がみじめに思えました。そして気づきました。
相手に勝つ力を身につけることは、子どもにもできます。しかし、拳を突き上げることなく、問題解決の道を模索することは大人にしかできないのです。

集団的自衛権行使に向けた憲法解釈見直しを安倍政権が進めようとしています。
敗戦で拳を下げた日本が、最初は強制されたにせよ、戦後も拳を下げ続けたのは、反省や成長があったから。
それなのにまた握り拳を作るのですか。

(中略)
強腰外交に流されるほど、日本は幼い国ではないはずです」


これ書きうつしながら、泣けてくるわ…



● これは新聞記事ではないですが…
羽仁もと子著作集「友への手紙」より「あたたかい心」という章

「形式化」について書いてあるところがあります。

形式化は、それがよいものであっても悪いものであっても
それに表面上楽になるし、能率よくテキパキこなせるようになるともいえる…かもなのだけれど
「心がなくなっていく」と羽仁もと子は話しています。

そしてなまける、手を抜く、努力をしない、注意深さを失う、
そしてその都度吟味しない、という姿勢につながっているものだと。

「宗教も教育も家庭の中も、面倒な思いや努力をして、
それからそれと深い意味など発見しないでも、
ただ形式にしたがって朝起きたらお早うといい、夜はお休みなさいといっておけばよいという風な世界の中に
反抗心が形づくられていく」


形式化、マニュアル化ってつまりは体のいい「思考停止」じゃんってことですよね…

(そして思考停止した人々は簡単に操作されるのだ。それを思うと「洗脳」の過程でもあると思う)



● 出典不明(多分朝日新聞だとは思うんだけどさ)
4月8日(火) 緒方貞子さん

ルワンダ内戦から20年ということで、こんなお話をされていました

「当時(ルワンダで)ラジオで間違った情報が流れ混乱した。
情報を正しく発信し理解する教育が必要」



●教育つながりで…
4月10日朝日新聞(朝刊) 教育面「学歴は変わるか」
浜田東大総長(インタビューだったかな)

「東大に入ったことではなく、卒業できたことを誇りにできる仕組みにすべきだろう。
そうすれば、社会はもっと実力本位に変わっていくに違いない」

「僕らは明治維新以後、短時間でたくさんのことを学び、知識の量を増やすのに力を注いできた。

(中略)
弱いのは議論する、表現する、社会といろいろな接点を持つ、という点だ。
議論していると効率が悪い。講義だと100教えられるのに対し、議論だと30くらいだが、そこで培われた力こそ最後は効いてくる」




●想像力のなさが怖い…という話
4月20日朝日新聞(朝刊)「政治断簡」
イラストレーターの山藤章二さん(77)

「英才教育で帝王学ばかり学んできた政治家はこわいよ。
戦争も飢餓も貧乏も知らない。地獄を見ていないんだから。
何かアジアが危ないから防衛ばかりしっかりしようとか、単一な方向に行っちゃう。
テレビ番組も予定調和ばかりだし、『もの言えばくちびる寒し』という雰囲気になっていませんかね」




● これはテレビ。
4月29日 ノーベル平和賞候補に、「憲法9条を持つ日本国民」が選ばれたというニュースで
ドナルド・キーンさんのインタビュー

「9条は世界のモデル。
9条がある間、日本は一人も戦死したことがない。
一人も外国人を殺したことがない。

他の国に同じ憲法がないのを不思議に思う。
人間のために必要なもの。
日本人は誇りに思うべきだ」



●昨日5月3日朝日新聞 オピニオン欄
作家 小林信彦さん(81)

昭和7年生まれ、うちの父と同世代。終戦時は13歳くらいですか
その小学生時代のことをこんなふうに。

大人に連れられて、菊人形の大会を観に行った時のこと。
「広い場内は日本の英雄・武士の菊人形がびっしり置かれていた。
歩いてゆくうちに、動物が唸り声をあげているような気配が足元でする。
気持ちが悪いので床を見ると、死にかけている中国兵が倒れて、ゼイゼイ息をしている。
ごていねいに、これも菊人形であって、全身が上下していた。おそらく電気で動かしているのだろう。

(中略)
〈戦時体制〉というのは、たとえばこういうものである」

「ラジオも新聞も、中一の私たちに『嘘をついてすまない』とは言わなかった。
学校へ行っても、教師は何も言わない。

(中略)
新憲法について、文化国家、平和国家をめざすという点もまったく同感で、それは今でも変わっていない」


異国の人々への理解のなさ、共感のなさ、その立場・境遇への想像力のなさ

まざまざと見せつけられた、少年時代のご経験だったのだと思います。

こういうことを聞くといつでもやっぱり
哲学者ハンナ・アーレントの言ったことを思い出すのです
(聞きかじり・読みかじりですけどもね)

(「思想する『からだ』」竹内敏晴著 p37より)
エルサレムのアイヒマン裁判を傍聴して「かの女は、このユダヤ人弾圧と虐殺の実施体調が、どのような思想と動機を持っていたのか、そこに悪の根源を見極めようと身構えていた。ところがかの女がみたのは『まったくのありふれた俗物で、悪魔のようなところもなければ巨大な怪物のようでもなかった』。
(中略)
「『決まり文句だけで』『役割をこなしていた』(中略)そしてかの女は発見する―――かれは、なにも考えていないのだ―――。
ここからかの女は、悪とはそれへの意志は必要なく、考えることの欠如から生じはしないか、と考え始める」




「人間として最もむごいこと、残酷なことをできるのは、残酷な性格の人でも悪魔のような性格の人でもなくて、むしろ『凡庸な人』---
自分の頭で考えない人」
なんだなぁと思うのです。



● 昨日5月3日(土)の朝日新聞投書欄「声」にこんなご意見があって
すごく共感しました!yeah,ほんとそう!しかもこの方ご高齢!すごーい

こういう経験をしてこられた方の意見には重みを感じます

無職 森田恒一さん(島根県 96)「国民主権の新国家作ろう」

我が日本国憲法はその前文において、『ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する』と高らかにうたっている。
そしてその第11条において、『この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる』としている。
国民の権利がまるで定められていなかった旧憲法(大日本帝国憲法)とは歴然の違いがある。
旧憲法第1条に『大日本帝国ハ万世一系の天皇之ヲ統治ス』、第3条に『天皇ハ神聖ニシテ侵スベカラス』とあり、戦前はまさに天皇の時代であった。
そのためあらゆる機会に、天皇の時代を賛美する『君が代』が歌われた。
1945年の敗戦を境に天皇の時代は終わり、主権が国民に存する国民の時代になった。当然、政府は『君が代』を廃止し、国民主権の歌を制定すべきだったが、怠った。
のみならず新憲法制定後、半世紀も経った1999年、国旗・国歌法を定め『君が代』を国歌とした」
(以下略)

「君が代」ってわたしの世代の国家観からも相当離れている気がするなー
もちろん
自分の国は好きだから、今国歌として、大切に思っているけれども。

「君が代」を止めることは天皇家を軽んじるということでは全くなくてね。
もちろん尊敬しつつも

主権は国民にあるということをやっぱりいつも意識していたい。




ちゅん2がキャンプに出かけてしまい今日は時間があるのでー
長ーくなっちゃった^^
たまにはこういうのもありかなっ(でも読みにくいなーー)(^_^;)


posted by しろくま at 17:39| Comment(0) | 新聞より

2013年09月12日

子どもたちの未来を応援したい…

kumamon_mini.jpg

神戸のminiディーラーの前で信号待ちをしていたら

…???
視界の端に、なんかくまの鼻面のような物体が…


よくみたらくまモンペイントのminiでした。わーお。



★バングラデシュのハシナちゃん

昨日の日経の夕刊「こころの玉手箱」
いま声楽家の佐藤しのぶさんのインタビューが連載されているのですけど

バングラデシュのNGOが運営している、ストリートチルドレンのための施設を訪問されたときのことを話していらっしゃいました。

そこで出会った8歳か9歳くらいの女の子、ハシナちゃん。
ごみを拾って生活をたてている、お母さん思いの利発な女の子…

その子が書いた詩の和訳が載っていました

「蜂は花から花へ蜜を集めて巣をつくる
私も同じ
ごみの中から鉄くずを集める
それなのにみんなは私のことを
クズ拾いと呼んでいじめる
私はそんなふうに呼ばれたくないのに
私が悲しんでいることを
誰もわかってくれない
でも それでもいいの
いつか私は
尊敬される人になるのだから」


この子の強さ
誇り高さ
希望
に、心をうたれました…




★ 朝日新聞「欲しいって言わない」

「いま子どもたちは」というタイトルで(テーマは時々変わる)、
少し前まで連載されていました
進学したいけれども経済的なことでさまざまな難しさを抱えている子どもたちを
追ったルポでした

今日の夕刊に、連載への反響が掲載されていました

中に
「勉強したいのに、さまざまな事情で進学をあきらめなければならない子たちを放置することは、国にとっても大きな損失ではないでしょうか」

というご意見があり
心から同感します

豊かで幸せな国をつくるには
オリンピックの招致(からの経済発展)じゃぁ ないよー

日本の未来をつくる子どもたちの将来を応援することだよなぁ




★ TVですが
9日(月)のNHK朝のニュースで、
京都での空襲体験を語り継ぐ取り組みをされている人たちにスポットを当てていました

京都って空襲を受けなかったんじゃないの?
って思いましたが実はそうじゃなかったのね…

その方が、もうご高齢ですけど、こうおっしゃっていました

戦争は始まってしまえば止められない
戦争を起こさないために、(京都の)空襲のことを語り伝えていきたい。
最後のご奉公です」



★ それでも親子
8月28日の日経夕刊でしたか…

登山家の野口健さんが、お父さんからこう教わったと…

「物事について表面的なA面でなく、
努力しないと見えないB面を見ろ」



そういえば、宮本常一さんも、
お父さんから言われた同じようなことをご著書(「日本の村・海をひらいた人々」)に書いていらっしゃいましたっけ…

「旅はうかうかとしてはいけない。
汽車が駅へついたらそこに積まれてある荷物にどんなものがあるかをよく気をつけて見よ。それでそのあたりの産業がわかる。
また乗りおりのお客のしたくで、そのあたりの村が富んでいるか貧しいかも分かる。…」



男親というのは、こんなふうに
子どもの中に…大人になっていくときに、その子の人生に道を引くような何かを残していくものなんだなぁ









posted by しろくま at 23:02| Comment(0) | 新聞より

2013年07月17日

戦争のない世界に生きたい




…って書きついでにもう一つ。



昨日の朝日新聞の投書欄は、
「戦争体験」の特集でありまして

今や高齢の、先の戦争を体験された方々の手記がいくつも…

涙と胸の痛みなしには読めないのでありました


お母さんを床下に隠し、床に正座し背筋を伸ばし、ロシア兵と対峙した5歳の男の子。


夫を亡くし5人の幼子を連れ引き揚げる途中、渡る川で…
人に言われ、下3人の子を川に流したお母さん

6歳の男の子は、それでも必死で泳ぎ、対岸の草につかまりお母さんと声を嗄らして呼びながら流れていった…


ぜったいに
人々を、子どもたちを、こんな(そしてもっともっと他にも…)悲しく辛い目に合わせる
戦争は絶対に
絶対に
起こしても起こされても見過ごしても見ないふりをしてもいけないっ


私たちの心から戦争を、争いを、追い出したい…


そうか…外ではなく、あえて内に向かう問題解決アクションが、Peace of I ??



posted by しろくま at 23:30| Comment(0) | 新聞より

2013年06月15日

想像力の欠如+集団分極化

one dollar coins.jpg
家の中を整理していましたら、
昔もらったコインが出てきました。

上の段の左の二つは 1/2ドルコイン。
右の二つは 1ドルコイン

下の段の左が、今の1/4ドルコイン(quarter)で、
右側がおととしアメリカでお釣りにもらった(たぶん今の?)1ドルコインです。

結構いろいろあるんですねー…

そう希少なものではないだろうけど、思い出のコインたち。



ところで。


今日の朝日新聞に、こんな記事が載っていました。
昨日「空とぶライオン」を書いたところだったので、シンクロ?にちょっとびっくり。


★ 天声人語より 冒頭の部分です

「こんな経験はないだろうか。
テーマについて、同じような意見を持つ何人かで話し合いをする。すると、
みんなの意見がだんだんと極端な論に傾いていく。
たとえば、歩道を走る自転車を取り締まるべきだと思っている人々が集まって、『そうだ、そうだ』と言いあううちに、『断固・厳罰に処せ』の大合唱になる。
こうした現象を、『集団分極化』というそうだ」


ほほー。

私があのねこの集団から感じたのは、これに近い。
で、プラス…


★ 同じく朝日新聞 「人工肛門と生きる」

生まれつき肛門のない「鎖肛」という運命を背負い、生きてこられた大柿正充さん(50代)。

今よりもっと、よい医療器具もなかっただろうし、医療技術も進んでいなかっただろうし、
どれほどのご苦労をされただろうかと想像しても皆目届きませんが
インタビューによると、
小さい頃からいじめられ、教師の不用意な言葉に傷つき、上司には嫌がらせを受け…

なんどか自殺を試みながら、生きてこられたとのこと。

「『相手の身になって考える想像力が足りない社会』。
そんな思いがずっとある」




…わたしがこの猫たちから感じていたのは、
「相手の身になって考える想像力のない」個々人が集団となったときの「集団分極化」
だったのねって

(なんだか整理されたようで)理解でき(たような気になり)ましたし
もっと
なんだか怖くなったような…


★ 朝日新聞「声」欄(投書欄)

あんまり小さい子が、新聞に投書するようなことって
よろしくないってシュタイナーは言ってたようですけど

これは感動しました。

豊中市の9歳の女の子。全文ご紹介しますね。

「わたしは、朝6時に起きて、お父さんとお母さんのお弁当を作っています。
何かお店やさんをしたくて、楽しそうだなと思ってはじめました。
さいしょのころは、具をつめるとき、ぐちゃぐちゃになってしまいました。
でも何回かしているうちに、だんだん見た目が良くなり、おいしくなってきました。

『お弁当屋さん』をやっていて大へんなことは、朝が早いことです。
平日にお弁当の具を買いに行きます。よくポテトサラダをつくります。
『食べるのが楽しみ』『今日のお弁当おいしかったよ、ごちそうさま』という声をきくと本当にうれしくなり、やりがいにもなります。

お弁当代は一つ220円です。そのうち200円がざいりょう代で、20円はてまちんです。
みなさんもお父さんやお母さんのお弁当屋さんをやってみたらどうですか。
大へんだけど、うれしい気持ちになりますよ」



すごいなー

この子の気持ちや、続ける力や、行動力もすごいし、
モチベーションの維持に力をかしてる(そもそもこういう子に育ててこられた)ご両親もすごい…

(なんか見習いたいけど難しそうっ)





posted by しろくま at 23:55| Comment(0) | 新聞より

2013年06月11日

忘れる鬼畜

chorus.jpg

土曜日、ちゅん2の中学校の授業参観&合唱集会&部活懇談&部活参観(盛り沢山♪)がありまして
オットと一緒に出かけてきました

合唱に力を入れている中学校で…

入学式のときも、在校生(2年&3年)が力強い合唱を披露してくれてましたが
もう
泣けます
毎回
歌声もすてきだし何よりそのひたむきさに心をうたれます

(子どものひたむきなのって泣けるんだなー 運動会のリレーとかもね。)


この写真は1年生。合唱披露はこの日が初めてでした^^


1年、2年と合唱が終わって、
ふと横に座っているオットを見たら

無言で号泣しておりました…


月曜日(昨日)はそれで、代休でちゅん2はお休みだったので
ROUND-1に連れて行かれまして延々卓球をしました(身体痛い…)



ところでところで。


この頃書く機会がなかったのですけど
日々書き留めている「心に残った言葉」…新聞からが多いですけども…

メモメモしておくといたします



★ 5月13日(たぶん新聞から)

「本は、ゆっくりだけれど、心のいちばん深いところに届くメディア」


★ 4月27日 朝日新聞(土曜版)Be より

〜磯田道史の備える歴史学〜

松は津波に弱く、根こそぎ抜けて波に乗って押し寄せ凶器になったという話のなかで、
「帰りがけ、南三陸の女性が私にいった。
『この前、幼い子がいうんです。津波で、スギは全部枯れたのにツバキだけが残っている。なぜかって。
ツバキは地下に根を深く張るそうですね。
表面上、見えないところに大切なものがある。人間も同じかもしれません』」




★ 同じく、「作家の口福」より モブ・ノリオさん

「一昨年の全国一級河川水質調査で、福島の荒川は一位だった。
むろん、放射能汚染は考慮されていない。
川の水が清く、食べ物の美味い土地で原発事故が起こった惨たらしさを、
わずか二年で忘れる鬼畜には、私は死んでもなりたくない」



★ 「眠れる森の美女」「いばら姫」のお話は
思春期の若者のことを描写しているのだと…

「思春期はいばらの中で寝ている」

そう思えば、思春期の子どものハハとしては、少しは気が楽だなぁ…



★ 富士山の周りって
池や湖が、あらわれたり消えたりするんだそうですね…
(地震?噴火??ってTVのニュースでやってました)赤池

ふしぎ…神秘…


★ アフリカの箴言

5月17日の日経(夕刊)「プロムナード」より
作家の小野正嗣さんのエッセイ。

「有名なアフリカの箴言に、『アフリカでは老人が一人亡くなるごとに図書館が一つなくなる』というものがある」


おおー。

これ、同じことを別の日にTVで、日本在住の黒人の(結構有名な)方がおっしゃっていました。

美しい(しかも敬意にあふれた)表現だなぁー


★ [小ネタ]ちょっと混ぜちゃお ある日のちゅん2。

雨で汚れた靴をお風呂で洗って、ベランダの物干し場に持ってきました。

ちゅん2「結構汚れとった」

わたし 「そうでしょ。どろんこだったもん」

ちゅん2「どろんこハリー…」


★ 小ネタ2

ある日ちゅん2と本屋さんにいたとき
通路で小さな女の子と、お母さんのふたり連れとすれ違いました。
その女の子は大きな声でこんなことを連呼してました

「ようちえん きらい!
ようちえん だーいきらい!」

( ´艸`) かわいい…


★ NHKのETV特集で、カネミ油症事件のことを深夜に放送していました。

その中で
昨年亡くなった医師の方の談話が心に残りました
この方は、水俣病の調査にも関わられたそうですが

「救済といいますが、とんでもないですよね。
つぐないですよね。
困っているから助けてやろうなんていう…」





★ 5月24日 朝日新聞より
沖縄女性史家の宮城晴美さん

「軍が持つ構造的な暴力性」


★ 6月6日 朝日新聞「声(投書)欄」より

堺市の78歳の方の投稿。
終戦後の(中国)大陸で、ロシア兵の蛮行をその目で見られたそうです

「戦時下では、人は人でなく、獣になります。
政治家は、それを肯定する発言をするのではなく、
外交努力を重ねて戦争を回避するのが仕事ではないでしょうか」



★ 婦人の友 2013年7月号 より
Cinema 女と男[125] 〜かくまで深く傷ついて〜 松本侑壬子(映画評論家:ジャーナリスト)
のページの冒頭から。

「戦時下で従軍慰安婦制度が必要なことは誰でも分かる』『沖縄の米軍はもっと現地の風俗業を活用したらどうか』---今年5月13日、耳を疑う発言が、戦争を知らない世代の政治家の口から発せられた。
橋下徹維新の会共同代表の発言には、蹂躙される女性の側の視点や人間の尊厳が全く欠けている。
こういう映画を橋本さんは見たことがあるだろうか―――。2本の作品を紹介しよう。
 映画の被害者は慰安婦ではないが、レイプという性的蹂躙がもたらす苦悩の姿をリアルに描く。
性による女性(人間)尊厳への侵害は、日常であれ戦時であれ、他国もやっていようといまいと、『あってはならないこと』だ、と誰でも分かる」


と、紹介された作品は
カナダ映画「声なき叫び」(1978、アンヌ・クレール・ポワリエ監督)

日本映画「さよなら渓谷」(2013、大森立嗣監督)
です
わたしは(こわがりなので)観れそうにないけど…



★ これも最近の投書(朝日新聞)で、いつだったか忘れましたけれども
若くして従軍され中国大陸で終戦を迎えた元兵士の方が、

「(証拠となる)記録がないのは当たり前。
私たちは大きな穴を掘って、あるだけの書類を投げ入れ、石油を掛け、全て焼かされた」

と書いていらっしゃいました。



posted by しろくま at 21:36| Comment(0) | 新聞より

2013年05月30日

訳文て

fullmoon2.jpg
こんばんは。

わたしの趣味(?)の一つに
絵本(や、気が向いたら小説、だいたいはファンタジー小説)を
原文(ただし英語だけ〜)と訳文の両方で楽しむ、

っていうのがあるんですけど

いやーそれぞれだし

原文の味わいと訳文の味わいが結構違うことが多いし

やっぱり訳にがっかりすることもあるし(だってさー、ムリ、なこと、あるじゃないですか。文学だし)

かとおもえばときには訳文の方がかぐわしいこともあるし



それにつけ、
翻訳ってなんて大変な作業か…
と、
訳者の方々を心から尊敬いたしております

あんな難しいこと、(特に文学は…)わたしなら、あーでもないこーでもないって
一生かかっても1作品訳せないかもしれないわ。


ちょうど今、「ホビットの冒険」("The Hobbit")を、期せずして
Audio CD聴きながら、和訳(瀬田貞二さん♪)読みながら、つい気になって原書もところどころ開いたりしているのですけど

瀬田貞二さんをもってしても
っていうか日本語はさすが、それはそれでなめらかで心地よい、素晴らしい瀬田文学(?)なのですけれど

あーーここ、この意味、この雰囲気…(モッタイナイ…)ってところが
わたしの主観でございますがいくつもあるんですよね


ちょうどそんなとき

今日の夕刊で、翻訳家の金原瑞人さんが、こんなことを書かれてるのを読みました
(日経夕刊「プロムナード」)

「自分の訳文はひとことたりとも変えないようにという翻訳者もいるらしい。
また、朗読や読み聞かせの会でも、それを遵守しているところがあるらしい。
訳者、訳文への敬意の表れなのだろう……が、そんなのはナンセンスだと思う。

 訳者は作家とちがう。
翻訳はひとつの解釈であり、原作そのものではない。
訳文には必ず、その時代の、その国の、その人の感性や好みが反映される。
原作が純粋なシングルモルト(ウィスキー)だとすると、訳文はそれにいろんなものが混じっているわけで、たまには、水で割ってあったりすることもある。
訳者は、それが美味であると思ってそうするわけだが、読者の口に合わないことも、もちろんある。
そんなときには自由に読みかえればいい」


(途中までにしようと思ったけど結局たくさん引用してしまいました)


この方、先週まで「日本酒を混ぜて飲むとうまい」みたいなことを書いていらっしゃったんですよね

ほー
ここにこう繋がるか… っていうかこのお仕事ならではのこの感性(飲み方の)か…??
( ´艸`)


すごーく納得いたしました。
(いえ、飲み方のことじゃなくて、「翻訳はひとつの解釈」というあたり)

ありがとうございます


そうよねぇ。ほんと、そうよねぇ…



(写真は先日の満月。お隣の屋根を照らす光が、なんともキレイでした)

fullmoon3.jpg
(月の部分ちょい大きめで。うつくしー^^)
posted by しろくま at 23:50| Comment(0) | 新聞より

2013年04月11日

水戸さん/除草剤

jintyouge.jpg
たばこ屋さんの角を曲がると
沈丁花の香りがします
その花の香りをたよりに来てください…

昔教科書に載っていたわねぇ 桜のすこし前に咲く、この花を見ると
いつもこの詩(の出だし)を思いだす。

正しくはこうだそうな↓↓

じんちょうげの花
    峠 兵太

  ―タバコ屋さんの横をまがると
   じんちょうげの花のかおりがします
   その花のかおりをたよりにきてください 
   すぐにわかります

 となり町にひっこしていった
 あの子のたんじょう日の招待状に
 そう書いてあった




ところで

★ 今日の朝刊(朝日)読んでいましたらば
ふと読者の投書欄で目がとまりました
「無職 水戸喜世子 大阪府高槻市 77)

おおー
水戸喜世子さん

原発事故後の福島県双葉町のドキュメンタリー映画「フタバから遠く離れて」の
市民有志による自主上映会を、高槻市でなさったのだとか

この頃情報を追うのに若干疲れて、
たくさんある情報のどれを読み込めばよいかの努力も忘れがち
(わたしはね)

知ろうとすることをやめてはいけないな…


★ 除草剤、1000倍に薄めたら「成長剤」

昨日の朝日新聞夕方の記事。

「シロイヌナズナに、除草剤を通常の1千倍以上に薄めて与えると、
通常よりも3割も大きく成長することを、奈良先端科学技術大学院大などのチームが見つけた」


との記事。


久しぶりにホメオパシーを思い出してございます


「鎮静効果」があると言われるカモミール(chamomilla)は
希釈震盪して(1千倍どころじゃないけどもね)ホメオパシーのレメディーになると
その症状像は「イライラして落ち着きがない」になるのでございましたね


あたかも、陰極まりて陽となる がごとくに
超絶希釈すると性質が反転する(ことがある)のっておもしろい…


posted by しろくま at 22:04| Comment(0) | 新聞より

2013年03月10日

言葉の力

gekibun.jpg
ちゅん2に使わなくなったワープロをあげたら
こんなもん打ってました。
ゲームの時間を制限したりするのが、お気に召さないらしい。

思春期ゆえ、なんだか激しいようだけども、
「★★★(あぁこれ、ワタシのことです^^)は、おこりんぼうである」

…おこりんぼ…うぷぷ…笑える…( ´艸`)


ところで
今週、やっぱりまた、「ソニン」シリーズ読み返してしまいました。
毎日毎日読んでました。懲りないわねぇ、わたし〜( ̄w ̄)

だって外伝読んだら、本編の結末忘れてて、それで5巻を読んだら、4巻も読みたくなって、そしたら2巻も気になって、
(要するにクワン王子ファンってことか)
そしたら流れで3巻も…( ´艸`)

ま、それはともかく。


昨日の新聞に天野佑吉さん(コラムニスト?CM評論家)が
面白いことを書いていらっしゃいました

「日本人の『ことばの力』が落ちているというけれど、むしろ落ちているのは『聞く力』」

「例えば病院で、三角巾で腕を吊った知り合いに会う。
そんなとき『おケガですか?』って聞きますよね。
それに対して『見りゃわかるだろ』なんて応じる人がいたら、それは『聞く力』が足りない」

「明治以後の教育は、『読む力』と『書く力』、つまり意味を伝えることに重点を置きすぎて、『聞く力』『話す力』をおろそかにしてきた」


なるほどねぇ。

わたしの感じでは、学校に上がる以前に、もう
「聞く」力は個人差が出ているって気がします

ということは
学校で教えることというより、家庭で育む力じゃぁないのかな

(天野さんは学校で教えるべき、とは書いていないです)

むしろ教育制度の持つ価値観が、家庭の価値観に影響…滲出…しているって気がしませんか

学校と家庭では大切にするものが違ってしかるべきなのに

家庭でも、勉強が何より大切…って価値観になっていないかなぁって。
それが、聞く力を育むことを、妨げてはいないかなぁって。

社会の価値観がたったひとつ…っていうのはキケンですね
(それに、それじゃぁ勉強が得意分野でない子が浮かばれない)



それと。

「見りゃわかるだろ!」と
もし激しく反発してしまうとすればそれは
聞く力…聞く人の、話された意図をくみ取る力…の欠如だけではないって思います

ちゅん2が赤ちゃんのころ、
アトピー気味で、特に顔がひどくて、
真っ赤な顔のちゅん2を抱っこしているわたしに

エレベーターなどで乗り合わせた見ず知らずの方が

「まー…アトピー?」
って声をかけてくることがありました

もちろんね
心配してくださっているんだなっていうのは分かるんですけど

その無神経さに苛立つことがありました

母親としてじゅうぶん気にしているんです
どうにかしてあげたいと思っているんです
だれよりも強く心からそう思っているんです

あえてひとから言われなくったって…

そう言ってくれて治るならいいけど!
「はい」って答えりゃいいんですか!
「はい」っていう方の気持ちが分かりますか!


…まぁでも、これも、言葉を受ける方のモンダイっていうか事情ですかね

ただ、あえてそういう言葉を掛けない、っていう心遣いは
「話す力」のうちでもあるでしょうか


鍛えなければいけないのはその4つの「言葉の力」全てであってかつ

相手を「思いやる力」ですかね



posted by しろくま at 18:33| Comment(2) | 新聞より

2013年01月09日

人を見る

scoutsunrise.jpg

今年の初日の出は黄金色でしたよね〜
これは、ちゅん2のお世話になっているボーイスカウトの初日の出集会の様子。
(あんまりきれいなので、団のホームページから借用いたしました)


さてー

年末年始
つらつらと新聞を読みつつ心に残ったところをメモしておきます

★ 「助産師さんをもっと頼ろう」
朝日新聞投稿欄「声」欄より (12月29日)

滋賀県の女性の投稿です。
以前助産院での娘さんのお産に際し、思われたことを書いていらっしゃいましたが
その中で、助産師さんの言葉だという、次の一言が心に残りました。

「いつまでもお乳を欲しがる子は愛情深い子になるし、
あっさり放す子は賢い子やで」


そうそう
一つが○で一つが×ってことは、
ないんですよね
わたしも会社辞めて助産院にお世話になってお産して子どもを育てながら
これを教わったし

ちゅん2にも…
以前「めいげん」をもらいましたが

「ママ、ふつうしずかにしてる人は、知力高いよ。
わーわーわーわー言ってる人は、
せんとう力高いよ」

(これは8歳になりたての頃でした)


「人を見る」っていうことは、こういうことじゃぁないかなぁ


(「振り落として選別する」ってスタンスになると、こうではなくて、○×になる気がします)

ま、人だけじゃ、ないかぁ…


★ 靴づくり一筋、靴職人の中井松幸さん(77歳)
1月6日 朝日新聞(地方面:阪神版)より

中井さんは、とくに足の不自由な方のための靴づくりをされているのだそうです。

歩く補助としての、装具としての靴づくりを越えて、
「おしゃれであること」「履く人の気持ちに合わせて靴をつくること」にこだわっていらっしゃるとのこと。

「『障害があっても、余命がわずかでも、誰かのために格好ええ姿を見せたいから、人は歩きたいと思うんや』
たった一日しかはかない靴でも、棺おけに入れるための靴でも、いつも通りきっちりと作ろう。中井さんはそう決めている」



★ 社員の幸せなくしてビジネスの発展はない

同じく1月6日朝日新聞「朝日求人」(広告)「仕事力」

このシリーズ、いろんな方が仕事観を語っていらっしゃって、おもしろいんです

この日は、元世界銀行副総裁、西水美恵子さん。(全文ここで読めます)

すごい肩書ですけどお写真を見たらフツーの優しそうな方ですねぇ^^

「滅私奉公の意識が根強い日本では、まだ遅れていますが、
上に立つ人は早く、幸せがビジネスにもたらす力に気づいて欲しい」

「働くことは『はた』を『らく』にすること。仕事は、あらゆる人間の幸せのためにある。
その素朴な真実に本気であってほしいと願います」



★ 先輩からの、なんておおきい言葉〜
12月21日の新聞に載っていました。

「第16回高橋手帳大賞 『身近な人の名言・格言部門』」受賞作品
より
≪椎名誠賞≫を受賞した作品です。

この名言を残したのは、当時小2の息子さんだとか。

生まれたばかりの妹に…

「きみはちきゅうというところにきたんだよ。たのしめよ!」


★ 人とのふれあい
12月22日の朝日新聞投稿欄「声」に載っていた話です。

ハワイにプランテーションビレッジというところがあって、
サトウキビプランテーションの入植時代からの歴史資料などが展示紹介されているのだそうです

ポルトガル、中国、日本、韓国、フィリピン、プエルトリコ人など様々な国から
労働力として当時ハワイに来ていた中
人種によって賃金の格差があったのだそうです。

「日本人が持ち込んだ共同風呂を一緒に利用し、そこで対話することで初めて格差に気づき、労働組合をつくって労働環境を改善していった」


そうかぁ普通に働いて顔を合わせているくらいでは
なかなか深い話も打ち解けた話もできないのかもしれないな

共同風呂… なるほど…


★さいごに〜

↑の話題で昔のblogを読み返していて。

8歳のちゅん2の名言を目にして改めて感動したので( ´艸`)
メモメモ…

カブスカウトの「耐寒ハイク」から帰宅した日のはなしです

(以下、2009年2月16日のblogより。原文のまま)

昨日一緒にお風呂に入りながら、
ちゅん2の足を軽くマッサージしてみたりしました
(やっぱりというか結構固い・・・)

「しゅんちゃんの体の中で、一番がんばったのは足さんかなー?」

というと

「うん。足もがんばったけど、心もがんばった。心が一ばんがんばった」



posted by しろくま at 11:19| Comment(0) | 新聞より

2012年12月17日

まだ間に合う〜

japaneseAralia.jpg
衆院選、おわりましたね〜〜〜
大層ザンネンな結果に…org

でも選挙直前の新聞は相当面白かったです
いつもよりまじまじと読んでました

★15日(土) 朝日新聞朝刊 オピニオン

元官僚の宮本博司さん
「ダムに限らず、今の日本の課題は、医療・教育・福祉、みな地域の問題です。
地域から離れ、地域の痛みが分からない官僚任せでうまくいくはずがない。
地域に権限を譲るべきでしょう」

「地域で成功事例を積み上げ、中央官僚に突きつける。それでしか日本は変わらないと思います」


地域に人はいますか!?いるんでしょうか。すくなくとも中央よりは希望ありそう!?

与えられた課題をそつなく素早くこなす能力ではなくて、
課題を見つける力、それにがっちり取り組む能力のある若者を育てていかなくてはいけませんよね…
(と、しみじみしてしまいました)


先日NHKでやってた、尾木ママの出てた番組
視ましたけど、
(読み聞かせしながらの「ミクシ(why?)」連発は正直どうかと思ったけど)
フィンランドの閉塞感を打破した、教育を変えるリーダーシップをとった教育相は(当時)20代の若者でした。28だったっけ!?


★ 16日(日)朝日朝刊 「波聞風問」〜多様性への挑戦 選挙後の政治にも必要〜
より

「年金や医療・介護といった社会保障改革やエネルギー政策の見直しは、単純な二項対立のままでは出口は見えない。
はたまた国民生活に直結する政策課題を数の力で押し切ろうとするなら、その乱暴さは慎むべきだ」


「なぜ?なぜ?」と考えていく、ローソンでは"Why storm"と呼んでいる手法らしいのですが
均質社会ではこれ、難しいでしょうねぇ

簡単なことではないようだけど、それだけ(企業も人間も)体力---自然治癒力も---つくように思います

あら。フィンランドの「ミクシ?」とおんなじやね

日本の学校では素直じゃない、へりくついうな〜って怒られることありそうやけどね( ´艸`)
なんで廊下を走ったらあかんの?

ただルールを教えて守らせるよりも、考えさせる方がずっと身につくと思うけど


★ 15日(土)日経夕刊
「神と仏が出会う古代ロマンの町 大分・宇佐に住んでみる」 より

脱サラして故郷の宇佐で米作りをする深見寿孝さん(40)は
自然農法(無肥料・無農薬)で10haの水田を耕作されているそうです

「田んぼに入れば、精霊を感じるといったら大げさですけど、ある程度やるともう神頼みしかない。
人間のやることはしれていて、台風災害が来たらそれで終わり。
夏祭りに豊作を祈願するというのは、自然と湧き出たものやなぁと感じて、草々にも八百万の神様が宿る、そういったものが今は分かる気がします」


そういえば
自然相手のお仕事、って少なくなりましたよね…
(人間という自然、ってのは別よぉぉ)

夏祭なんて、そんなふうに、身から出る思いとして肌感覚として捉えたことなかったな。


一方で
子どもに向き合うことも、本当に自然相手の大仕事だなって思います
だから
自然農にも人を丸ごと診る医療(わたしの場合は野口整体やホメオパシー)にも興味が湧くというもの。

教育もおんなじ。




★ NHKの「SONGS」でMr. Childrenの特集やってました
(ちゅん2が好きで、録画して見てた)

曲作りのことを聞かれたときの、桜井さんのこの一言にしびれました

「自分の内面を掘り下げて自分を感動させられる最小のもの、
それが最大のものに通じる共通項。
自分というフィルターを大切にしたい」



★ さいごに…

昨日(16日)の朝日朝刊に、
マンガ家の伊藤理佐さんが書いていたエッセイが面白かったです
(伊藤さんのマンガ、脱力系で好きです)

ある美容法を始めたら皮膚があっという間にキレイになられたということで
その美容法っていうのが

「『なにもしない』という美容法で、せっけん洗顔、化粧水、乳液、日焼け止め、お化粧、すべてやめる。水洗いだけ」

うぷぷぷ この方43歳だとか、
わたしも同じことしてもうかれこれ1年ちょっとになりますけど
(ロングブレスはとうにあきらめましたがこれは続いてる。楽だからね( ̄w ̄)

そうかぁ キレイになってるかなぁ
(自分ではわからないし、シミとかソバカスとかやっぱ隠す方がキレイかなぁなんて思うこともあるのですけど)


肌の調子は(何にもしない方が)ずっといいんですけどね^^

この頃、エドガー・ケイシーの本に載ってた化粧水くらいは
作ってみようかなぁって思ったりしておりましたけれども

励まされたなぁ。なんか嬉しくなりました
やっぱりもうすこし続けよう〜♪


じゃ今まで大枚はたいた化粧品はなんだったの!?
と悶え
だって(いらないもんだとは知らず)みんなするからそんなもん(常識ですね…)だとおもいこんでたんだもん
なんて考えをめぐらせた後

伊藤さんはこう続けていらっしゃいます

「ふと、これって、何かに似てないか?と思ってしまう。あれに似ていないか?原発のことです。
やらなくていいこと、一生懸命やってないか。誰かが黙ってもうけていないか。

(中略)
どちらもまだ間に合う、と強〜く、信じたい」






posted by しろくま at 16:43| Comment(0) | 新聞より

2012年12月07日

教育システムのこと ネットのこと 新しい社会に向けて


イーグルスLOVEシリーズ第3弾♪ I Can't Tell You Why … これもいい曲ですよね〜〜〜^^

★きのうの朝日新聞朝刊 投書欄「声」より

「大学進学以外の道も広げて」…神戸の主婦の方の投稿でしたが

日本の大学進学率が主要国の中でも低いので、大学を減らすべきではないという意見がある
けれどそもそも、大学というのは、相応の学力と意欲を持った人が進むところのはずで
学力が不足している学生も入学できる現状はおかしいのでは?

という趣旨の文章に続けて

「大学ばかりが学びの場ではあるまい。
15歳や18歳で就職し、社会のなかで勉強をする方が向いている子もいるだろう。
大学だけでなく、専門学校や高校の専門学科を充実させ、技術を身につけてすぐ社会に出ていける道を広げてほしい。
そうした多様な選択肢が用意されていることが、教育の充実ではないだろうか」
と結んでいらっしゃいます

本当にそうですよね

だれしもが似通ったゴールを目指す社会は不幸な社会だと思います
だってわたしたちはひとりひとり違って
多様
だもの


それにそもそも日本の大学進学率って低いんでしょうか?
たしかに、韓国はとびぬけてるみたいだけど…

教育のシステムも、国によってさまざまだから
単純な比較はできませんよね?


この「オランダの教育」にはオランダの学校体系が


「デンマークの子育て・人育ち」や


「パンケーキの国で 〜子どもたちと見たデンマーク〜」には
デンマークの教育システムがいずれも図説付きで載っていましたが

いずれも義務教育終了後、所謂「高等教育」コースとは別に職業教育、職業専門教育のコースが(その高等教育も)多様に準備され

しかも
相互に移動・選択でき

さらに
社会に出て以降また、戻りたいときに教育を受ける選択ができるように
なっているようなのでした

どれも読んでからずいぶんたつので細かいことは覚えていませんが

デンマークは資源のない小国だから、人間を一番の資源と心得ている
だから
(障害児教育も含め)
教育も政策も人々の考え方も「人」が中心…
社会に出て活かせる能力・技能を供給するのが教育の大きな役割、
自立した個人が幸せな国民となる…

といったようなくだりが特に印象に残っています。



★ で、今日の朝日新聞「オピニオン」欄には
「ネットで票は集まるか」というタイトルで、おふたりの比較的若い方が意見を述べられていましたが

そのうち、評論家・編集者 荻上チキさん という方がこんなことをおっしゃっていました

(ネットでは)何かを提案するよりも、何かをたたいて盛り上がる風景が日常茶飯事。
でも、これはネットの問題というより、ネットで明らかになった僕たちの現状です」


冷静で当を得たご指摘だと思いました

ネットという(非常に)匿名的直接的なメディアによって
むき出しにされた私たち自身の大層貧弱な姿ですよね

他人事ではないのだー


それと、この記事を読んで思ったのは…(趣旨とは違いますが)

お二人ともイワユルこういうところのプロフィール紹介にありがちな
学歴…トカ…がさっぱりと全く書かれていないのが

生まれ年と、仕事の実績だけが書かれているのが

未来的ですがすがしく思いました


一方で
来月の衆院選、候補の皆さんの紹介を見ていたら
○○大中退、
なんて方がいらっしゃったりして

出るよりも入る方が難しいんだからねーv っていう
この国の高等教育の実情がまざまざと現れてます
(教育の中身は…???)


Facebookにだって卒業校とか職場とか書くところあって表示されるじゃない?
(書くか書かないかは自分で選べるとはいえ)
同窓の人がいるかもってつい(わたしは)書いたりしてますけどあれも
なんだかなぁ 旧?…って思わなくもないっていうかね


でも
いろんなところでたしかに
新しい風が吹いてますね〜



posted by しろくま at 16:12| Comment(0) | 新聞より

2012年11月20日

政治家の戦、それから「愛国」

itami.jpg
伊丹にできた「ことば蔵」に行ったときに撮ったスナップ。
これが図書館♪


久しぶりです、「新聞で気になった言葉」

★ 今日の朝日新聞(朝刊)「インタビュー(オピニオン)」

米国社会に詳しい文化人類学者、渡辺靖さん とあります。
慶応大教授、アメリカ研究、文化政策論。お若いですよね。40代半ばです。


---12月16日、投開票日の夜に、期待することはありますか?

「第1党を勝ち取った党首や当選した政治家たちが『万歳』をするでしょう。
でも今の日本に、日本の政治の世界に、そんな余裕があるでしょうか。
むしろ、本当の成果を残して退陣するときに国民から万歳が起こるようになっていたらいいですね」


…同感〜

ついでに言うと、わたしは個人的にあの
選挙「戦」
「戦い」「勝たせてください」「○○を男にしてください!」(←さすがにこれは、この頃ないか…??)

なんて、選挙を戦になぞらえて気炎を上げたりガッツポーズしたり闘志を燃やしたりするのが
(日本の政治家が一番生き生き見えるとき)
好きではないっていうかすごーーく違和感があるのだ。


…もっと違うものと闘ってくれ…



★ 「愛国」

ずいぶん前の記事なんですけども
切り取ってあってご紹介したいと思いつつ日が過ぎて〜

9月19日の朝日新聞、これも「オピニオン」面です。

竹島と尖閣諸島の問題で、マスコミもいろいろ取り上げていた頃。


「愛国」というテーマで、3人の方のご意見が載っていたのですが

新右翼団体「一水会」顧問 鈴木邦夫さんがこんなことをおっしゃっていました。

「三島由紀夫は愛国という言葉はきらいだ、愛は無制限でアリ、国境で区切られた愛など愛ではない、と言っています。
外国人が母国に抱く愛国心を理解し、そのうえで日本を愛する。
自分の国がすべて、日本だけが素晴らしいという考えは、思い上がった自国愛にすぎません。ただの排外主義です。愛国とは最も遠いものです」


(三島由紀夫が嫌いだと言おうが「愛国」自体はあるということね^^)

「愛は欠点も失敗も認めたうえで愛しいと思う心だということです。
日本はアジア諸国に対し、弁解しようのな失敗を犯してきた。そこを認めずに日本は正しかった、悪いことはしてない、失敗を認めることは反日的だと言いつのり、良いところばかり愛するのは愛国心ではない。
心の痛みが伴わない愛国心は、フィクションにすぎません」

「本来、愛国心とは家族への愛、故郷への愛、その延長上に位置するものです。
しかし最近は自分と国家を直接、結びつけることが愛国だと考えられているようです。
では、売国だ反日だと同胞を暴力的に批判し、弱いものをいじめて家族や地域に嫌われるものが、本当の愛国者でしょうか」


日の丸掲揚や、靖国参拝の回数で愛国は測れない、とおっしゃっています。


え?!?! ホント?

すごいびっくりした。いいことおっしゃるじゃーないですかー!
右翼…に対して持っていた考えやイメージが、ちょっと変わったかも。
こんな人ばかりでは、ないとはおもうけどね…

(そういえば騒音で地域に嫌われた街宣車ってこの頃あんまり見ないかも…理由が↑の反省であるかどうかはマッタク存じませんが)


posted by しろくま at 22:53| Comment(0) | 新聞より

2012年10月16日

家の精霊、そして「私服」

kushuko1ichigefuuro.jpg
礼文島イチゲフウロとおもわれる お目にかけました?)

★ 成功の家

昨日の日経夕刊にこんな記事が載っていて
興味をひかれました

「こころの玉手箱 〜熊本県知事 蒲島郁夫(1)〜」

この方は熊本県知事でいらっしゃるそうですが
ご経歴もなかなかユニークな方です(こちらは手記

この方の生家は元熊本市長星子敏夫さんの所有の、江戸時代末期に建った家だそうで、
「父の友人だったためタダで借りていた」「風が吹くと揺れる」「ボロ屋」だったそうなんです。

その「家」の話。

「また星子さんのお母さんから、『この家は住んでいる時はひどく貧乏するが、ここを出ると成功する』という話も聞かされた。
最初に住んだのは熊本県の製糸業の父と言われた熊本製紙の創業者、長野濬
(しゅん)平氏だったという」


ふぇ〜〜〜ほほーーーー

面白い話ですよねぇ
それに
本当にそのとおりですねぇ

貧乏神だけど出世神、みたいな方がついているおうち!??

自然界にも、家にも、精霊はついてるので
("Nature Spirits and What They Say"←リンク切れ、自然霊との対話」参照)

でも
よっぽど力の強い方なのかもね^^


★ 「私服」

同じく日経夕刊で読んだのですが
中村和恵さんという比較文学者の方のエッセイ。

わたしも、知りませんでしたが
このごろじゃぁ
所謂スーツみたいじゃない服装のこと、「私服」っていうんだそうです
(制服のないところでも、スーツが「自己規制による制服」になっているってこと)

それで、この新聞記事のことだろう話をされてましたが…

(これ、わたしもどっかでみましたよ)

1986年と2011年のJALの入社式のスナップを比較した記事です

わたしの入社したのが1990年でしたから、大体この時代です
実際
わたしも、リクルートのときに(紺も持ってたけど!)ほとんど白に見えるグレーの襟なしのスーツ着てたこともあったし
えんじのスーツも着たし

夏、当時あった「拘束」のときには、白い襟の、ピンクのワンピース着て行きましたっけ
(拘束って分かります??内定者がほかの企業を回らないように、研修名目でホテルに集めて何泊かさせて、実際は物見遊山とかに連れてったり…みたいな。..( - -)トオイメ

まぁ、バブル華やかなりし頃ですね
景気の後退と共に学生さんたちの就職活動も厳しくなったし
そんな「シューカツ」まっただ中の皆さんが
判で押したようなダークスーツ(女子も)を身にまとって歩いていらっしゃるのを
わたしも目にしておりましたが…


中村さんは最後にこう書いていらっしゃいました

「いまはとても厳しいから、と思われるかもしれないが、
厳しくても全然お揃い思考ではない社会は少なくない。
『私服』に眉をひそめる心理には、なにか現在の日本に顕著な心の方向きが示されているようだ。
全員がそちらに倒れていかなくてもいい、そうじゃないほうがいい、と思う」



いっときよく耳にした「自己責任」などもそうだし


一見自己規制に見えることを強制する狭量さ、社会の雰囲気が怖い。


posted by しろくま at 21:57| Comment(0) | 新聞より

2012年09月13日

(柄にもなく)領土問題を考えた。

ezomushikui2.jpg
この子
札幌の駅前で、文字通り、歩道に落ちていたんです

(よくもまぁ、誰にも踏まれなかったこと!!!)

すくいあげると
じーっとして目を閉じて、足でしっかりしがみついていました

まだ成鳥になりきっていないんじゃぁないだろうか…(ってその時は思ったのですが:雰囲気、嘴のあたりがちょっとひよひよ〜)でもちがうかも。こんな近くでみたことないし。弱ってただけかも。くすん。

この平べったい感じのくちばしが
虫食べますねん!!って顔してましたのよ
(虫、あげれない…)

ホントに連れて行こうかと悩んだのでしたが
どうしようもなかったので、お母さんが迎えに来てくれることを願いつつ(ってわかんないけど…)
横の植え込みのところに放してきたのでした。

が、気になるわ…大丈夫だったらいいんだけどな……...


調べてみたのですけどエゾムシクイではなかろうかと思います

しかしムシクイて…( ̄-  ̄ )ウグイスの仲間やのに。もうちょっと風雅な名前はなかったのかしら


小鳥って食べ物食べないとすぐに死んじゃうんだよね

元気でいてくれるといいなぁ(U_U)



ところで。

昨日の朝日新聞のオピニオンのページに
「領土とナショナリズム」というタイトルで

中国と問題になっている尖閣諸島(釣魚諸島)、韓国と問題になっている竹島(独島)について
研究者のご意見が掲載されていました

この二つの領土紛争については…

わたしは正直歴史的な知識もほとんどなくって、
当事者の側からみた見解だけじゃなくって
本当のところどうなのかしらって
常々思っていたのです

北海道大学準教授でいらっしゃる中島岳志さんの語る…

地図というもので精密に境界線を区分するというのは、
近代になって西洋から持ち込まれた主権国家という概念であること、
東アジアは19世紀になってこの中に組み込まれていったこと、

「この国家体制は南極をのぞいて、『誰のものでもない領域』を許しません」


一方で東アジアは伝統的に、
「上下のある主従関係から対等な貿易関係まで、
独特のシステムで秩序がつくられていました。
国境は明確ではなく、しかも権力は中心からそとへ離れるほど弱くなっていく。
ある種のあいまいな領域の存在が許容されるシステムでした」


に、
なーーーーるほどーーーーーー(合点がいった)

そのムーブメントの中で行動が早かったのが日本であり、
いち早く国境を画定しようと尖閣諸島の領有権を確定(1895年1月)したのだそうです

(以上誌面からの受け売り^^)

一方で、一橋大の準教授でいらっしゃるクォン・ヨンソクさんは
韓国にルーツをもち双方の国で育たれた方の見識から
韓国側の心情と問題意識の違いを説明してくださって

そのうえで

「近代西洋で生まれた国際法は、線を引いて排他的な領土や領海を規定します。
このゼロサムの論理が帝国主義や戦争の原因にもなりました。
でもかつての東アジアの海は、はるかにルーズでした。
どこから『こっち』でどこから『あっち』なのか、入り乱れた中で交易があり、文化が花開いた。
侵略しない限り境界は寛容で、多様性を認めていた」


とおっしゃっています。

お二人の認識は同じことのようです。

ニュースでも、地元の方々は、
「昔はどこからどっちということもなく、自由にゆききしていた」
ってことをおっしゃっていますよね。(なんどかTVでもみました)

争いが、どちらの国にとっても益がないことは
みんなうすうす(政治家以外?)分かっていることでは…


こんなまるで近代の遺物、古びつつある世界の枠組みで、論争をつづけるより
これをよい機会に
新しい…これからの世界のあり方…あたらしい秩序…新しいパラダイム…を模索してみてはどうなのかなぁ


どっちも自分のものと主張しているのだから
どちらのものと確定するのはやめて

「ルールを決めて一緒に使いましょうよ」
って、言える、そして実行できる、世界を作っていければいいなぁと思ったのでございます


まぁ言うは易し、行うは難し、でも希望は持っていたいなぁぁ



この記事を載せてくださった朝日新聞に感謝です
(このごろちょっと見なおしている


posted by しろくま at 09:54| Comment(2) | 新聞より

2012年09月10日

缶パン、7 Steps to Happiness それからプロメテウス

kototoinomatsu.jpg

これは、サロベツ原野に佇む「言問の松」。

松と呼ばれていますが実際はイチイの木で
(北海道では「オンコ」と呼ぶそうです。うちの母@筋金入りの道産子もそう言ってました)

樹齢1200年といわれているそうですが、そう大きくないのは
この辺りの気候の厳しさ故でしょうか

平安時代からこの原野を見下ろしていたのかな…
(北海道は擦文時代ですね^^礼文島の郷土資料館で発掘資料を見たよー。その話はまたいずれ…)


なんともいえない風格と存在感のある木でした。


さて今日は!
この頃新聞(ナド)で心に残ったところをメモする日にしまーす


★ 9月1日 朝日新聞土曜版Be
「パン・アキモト」社長 秋元義彦さん

避難用品の、缶詰のパンを開発・製造されている方だそうです。
備蓄食料といえば乾パンだった時代とは…大違いですよね〜

「新しいことを始めるのは難しいことですが、
それが相手の困りごとや要望だった場合は、
大きいビジネスチャンスになる可能性があると思います。
できないと思うのではなく、できるかもしれないという仮説を立てて取り組むことが大切です。
『いつか』という夢に『期限』をつければ、それが『目標』になると信じています」


定期的に新しいものと交換する必要のある「缶パン」を、
賞味期限の1年前に回収し途上国に届ける…という「救缶鳥プロジェクト」というのを進めていらっしゃるそうです。



★ 7 Steps to Happiness
(どこでみたのか忘れてしまった…たぶんfacebook?)

Think less, feel more.
Frown less, smile more.
Talk less, listen more.
Judge less, accept more.
Watch less, do more.
Complain less, love more.


(上と下のどっちがstep1なんでしょうか…?)



★★ 朝日新聞朝刊の連載「プロメテウスの罠」関連で---

★ 8月31日の「カワセミ日記16」という回の最後に
こんなくだりがありました。

飯館村に隣接する長泥という地区は、明治中期に入植が開始されたところで、
一帯は標高も高く、何度も冷害にあったり厳しい環境の中で
(おそらく苦労して…)馬産を続けてこられたところ。

収入はあまりないけど、自然の恵みが暮らしを支えてきたのだそうです。

「コメも野菜も森のキノコも自給だし、
水は地下水、風呂は薪、エアコンもいらない。
賠償とはあらゆるものをカネに換算することだが、
キノコを始め長泥にはカネに換算しづらいものが多い。
何より先人が費やした開拓の努力は簡単にはカネに換わらない」



★ 9月6日 朝日新聞

2012年度新聞協会賞 編集部門で連載「プロメテウスの罠」が受賞したとあります。

受賞を伝える記事の中の、
「連載を全て切りぬいて綴じて店に置いている」という喫茶店の店主櫻井京子さんの話。

「今の日本は瞬時に自己判断できる人が少なくなっていると思うんです。
でもプロメテウスには自己判断した人たちが紹介されている。
他から物資を譲ってもらって放射能の測定をした人もそうですよね」



読者から新聞社に届いたお便りも。
「深い絶望と、わずかな希望を抱きながら、拝読させていただいています。
拝読して強く思うことは、この国はこの国の人が思っている以上に幼いということです」

(東京都調布市、女性。福島県浪江町出身)

posted by しろくま at 23:16| Comment(0) | 新聞より

2012年08月22日

夢中にかなうものはない

aftercamp.jpg

夏の長期野営(キャンプ)最終日、
近くで舎営(建物に泊まるキャンプ)していたカブスカウトの後輩たちとちゅん2。
リーダー(指導員)の方が撮ってくださいました^^(スカウトのHPから拝借しました)

野営中お風呂入ってないから(間違いなく顔も洗ってない)
顔が汚れてますが(写真を縮小したのでわかりにくいんだけど)
なんとも嬉しそうな笑顔です♪
(このあたり、母親としては泣けるポイントでございます( ´艸`)


キャンプから帰ってきてからというもの、
あれこれキャンプのはなしをきかせてくれるんですよね

まだ、母親に不愛想になる年ごろにはなっていないようで…( ̄w ̄)

話しながら、なんとも嬉しそうなのです
先輩方があれこれ、励ましの声かけをしてくださったそうで…

キャンプ場ではなくマッタクの山の中で、
水は川に汲みに行く、トイレは土に穴を掘る…
調理は暗くなるまで薪を拾う…
だったのにね。


「あのさ、キャンプはしんどいこともたくさんあっただろうけど
しゅんちゃんのはなし聞いてたら、楽しそうだよね」

というと

「分かる!??キャンプでしか分からない楽しさがあるんだよー」

「しゅんちゃんは、クレイジーアバウトボーイスカウト」

って申しておりました。うぷ。
(クレイジーアバウト…は、今回の野営のスローガン。←素直)


ちゅん2不在の間朝日新聞の「Globe」に

empty nest syndromeの記事が載っていました
子どもが巣立って抑うつの症状が出る親のことだそうで…

Empty Nest Syndrome!!

あれやわ… わたしも(一日だけデシタガ)軽いENSだったかも。
そうかー…空の巣…(なんかナットク)

(そういえば春にもなってたよ)

もう知ったし。意識化できるからね、もう大丈夫さ♪(たぶん)


記事によると、さらに
いつまでも子離れできずに子どもの近くにいてやきもきしたり世話を焼いたりする親のことを
…hoveringしてる…helicopter parents っていうそうですyo

でもーヘリコプターにはならないぞ!(決意)


★ 「夢中にかなうものは何もない」

同じGlobeの記事で

元陸上アスリートの為末大さんのインタビューが大きく出ていました

元アスリートの中では大層珍しく、
今はビジネスの世界で活躍されているそうです
「地域とスポーツを結び付けるビジネスを目指している」

素敵な言葉をくださいました

「陸上でもビジネスでも『遊び』が大事。
夢中にかなうものは何もない」



「好きだからがんばれる」とかも同じですよね。
いろんな方がおっしゃるし、(これとかも)わたしもしみじみそう思いますけど^^


夢中、って言葉が、でも、何にもましていいなぁ。


★ もうひとつ、学力のはなし

おなじGlobeから。

先日全国学力テストの結果が発表になったでしょう

秋田とか、富山とか、あのあたりの順位が比較的よかったような
(でも、わたしの高校時代もそうだった気がするよ)

そのことについて、秋田大学教育文化学部教授の阿部昇教授がこんなことを書いていらっしゃいました。

秋田の教育の特徴は
1 学び合い

「秋田の子どもたちは、学力調査でも『無解答率』が極めて低い。つまり白紙解答が少ない。
正解到達型の授業は、『皆の前で間違えるのは恥ずかしい』と思う子どもを生みだし、子どもたちは発表をためらうようになる。
だが『試行錯誤型』の授業だと間違いを恥ずかしがらなくなる。
様々な意見を出すからこそ、豊かに学べる


2 学校と地域社会が信頼し合っている

もともと「学校を大切にしようという傾向がある」地域なのだそうですよ

加えて、
「秋田には塾があまりなく、塾に通っている子どもの割合は全国に比べてかなり低い」

塾で学ぶのではなく、学校が促し、家で「復習」をきちんとするのがポイントなんだとか。

塾って…復習しないですよね基本的に。(補習塾は別として)
むしろ先先進むっていうか…

うちの地元(の塾)では、5年生までで6年間の内容を終えて、
6年生に入ったら受験対策、っていうのが基本みたいです。

進みの遅い(本当は塾が早いんだけどさ。)、行事の多い学校と保護者との間の信頼関係も
なんだか(見てて)危うい感じで…

( ´艸`)これって(秋田と)逆。


3 上記のことを支えているのは「教師の高い専門性」

なんだそうです。

なかなか考えさせられませんでしょうか


★追記★

今日の森の声さんのblogのおはなし(考えるということについて)が
大層示唆的なので
リンクしておきます♪reminder♪

今の(でもずいぶん前からそうだったかも…)子どもたちの
「『考え方』が創造的、探求的ではなく、選択的なのです。
多くの子どもたちにとって『考える』ということが、『選択すること』と同じような意味になってしまっているのです。」

「『まだ起きていないことを考える能力』は、『感じる能力』と、『発見する能力』と、『工夫する能力』と、『想像する能力』の四つの能力によって支えられています。

それに対して、選択する時に必要になる『考える能力』は『発見する能力』しか必要としていません。」



これってすごく大切なご指摘ではないかしら


…あぁそれにしても、今日のエントリ、長すぎ!!長すぎっ!(反省〜)
posted by しろくま at 11:25| Comment(2) | 新聞より

2012年08月08日

豊かさトカ幸せトカの要件トカ

20120512small.jpg
(これは5月の活動中の写真。組んだ櫓に乗せてもらった様子^^ ワタシってばよっぽどちゅん2が懐かしいらしい…今朝出て行ったばっかりなのに〜〜

今日は脱力感(喪失感?)ハンパないわりには
書きたかったことblogにちまちま書いたりしてます

ハイそれでは

新聞記事よりメモシリーズ…(単なる備忘録っていうか)






★ 7月31日朝日新聞(朝刊) 「教えて!エネルギーD」

原発減らすと経済に負担? という記事です

「原発をどうするかは、『豊かさとは何か』と改めて私たちに問いかけている」

(鈴廣かまぼこの鈴木悌介副社長---「エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議」)

この「会議」は、原発を減らして自然エネルギーの普及を目指す経営者のグループだそうな。




★ 朝日新聞土曜版Be 8月4日より
シーナ・アイエンガーさん(コロンビア大ビジネススクール教授)

この方、女性で、インド系で、盲目。
ご両親はインド出身で封建的(女性はよい結婚をすることが人生で最も大切云々)なんだけれど、
ご自身が盲目だったおかげで、「その道は求められませんでした。
最良の教育を受け、自立できるキャリアを得るということが当然とされ、
結果的には親せきの女性の中で最初に大学に進学しました」


ご専門は

「選択」

たとえば

「24種類のジャムを売るより、6種類しかない場合の方が、ジャムを購入する人が増える」

のだそうです

「米国の有名シャンプーが商品ラインアップを半減させたところ、
売り上げは10%伸びた」

とも。

選択肢が制限されている方が
選びやすい(ひいては顧客満足度が上がる---happy感が上がる)っていうのは
生活感覚としてとってもワカルよね

膨大な在庫がある書店より手ごろな本屋さんの方が探そう、ありそうって気になるし
(あるいはこのコーナーで、って自分で狭めちゃう。マイナーな本探すときは別だけど…)

服を買うときだって
ついお気に入りの小さなショップに行ってしまったり
あるいは百貨店の売り場がブランド別に分かれているのも
限られた(しかも好みに合うテイストの)売り場の中だけ見てる方が
俄然選びやすいものね

(大きな平場ではめまいがする)


この方、大学の卒論で「宗教と幸福」をテーマに選択

「複数の宗教の信仰者に聞きとりをし、
その信仰によって受けている影響や、人生への満足感などを調査しました。
結果は驚きでした。
原理的な信仰をもち、人生における選択肢が少ないように見える人がむしろ、
楽観的で幸福でした。
制約を受けることが、必ずしも『自分で決めている』という感覚を失わせるわけではありません」



これとってもとっても示唆的ですよね
それに
自由の国(!)アメリカならなおさらかも


ブータンの国民の幸福度の高さ(9割超え 97%とかだっけ?)がここしばらく話題ですが

これからブータン国民が豊かになって選択肢が増えてきたら
かえって幸福度は下がっていくのかもしれませんね

選択肢が少ない=幸せ ってわけではモチロンないから
「ブータンの幸福の秘密」の価値が、いささかも下がるということはないでしょうけれど。




★ 本日の朝日新聞 オピニオン面 インタビュー「話して いじめのこと」


大河内祥晴さんとおっしゃる方のインタビューです。
17年前にお子さん(当時中学2年生)がいじめが原因で自殺されたそうで
以来、いじめに悩む子どもたちと向き合ってこられているとのこと…

「大津の事件を見て、学校の現場がずっと変わっていないことが分かりました。
アンケートでいじめの有無が分かると本当に思っている。
言えない子がいるということ、死ぬほど思いつめているということを、なぜまだわからないのか」

「『笑っていた』と言いますが、いじめが厳しくなる中で、
被害を訴え出ることも、泣くことすらできなくて、
もはや笑っているしかなくなる。
死にたいほどつらい思いを隠して、『平気だよ』と笑って見せる。
それが悲しい最後の抵抗なんです」

「今、つらさにじっと耐えているみんな。
おじさんに手紙をくれないか。
自分の子どもと一緒に苦しむことはできなかった私は、
みんなと同じ苦しみを続けなければならない。
それで許されるわけじゃない。でも許してほしい。
清輝。
苦しみを分かってやれなかった父さんを。」





それと
今日の記事3つ全部に流れているのは
「親の愛」だったりもしませんか



==== 追記です ====

★ 今日(8月8日)の朝日新聞夕刊から

「福島に見る この国の滑稽さよ 〜長崎で被爆 作家・林京子さん〜

「45年7月に初めて核実験が行われた場所トリニティ
(注:米ニューメキシコ州)に立ち、
最初の被害者は被爆者ではなく、大地だったと気づいた」




傷ついている大地の声に

(福島でもチェルノブィリでも…でも、被曝地だけではないって気がする)

わたしたちは気づいて
もっと
耳を傾けないといけないですね



posted by しろくま at 22:30| Comment(0) | 新聞より

2012年07月24日

視野を大きくもとうよ。考えようよ。(など)

hammock.jpg

先週から2階のベランダにハンモックを吊りました。
正確に言うと、吊ったり外したりしています。
(手すりに結び付けてるので、低い…)


東南のベランダなので、2時半?を過ぎると日陰になるし
夕方5時半ころまでは蚊が2階にまで上がってこないというのがわかったので
(でも夜にはまたいなくなる)

2時半〜5時と夜…(に、時間が空いたら)は
ここでお茶と本持って(夜は無理だけどね)のんびりするのが超極楽♪♪

家の中よりもずっと涼しいわ。本格的に蚊帳吊ってベランダに住みたい。



ところで

今我が家に妹と甥っ子3人(!)が来ています。
超アクティブな子どもたちなので、彼らがちょろちょろしているときはハンモックもお蔵入りですが…(破かれそうナノデ)

そんなこんなで毎日、日ごろないくらいの大量のごはんを作り
大音量の騒々しさに耐え( ´艸`)ほんまよ
大量の洗濯をしています。だから時間がない…


なかなかblogも書きに来れませんが

今日は、新聞(など)で、目にとまったフレーズが多かったので

メモメモφ(・_・”) ということで…


★ 朝日新聞「声(投稿)」欄より

「経済とは『経国済民』の略で、『国を治め民を救済する』という意味」


ほほー なるほどー
明治の人たちの気概を感じますねっ!
と ともに

いまやこの体たらく…(人命より経済が優先の国)


★ 朝日新聞朝刊 地方(兵庫)面より

大改修中の姫路城で、
家紋入りの瓦が逆さまに使用されている箇所が2枚発見されたそうです。

今回見つかったのは昭和33年制作の瓦で、
昭和の大修理のときに設置された瓦のようなんですが

同じような「逆さ瓦」は江戸期のものでも1枚見つかっているそうで。


記事によると

「文様が逆さになっているのは、製造時のミスが考えられるほか、
『完成した瞬間から建物の崩壊が始まる』という故事から、職人らがわざと逆さにして未完成のままにして城の繁栄を願った可能性もあるという」



おおー!
命かけてた(少なくとも築城時は…)お城の建築に
「ミス」って考えにくい気がしますけど(しらんけど)

職人の願掛け、っていうの、いいですねぇ
愛情を感じる〜^^



★ 本日の朝日新聞一面 「政府事故調の最終報告」
すぐ横に掲載された論説主幹大野博人氏の文章から


「事故の責任を問われるべき人や組織や思想が、
あたかも3・11などなかったかのように物事を動かしている」

「毎週末の首相官邸前のデモは、帰るべき時代が変わらないことへの異議申し立てだ。
それだけではない。
たくさんの企業や家庭による猛暑の日の節電努力は、新しい生き方、働き方に変えようという決意の表れでもあるだろう」



「あたかも3・11などなかったかのように…」って

政府や一部(?)財界を見ていて
本当にわたしのうける感覚とおんなじであります


震災後を追う話題の連載「プロメテウスの罠」をはじめ、
あとの方の誌面には予防接種(ポリオ)による事故の記事も載っていて
まぁ連載だし小さいけど

なんだか朝日見なおしちゃった。このところ数年来、がっかりしてばかりだったので



★ 本日の森の声さんのblogより

「今、社会全体が『考えない病』にかかってしまっています。
だから、イジメの問題にしても原発の問題にしても、同じことを繰り返すのです。

(中略)
子どもの時から『覚える学び』ばかりをやらされ、『考える学び』をやらせてもらってこなかったのですから」


「考えない病」と「感じない病」はコインの表裏ね


★ すこしまえ、7月19日の朝日新聞「オピニオン」面に掲載された
「金曜の夜、官邸前」…慶応大教授、小熊実さんへのインタビューより


「政治家も大新聞の政治部記者も、ある種のムラ社会でうごいていると外の世界が目に入らない。
ムラ社会に影響を与えない限り、大した問題ではないと思ってしまう。
または、すべてムラ社会のフィルターを通してみる。あれは小沢派が仕掛けたものだ、とかね」


すごい納得!!


この記事を読む少し前(7月15日)に、関西ローカルのTV番組「たかじんのそこまで言って委員会」に
山本太郎さんがゲストで呼ばれていらして

たまたま観ていたんですけど

いつものコメンテーター陣は総じて冷ややかな感じでしたが
その中に(どなたか存じませんが)
「あのデモは、後ろに左翼がいるんだよ?やつらの目的はこの国を滅ぼすことなんだよ?それに加担してるっての分かってるの?」
って(だったかな…概ねこんな感じ。うろ覚えですが)発言されてる方がいらっしゃいました

--->あぁこの人


なんとも唐突でへ??って感じでしたが

(わたしの見識が浅いのかもしれないけどさ)<--本気では思ってない
でもこの方の見ている「デモ」は私たちの見ているデモとは違うんだなぁって思いました

この方のいる「ムラ社会」の目でご覧になっていたんだと
この記事を読んで大納得した次第。





posted by しろくま at 22:04| Comment(0) | 新聞より

2012年07月16日

夏が来た!!&雑草は偉大

trifolium.jpg
朝から

夏全開!

って感じです
風はまだ爽やかですが
蝉も鳴きはじめたし


あーーーー夏!

ちゅん2はお友だちとプールに行ったし
(もう真っ黒です)


あーーーー夏!!

洗濯物もすぐに乾く〜〜〜♪



庭は気が抜くとすぐに草が伸び
でも梅雨時より草刈りがしやすいわ

先日、14日の日経新聞(夕刊)で
片野學さんとおっしゃる東海大学農学部の先生
(自然農法と食育に注力されてるとのこと)が

「雑草は偉大だ」というお話をされてました


「雑草という名の植物はない」という昭和天皇のお言葉を引きつつ


「『雑草の第1起源は100万年前の氷河時代といわれる。
氷河によって削り取られた裸の不毛の土地というのは地球の傷口かもしれない。
硬くて冷たくて、乾燥して死んでいる土だ。

第2起源は、農耕を始めた1万年前。
ここでは人間が土地を荒らし、放棄して傷口が広がった。』
その地球の傷口を治すために登場したのが短期決戦の1年性草本である雑草たちだ。

『地球の偉大な力が草たちに影響を及ぼして地球自身が作り出した自己回復機能なのではないかと考えた』」



以前のエントリで「その人の周囲にその人に必要な草が生える」ってことを
しみじみ書いたことがありますが
これはもっと大きい話^^ 地球の治癒力♪(でもつながってる)



「人間の手で生きた土がつくられるなら、雑草は生える必要がないから生えてこないという仮説を84年に立て、現実に自然農法の水田で確認した」


でもね、
そんな先生の発見も
「農学会も農家自身も偏見と誤解のがんじがらめで“常識のウソ”から一歩も踏み出すことができない」

ある時代に○だったものが別の時代に×になるのはよくあること。

「原発の事故もそうだが、日当たりばかり見てきた物の見方を根本的に変えないとだめじゃないのかな」



なにかを根本的に変えようよ!
という力<動き>をここにも発見…


★ 写真は…こどものころによく遊んだ“雑草”といえばこれ。
アカツメクサ^^

なんと、デンマークの国花なんですね〜!

草はどれも無駄ではないとはいえ…
ハーブでもあるんだ…蜜をよく吸いましたよ〜^^
posted by しろくま at 14:30| Comment(0) | 新聞より

2012年06月02日

敗者復活、雑種専門店 など

feet.jpg

パジャマ着てTVみてるちゅん2の足です( ´艸`)
あまりにかわいいので(!!)思わずパチリ



★ 今日(2012年6月2日)の朝日新聞土曜版Be「フロントランナー」

先日もおはなししましたヨシダソースの吉田社長(テンガロンおじさん)
のインタビューが載っていました

今はアメリカ市民となった吉田社長ですが
日本のこと、今の日本の状態を心配してくださっています


心に残ったところはこのくだりでした

「-----逆に米国の強みは?

敗者復活戦かな。
こちらでは空手の大会でもなんでも必ず敗者復活戦がある。
一回負けたヤツはすごい顔をして再挑戦していく。
あれこそ米国のチャレンジ精神。活力の源泉。
ミスした人間、失敗した人間を敬遠する日本の会社や社会とは正反対や。
うちの会社も失敗した人間を優先的に採用する。
失敗した人間の方が経験したこと、学んだことが大きいんやから」



わたし元いた会社でも痛感しました。
組織が、どんだけ、失敗が嫌いか。。。


たぶんね
失敗が「怖い」んじゃないかなー
日本の社会、日本の会社、日本人(の多く)は…

わたしも人のこと言えないですけど


恐怖。恐怖からくる行動はろくな結果を生まないね

自分は大丈夫!失敗してもいつかできる!
っていう安心感(と、根拠なくてもいい自信)を
子どもたちに育てていきたいね。



★ 5月30日日経夕刊「心の玉手箱」
横浜FC会長 奥寺康彦さん

横浜FCってなに?サッカーチームか何か??
(スミマセンうとくて)

こんなことをおっしゃってました

「ドイツで犬を飼い始めたのは、1980年にヘルタ・ベルリンに移籍してからだ。
雑種犬の専門店で買ったコロは、飼い主である僕に従順だった」



雑種犬の専門店!!!!

すごい名案〜〜〜

だいたい、そうよね、たしかに、純血種血統書つきしか流通してない(たぶん)のが
妙なのよね
雑種って貰うものじゃない?(それもありがたいが)
要は商品価値があるものとして認識されてないんですよね
(商品価値のある「わざとつくった」雑種犬---mix犬---のお店はあるようですが)





わたし雑種犬の方が好きなので…かしこいし、丈夫だしっ
絶対かわいいっ

その時々の人気犬種の、無理なブリーディングにも胸が痛むので…




それにしても
ドイツ人すごい。


日本でもこういう(「ただの雑種犬」の)を大切にする文化が
(いや、じつは、本当はドイツの実情は分からないのですけどね…)
受け入れられるようになってほしいです

店ができたからって価値観が変わるわけじゃないけど
価値観が変わってこういう店が受け入れられるようになってほしい


捨てられる子も少なくなるのではないかしら

posted by しろくま at 23:53| Comment(3) | 新聞より

2012年05月07日

大楠と...「全体」

okusu2.jpg

みなさまG.W.いかがお過ごしでしたか?

私たちはオットの父方の故郷、
瀬戸内の某小島に行ってまいりました

主旨はお墓参りなのでございましたが

過疎のこの島には樹齢1000年を越える
天然記念物に指定されている大樹がありまして


この時期のよく晴れたお天気はここを訪れるのに最適なのです

どんなに大きいかって…


okusu_branch.jpg
これは横に伸びた枝なのでございます

訪れる人も少なく、わたしたち家族で貸し切り状態
(本当は木の下でもっと長い時間過ごしたかったです)

いいお天気にあまり恵まれなかった今年のG.W.でしたが
この日はこれ以上ないくらいの晴天で風も涼しくて
ありがたかったです



ところで。


本日も目にとまったlineをご紹介〜


★ 今日の森の声さんblogより「丸ごと育っている子は固まらない」

森の声さんもご指摘のように…

「丸ごと食べる」一物全体食、みたいな食養哲学(とか)
ってありますよね
食事関係は、これに限らずけっこう「べし」「べからず」多し…

たしかに
いいのでしょうが

「食」だけ「まるごと」「全体」やっててもね
あかんね

子育ても
人とのつきあいも
自分の人生も

「まるごと」「全体」キーワードですね。ほんと。


★ 今日の天声人語より

↑でご紹介した森の声さんblogにも
導入に職人さんのお仕事の話が載っていますが

今朝の天声人語で共感したくだり(趣旨は違いますが働きつながり)

「当たり前だが、授業料を払って学ぶのと、
給料をもらって働くのは違う。
いきなり面白く、『自分に合った』仕事などまずない。
酸っぱいものがいつの間にか熟れるように、
時間をかけて、仕事の味は深まっていくのだと思う」



今日たまたま図書ボランティアの友人と
「キッザニア」とか「ディズニーランド」どーもね…(行く気がしない)
っていう話をしていたんですけど

そのときにははーそうだわ(それでかー)って思ったのです

たとえばキッザニア(うちの市にもありますが)

子どもは面白がると思うんですよね
(たまたま仕事ってのがモチーフの)エンタテインメントとして

でも
(考えすぎかもしれませんが)

仕事ってだれかに楽しませてもらうもんじゃないしなぁ
ほんとうにちいさなちいさな、
ボタンの掛け違えにならないといいけどなぁ(って思っちゃうのよね)


それに楽しむなら
ちまちま施設のなかより自然のなかへ行きたい私でした


★ 月刊全生(4月号)より

巻頭の体癖の話より。

「(親の)小言が過ぎると陰鬱になり、物臭になり、意欲を失い、
時に兵隊のように右向けと言われれば右を向くようになってしまう。
然らざれば喘息か風邪か自家中毒などの病気になる。
小言の結果と考えないで、こういう病気を薬で治そうという親がいる。
薬がある為に、小言に対する反省を考えない。
小言は親の感情噴出に他ならないのに、強制ということの害を省みることもしないで、病気は医者の薬に任せる…」


(注:もちろん、逆は常には真ならずで、喘息や風邪や…の原因がすべてこれだという話ではありません。念のため…)

なるほどねー

そういう、(子どもの)意欲を鬱滞させることで発症する症状があり

さらに
それに気づかずまた都合よく対処療法(薬)があることで
ますます問題(原因)から目をそらすことになり

いよいよこじれていくことがあるわけですね

このあとに、「子どもの意地悪とわがまま」が実は(時間的)空腹と、(それに気づかない)親の不注意のためだった。
という例が挙げられていましたが


これらもまた…

「全体」
を見る目を失っていることがつくりだした問題。


「科」学(は、そもそも「対象を分けて考える」学問ですから)の発展(と科学崇拝)も
その片棒を担いでいるに違いないですが

それだけではないよね。もちろん...それも私たちが作り出したもの。



ホメオパシーしていると
日ごろから「全体」を見る(見ようとする)癖はついている(はずな)のですが
さて、でも
どれだけできているかなぁ…


posted by しろくま at 23:35| Comment(0) | 新聞より

2012年05月02日

今日の新聞より〜言葉・省益?・食事

eggs.jpg

掃除していたらこんなもの↑がでてきました
ちゅん2が(たぶん学校で…)ノートを切りぬいて作った…
ナンダロウ? 卵のキャラクター???

おもしろいので記録写真撮っておきました^^


ところで

今日は朝刊・夕刊と気になる記事があったのでご紹介。

★ 朝日新聞「今子どもたちは No.281〜『施設』を巣立つ E」

児童福祉施設で暮らす子ども達の姿の連載、
いつも気になって読んでいます

今日は19歳の男の子の話。

小2で入所、「かなり悲しかった」
小3父病死、再婚した母親から「ヨリを戻そう」
---義父の暴力のためかなわず
この4月から離婚した母親の元へ。「かなりうれしい」

お母さんと一緒に暮らせるようになって本当によかったね!

記事からは、親元を離れた施設での生活は、辛いこともたくさんあったようで…
(そりゃぁそうですよね…)

この子は、そんなとき自分の感情を、適切に表現できる
コトバを豊かにもっていたのでしょうか
記事からは… (そうではなさそうで)
わたしは胸を衝かれました

大石静さんもそういえばおっしゃってました
適切に表現された言葉は心の痛みを少なからず救ってくれたかもしれないのに
そういうのが言葉の力でもあるのに

そんな(たぶんたくさんの)子どもたちの手助けをしたいと思いました


★ 朝日新聞 阪神面 「明日も喋ろう----阪神支局襲撃から25年 H」

元経産省官僚でいらっしゃる古賀茂明さん(56)のインタビューです


「経済が沈み、失われた10年が20年になった。
変わらない一因は政治にあるが、
その奥で官僚が、政治家や既得権グループと一緒に改革を止めている。
省益を広げると出世する仕組みを変える必要がある」



省益!!!!???( ̄□ ̄;)

官僚は省益(変換で出ない)のために働いているのですか(違うはず…)
あのー 官僚ってーーー公務員でしたよね?civil servantよね?

地球益、いや100歩譲っても国益のために尽力してくださいな
(それにしてもすごい視野の狭さ)

会社で言うと、ええと、
部課単位で部益、課益を追求してるのとおんなじようなもんでしょうか(?)
オモシロイでしょうが…
(そんな人、実は会社員時代見たことある。結構いろんなところに棲息しているのかも。)

会社が倒れたら何にもならないのに…


★ 日経夕刊 「花粉症 7.4才発症」

ウェザーニュース社が3万人(有効回答数)と医師50人に調査した結果の、
子どもの発症年齢の平均だそうです

「はっきりとした要因は不明だが、調査に協力した医師からは
『高タンパク・高カロリーの食事をする子どもが増えている』
『免疫力低下』などの見方が出たという」



「高タンパク・高カロリー食との関連」を、もっと
追求してくださいなマスコミさん〜!





posted by しろくま at 22:07| Comment(2) | 新聞より

2012年04月26日

「挑戦」「言葉」それから「遊び」

yellow.jpg
この頃新聞から拾った言葉<集>


● 今日(4/26)の天声人語より

「不可能の反対語は、可能ではない。挑戦だ」
--- 黒人初の大リーガー、ジャッキー・ロビンソン


● 4/23 朝日新聞の記事より

「内面から生まれる美もある…(中略)
言葉も大事。
語彙が少ないと感情は単純化し、そういう人格になってしまう」

--- 大石静さん(脚本家)


● 4/20 朝日新聞「人生の贈りもの--- 国語教師 橋本武(99)」より

「世の中全体は、なんだかあわただしい気がしますね。
(中略)
子どもって、ゆったりと遊びながら育って行くんですよ。
遊びのなかで学ぶのが一番。
学校もその延長です。
遊ばせる授業をすれば、子どもの方から進んで勉強に入ってくる。
遊ぶひまも与えられないで、ガチガチ上から押さえ込む授業をしたら、子どもは受け身になるしか仕方なくなる。
だから勉強も嫌になりイライラするんではないですか」




posted by しろくま at 22:56| Comment(0) | 新聞より

2012年01月20日

背負うほど力になる

fukuzasa.jpg
(お店の兄ちゃんに、福笹にかざりをつけてもらってるちゅん2)



髪型を絶対に変えない人っているじゃぁないですか?

わたしの記憶だと、わりと、きれいな人が多いようにも思うんだけど

これって(わたしからしたら)全く理解できないんですよね
いまだかつて

(要は、しょっちゅう変えたくなるのでした)

昨日の夕刊を読んでいたら
(朝日新聞ですが)
獣医さんのコラムにこんなことが書いてありました

猫には、ネオフィリア(新奇効果)という習性があって
1種類のものを食べ続けることを嫌うのだそうです
(フードなども、突然いつものを食べなくなるんだって)

ねこの気まぐれな性格のためというわけではないらしく、

「もともと肉食動物の猫が、同じ種類の動物の肉ばかり食べていては
栄養が偏ってしまう。
いろんな種類の肉を食べることで、健康を維持する仕組み」

なのだそうです。

ほぇぇぇ〜〜 なるほど!!

「犬は雑食なので、ネオフィリアの習性はない」のだそう。


生存のためのbuilt-in戦略なのですねぇ。


今日ちゅん2といっしょに
久しぶりに髪を切りに行くつもりなのですけど
(ばっさり切ってイメチェンするのだ♪)

なんかこういうのも
(髪型に限らず、結構「マイブーム」の変わるわたしですが)
案外生存戦略なのかもぉ( ´艸`)



この頃新聞TVなどで気になったことをご紹介してみます。

★ 「はなまる学習会」 高濱正伸さん

TV「ソロモン流」かなぁ、15日の夜にやってまして
オットがみてました

小学生以下のお子さんを対象にした
一風変わった??学習塾をされている方のようです

なかなかいいことおっしゃるなぁ!とわたしも横から時たまのぞいてました

オットは
「仕事を趣味にする、楽しんでする云々」
のところで微妙にうなずいてる様子でしたが

わたしは
「子ども時代に、一生懸命に遊ぶ、『遊びきる』ことがその後の人生の糧になる」
っていうあたりに大きく共感しました

(具体的な言い回しは、記憶なのでちょっと違うかも。)

ちゅん2と「親友」達のモットーは
「あそんであそんであそびまくる」( ´艸`)
なんですけども

男の子っていいなぁ…(と、ハハは目を細めて眺めておりまする)


★ 津軽三味線の名人 高橋竹山さん(1910〜1998)
14日の朝日新聞Beより。

「門付け(家々を回り軒先で唄をうたい三味線を弾くこと)をしていて
三味線を聴いてもらえないときはどうしていたのかと尋ねた時のことだ。
竹山は『野山に行って、小鳥や風に聴いてもらっていた』と答えた。
真顔だった」


津軽では三味線は伝統的に
目の見えない方々が生活のために奏でた楽器だそうで
身内にいることは隠されるような存在であったとか…

貧しい生活を支えながら魂を揺さぶるような演奏をされていたこの方は
見出されて第1人者と言われるようになられたそうです


津軽郡平内町の高橋竹山さんの碑にはこう記されているそうです

『私がくるしかった せいかつのなかで 考えたことは
三味線にバチに 魂をいれると いうことだけだった』


一度聴いてみたい。。


★ 今井恵理子さん(歌手)

生まれつき耳の聞こえない(7才の)息子さんがいらっしゃるというのは
以前から聞き知っていました

「音楽も前は耳で聞くものと思っていましたが、
息子を通して目や体全体で感じるものだとわかって、
大きな力になりました」


ほんと子どもはかけがえのない宝ものですよね・・・


★ 溝口あゆかさんのblog(1月11日)
印象に残るくだりがありました。

「スピリチュアルな教えも知識ではない。
体験となったとき、『信じる、信じない』の振り子状態から抜け出せ、
真実がなにかがおのずとみえてきます」

「思考は、疑うという性質と、安心をくれるものに『妄信する』という性質があります」



ホメオパシーも
わたしは信頼して使っていますけど(効くから)

よく
「信じてる」「信じてない」みたいなご意見を聞きますよね

信じてるから使ってるんじゃないのよねー

半信半疑の方や、「信じてない」方は
(まぁご縁があったら、ですけど)
実際に効果があった、という「体験」ができるといいですよねぇ


★ manual、digital

16日の朝日夕刊「プロムナード」で佐藤良明さん(アメリカ文学者)が

きょうびのスマホなんかを扱う人たちを観察して
こうおっしゃってました

「『manual(=手の)』人間から『digital(=指の)』人間への変貌」

おおおー
一本!


★ 朝のどこかのワイドショー番組でやってました

東京の和菓子屋「小ざさ」店主(社長/創業者の娘) 稲垣篤子さん

「背負えば 背負うほど 力になる」

わたしは、整体の野口晴哉さんを思い出しました
(からだは つかえばつかうほど つよくなる)



このごろ素敵な言葉に出会うことが多くって
もっとあるのですが、またこんど。
pasty焼けたので食べてきます♪
この本読んで以来、ずっと食べたくって^^)
posted by しろくま at 15:18| Comment(0) | 新聞より

2012年01月10日

すごい人たちのすごい言葉

hoshigaki.jpg
(干し柿つくってみました…すごーく甘いよ♪)

この頃印象に残ったこと。

★ 古市忠夫さん

昨日オットはゴルフだったんですが
(ビリだったらしく…)( ´艸`)
夜にNHKでやっていた、ゴルフプロのレッスン番組を熱心に見ていましたので
わたしも途中から一緒にのぞいていました

古市忠夫さんと言う方で
番組でも紹介されていましたが
阪神大震災の後、一念発起されて
60歳でプロになられたそうなんですが


その方がこんなことをおっしゃってました。


(プロテストのとき)
こいつは受かる、こいつは落ちる、ということが全部わかった。
受かる人には、
積極性(歩き方に出る)と感謝の心があった。
これは間違いないです



★ 高島屋

創業181周年なんだって!

今朝の朝日新聞に全面広告(っていうの?2ページ分)がでていました
これです

96年前に、高島屋呉服店の前に勢ぞろいする
305人の奉公人たちの記念写真が載っていました

すごい迫力です
まじまじと見入ってしまいました

昔の人は
いい顔をしていますよねぇ

それで、この人は結構やり手やわ とか
この人はちょっと自意識過剰やね
とか
楽しましてもらいました

ひときわ若い丁稚さんたちが
前列の中央に並ばされてかしこまっているのも
なんかいいなぁ…^^

(今だったら、なんかエライ人ばっかり、真ん中に並ばない?)

(後日追記:↑の高島屋さんのリンクは現在切れているようです…)



★ 川久保玲さん

ごぞんじ
コムデギャルソンのデザイナーですが

1月7日の朝日新聞に
インタビューが大きく載っていました

「ファッションの分野に限らず本当に個性を表現している人は、
人とは違うものを着たり、
違うように着こなしたりしているものです。
(中略)
ファッションとは、それを着ている人の中身も含めたものなのです」


このフレーズに目がとまったのは
オットがいつも
わたしの格好(洋服のチョイス)を、変わってる…
っていうからかな〜〜( ´艸`)シツレイでしょう!



★ 東井義雄さん(1912-1991)兵庫県の著名な教育者

朝日新聞の地域面にこのごろ連載で紹介されています。
ご著書が沢山おありなようですが

「太陽は 夜が明けるのを待って 昇るのではない
太陽が 昇るから 夜が あけるのだ」



川は岸のために流れているのではない
川のために岸がつくられているのである




すごい!一度読んでみたいです




posted by しろくま at 15:59| Comment(0) | 新聞より

2011年10月28日

実際にやる、ってこと

20101028 kumo.jpg

今日わたしが買い物に行っている間に、
ちゅん2が撮った空。「だって、ひまだったんだもん」ですと( ´艸`)

ほんとうに、すてきなお天気でしたねぇ


先日の朝日新聞の投書欄に
38歳のお母さんの投稿が載っていました

8歳、6歳の二人の息子さんに、つい注意をし過ぎてしまうのを
職場の上司に相談されたら、
「子どもは所有物ではなく独立した人間。親が認めてあげないと」
と、言われたんだそうです。

で、ここからがすごいんですけど
さっそく帰り道にノートを2冊買って
(こども一人に一冊づつですね)

さっそく、ほめことばをたくさん書いて
毎日一緒に読むようにしたんだそうです
「どんなことでも書いて、一人づつ読み上げ、頭をなでてほめた」


すごいなぁー
お子さんどんなに、どんなにうれしいことでしょうね

この方のとってもすごいところは
すぐに実行した 
意見を求めて、納得するだけじゃなくて、
どうすればいいのか自分で考えて、そして
すぐに行動に移した

ってことだと思うのです

で、それって、
なかなか(実は)できないことだと思うんです



ずいぶん前のことですけど
まだ子どもが小さくってなかなか外出など自由にできなかった時に

ネット上でしょっちゅうおしゃべりchatしていた仲間がいるんですよね
(今でもおしゃべりしてますけど^^)

ある日の夜に、やっぱり数人で喋っていて
一人が…(って、勝手に書いちゃっていいかなぁ〜^^)
たしかお子さんの幼稚園で、先生と色々感情の行き違いがあって、
悩んでいて
そんな話をみんなで聞いていたのです

聞けば確かに、そっかー、それはつらいよね、って

で、そのPちゃん(と、しときます)が
「(先生に)愛がないよね〜!」って嘆いたので
その時私はみんなの話にまぎれて

「先生にも愛はないけど、そういってるPちゃんにも愛はない…」
みたいなことを
ちいさくつぶやいたんでしたが

何日か後にPちゃんがまた、chatで話してくれました

自分にも愛はなかった!というのが心に響いたんだそうです
それで
先生に正直にお手紙を書いたんだそうです



そしたらねー

本当に、関係がよくなって、居心地がよくなって
その幼稚園が
大切な場所の一つになったんだとか(確かそんなことを・・・)


すごいでしょう
実際に
行動した、
はっとなにかを捉えて、
自分で考えて、
実際に実行に移した

そして周りを変えていった、Pちゃんが
本当にすごいなって思いました

神様は
そういう人の応援をするのだわ




posted by しろくま at 23:26| Comment(0) | 新聞より

2011年10月20日

息子のバイトデビュー

gameboys.jpg
っていうタイトルの投書が
今朝の朝日新聞の「ひととき」欄に載っていたのです

大学生の息子さんが、焼肉屋さんで初めてのバイトを始めて
「高校2年の娘は人見知りもせず社交的な性格だが、
息子はどちらかというとおとなしい方」


ある日、娘さんと二人で
アルバイト先のお店に晩ご飯を食べに行かれたそうです
雰囲気の良い、感じの良いお店にほっと一安心のお母さん。

「お勘定も済ませて出ようとしたとき、
息子が大きな声で『ありがとうございました!』」



いやー、こういうのホント泣けます
すてきすてきすてき


うちも息子だからかなぁ



10年後のちゅん2がダブる。

おかあさん、よかったね♪(ってこの方わたしよりちょい年下でしたわ)



*写真はこの記事とはあんまり関係がありません^^
posted by しろくま at 11:01| Comment(0) | 新聞より

2011年10月10日

人材って言葉はなんだかなぁだけどね

yosemite.jpg

(後ろに見えるのは、ヨセミテの山。)

昨日の朝日新聞の
投書欄の一番下に載っている「ザ・コラム」

大人版PISA(そんなのがあるのねぇ!)について
実施主体であるOECDの担当者(ってか顧問?)への取材も交え

この試験って何なの?なんのため?妥当なの??

ってあれこれ論じてあって面白かったのですけど

その担当者へのインタビューを通じて
この方の持った正直な印象はこんなところのようでした

「ひしひしと感じたのは、
世界の労働力市場から見ると、
日本型の人材は魅力を欠いているという現実だ。
上司からの指示には忠実だが、提案力に欠ける。
手本のある仕事なら得意だが、前例がないと二の足を踏む。
自分と同質な集団には溶け込むが、異質な人々との協調は怖がる----」

「日本の若者が就職氷河期に苦しんでいると知っても外国企業や国際機関は一向に手を伸ばしてこない。
日本の高等教育がグローバル化に対応していないことを知っているからである」

「たしかにいま国際社会が奪い合っているのは知識量の多い人材ではない。
異質な人々とともに難題を解決できる突破型の人材である」


このコラムではその理由の一つを
「日本の試験システムにあるのかもしれない」
と言っていますが、

わたしもそれはホントそうだと思うけど、

でもそれだけじゃあなくって

そこそこ優秀な人たちが
「就職」して
(そこそこ立派な会社やらお役所やらの組織に)

そして
上記のような「国際的には使えん」性質を帯びていくのを
以前(仕事していた時)たくさん見たような気がするなぁ

先日kieさんがblogで紹介してくれてた

ちきりんさん って方のblogを興味深く読んだんですけれども

これは「リーダーシップ」に関するお話ですけれど


いやーほんとにね
日本中
学校も家も職場も
今みたいな「教育」してる場合じゃないよねー・・・


小学生の母としては

ホンの小さいころから一生懸命宿題して
がんばって試験受けて
伸び伸びと遊んだりときにはぶつかったりせずに
生き生きと「自分」と集団を経験せずに
光り輝く粒粒のようなこどもの日々をいやというほど経験せずに

大人になってくのかなぁ って切なくなる時があります



(おまけ:少し前のですけど、こんな資料がありました)

(おまけ2:↑つながりで覗いていたら
こんなの
こんなの
それからこんなのが・・・


中国ってスゴイ・・・( ̄ω ̄;)特に2番目
中国のコドモタチも幸せになってほしいです(いまそうじゃないっていいたいわけじゃないけどね)


posted by しろくま at 18:13| Comment(0) | 新聞より

2011年09月15日

朝日新聞

chirimenmonster.jpg

(しらすに入っていた「チリメンモンスター」
ヨウジウオ類の幼生かと(チリモン図鑑 より♪)


うちは結婚以来ずっと朝日+日経新聞を愛読しておりますが

ここのところの朝日新聞の報道にほとほと嫌気がさして
もう取るんやめようかなぁなんて・・・

思わないわけでもないのだけど、私だけで読んでるわけじゃぁないしなぁ!

なんて
思っておりましたが

今日の「社説 余滴」に「なんともグロテスクな辞任騒ぎ」といタイトルで


「メディアが問題にし、政治家が反応し、
それをまたメディアが取り上げ、
そのたびに騒動が肥大化、深刻化し、肝心の問題は置き去りになる。
そして閣僚の首が飛んで終わる。
このメカニズムは健全ではない」


ってありまして
あーこういう方も社内にいらっしゃるんだ〜

って(安堵)
もうすこし、取ってみてもいいかぁと思うに至りました

嬉しかったので、ちょっと、書いてみた・・・

posted by しろくま at 12:08| Comment(0) | 新聞より