2023年09月26日

「競走馬の科学」


競走馬の科学 速い馬とはこういう馬だ--- JRA競走馬総合研究所/編 講談社

図書館で借りたんだけどあんまり面白いんで買ってしまった。
(そして読了はたぶん8月だった)

馬の歩法からエネルギー消費、骨格、筋肉、心臓、馬具、栄養学也リハビリ、馬場や調教コースの作り、そして種付けと遺伝についてなど。

広く浅いんだろうけど面白かった。

そうそう

人間と馬はどちらも、体温調節のために汗をかく動物だけど
人間の汗はほとんどが水分なのに対し、馬の汗は電解質がたくさん含まれるんだって。

だから
運動の後人間は水でよくても、馬には電解質を与えないと骨に異常をきたすんだって〜〜〜!!

そうか。
と知って以降は馬用のスポーツ飲料(粉末を水に溶くやつ)にしています。

馬の汗ってサポニン的なものが含まれているから(泡立つでしょう)
石鹸のような作用があるっていうのを聞いたのは別のマッサージ講座でしたけどこれ(8/23)、書いたっけ??
(まだかも。この夏は色々書けてないなぁ)
posted by しろくま at 19:11| Comment(0) | こんなん読みました^^

「冥界からの電話」


冥界からの電話 --- 佐藤愛子/著 新潮文庫 2021

読んで半月以上経ってしまった。
どんな感想やったかなぁ。忘れたなぁ。でも、イタズラ電話やったんと違うんかなぁ。。



posted by しろくま at 18:54| Comment(0) | こんなん読みました^^

2023年09月08日

「ボケ日和」


ボケ日和--- 長谷川嘉哉/著 かんき出版 2021

妹が、この本わかりやすかったよって
父を5月に看取ったけれど、私たちのやってきたこと結構よかったんよって
言ってたので読んでみた。

認知症の専門医である著者が
認知症ってこういう感じで症状が出てこう進行していきますよっていうのを
その程度ごとに解説されてる本ですが
本当わかりやすくて

認知症のご両親を介護された方々の話を
ところどころ見聞きするけど
全体像はそうかぁこういう感じなんやって
いうのがよくわかりましたが
読んでいると自分もだんだんこうなっていくの(かも)って思い巡らし始めて
なんだか少し憂鬱になって行くなぁ

いろいろなことがだんだんできなくなって、
本人自身不安になっているからイライラしたりキレたりするって
いう下りがありますが

これでも、若い人でも誰でも
あるよなぁって思いました
機序は違うかもしれないけども不安や心細さを表現する言葉や場を持たないから、攻撃的になってしまうしかないっていう
ニュースでもよく見るし
誰にでも必要なことやぁ


とてもいい本です。
やっぱ去年読んどきたかったぁ〜
posted by しろくま at 13:16| Comment(0) | こんなん読みました^^

2023年08月30日

「気まぐれ乗馬」


気まぐれ乗馬 --- 山口洋之/著 文芸社 2002

わたしよりひとまわりくらい先輩の方のようですが
(たぶんだけど)中年期になってから乗馬を始められ
競技としての馬術ではなく
馬に乗るのが好きという

阿蘇の観光メインの乗馬クラブだからなのか
結構自由にクラブから外乗に出かけていけるという
ちょっと珍しい乗馬スタイルを楽しんでいらっしゃるご様子

乗馬を始めたきっかけから
乗馬クラブの様子
馬に乗る方法
馬との付き合い
そして遠乗り(外乗)の数々を

一度も馬に乗ったことのない人にもわかりやすく
書いていらっしゃるのにちょっと感動します

しかもねぇなかなかにマニアック

この方も、この方の乗馬ライフもなんかちょっと珍しいんだなぁ
怖いもんないのかしら。

感動したエピソードが一つ。
馬の上で頑張りすぎて、貧血になってしまった著者
馬の首にもたれて意識を失いそうになった時
馬は察知して、出入り口のところまで連れて行ってくれたそうです
いやーコワいけどー


おもしろい読み物でした

「馬を動かすには気迫」
ハイ
これよね。私の課題〜〜〜
posted by しろくま at 15:19| Comment(0) | こんなん読みました^^

2023年08月21日

「知的に科学するMODERN乗馬」

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昨日の夕立はほんとすごかったです〜〜
ベランダは溢れそうになるし
家の前の道路の側溝はじゃぶじゃぶ波が立ってるし

で、
夕立が去ったあとの空。
アニメみたいで可愛くないですかー^^
(ちょっとだけ、拡大するので写真クリックしてみてねー)

ところで。


本棚を整理してたらこの本が出てきましてん
いつ買ったんかな??
(アマゾンさんによると、6年前の明日!買ってた!)

知的に科学するMODERN乗馬〜なかなか上達しないとお悩みのあなたへ〜 --- 槙野加代子/著 文芸社 2011

著者は、私より少ーし年上のお姉様。
乗馬を始められたご年齢は、私の方が1年くらい早いだけでほぼ同じ。
で、この方は脊椎側弯をお持ちなのだけど、
やっぱり側湾症だったサリー・スウィフトの著書"Centered Riding"に出会って、そこから俄然研究を始められたらしい)

わかるわかる、わかりすぎる。上達しないーーー!!!って感じ。

で、読んでみて、
この方(眼科のお医者さんなのねぇ)の動きを細かく、逐一解説されるプロセスが
運動神経がいいとはいえない、なので体の反応というより頭で考えがちな私には
なんてわかりやすいのぉぉぉ
すっと腑に落ちるぅぅぅぅ
と感動的な読後感であり
(p88だけは、異論ありですが。私「馬は反抗しない」って思ってる派なんで)

それで先週の金曜日、そして今日と
「坐骨スライド・ももスライド」
ってのを試してみましたら

なーー〜んてピンとくるんでしょう♪
いろんなことが、すっとつながった感じがして、いや〜今日は爽快に乗れたっていうか
なんか掴んだ気がするわ。

けど考えてみたら
落馬して馬が怖くなった時期を経て
自分なりにいろんな人に教わったり考えたりしながら
今この本に巡り合って
これまでの点が繋がったんだなぁって思うのよね

だから
すごくいいアドバイスも
時期が来ないとわからないのかもしれないなぁって思うし
でもだからといって
アドバイスをしてもらったりあれこれ努力するのは全然!!無駄じゃなくって

時期が来たらあー〜ー!!!ってわかるんだと思うのよね

なんか、なんだか、ようやっと上達し始めた気がする・・・
いや〜 気のせいでないといいけどなぁ〜〜

楽し♪ 楽しー♪
posted by しろくま at 18:23| Comment(0) | こんなん読みました^^

2023年08月15日

「本当は怖い沖縄の話」


本当は怖い沖縄の話 --- 神里純平/著 彩図社 2015
図書館でふと目があって、借りてしまった。

沖縄は結構好きで、というか興味深くもあり
著者のような地元のかたが、どういう目でそれを捉えているのかというのも面白く読みました。

政府や
県や
米軍基地や
県のマスコミなどと

住民の思いや認識には結構な差があるもんなんだなぁというのが読後の印象。
それはまぁ私のいるあたりでも一緒なんだけれども(お上との差っていうかさぁ)
もっとずっと複雑で根の深い感じかなぁ

あと2/3読んで、7年も放ったらかしてある本のことを思い出した。
これいつかご紹介したいです

posted by しろくま at 11:52| Comment(0) | こんなん読みました^^

2023年08月08日

「ロバのスーコと旅をする」


ロバのスーコと旅をする --- 高田晃太郎/著 河出書房新社 2023

日本の若者がロバ1匹と一緒に(荷物をせおってもらって)
イラン、トルコ、モロッコを歩いて旅をした手記

twitterでスーコちゃんとの旅を途中からフォローして見せてもらってた私でしたが
本書はまた全然飾らないさりげない書きぶりなので

なんて思慮が浅くて了見が狭くて頑固な若者なんだろう

って思ったわ

スーコに海を見せてやりたいって
ロバはそんな感慨持つわけもないし全くご本人の自己満足なんだけど
でも
その自己満足がまるで私のものにもなっていくような

なかなかの旅行記でした
ロバっていいねぇ


それにしても
野生化したロバの敏捷さと
使役されているロバのおっとり加減と
同じ動物の中でこの二つの性質を分けるスイッチはなんなんだろうなぁ

(諦め??)
posted by しろくま at 17:28| Comment(0) | こんなん読みました^^

「エピタフ」


エピタフ 幻の島・ユルリの光跡 --- 岡田敦/著 インプレス 2023

北海道 根室の少し南に
ユルリという名前の島があって
(アイヌ語で「鵜のいる島」なんだとか)
そこには かつて使役していた人が残した、馬だけが住んでいるという

ユルリの馬を撮っている写真家の方が本を出したということで
6月の発売すぐに読みました(喰いつきぎみ)


人も住んでいない立ち入り禁止のユルリ島での撮影許可が降りるのに
2年もかかったそうです


文章もこの写真家の方でね
ユルリの馬たちの周辺の方々を取材されているのだけど
もちろんルポライターとかではないから

昔ユルリで馬たちと暮らしていた人たちへの聞き取りも
がっつり行かなくて・・・2年とかポンと間が空いたりして

雄馬を間引かれた島の馬たちはもう繁殖もしないから
馬も減る一方
ユルリの馬たちを知っていた人も減る一方


この本の中にはそんな北の空気と
静謐な時間がパックされていて
本を開くと目の前にほどかれていくようです
装丁も素敵なんだなー

私の妄想の中では
このまま減る一方のユルリの馬たちの
(とはいえ5年前に仔馬が3頭加わったと本書にありますが。)
最後の1頭は
どんなに悲しく怖しいだろうかと

日本の北の端にこんな馬の楽園があるという


以下覚書です

「馬種の改良をライフワークとした藤作氏は、自らの理想とする馬を『四肢のしっかりした、比較的小型の、目のぱっちりした馬』と表現していたという。
この話を初めて聞いたときには『目のぱっちりした』という言葉がやや意外なものに響いたのだが、氏はそれを『素直な頭の良い馬』といった意味で使っていたらしい。
馬の頭の良さ、素直さは目に現れる。
藤作氏は経験から、それをよく知っていたということなのだろう」

posted by しろくま at 17:11| Comment(0) | こんなん読みました^^

2023年07月28日

「競走馬私論 プロの仕事とやる気について」


競走馬私論〜プロの仕事とやる気について --- 藤澤和雄/著 詳伝社黄金文庫 2003

少し前に引退された、
JRAの異色の調教師、ということで興味を持って読んでみることにしました。

"Happy people make happy horses"

お若い頃のイギリスでの修行時代に、
彼我の
「馬の強さ」の差を

「欧米との決定的な差は馬にかける愛情と時間だと思っていた」

人間と馬とのコミュニケーション、
馬が幸せであるかどうか
が大事なんだとおっしゃる

この辺り、
子育てとおんなじだなぁ

って思いながら読みました。


あと調教も日英ではずいぶん違うみたいで
「調教では『速い時計を出すこと』よりも『気分よく走らせること』を優先すべきだろう」
「イギリスでは時計を基準にした調教はしない」
「時計にこだわる日本のやり方は緻密なように見えるが、すべての馬を同じモノサシで見ようとしているところに難点がある」

「馬には個体差がある。
たとえば脚が曲がっていても走る馬はいる。
歩様が悪くても、飛節の形が悪くても、肩の傾斜がぎこちなくても、走る馬は走る。
そう言った個体差を見極めて、それぞれの馬に合った調教をするのが調教師の役目である」


あれ〜コレ子育て本ですか???
足りないとこを責めるよりいいとこ伸ばしていくほうがずっといいし
その子がハッピーになるよねぇ
(昨日だったか新聞に載ってたアメリカの大学で政治学教えてる研究者の人も
自分の英語は拙かったけど得意な科目で認めてもらった、できることに注目してくれる文化だって言ってたっけ)

っていうか
命を育てる、育てるっていうとなんだかおこがましくって
育つ力に寄り添う、って
そういうことじゃない?

馬も人もお野菜とかも(たぶん)


そうそうこの方、
競馬のプロですけどでも調教師でも
売りに出ている馬が(競馬で)走るか走らないかは、わからない
っておっしゃるのよね

こないだYoutube見てたらジョッキーの武豊さんが仰ってた
「馬見たって僕たちだって走るかどうかわからないですよ
みんなパドックで何見てるんでしょうね?」

っていうのをなんか思い出したなぁ


面白かったです
日本中、世界中ハッピーホースだらけになってほしいです

posted by しろくま at 20:24| Comment(0) | こんなん読みました^^

2023年07月20日

「馬の言葉に耳を傾けて」


馬の言葉に耳を傾けて〜続・「馬楽のすすめ」極上の乗馬指導術 --- 三木田照明/著 あさ出版 2023

七夕に出たばっかりの本書をたずさえて
三木田先生のレッスンを受けに北海道に行ってきました
(レッスンまでに一通り読んだ)

本にサインしてもらったー♪(超豪華 絵入り、ハンコ入り^^ ありがとうございまーす!)

わたし、著者のサインってこれまでほしいって思ったことなくて
作家さんの講演会とかに行ったときも
どなたにもお願いしたこともなかったんですけど(ぷぷ)

さて本書
今回も何度もじっくり読みかえそうっと思える内容なんですが
中でも一つのエピソードがとても心に残りました
後半、高校の馬術部の指導をされてた時の逸話です

インターハイ準優勝校から選ばれた韓国との試合、貸与馬戦で、
あえて経験の浅い生徒だったからこそ
いわゆる障害馬術の常識の外の馬を追わない乗り方で、
馬との「信頼関係」を築いた騎乗ができたという話。

わたし、落馬以来馬が怖い時期が続いて
(今でも、知らないお馬さんは緊張する)
その中で1頭のポニーちゃんとずっと一緒にレッスンしていて
この子は(背が低いからもあるけど...)ちーっとも怖くなくって
わたしはもうほんとに完全にこの子を信頼していて
(たぶんポニーちゃんも「いつものこいつやな〜」と思ってくれてると思う)

そういう関係って、時間をかけてしか築けないと思い込んでいた。

たった一回の、初めてのパートナーシップで
築ける信頼関係があるんだって
とても感動しました

これめざしたいー


posted by しろくま at 18:07| Comment(0) | こんなん読みました^^

「赤いテラスのカフェから」


赤いテラスのカフェから〜フランスとアイヌの人々をつなぐ思索の旅〜
34, Avenue des Chanps-Elysées -- une histoire des liens entre la France et les Aïnous ---加藤利器/著 共同文化社 2022


帰りの新千歳空港の本屋さんで買いました。
おもしろくってすぐ読んでしまった。

関西に帰ってきたらば、酷暑で、いっぺんにバテ気味のわたしです
今日は朝から馬乗りに行って、シャワー浴びたら疲れてリビングで寝てしまった
エアコンかけていたけど、起きたら(3時)結構風が涼しくて、エアコン止めて窓開けて風を楽しんでいます

梅雨明けなんだそうですね??
でも今日はなんだか風が涼しいです
(バテてるんだかなんだかわかりませんが)
わたしは風がないとダメなんだなぁ〜

ところで、本書。

著者は、北海道新聞社のフランス駐在員としてパリ支局に勤め
(その1階に赤いテラスのカフェがあった)
「北海道」「フランス」「アイヌ」の知られざる深いかかわりをきっかけに
アイヌ民族と「人権」について考えてこられた方のようです

人権 が生まれた国、フランス。

人権、とか、権利、とか、民主主義、とか
そういえば日本は言葉と体裁は導入しているけど
その精神というか、中身はあまり深く学ばずなんとなく日本式・・・の運用をしているよねぇ。

そして過去も(加害も被害も)水に流すお国柄。。

でもその「なんとなく」な国民性が様々な人を傷つける。


ところで
そんな「人権の国」フランスも
かつて世界中に植民地をもってその地の人々を支配した過去があり
そういうときの人権って?っていう気もしないでもない
(たいして知らないけどさ。でもこれ読むとイギリスの植民地とは雰囲気が違うなぁと思う)



「『口承文芸というのはその瞬間、瞬間に常に新しく蘇生する力強さを持っている。
一人称で物語を語るという手法は、文学者の心の中に六恣意的に存在していると思います』」

これは津島祐子さん。
本書で紹介されている「ジャッカ・ドフニ」読んでみたくなった。

「欧州と日本では時間の流れに対する感覚が全く異なる。
戦後0年に向かおうとする時の経過を、欧州では『まばたきの一瞬』ととらえる。
戦争は『つい昨日のこと』であり、“忘却”など、とんでもない話なのである」


石とブロックの文化と木と紙の文化の違いが歴史に対する態度の差も生むのかな。

もうひとつ、ちょっと長くなるけど引用。
「なぜ放言がまかり通るのか

萱野さんが国会において、アイヌ語で質問したのは、日本が多民族国家であることを国民に認識してもらうのが目的だった。
日本は単一でなく、アイヌこそ先住者である。
これが政府の公式見解であるが、ことあるごとに『単一』を引き合いに出し、物議を醸す大物政治家がいる。
この政治家が2年ほど前、ラグビー・ワールドカップで活躍した日本チームの活躍を称え、こう放言したのを覚えているだろうか。
『二千年の長きにわたり、一つの国で、一つの場所で、一つの言葉で、一つの民族で、一つの天皇という王朝が続いているのは日本しかない。
いい国なんだ。
これに勝る証明があったら教えてほしい』」


日本チーム、いろんな国籍の人がいたのにね(見てないんかな)
とはいえ、
幼稚で単純だなあと思う。

同時に、そうやって自分たちを「アゲる」様子は
自己肯定感が少ないのかなぁって思う。
(平成あたりから、こういう趣旨のテレビ番組なんかもとても多いよね)

日本の政治家はこういうことにとても無知でナイーブ(敏感じゃなくて単純ですぐ信じるって意味です)だと思うけど
政治家は国民の縮図っていうか目次みたいなもんだから
わたしたちひとりひとりが意識を変えていかないといけないよね


昼寝から覚めた頭でつらつらとあてどなく書いてしまった
posted by しろくま at 17:22| Comment(0) | こんなん読みました^^

2023年06月15日

「頂への挑戦」


頂への挑戦〜負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法 --- 川田将雅/著 KADOKAWA 2023

わたしにしてはお利口に(ぷぷ)図書館で借りて読みました〜〜

面白かったよ!
YouTube見てると、よく男の人が「川田イケメン」って書いてるけど
そうかなぁ?むしろ若干ファニーフェイス?
って思ってたけど、これ読んだら男前だー!って思うわぁ

小さい頃から、周りの大人の顔色を窺って育ってきた著者。
でも
それを、そのおかげで!って言えるくらい
いや感動ポイントですけど
でもそれでもやっぱり
歯を食いしばって生きてこられた辛さを想像してしまいます

この気合。
この肚の据わり具合。

気に入ったのはこのフレーズです
「(レースの前に)シミュレーションの内容も、『こうなったら嫌だな』というパターンが中心であり、
うまく行くケースはほとんど考えません。
というか、理想的な展開を考えても意味がないと思っています。
『こうなったら嫌だな』というパターンを心拍数が上がるほどリアルに頭の中で再現することで、あらかじめ嫌な思いを経験しておくのです。
そうすると、実際に嫌なパターンになったときに、『どうしよう』ではなく『やっぱり』となり、戸惑うことなく対応できることにつながります」


どこかにある
誰かが持っている
答えを探しに行くのではなく

自分ひとりで考えに考えて彫りあげる人。


競馬はあんまり見ないんだけど、その中でも和田ジョッキーかっこいいなーって思っていたけど

川田ジョッキーかっこいいですーーー

posted by しろくま at 19:35| Comment(0) | こんなん読みました^^

2023年05月16日

「口訳 古事記」


口訳 古事記 --- 町田康/著(訳) 講談社 2023

出たばかりですけども
面白いと評判で
買ってみました

古事記って、子どもの頃に子ども向け物語にしたものを読んだっきりで
(40年以上前ですけどイラストもよく覚えているくらい好きで何度も読んだ)
大人になって何度もちゃんと読もうとしたけど
あの最初の、超絶長い神様の名前が延々出てくるところで挫折してしまうのが常でしたがー

あーこれは
おもしろーい
笑える
神話なのに笑えるって何

っていうか

今の天皇陛下につながる昔々の天皇さんと神さまのお話ですけど
碌でもないですねぇホンマ

最後の方ちょこっとええこともしたええ天皇さん出てきますけども
でも寿命も神代の時代から下るにつれどんどん短くなっていって
子もできなかったり
あーなんかその辺に興味あります

今日はカフェでランチしながら読んでて笑ってしまった

おすすめです


posted by しろくま at 17:53| Comment(0) | こんなん読みました^^

2023年05月12日

「現象が一変する『量子力学的』パラレルワールドの法則


現象が一変する「量子力学的」パラレルワールドの法則 --- 村松大輔/著 サンマーク出版 2022

この本と一緒に買ったので、続けて読んでみた。

書名の雰囲気はとっても違うけど、
内容はおんなじようなことを書いていて
でもこっちの方が、シンプルで分かりやすい気がしました
もしかしたらどちらかの方が馴染むとかがあるかもしれないな。

どちらかというと、ロジカルなことを知りたいならこっちです

aha! となったのはこのくだりです
(とってもわかりやすい図がありますので、みたい方はぜひ本文を。)

「…このように波長の合わない周波数を全て重ねるとギザギザが増える。
つまり、振動数が高くなっていくのです。
これが、『愛の周波数』(愛のHz)です。
ともすると、『自己否定はダメ』と、それを思うことさえ封印しがちですが、
この周波数がないとギザギザが完成されない。
愛に至らないんです。
なのでネガティブは否定するのではなく、感じてあげる。
『私、自己否定しちゃった』と感じるだけでいいのです。
そうやってできた『愛のHz』は全ての波に対応、つまり共振できる。
どんな波にも合わせることができるし、どんな波とも高めあうことができます。
『愛の周波数』が高い、というのは、こういうことだったのです」


おおー!


あとね。
幽霊って、あるいはentityって、何。。。??
っていうのも
説明してくれてます

17種類ある素粒子の中でも
フォトンは
フォトンの寿命は「無限」なんだそうな。

「つまり、肉体は死んでもフォトンでできている『意識』は永遠に生き続ける」

おおー!!


おすすめです。活字が苦手な方はYouTubeもあるそうです
posted by しろくま at 22:09| Comment(0) | こんなん読みました^^

2023年05月07日

「すべてが用意されているゼロポイントフィールドにつながる生き方」


すべてが用意されているゼロポイントフィールドにつながる生き方〜量子力学で夢をかなえる! --- 村松大輔/著 徳間書店 2021

なんのきっかけでこの方を知ったのか思い出せないのですが
気がつくとご著書を2冊買ってありまして
急に実家にくることになり(わたしがね)そのうちの1冊(この本)を掴んでやってまいりました

BodyTalk(に限りませんけれどもね。この頃は)を学んでいると
「すべては意識」ってしょっちゅう耳にするんですけれども
そして、量子力学が云々という説明を、ホントもうBodyTalkerに限らず今や誰でもする

それをちゃんと、ちゃんと量子力学を勉強した人から聞きたいなって
思って読んでみました

うーん すごくよかった。
シンプルでわかりやすくて

いろいろ思うことはありますが
いくつか覚書をしておくと

「私たちの意識は素粒子のフォトン(光子)だ」
「私たちの『意識』や『感情』の正体は、このフォトンだからです」
「『意識とはコヒーレント(共時的)な光(フォトン)である。
脳内だけでなく体のあらゆる部分(全細胞)で生じる全体現象である』(ドイツの理論生物物理学者フィリッツ・アルバート・ポップ博士)

「イメージと感情がしっかり出ると、強烈な物質化現象になる」

「自分の出す周波数(振動数)に応じた世界が展開される」
「その人の意識で世界が違ってくるというのがパラレルワールド」

これ、わかりやすい!なぜなら、
「相関した世界のみが観測可能な世界であって、相関していない他の世界は観測できない」から。

恐怖とか怒りとか、感じてももちろんいい。あるよねーー。「と感じながらミッションに従って行動すると、すっと現象が整うのです」

「自分にトゲを出さない」

「『自分が満足するためにミッションを達成しよう』ではなく、
『地球側やゼロポイントフィールド側のミッションを肉体に受けて顕現していこう』」


「『あなたはエネルギー体ですよ』とただ言われると『あやしい』と思う人もいるのですが、
量子レベルで見ると、私たちはエネルギーでしかないのです」

「自分自身がゼロポイントフィールドだから、そこの振動数を響かせて、
自分から出していけばいいという感覚が生まれたのです」


自分軸が立つというのは目的ではなくてあくまでも結果。(と、本書に書いてあるわけではないけど私はこう納得した)


でね、私にとって今回の1番の学び、
「ゼロポイントフィールドは魂の源」っていうところで

すべては私、私はすべて
っていうことがすっと腑に落ちたように思うのです

さっき病院のトイレに入って、ペーパーホルダーの紙押さえの裏側が掃除されてないなぁって思ったんですよね
で、ついさっきおしゃべりしたお掃除の方、ここは掃除してないんだなぁって一瞬思ったんだけど
でも「あのおばさん(失礼!でも気さくで明るいおばさまでした)も私」なんだわって思い出したら
じゃあ私の仕事でもあるやん。私やっとこー。ってそこ拭いてできるだけキレイにしておきました。
自然にそういうことができた。
ま、些細なことでしたけども

「自分の周波数が変われば、一瞬で現象が変わります」

いい本!






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2023年04月27日

「ぼくがアメリカ人をやめたワケ」


ぼくがアメリカ人をやめたワケ --- ロジャー・パルバース/著 大沢章子/訳 集英社インターナショナル 2020

おもしろかったですね〜〜〜

テレビでよくお名前はお聞きしたこのかた。
(お顔は妙に覚えていないんだけど…)

アメリカ生まれのユダヤ系の若者が、でもアメリカに違和感を覚え
20代に入ってすぐ日本にやってきて、自分はこの国に属してるって感じて
その後もオーストラリアに住んだり日本にきて住んだり(国籍はオーストラリア人になったそうです)
っていう経緯を一つの軸に

アメリカに渡った八島太郎一家や
宮沢賢治などなどの逸話や
大島渚、井上ひさし、マコ岩松(八島太郎の息子)、坂本龍一、米原万里などなど文化人たちとの交流などを散りばめながら

最後はちょっとドラマのエンディングのような・・・

なんですけど
印象深かったのはこのかたの西洋的知性を通過した文章です
ああ、こう言い切っちゃうんだなぁ、でも
モヤモヤしたものをくっきり際立たせる言語化能力を楽しみながら読みました

心に残ったところを書いておこうっと

「自分が誰なのかを定義できるのは、自分だけなのです」

「日本人は『独特の精神的弾力がある』と言われてきたけれど、
1995年の阪神・淡路大震災のときも、
2011年の東日本大震災と津波のときも、
『精神的弾力がある』とは、具体的にはなんの準備もできていないことを意味する、ということが露呈しました。
第二次世界大戦中に、同様の『不屈の精神』が盛んに唱えられたときもそうだったように。
準備には、『精神』への盲信ではなく、不測の事態を想定した周到な計画が必要なのです」

「『轢き殺してゆく』ーー日本人の無責任の原点」pp.224-225

この章では、日本人が組織になったとき如実に見られる、「無責任」を鋭く、強く指摘しています。

坂本龍一の言葉(2012年六月十五日付の朝日新聞より)の引用
「原理や原則についてきちんと議論がなされないまま、『論理』ではなく『空気』で物事が決まっていく。
そんなこの国のありように、ずっと違和を感じてきました。
野田さんって、その違和を体現したような存在なんですよね… 野田さんは再稼働に関する記者会見で『国民生活を守る』を繰り返していましたが、この『国民』っていったい誰のことなのでしょうか」


これ野田さんに限らないかも。
「しっかりやっていきます」ってそれ決意でしょう。
何をやるのか、具体的な話が聞きたいわーってよく思うんですけど
(それともニュースで短く切り取られるのがこういう言葉ばっかりなんだろうか)

「開かれた社会の実現は、国が自分たちのためにそうしてくれるのを待つのではなく、国民自身が自分を解放していけるかどうかにかかっています。
問題は、辛抱強い日本の国民が、自分たちより上位の誰かが自分たちの代わりに行動してくれるのをいつまでも待っていることなのです」

「日本人はうわべは従順で、感情の起伏があまりないようにふるまっているのかもしれませんが、
積極的な因習打破の精神も伝統的にもち合わせています。
日本の社会は、怒りを閉じ込め、隠そうとします。
けれども、いったんその怒りを表に出せば、彼らは手強い抵抗者となり得ます。
ぼくはそれを1960年代にこの目で見て、この先もいつか日本でそれを目の当たりにすることになるだろうと信じています」


そうそう
「日本人と暮らしてみてわかったのですが、
度を越した謙遜はうぬぼれの印である、ということもあるのです」


このあたり今朝のテレビでやってたって言われても違和感ないくらい
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2023年03月27日

「優駿」(上)(下)

 
優駿 --- 宮本輝/著 新潮文庫 1986

宮本輝さんの本はむかーし結構好きで読んでたので

これ未読やったん??って感じでしたが
(もしくは読んだけど完璧に忘れている)
おもしろかったー

よしんば昔読んでたとしても(よしんばて!)
今の方が馬のことも少しわかるし、楽しめたんだと思う

そうそう、映画もありましたよね!(観てないけども)

まだ仔馬だったオラシオンと博正君のシーンなんて
貴くて涙ぐみそうになった。

最後のダービーのシーンは
騎手と馬を把握するのが少々難しかったですが

おもしろかったけど
でも
ヒロインが超美人のお嬢様っていうのはなんていうか単純でちょっと興ざめだったわ。
まぁ男の人の描くヒロインは大体ドラえもんのしずかちゃんよね。

映画観たくなりました。
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2023年03月20日

「心の宝と出会う本」

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心の宝と出会う本ー内観であなたも生まれかわるー --- 三木善彦/著 内観双書 1999

絶景のホテルに来ております。


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客室にこの本があって
読んでみた
興味深かったです

内観法
という、(基本パターンとしては)適切なサポートを受けながら
1週間じっと自分の心の中を見つめ続けることで、
自分自身や周りの人たちとの関係を新しい目で見られるようになる
という自己啓発方法(と、言っていいかどうかはわかりませんが)を紹介した本です

「そうか、私が長年求めてきたものは愛だったのだ。
遠い彼方の母の愛に気づくことで、おのれの愛に気がついたのです。
今まで愛を外に求めてきたのかもしれません。

(中略)
自分の悔しさや満たされない気持ちで、物事を組み立ててもそれはもろいものだと思います。
愛によって組み立てなければ、心の事業は成功しないことに気づきました。
正しく生きようと思っていた自分も間違いでした。
正しく生きようと思うがゆえに、知らずに人を裁いてきた自分がいたことに気づいたのです」


体験者の手記が多く載っていて心をうちます。


巻末に出てくる、社長さんが内観ファンのホテルというのはこのホテルチェーンのことかな。

この本、Amazonでは高値がついているみたいですが、定価600円とありますし
このホテルでは定価とかで販売されているのかも。
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2023年03月15日

「地底医学」


地底医学〜万病平癒のヒント --- 奥山輝実/著 ヒカルランド 2021

久しぶりに図書館に行ったら、「帰ってきたばかりの本」コーナーにこれがあって
ふと興味を覚えて借りてみました。

著者の夢という体になっていますが
地球の内側に世界があって、そこの人たちと私たち地表人や宇宙人との交流が描かれています。
へー

そこそこ面白いんだけど、同じような話が延々と続くのでなんか飽きてしまって
半分くらい読んだところでもう返す日になってしまったー

このかたお医者さんなんですね
奥付けのところにプロフィールがあったのでへー大阪なんだ!と思ってググってみると
去年の年末で医院は閉院して
今は隠岐の島の診療所にお勤めなんだとか。

へー!

どんなどんな診療されてるのか興味ある。

「もう3次元世界でのどん底など、取るに足らないちっぽけな心配になってしまいました。
3次元世界の難病も奇病も、死病でさえも、私とは何なのか? 私はなぜ生まれ、なぜ生きているのか? を思い出せば、幸せと豊かさと愛とが病苦を消し去ってくれます。
地底の世界にも、宇宙人たちにも、病がない理由がわかりました」


ところで。話は変わるんですけど
この手の(って馬鹿にしているわけでは全くない。むしろ好き)本ってよく宇宙人が出てくるんですよね
先日のジュリアンさんの本もそうだけどさ。

でも
アナスタシアの本には宇宙人キケンって書いてあったのよね
そいでもってアナスタシアは世界の全てが人間のため、人間に奉仕するためにできているみたいな
論調が
ちょっとこの頃しんどくて
続編も出たんだけど(買ったけど)まだ読めずにいますぅぅ

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2023年03月11日

「波動の時代を生きる ワンネスと宇宙意識」


波動の時代を生きる ワンネスと宇宙意識 --- はせくらみゆき、ジュリアン・シャルムワ/著 徳間書店 2023

そうそうこの本を(先月)読んだことを忘れてました!

ジュリアンさんの大阪での講演会に行ってきたの。
(前著も読んでるよー。そういえばおさかなやに書いてないゎ)

すごいわかりやすいわ!と感動したのは

「本当の自分」はユーザー
「マインド」は思考であり、自分の体の操作を担っているソフトウェア
「体」はハードウェア


っていう説明。

ジュリアンさんはフランス人なんだけど、フランス(ってかヨーロッパ)の人たちは思考こそ自分。なんだって
そうよねぇ
考える葦だものねぇ

「マインドは自分ではない」


ボディートークではそういえば
最高経営責任者(CEO)は心臓で
脳は雇われ社長
って言ってたなぁー

そして
役員会のメンバー(BIG4)は
分離
時間
罪悪感
インディビジュエーション
・・・
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2023年03月10日

「マダガスカルの民話」


マダガスカルの民話 Anganon'i Madagassikara --- 川崎奈月/編 論創社 2007

先日、「大人のためのおはなし会」を開催しまして
同じお話ボランティアグループの3人で

私は、ストーリーテリングを2つ、語りました
そのうちの一つはこの本の中の
「いのちの木」

セリフが一つも出てこない
淡々とした
ドラマチックな
そして
何事かを深く考えさせる
物語です

私のストーリーテリングはちょっと普通の・・・普通にはあんまりないかもだけど・・・
ほかの方々がされているのとは感じが違うかもしれないのよね
でもこられた方は概ね(多分さ)楽しんでくださったんじゃないかなぁと思います
そういう手応えだったかなぁ


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「馬と共に生きる バック・ブラナマンの半生」


馬と共に生きる バック・ブラナマンの半生 FARAWAY HORSES --- バック・ブラナマン/著 青木賢至、阿部和江/訳 文園社 2012

インスタでフォローしている馬の調教師の女性(英語の発音が変わってるなぁと思ったらオランダの人だった)が
バック・ブラナマンに影響を受けたって動画で喋ってたので
この本読んでみた

すごーい!!

いわゆるナチュラルホースマンシップのクリニシャンとでもいうのかしら
でも
このかたは馬たちの中に自分を見ている

小さい頃から父親にショーで働かされ(カウボーイの投げ縄演技)
同時に父から兄と共に壮絶な虐待を受け
そこから脱出し牧場を営む夫婦に引き取られ
自分の人生をそこから築いていった

あ、そうそうバック・ブラナマンは
あの映画Horse Whisperer(邦題:モンタナの風に抱かれて)
主人公のモデルになった方だそうで
あの映画自体は私はあまり好みではなかったけど
思えば馬を扱うスタントをしていたのもバックだったのねぇ
(もう一回観たいわ)

この本すごくおもしろい。

中に、乗り手に「重い」って言われてる馬たちについての記述があった。

自由がなくまるで監禁されている状態の馬たちには
選択肢がなくストレスが多い、そして
「生き残るためには心の中では、その場から出て行かなければならない」

「馬たちがどこか他の所に行くことを考えているとき、彼らの反応は全く乗り気ではない。
人間はそれを見て、馬が怠惰だとか、注意力がない、欲求が欠けていると思うのである。
馬たちは欲求を持っている。多くの欲求があるにもかかわらずその欲求が満たされないでいる

(中略)
だから私は、馬が鈍くて、無関心で、無気力だと言う人たちに、馬にとって何か意味あることを一つでも保つためには、心理的にどこか他の場所へ行かせた方がよい、と言って聞かす。
それが彼の心の状態であり、幸福なのである」

「強制と暴力では絶対に馬の気持ちを変えることはできない。
そんなことをしてもあなたと馬との間にこれから築き上げるフレンドシップをぶち壊してしまうだけなのだ。
マッチョのやり方では人生における多くの問題を解決しようとしても、解決できない。絶対にできないのである」


マッチョの国(だった)アメリカで、
そのやり方で馬を扱い逆対するホースマンをたくさん見て心を痛め怒りを感じてきた
彼の信念だと思います


「問題のある馬などいない。いるのは問題のある人間だけだ」



posted by しろくま at 23:35| Comment(0) | こんなん読みました^^

対馬関連本


私の日本地図15 壱岐・対馬紀行 --- 宮本常一/著 未来社 2009


街道をゆく13 壱岐・対馬の旅 --- 司馬遼太郎/著 朝日文庫 2008

今月対馬に旅行することになり
事前調査ということでこんな本を読んでいます

壱岐・対馬の本ですが壱岐にはあまり興味がなく
対馬のところだけ・・・

隣にある二つの島ですけど
山しかない対馬と山の無い壱岐は
風土も産業も(漁業と、歴史的には倭寇の対馬、農業の壱岐)そしてもちろん住人の気質も全く違い

それがとても興味深いわ・・・

宮本常一の本は地図がついててまた面白いこと!

司馬さんの街道をゆくシリーズは、若い頃随分と読んだものですが
壱岐対馬はまだだったー

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2022年12月30日

「ウマと話すための7つのひみつ」


ウマと話すための7つのひみつ --- 河田桟/作 偕成社 2022

河田さんの本はワタシ4冊目かなぁ。あ、でもおさかなやには
2冊しか紹介していないなぁ。1冊忘れてる。。。

ともあれ

馬語の指南書としては、大変初歩的なものですけれど
この本の秀逸なところは

「馬語のひみつ その7」
に尽きますね

待つ。

馬のペースで。

馬のペースを尊重する。


いやーこれですよね。
Horsespeak読んでもちょっと足りない気がすること。


いいなぁ、こうありたいなぁ やってみたいなぁ

乗馬のレッスンの時は、連れに行く時間も返す時間も結構決まっているから
なかなかできないんですけどもねこれが。
(とはいえ何か工夫できるかも)
posted by しろくま at 20:02| Comment(0) | こんなん読みました^^

「古武術で毎日がラクラク! 疲れない、ケガしない『体の使い方』」


古武術で毎日がラクラク!疲れない、ケガしない「体の使い方」 --- 甲野善紀/指導 荻野アンナ/文 祥伝社黄金文庫 2012

この本ご紹介するの忘れてた。

ご存じ、古武術研究家(っていうの?)の甲野善紀さんの術を
荻野アンナさんが軽妙な調子で噛み砕いて紹介されている本です
読みやすいけど深い。


1番インパクトがあったのが
三脈
のくだりです

三脈
つまり、首の付け根の左右と、手首の(3つの)脈が「ズレてる」時は
体がSOS信号を出してるときのようで

「タクシーに乗っていてズレたので道を変えてもらったら治った」
とか
「昔の剣豪は真剣勝負の前に三脈がずれていたら立ち合いをキャンセルした」
とか

へーふしぎ。

もしかして
飛行機に乗る前に、三脈を見てずれていたらフライトを変えた方がいいとかかしら。


慣れないので三脈とるのまだ不得手ですけど
利用してみよう。


あとがきで甲野さんが書いていらっしゃいます
「本来人間の心身に自然に備わっていた動きやルール(人が決めたルールではない)というものに沿って
心身の使い方を工夫するという武術」
という言葉には痺れます。

合気道、久しぶりに初めてみて
(あれ、この話してませんでしたっけか!??)
学生時代の後輩(でも、彼はずっと続けているので今や大先輩!)が教えてくれた

結局合気道は、姿勢を正して力を抜くんだと思うんです
っていうのは
全く馬に乗るのとおんなじじゃんって気がするし
(ま、抜くと言っても全く脱力するのではないですけど。)

この本にある「キツネコンコンの手」
って
フラメンコの手じゃーん!!
って思わなくもないし

まぁいろんなことは、体の使い方は、通じているもんなんだなぁって
しみじみ思ったりする今日この頃でございます。

おもしろーい

posted by しろくま at 19:48| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年11月29日

「すごい自然体に読むだけでなれる4コママンガ」と「魔法のフレーズを唱えるだけで姿勢がよくなるすごい本」


すごい自然体に読むだけでなれる4コママンガ --- 大橋しん/著 赤松かおり/マンガ 飛鳥新社 2022
この方の本は、1冊目を今年の初めくらいに読んで
(と、言いつつまだ紹介してなかった。これです↓)


魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本 --- 大橋しん/著 飛鳥新社 2021

これ読んで、結構近くだということがわかり、レッスン申し込んで3ヶ月くらい順番待ちをして、
この頃通っています
(まだ効果はよくわからないんだけど、気づきは都度あります)

で、大橋しんさんの最新刊がこの4コママンガの本。

1冊目より、
まぁ1冊目も結構シンプルに厳選された情報でしたけど
もっとシンプルになり
まぁわかりやすいこと。

どなたにも何かヒントがあるかもしれませんね。

しかし
2冊ともタイトルに
「すごい」「○○だけで」
この調子で次はどんなタイトルの本が出るんやろ〜


posted by しろくま at 18:11| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年11月22日

「烏の緑羽」


烏の緑羽 --- 阿智知里/著 文藝春秋 2022

この頃本読んでないなぁ。
ってことはないんですけども
(読んではそこらに放置、が多いかも)

でも確かに忙しかったかなぁ
沖縄行ったり北海道行ったり(それも書けてないね)

久しぶりに1日がっつり読んだ!

初め、こんなはなし嫌いやぁー。。。って思いながら読んでたけど
でも最後は色々辻褄があって、面白かったわあ

主人公は意外な人物で
でも、どの人が主人公よ?って感じでもあって

おすすめでーす

それで、あれ、この物語ってまだ続きがあるのね?



posted by しろくま at 20:33| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年11月17日

「馬を洗って」


馬を洗って --- 加藤多一/作 池田良二/版画 童心社 1995

予定しているおはなし会の、ストーリーテリングにどうかなぁと思って出してきました。

声に出して読んでみた。
やはり、胸が詰まって目が潤んでしまう。

20分。ちょっと今度のおはなし会には無理かなぁ。
posted by しろくま at 16:37| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年10月25日

「銀の匙」1〜14巻

  
銀の匙(1)〜(14) --- 荒川弘/作 小学館少年サンデーコミックス 2011-2017

〆切直前の原稿がまだできてないってのに
わたしってば(逃避?絶対逃避よね)1〜14巻イッキ読みしてしまった。

銀の匙と言えば、私の世代は中勘助ですけどもねぇ
このコミック、
アニメがフランスでも見られているということで
興味をもちまして
しかも表紙を見たところ
乗馬ネタみたいじゃない??ひゃっほー!(で、大人買い)

舞台は北海道は帯広の農業高校で
部活の馬術部ももちろんだけど
農高生の面々やエピソードがとっても面白いー

ともあれ目が疲れたわ。
でも
おもしろかった〜〜〜〜〜〜〜!!

ということでいま、最新刊の15巻が届くのを待っております。

これまでシリーズ買いしたマンガは
「動物のお医者さん」
「のだめカンタービレ」
「夏目友人帳」くらいだったんですが
このシリーズも追加決定。フランス語でも読んでみたいものだ〜

posted by しろくま at 19:55| Comment(0) | こんなん読みました^^

「子どもを救う言葉呪う言葉」


犯罪心理学者が教える 子どもを救う言葉呪う言葉 --- 山口保行/著 SBクリエイティブ 2022

読んでから少し日が経って新鮮さが失われてしまった。

うちはもう、子ども(ちゅん2)は成人してしまったのですけど
でもこのジャンルには興味があり。よんでみました

刑務所や少年院で、長年心理分析をしてこられた著者が
その経験の中からとくに
親が「よかれと思って」かけた言葉が子どもの健全な成長を阻害してしまう事例
(ひとつひとつ胸が痛いです)
を紹介して解説しています

子育て中の方は参考にされるとよいのではないでしょうか
(まぁ考えたらわかることがほとんどですけども)

いまの私にも参考になったのは
子どもが苦手にしていてなかなか取り組めない、ってこと
(本文中では「勉強」)を、どうすればサポートできるのかというところ。

これって、やらなきゃって分かってるのになかなか取り組めないところ・・・
って読み換えたら、とっても参考になるんじゃないかっておもいます

「つまづいている部分があるなら、課題をスモールステップに分けてみましょう。
目標を細分化して、小さな目標を達成することを積み重ねながら、最終的な目標にたどりつくやり方です」


いや実は、地元の情報誌にインタビュー記事を書かないといけなくて、
取材は5月に終わっているんだけど、〆切が10月だったもので
文字起こしだけしてずうっと放っておいた原稿をしあげてしまわないと・・・

っていう宿題がね、あったのですねわたし
文章を書くのはスキなのにさぁ、ぜんぜんやる気にならなくってさぁ
っていうか
やる気はあるしやらなくちゃって毎日思うんだけど、全然取り掛かれなくて
これがなんでなのかじぶんでもよくわからなくで
ぱっぱとやってしまえば楽なのにさ!!!!!!!!!!!

この本のこのメソッド、試してみたらよかったわ。

あんまり不思議なんで、瞑想して理由をさがしたら
傾斜の急なそこそこ高めの山(単独峰)のイメージが出てきてさー
そうか。こんな山に登ることだって私、感じてるのねぇ
そりゃあ億劫だろうよ〜〜〜〜

って気づいたわけでありまして
気づいたのは気づいたんですけど
結局〆切ぎりぎりになってちゃっちゃとこなしております

次はこうならないようにしたいものだわ


この本はおすすめです
posted by しろくま at 19:41| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年09月28日

「パリの空の下で、息子とぼくの3000日」


パリの空の下で、息子とぼくの3000日 3000jours, sous le ciel de Paris --- 辻仁成/著 マガジンハウス 2022


辻仁成さんが離婚されて息子さんと二人暮らしになってからの
ほぼ10年の日記の体裁です

おもしろかったよ!

わたしは「父ちゃん」でもないしパリ在住でもないし息子と二人暮らしでもないけど
なーんかこの息子さんに親近感を感じるのは
うちの息子と歳が近くて、一人っ子で、誕生日が近くて、そしてなんとなく
言うこととか似てるよのね。。
だからかも?

「フランスの子供たちはぬいぐるみとともに育つ。
ぬいぐるみを通して大人は子供に世界を教えるのだ。
うちの子はこのチャチャがパートナーだった」


うちの息子はくまの「くまぞう」がパートナーでした(そして今でもベッドの上にいるぞ)

この息子さんが素敵で
ラストどんどん感傷的になっていくけど辻さんの
お父さんぶりがいじらしくて(わたしより年上でいらっしゃいますが)
いろいろと応援したくなった!楽しく読了しました。

そうそう。それで若干感化されたというのか
今日は息子と2人で遅い昼ごはんに
(ハンバーガーを作ったんだけど)もう一手間、グラタン・ドフィノワを作って添えてみた。
(名前は大層に聞こえる?けどとても簡単なじゃがいも料理です。美味しい!)

食後、息子と並んで本を読んでたんだけど
彼は指輪物語の前編だか後編だかを、メモをとりながら読んでた。
(人物や設定をメモしながらファンタジー読むのはわたしにそっくりですわー。わたしは地図も描くことがあるけどさ)


そうそうこの本、装丁も素敵だと思いまーす
posted by しろくま at 18:52| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年09月26日

「おんなの女房」


おんなの女房 --- 蝉谷めぐ実/著 角川書店 2022

なんで予約したのかすっかり忘れてたんだけど順番が回ってきたので
借りに行きました。

舞台は江戸、
下級武士の娘・志乃が、芸の道に熱心な若い女形・燕弥に嫁ぎます。

登場人物もキャラが立ってて、楽しく面白く読みましたー

でもさ。
ラストがさ。観念的っていうのかさー

わたしは燕弥さんに幸せな人生を送ってほしかったなぁー

でも
あれ?
もしかしたらあれで、幸せだったのかなぁ。

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2022年09月13日

「原野から見た山」


原野から見た山 --- 坂本直行/著 ヤマケイ文庫 2021
(初出は1957年 朋文堂出版より)

これもこの本と一緒に、帯広で求めた中の一冊。

著者の坂本直行は北海道(十勝の南の方)で農業をしながら絵を描き山に登った人だそうで
(わたし全然知らなかったんだけど、六花亭の包装紙の絵はこの方のなんだってー!)
あと、坂本龍馬の親戚ってのも有名なのだそうな。

素朴で、欲がなくて、実直で、地に足のついた感じが
とても素敵な絵であり文章でした

スケッチを楽しみながら山に登る彼の足跡が
北海道のいろんな山に残っているのだなぁ
登攀は友と一緒であったり
1人であったり
どれもが生き生きと、温かく、幸せそう

巻末近くの「斜里岳の旅」に
特に心を揺さぶられました

この方の本はもう一冊買ったのだ。楽しみ!


posted by しろくま at 21:31| Comment(0) | こんなん読みました^^

「健康は尾骨が9割」


健康は尾骨が9割 --- 冨田公央/著 朝日新聞出版 2016

「しっぽ」が気になる。

昨日、乗馬のレッスンが終わって別の人のレッスンを見学していたんですけど
ああ、あの、Nちゃん…(馬です)
乗りこなせる人が乗ったら、素直に動くのに
あー今日は馬場の真ん中から動かないで、蹴られても鞭打たれてもじーっとしてる…
(わたしが乗ってもそうだろうなー)
それからTちゃん…(これも馬です)
前に行かないでジリジリと下がってる…そして止まってるNちゃんを隙アラバ蹴ろうとしてる
蹴られて叩かれても、嫌がって後足で空気を蹴ってる…

もう人ごとじゃなくてわたしが焦るわ。

馬が尻っ跳ねしようが怒ろうが、安定して馬上に居られれば
毅然と指示して動いてもらうことができるんだろうなぁ。。。

なんて、夜布団に入ってからあれこれ考えておりまして

そうそう、わたしの無意識に聞いてみようと思い
bodytalkのmindscapeっちゅー技術を使って、秘訣を教えて!?ってサクッと聞いてみましたら
(以前connection practiceで習った、ハート脳コヒーランス、っていう技術でも同じことできるはずだし、もちろん他にもたくさんあるはず〜)

出てきたのがテンガロンハットをかぶって明るい茶色のベストを着た
ふぁっさーっとしたしっぽの、なんだかぽっちゃりした… リス?????

その瞬間ピンときましたわよ
あーしっぽを使うといいのねって

それで思い出したんですけど
「自分の尾骨からしっぽが伸びている状態をイメージするとすごいパワーが出て、また身体も安定する」
ってこれですね!!

いいんじゃない?

で、今朝ウォーキングの時にもしっぽを振って歩いてみた。
(わたしのしっぽはどんなんだろう…とイメージを模索しつつ)
今度騎乗するの木曜日なんで
試してみる・・・!


ということで
なんかしっぽ(尾骨)の本がないかなって
探してたらこの本が面白そうだなと思って
絶版みたいで中古の本も結構高いので
電子書籍で買ってみました(人に貸せないのが難点ですけども)
今回はkindleじゃなくてhontoの電子書籍をはじめて買ってみた。(割引クーポンがあったので)
すぐ画面がオフになる(触らずに読んでると)のは使いにくいですけどあとは軽くていい感じ。

へー尾骨、すっごく大切なんだな・・・
(しっぽを使うための本ではなかったですが)

エクササイズやってみながら、尾骨に左右から手を当てていると
結構動くんだねー 尾骨。
なんか愛着が湧きました。

エクササイズなんかも載っているので、なかなかいい本だと思います!
どんな不調も、まずは尾骨をケアしてあげるといいかもです!
(詳しくは本書をお読みくださいませ)
posted by しろくま at 15:29| Comment(0) | こんなん読みました^^

「6カ国転校生 ナージャの発見」


6カ国転校生 ナージャの発見 --- キリーロバ・ナージャ/著 集英社インターナショナル 2022

旧ソ連生まれ、両親の転勤で6カ国(ロシア、日本、英、仏、アメリカ、カナダ)で育ち
(女性です)
現在は日本で電通にお勤めのコピーライター・クリエイティブディレクターの著者。

著者の体験した6カ国の教育現場の違いとそのベースにある価値観の差とを
大人になった著者が紹介考察している本ですが
読み物としては軽ーいタッチの肩の凝らない本です

しかも、ネットでほとんどの部分が読めるのですが・・・(後で知った)

面白かったですー

わたしも、アメリカの高校はちょっと知っている(そして、日本と随分違うなぁと思った)のですが
イギリスもまた全然違うし
フランスもロシアもカナダも違う。

それが
使う文房具だったり
席の配置だったり
先生のスタンスだったり
教科のバリエーションだったり
テストのあり方だったり
ランチだったり
に現れていて、

例えば・・・
ノートや、作文や、勉強するときに使う文具は
えんぴつ派:日本、イギリス、アメリカ、カナダ
ペン派:ロシア、フランス

一度書いたら消えない「ペン」を使って学ぶ国は、書く前によく考えることや、集中力を大切にしている。
何度でも消して書き直せる「えんぴつ」を使う国は、書きやすいこと、試行錯誤したりやり直したりしやすいこと、を(たぶん)大切にしているのかな。

著者はこう言います
えんぴつ=トライ&エラー
ペン=ロジカルシンキング


こうやって一つ一つ見ていくと
それぞれの国が
学校で子どもたちの「なに」を伸ばしたいと考えているか、身につけてほしいと考えているか
何を大切に考えているか

よーくわかる、比較文化論的な読みものになっています

なので
読みながらほほう。。。と考えたりガッカリしたり感心したり。

わたしは
子どもたちが自分の人生を自分で考えて楽しく生きられるような
サポートを学校ができたらいいなぁと思うのよね

自分のいいところを見つけて伸ばす
他の人のいいところを見つけて尊敬する
ひとりひとりが、できることも苦手なこともあってそれが素晴らしいと思う
お互いを理解して協力し合える
課題を見つけて解決策を考えられる
学科もそうだけど、音楽や美術や運動なども含めて、人生を楽しむための要素にたくさん触れる
美しさと調和を学ぶ

学校でできること、他にもいっぱいあるだろうな

そんな学校はどんなふうだろうなぁ
posted by しろくま at 15:04| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年09月07日

「クマにあったらどうするか」


クマにあったらどうするか 〜アイヌ民族最後の狩人 姉崎等〜 --- 姉崎等/語り手 片山龍峯/聞き書き ちくま文庫 2014

北海道ではレンタカーを借りて、
ニセコから帯広まで何時間かかったかなぁ、
千歳から高速に乗って十勝清水で下りて
ナビさんのいう通り、お日様が沈んで薄暗くなりかけた道を・・・
農地の間の道を・・・ 他の車が全然いない道を・・・走っておりましたら

クマがいた。

道の先の、多分100mあるかないかくらい先を、ゆっくり渡っていた。
(結構足が長いなって思った)

わたしはびっくりして
鹿とかキツネとか見たことはあるけどさ
熊ですわよ熊!

ゆっくりブレーキを踏みつつ、こういう時ってどうしたらいいんだっけ??とか思ってたら
クマさんは
ちょっと立ち止まってわたしの方を「ん?」と見て
また前をむいてゆっくり道を渡り切って路傍の茂みの中に消えていった。

なかなか衝撃の出会いでありました

その辺りは多分小さな川があって
びっくりするくらい雨みたいにたくさんの虫が飛んでた。

豊かなところなんだなぁ多分



何日か後に本屋さんに入りましてん
帯広の藤丸百貨店が閉店するということで、覗きに行ってみたんですけど
中の本屋さんであれこれ本を物色していたら
この本に出会いましてん
買うでしょ!

すごく面白い本でした
(これは文庫化なので、単行本は2002年だそうです:木楽舎

姉崎さんは(もうお二人とも鬼籍に入られていますが)
アイヌ民族の末裔で、アイヌ最後の熊猟師。
アイヌも熊猟は集団で行うものだそうですけど、この方の特徴はなんと言っても単独で猟をされること。
その分誰よりも山のことを、クマのことを、見て考えてきて、理解されています

すっっっっっっっっっっごく面白かった。

クマの習性、クマの考え方、クマという動物のありかた。


引用したいところは本当にたくさんあるんですけど(キリがないわ)
一番心に残ったのは
最後の方

「『クマが怖い』という言葉が怖い」

このごろわたしもしょっちゅう思うんですけど

「コロナが怖いという言葉が怖い」


大変おすすめです


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2022年08月25日

「倫敦厩舎日記(ロンドン・ステイブル・ダイアリー)」


倫敦厩舎日記(ロンドン・ステイブル・ダイアリー) --- 小風さち/著 文藝春秋 1992

小風さちさんといえば。
絵本の方だとばかり(わにわにシリーズとか。ちいさいプロペラきとか。)
あとお父様が松居直さんだとか。(有名すぎる)
けどこういう本も書かれていたんですねぇ
しかも!

乗馬がテーマ。
お若い頃イギリスに10年ほど住んでいらしたらしくて
その時に乗馬を始められてからのエピソードが書かれた
エッセイですよね?

でも
小説としても読める。
面白かった。

このかたイギリスでは何をされていたんでしょうかねー?
まさかこのステイブルではレッスンを受けるお客であったんじゃないかと思うんですけど
バイトしてたの!?と思えるくらいの密着具合です

お年も20代と思われ
すごい上達ぶりにびっくりするー

そうなの。この頃、乗馬クラブでも
最近始めた方がもうすごくクラスが進んでいたり
いい感じで乗れているのをみたりすると

あーいいなぁって
ほんのりとほろ苦いあるいはちょっと胸が苦しいような気持ちになるわたしなのであります。
わたしはなかなか上達しないんだけどなぁ〜って

自分でもすごい!これが掴めた!ってうきうきするようなレッスン後の時も(たまーに)あるけど
今日なんかは
あーわたしまだこれができないんだなぁ・・・ってがっくりしたり

まぁね。とはいえそんな気持ちをゆっくり落ち着いて抱きしめてみれば
誰と比較することもないんだよねーって、わかるんだけど。
わたしはわたしなりの、楽しみ方をしたいんだもんねーー

さて
この本ではイギリス人の、馬好きぶりが楽しいんですが
著者が最初に買って、そしてずっと愛読された乗馬教本が
サリー・スウィフトの「センタード・ライディング」なのだそうです
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イギリスでは、インストラクターの必読書でもあるそうな。

わたしは乗馬を始めた頃に買ったんですけど
面白い本だなぁ、と思いつつ当時のわたしには意味も素晴らしさもさほどわからず
レッスン中に独自で試してみるには、全くそれどころではなく(余裕が全くなかった)

ようやくこの頃になって、また読み始めたところで
近頃はレッスン中にこの本の
4つの基本(ソフトアイ・呼吸・センター・ブロック積み上げ)

短い脚
をもっぱら心がけているのですけども
(かと思うと夢中になって全くどこかに飛んで行ってしまうんだけど)

Centered Riding、もっと熟読しよーう♪
(それに「2」もあるんですのよ)

そうそう、それから
わたしも、ポニー、小さいんだけどあのタフで手応えのある性格、好きですー!!

イギリスの好きな馬好きの方にはコタえられない本と思います

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2022年08月17日

「カラダの意外な見方・考え方」


より良い動きのための カラダの意外な見方・考え方 --- 林好子/著 BABジャパン 2020

今アレクサンダーテクニークのレッスンを受けてますけれども
その先生ではないんだけど、この方のワークショップに一度行ったことがあります
4、5年前かなぁー

今まで読んだアレクサンダーテクニークの本の中では(って、多分3、4冊ですけども)
これはとても概念的な解説・説明が多い本で
面白かったです
とても参考になりました

特に
背骨を意識するときに
胸椎や腰椎の「後側」をイメージするときと(棘突起の場所が、イメージターゲットになってしまう)
それより前側…椎体、背骨の柱の部分をイメージするときとで
背骨の反りっていうか骨盤の角度が変わるんでーす(反り腰でなくなる) 
わたしやっぱ少し後側をイメージしてたんだと思います

丹田だって
乗馬でいうと、Centered Ridingでいうところの「センター」だって背骨の前側だもの。

それから
小指を(力入れる必要はなくて軽くでいいんだけど)握り込んでおく、
「小指側へ注意を向け、小指と薬指を参加させることで握る手が安定します。
小指や薬指を力一杯握る必要はありません。
触れるもの、握るものに馴染ませるように、あるいは物と一体化するようなつもりで小指と薬指をそわせたあと、残りの指をそわせると安定した握りや把持ができると思います。
親指側から握っていくと、力がうまく発揮できなかったり、力んでしまうので注意してください」


そーだった。昔々合気道をやっていたとき、
小指から握る!杖の練習のときにも
これ言われたよねぇぇ!(すっかり忘れとるやんか)

ということで手綱を握るとき、よく「小指!」って注意されるわたしは
これができていなかったのであります(今度気をつけて練習しよう)

「パワーの源である小指」

カラダのパーツの独立
・・・頭は頭の仕事をして、背骨は背骨、手は手の役割をする・・・
骨がどこから始まってるかを意識する(ってか忘れない)

あたりも参考になりそう。
これが脳みその知識でなく、体に浸透するくらいになるといいなぁ

いい本でした


posted by しろくま at 16:29| Comment(0) | こんなん読みました^^

「アゴをゆるめると健康になる!」


アゴをゆるめると健康になる! --- 佐藤青児/著 KADOKAWA 2014

先日、あごの力を抜く、って宿題が出たことお話ししましたっけ?

うちの本棚見てたらこんな本がありましてん
Amazonさんによると2015年に買ったらしい。
著者は、さとう式リンパケアの開発者です。そうか。昔も、顎の食いしばり、どうにかしようと思ったんだなぁ

またやってみたけど結構良さそうなんですけどもね
この本を見て何かをする、っていうのは「プラス」なんですよね。

わたしにまず必要だったのは、単純に顎の力を抜く、っていう「マイナス」だったんだなぁって
改めて思いました。

中に「目元の筋肉を緩める」っていう手技が載っていて
これ、頭痛の時なんかにやってみたら良さそう。。。。って思いました
顎と違って、頭の表面の力って、なかなか抜き方もよくわかんないもんねぇ




posted by しろくま at 16:18| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年08月08日

「馬と人の絆を深める乗馬術」


馬と人の絆を深める乗馬術 --- ペリー・ウッド/著 宮田朋典/監訳 田村明子/翻訳 緑書房 2021

先日ちょこっと引用しました
この本よかったな!

同じ著者の

リアル★ライディング --- ペリー・ウッド/著 宮田朋典・北原広之・土屋毅明/監修 田村明子/訳
をまた引っ張り出してきて読みたくなったし

「馬と人の〜」の方は写真が多くて、要点を書いてある感じで
「リアル〜」は細かく解説してある感じなので
両方参照しながら読んでいくといいかもです
わたし的には、「馬と人の〜」がインデックスの役割を果たしてる感じね。

乗馬の技術は一つひとつ練習して身につけるものだから
何度も読まないといけないし、その都度ピッタリくるヒントがあるものですよね

先は長い、長すぎる・・・(下手すぎる・・・)
と、いつも思うけど
このプロセスを楽しめるのもありがたいものですね(と、思っとこ)


posted by しろくま at 08:38| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年07月27日

「おみちびき」


おみちびき ---- 桜井織子/著 宝島社 2022

いやぁ〜ついにコロナにかかって、家でウダウダとしておりました。

もう自宅療養期間は過ぎたんですけど
(今朝久〜〜しぶりに、ウォーキング行ってみました!)

発症して最初はぽん!と熱が上がったものの
最初の2日くらいは、そんなに高熱でもなくこの本を読む余裕もありましたのよ。

3日目くらいから熱がしんどくなってきて、それからは日中はぐったりしてるし、
PCR検査受けに行ったら熱で?手が震えるし、
そのうち喉が痛くなってきて真っ赤に腫れてもう唾を飲み込むのもやっとのことで
なんかこの辺りが一番辛かったなぁ〜

ともあれ

識子さんですが

本書はもう、この方の能力のまさに本領発揮です
時空を超えた、ご本人インタビューです
聖徳太子と
役行者と
即身仏の真如海上人さん

真如海上人さんは山形県なんですが、それ以外のお二人は
フィールドがこのへんで、っていうかわたしも何度か行ったこととのある当たりばかりで
臨場感たっぷりに読めて楽しかったです。

ご本人だから何を聞いても答えてくれるだろう・・ではなくて
ご本人だからこそお気持ちを考えながらインタビューするのが識子さんらしくていいなぁと思いました。


一番心に残ったのは、役行者さんの教えです
ちょっと長いのだけど、引用してみます

「島流しにされたのは本当に讒言をされたから、という話は一言主の神様に聞きました。
身に覚えのないことを吹聴され、告げ口をされて、流罪になりました。
神様に聞いた話では、役行者さんはその時に弁解も言い訳も一切していません。
その件について、ご本人に聞いてみました。
『悔しくなかったのですか?私だったら、悔しくて許せないです』
されたことに対して何か反応をしたり、イライラしたり、仕返ししたりすると、同じ位置にまで落ちる、と役行者さんはいいます。
悪いことをするものは、悪いことをする自分の世界を作っています。その世界はそのまんま、その人の波動でできています。低い波動の人間が悪いことをして、さらに低い波動を発して作った世界ですから、恐ろしく低い世界なわけです。
こちらが腹を立てて感情をむき出しにする、何か反応をする……たとえば、悪口を言い返すとか、同じような仕返しをするとかですね。そうすると、その人が作った世界に取り込まれてしまいます。その人の世界でバトルをするわけです。
その人が悪いことをしたことでできた世界、その人が仕掛けてきたバトルの世界なのに、するとその世界に入ってしまい、そこで戦うことになるのです。その世界に入ると、低いう波動に染まってしまいます。つまり恐ろしく低く、邪悪な、その人の波動になってしまうのです。
こちらは何も悪いことはしていません。それなのに、相手が作った世界に取り込まれ、波動を落とされるのはおかしい、と役行者さんはいうわけです。そのような理不尽なことに付き合わなくてもよい、と言っていました。
自分の霊格を落としたくないのなら、そのような卑劣な者を相手にするな、関わるな、とのことです。うっかり相手をすると、その悪意ワールドにどんどんハマってしまうらしいです。どんどん波動も低くなります。
『怒りを優先してはいかん』
人間はひどいことをされるとムカつきます。文句を言いたくもなります。仕返しを考える人もいるでしょうし、別の人に悪口を言ったりすることもあると思います。でも、役行者さんは怒りの感情がスカッとするようなことはしない方がいいと諭します。そちらを優先するのではなく、自分の人格・霊格を優先しろ、とのことです」


「怒りの感情がスカッとするようなことはしない方がいい」

確かに、怒りがスカッとして、その後いい気持ちになったことってないと思う。
これ、覚えておこうと思います。

戦争とかもさ。
目には目をじゃなくって、やられたらやり返すじゃなくって
こうやってやり過ごせると本当はいいんだろうな。。
(それが本当の「民度の高さ」じゃないかと思うんですけどA生さん)
posted by しろくま at 13:16| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年07月03日

「潜在意識3.0」


潜在意識3.0〜「臓器との対話」で人生をアップデートする方法〜 --- 藤堂ヒロミ/著 サンマーク出版 2020

先日高野山へいきましたのはですね
この著者の講演会があったからです
というかこの方のことは全然知りませんでしたが
ゆの里に泊まって、お二人の講演会を聴いて、次の日高野山へお参りするというツアーだったのでした

ツアーのことはまた別途書くとして〜

お話が面白かったし、本を取り寄せて読んでみました。

この方は自分や他人の臓器と話ができる、色や音も聞こえる、という方で

そうそう、臓器に話しかける、対話するというコンセプト自体は、そう目新しくはなくて、
これままで別の方々からもお聞きしたり読ませていただいたりしておりまして
わたしお腹のトラブルがあった時や、手術の前後には自己流ですが結構試みたつもりではいたし
その後コネクションプラクティスの共感を使って対話したりって経験がありましたが

この方が話してくださったように、
臓器ちゃんがこんなにお喋りなんだってことは知らなかったわ。

そう思ってまた改めて向き合ってみると
受け取れることが本当にたくさんあるものねー!

おすすめのやり方とかコツとかが書いてありますので
ご興味のある方は是非手に取ってみてください。
(この方のセッション受けるのもいいでしょうけど、自分でもできると思う)


わたし自身はこの本を読んであーそうか!って解けた疑問がありましたのですが
それはですね

もうずっと前から、自分と向き合ってきた中で時折
ふっと気づく、そしてスッと楽になる、なんだかシフトするような瞬間があるんですが

でも別に解決策を思いつくわけでもなく
ただ、気がつく、ってだけで
それだけでいいらしいと話には聞くものの
(で、実際に自分でも変化をすごく感じるものの)

なんで、気づくだけでいいのー?
って実はよくわかんなかったんですよね

でも本書にこういうくだりがあって

(臓器からのメッセージに)「そこにあなたが耳を傾け、気づいてあげることで、思い込みはアップデートします」
「体は全体で働いていますから、臓器が発する思い込みをアップデートすることで、身体の内側全体の周波数(振動数)が自動チューニングされます」


と、説明がありますが、
具体的に著者が見聞きしたアップデートのその瞬間の、
美しい音が聞こえてくる、オーケストラがハーモニーを奏でだす、美しい色や光があらわれる・・・
といった描写の方が、なんだかとても説得力があって

ほほー。っとすっかり納得してしまったのでありました

その他にも

潜在意識の「思いこみは、あなたの人生でなんらかの形で役に立ち、あなたを守ってきてくれたものなのです」
やさしい・・・ 思いこみを悪者視するのではなくって、感謝できる。

そうそう、「思いこみ」「感情を感じ切る」など、
RASのコンセプトにとってもよく似ているのでした。

「本音と思いこみのズレに気づき、潜在意識をアップデートする」

これは本書の最後には「先祖から受け継がれた思いこみ(集合意識)の解放とアップデート」
という話が出てきて

あー、この本に会うために(も)高野山ツアーへ行ったんだなぁ
って思ったのでした

いい本でした。
また読みたいと思います

posted by しろくま at 18:43| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年06月10日

「『青』の民俗学〜地名と葬制」


「青」の民俗学〜地名と葬制 --- 筒井功/著 河出書房新社 2015
おもしろかったですわ〜〜〜〜

地名というのは、
もしかすると数千年もの昔から、あまり変わらずに残っている稀有なもののようで
文献に書かれていると検証できたりもするし
あるいは文字の無い時代から、実は、音として受け継がれてきたものであるらしく
(場の形状や雰囲気を表す形で、残っているとかわりにくいのかな。利用が変わるとそれに連れて変わることもあるでしょうね。。
ともあれ)


すごいね?
博物館的なものが日常の中に、実は口伝遺産のように。


「青」という文字を当てられたり
アオ、アフ、アワ・・・などが訛ったり
オオ に変わったりもしつつ
実は墓や葬送などに関わる土地を示しているという仮説のもと
日本各地の「青」地名を、古墳とのつながりなどを手がかりに順々に論じているのですが

いちいち地図とか見ながら(Google mapありがとう!!)読んでたらもう時間がかかってさー!
おもしろかったです〜

青が葬送と関連があるかももちろん、面白いテーマですが

思うに。
というか
改めて思い至ったというか
その昔から
生まれてきた人たちは必ず死ぬわけだから
たくさんの人が死んでいたわけで
その亡骸をどうしようか、というのは結構頻繁に起きる問題だったはずですよね。
人が死んだらどうするか。
これほんと、今の私たちにももちろん繋がる、大きなテーマだわ。

それを
日本各地、昔は一体どうしていたのか
今みたいに
焼いたりしないわけで(一部焼いて川に流すところもあったみたいですけど)

川に流す。
海に流す。
穴に落とす。
森に放置する。(こういう島では、犬を買うのを禁じていたそうな)

筵をかぶせて森に放置して、腐るまで毎日顔を見に行く。っていう地方もあり
なかなかに(今の感覚で見ると)壮絶な葬送法の数々が紹介されていました
本書で紹介されている土地の中には、わたし自身も旅行ですぐ近くまで行ったことがあるような、ところもあって衝撃。
昔は地元の人はみんな分かってただろうけど、今じゃ誰もが普通に行けるところだったりするよねぇ。。観光地なら特に。。。

そして
それはきっともっとたくさんあったはず。
今「青」地名として残っていないところもきっと。


そうそう、ちょこっとググってみただけですが
「青」という色名は、古代の日本では「グレー」くらいの意味だったようですね
「白」「黒」と
それ以外は「赤」は明るい色という意味、
「青」は暗い色という意味。
(地方によっては黄色も「青」、と呼ぶところがあったそうな)

そう言われてみれば真っ赤な嘘、というのは今でも明らかな嘘のことだし
顔が青ざめる、は薄く影がさす、顔色が悪くなり濁る、みたいな感じですよねー
まだ言葉の中に、残ってるんだなぁ


余談ですが「人間いたる所青山あり」の青山は
骨を埋めるところという意味でございましたっけね


死者の赴くところ、という場の名前に
青 という表現をあてたのも興味深いけれど
私たちの祖先がその土地その土地でいろいろな葬送をして暮らしてきた
そのことと、その場所とを、もっとリスペクトしたいなと思いました。
posted by しろくま at 16:09| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年05月31日

「日本の絵本 100年100人100冊」


日本の絵本 100年100人100冊 --- 広松由希子/著 玉川大学出版部 2021

大きな、カラーの図鑑のような本です
図書館で借りてきましたー

1912年の杉浦非水「アヒルトニワトリ」から2014年のミロコマチコ「オレときいろ」まで
大好きな本がいっぱい、読んでみたい本もいっぱい。

初期は縦書きに右開きでね。
戦時中は「一致団結して決死の・・・」なんて絵本もあったのね。。(絵の美しさが余計に切ないです)

多作な作者の紹介でも、一番有名な絵本を必ずしも選んでるわけではないのも
ひょっとおもしろく、楽しいですねぇー
個人的には、大正〜昭和初期あたりの、グラフィックの美しさに心を惹かれます

堪能しました!
(そして何冊かまた予約してみた)



posted by しろくま at 15:44| Comment(0) | こんなん読みました^^

「夫のトリセツ」


夫のトリセツ --- 黒川伊保子/著 講談社+α新書 2019
これと一緒に、図書館で借りてきました。
久しぶりの黒川本、面白かったわー。

では抜き書き・感想などランダムに。

「男の対話力」は、母親の責任なんですってよ。
(育児しながら育つということね)
「用事のない会話ができる子ども」、これほんと、ちゅん2もそうですけど、幸せ。
ぺちゃぺちゃおしゃべり、至福ですよねぇぇ

男の人が「定番」が好きなわけ。
理容室を何十年も変えない(人とかいる)でしょー。
「遠くに集中するために、身の回りを定番で固めるのが好き」なんだそうなー。

一方で近くを細かく満遍なく見るのに長けた「女性脳」は確かに、
「昔、精密機器の組み上げ作業を人の手で行なっていた時代には、その生産ラインを支えたのは女性たちだった」

確かにねぇ。単純労働だから、って低くみられがちだけど
ベルトコンベアの横で素早く仕事をするのも、女性が多い印象だけど、男の人は苦手なんでしょうねぇ

(あ、ただし、「男性脳」は全ての男性が持っているとは限らないのも大事なところ。程度もあるでしょうしねー)

わたし、参考になったのは
「夫の言葉の裏読みをしない。
夫の言葉には、多くの場合、裏がない。
『おかず、これだけ?』と聞くのは、『この鮭一切れで、ご飯2杯を食べればいいんだね?』という確認である。
それを、『一日家にいて、これだけしか作れないのか』に解釈するのは、酷というものだ」


ほっほぅ。

「うっかりすると、夫が妻を、自分の母親や手下のように扱うのには、わけがある。
男性脳は、身体拡張感覚が強い。車や道具を、自分の体の一部のように扱う感覚が鮮明なのだ。

(中略)
身体拡張感覚の強い男性脳は、妻をも、そのように感じてしまうのである。
自分の身体の一部のように。
だから、褒めないし、お礼を言わないのだ。自分の腕に『よくできたね』と言わないように、自分の心臓に『毎日、ありがとう』と言わないように」


ほっほぅ。(でもこれは、やめてほしいー!)
羽生結弦くんなんかは、自分の体に、がんばってくれてありがとうっていう人よね。
わかってるねぇ。素敵なことだねぇ。

そういえば、うちのちゅん2ですが、カブスカウトのハイキングがとっても大変だったので、
お風呂でしゃべっていた時に「ちゅん2の足、がんばったねぇー」というと
「うん。しゅんちゃんがんばった。足もがんばったけど、心がいちばんがんばった」
って言ったのを、その時とっても感動したことを、なんだか思い出したわぁ。。。

(これを書いたあと、たまたま見つけたんですけど、セリフがすこーし違ったー。でもやっぱ感動するー)

と、本から離れがちになりましたが

そういう女性たちへアドバイスは
「頑張りすぎない。してあげて、してもらう」
誰かに何かをしてあげられることで、その人の自己肯定感を高めることになるから
なんでもやってあげるのではなくて、してもらって、感謝するのも大事だってことですー

それから「コミュニケーション・ストレス」でもページを割いてありましたが
「近年、共感力の低い若者(共感障害者)は、確実に増えている」

あっちの本には、「1996年生まれ以降の世代」って具体的な年を書かれていたけど
この本ではまだ「ここ20年ほど」ってなってますがおんなじやね。
「赤ちゃんの喃語に応えない母親が増えている」

これって決して、お母さんたちだけを責めちゃいけないのよね

本来はとても豊かなものである赤ちゃんとの時間を、
お母さん(お父さんも)がスマホよりもずっと楽しめるように
社会が、手助けできるといいわねぇ。
子育て世代の人たちがゆったりと暮らせるようになるには
そのほかの人たちも心に余裕を持って、心穏やかに生活できていないといけないわよねぇ
結局・・・
社会全体が幸せでいる、必要があるんだなぁ

そして
地球全体が・・・・・・
posted by しろくま at 15:15| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年05月30日

「超太古、宇宙に逃げた種族と、地球に残った種族がいた?!」


超太古、宇宙に逃げた種族と、地球に残った種族がいた?! --- 木内鶴彦バツ1️三角大慈/対談 ヒカルランド 2021
図書館でうっかり借りてしまったのよねーぇ。
たまにお名前を見かけるんですけどこの木内さんというかたが
ずいぶんサイキックな体験をされているようで
(何度か臨死体験をされたのち、過去と未来と現在に同時に生きていらっしゃるような)
三角さんは福岡のお医者さんで、さまざまな「音」を(心音とか・・・)治療に使っていらっしゃる方だそうです。

三角さんの治療の例で
妊娠中のお母さんの心音や、生後5ヶ月の心音などを聴かせることで
体に大きな変化を起こすという実例も面白かったんですけど
(心音セラピーというそうです)

そうそう、この方、コロナ対策ということで鼻洗浄をお薦めされてました。
「38〜40度くらいのお湯の中に高濃度マグネシウム水溶液を6〜10滴垂らします。
これだけだと浸透圧の関係で鼻にツーンとくるので、多少の塩を入れてかきまぜ、それで鼻洗浄をします。
そうすると、洗浄液が口から出てきます。鼻と口を同時に洗浄できて、非常にすぐれています」


あ、で、本題。

面白いところもありましたけどねー
でも

日本人は世界のひな型
クローンで白人、黒人(と、黄色人種の一部)を作った
蒙古斑のある黄色人種が純系
朝鮮半島の人たちと中国の人たちは黄色人種だけど蒙古斑はない。

こういうの、わたしは、ちょっと無理〜

(あと、念のためググってみたら、韓国の新生児の97%に蒙古斑がある、っていうソウル第一病院の研究結果が載ってましたー。こういう調査ってされてるのねぇー)

でも、太古の水はいっぺん買ってみた。
ぷぷ
posted by しろくま at 12:19| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年05月28日

「コミュニケーション・ストレス」


コミュニケーション・ストレス〜男女のミゾを科学する〜 --- 黒川伊保子/著 PHP新書 2020

黒川さんの本は結構読んだなぁと思うんだけど
(さっき本棚を見たら5、6冊あった)
これは図書館で見かけてと一緒に借りてきて
先にそっちを読み始めたんだけど間違えてこっちを持って出て
そうしたらこっちの方がベーシックで総論的で読みやすくて先に読了というわけ。
(まぁどうでもいい話でスミマセン)

やっぱり男性と女性の(もちろん個人差あり)脳の「とっさのはたらき」と
通常運転時の違いを解説されているのですけど
読めば読むほど
わたしってば男性脳多めだわ・・・と思ってしまうわね

(手近なことより奥にあるものの方に気付きやすいし)

半年くらいだったか前に、NHKで
モザイク脳、っていう最近の研究結果のことをやっていたけれど
(詳しいことはすっかり忘れてしまいましたが)
これは男性に多い、女性に多い、その中間、みたいな脳の各部の働きを寒色系〜暖色系に色分けして
イメージとして見やすくしていたのが印象的で
この本で黒川さんが主張されているようなこと(でも、イメージ化できないから反対意見が多い、みたいなことをおっしゃっていましたが)を支持するような研究結果が出てきているんじゃないかな?
って思うのですが

ともあれそのモザイク脳のテレビを見たときにも
わたしってば中性的な使い方をしているなぁとそういえば思ったような。

さて
今回面白いなって思ったのは

「男性は3次元点型認識、すなわち『世界を、点で見て、構造を知る』というものの見方をする」

っていうところです(ちなみに女性脳は、「二次元面型認識」だそう)

この説明が黒川さんらしくて面白いですよ
(p.203)「なので、男性に見せるためにお化粧をするなら、ポイントメイクがオススメ。
『見てほしい3点』だけを強調いた方がいい。
目も唇もヘアも、と飾り立ててしまうと、『見てほしい3点』以外を見てしまうかもしれない。
それ以前に、目線を誘う点が多すぎると、認識が上手く行われず、彼の記憶に残らない。
合コンなどでは、『そんな子いたっけ?』と言われる"忘れられちゃう女子"になるので、気をつけて」


思い当たる。
(合コンの話ではないですが)

わたし、子どもの頃からなーんか、女子とあまり話が合わず
高校生くらいになったら学習して、合わせられるようになったけど
大学も就職した会社も男子が圧倒的に多かったのでわたし的には居心地がよく
しかし退職して子育てだけするようになったらまた女性社会はそこそこ居づらく
PTAとかでどっぷり関わるようになってまた学習して今はそこそこ生きやすい・・・

っていう人生だったのであります

しかもHSPだもんだから
微妙な噛み合わなさを察知して余計に難しく感じていたのかも。
うーむ。脳が。理由は脳だったのかぁ


最後に
もひとつ面白いところがあったのでちょっと抜き書きしときますねー

(pp.212-)「ダンスは、民族の言葉と骨格に骨格に忠実にデザインされている。
私のコーチャーは、『そのダンスが生まれた国の人の言語と体をよく観察しなさい』と教えてくれた。
『イギリス人のお家芸スローフォックストロットは、踊りの流れが、英語の発音構造とよく似ている。
英国留学して、英語を使い慣れると、とても踊りやすくなる』と。
かつて、『ウィンナワルツはドイツ語文化圏の選手しか勝てない』と言われた時代があった。
通常のワルツの倍速のウィンナワルツは、ドイツ語の、キレのいい子音のリズムにぴったりだからだ。
大学時代、ドイツ語の先生に『ドイツ語は3拍子で喋りなさい』と言われて、このダンス界のジンクスの理由を知った」



ほほぅ。
フラメンコとスペイン語の関係。スペイン人(ヒターナだけどさ。)の体との関係。
C'est inté
ressant !!

乗馬の体の使い方はどうなんだろうか。
国によって乗馬スタイルも理論も違うようだけれどなぁ

それからアメリカ人でも、黒人と白人では、しゃべる英語の「スウィング」度合いが違うんですと。
言葉は同じだけどしゃべる体が違うから、ですねー。

身体性の本をまた読み返したくなった。
好きなジャンルなのよねぇ。

「ことばが劈かれるとき」の竹内敏晴さんとか
ロルファーで能楽師の安田登さんとか。
でしょうかねぇ
他にも、おすすめがありましたら是非教えていただきたいですー
posted by しろくま at 21:30| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年05月26日

「ジャノメ」


(amazonにリンクできなかったので、画像だけ表示しています)
ジャノメ --- 戸森しるこ/作 牧野千穂/絵 静山社 2021

牧野千穂さんの表紙画(と挿絵)が素敵だわ〜〜
裏表紙なんてハシビロコウですのよ!!!(←昔からファン)

お話は
(以下結構なネタバレにつきご注意ください)

主人公のメスの孔雀の独白だってことが
わかるまでちょっとかかってしまった。

というのは
流れるような人間臭さ満載な表現が続くし
登場する人間たちも、鳥を全く鳥(一般的な。)扱いしないから。

でもちょいちょい ん?  ん??
ってなってもう結構なページ数(多分20ページくらい?)を読んでしまっていたので
また最初から孔雀目線で読み直し。

文章は結構軽薄な調子だし
動物の擬人化にも程があるわ!
(人間→動物→人間 と、呼び名・音声までも正確に伝わるわけがないじゃないのよー)

なんか感心しないわ。
って思いながら読んでましたけれども

いやーでも、胸を打ったわね。

ボールを咥えた孔雀(メス)が切り株の上にすっくと立つシーン!


ハシビロコウが「エエエエエ」って鳴くとは知らなかったけども・・・・
(鸚鵡みたいに真似するっていうか後天的に獲得するのかもしれないー?)


読後も一度パラパラ読み直して年表を作った。
(思いがけず面白かったというのもあるし、年数がわかりにくいというのもある)
わたしも動物(比較)行動学出身だけど、動物園に就職するだろーか?
いや、でもありうるのかも。
など、色々一筋縄では行かないお話だった。

ペンネーム(ですよね?)もあどけないし、軽ーい読みもののようだけど、この作者は案外技巧的かも。
posted by しろくま at 23:10| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年05月21日

「ダーリンは外国人 ベルリンにお引越し」


ダーリンは外国人〜ベルリンにお引越し --- 小栗左多里&トニー・ラズロ/著 メディアファクトリー 2014

久しぶりにコレ(ダーリンは外国人シリーズって書いたけどシリーズじゃなかったー!出版社違うし)
読んで
続きを読みたくなった。

もう6年も前に、ベルリンに移住されてたんだ〜

トニーさんのマニアックさがなんだか自分を見てるようで(ぷぷ)
絵もすごく可愛くて好き〜〜〜

ベルリンで遭遇したことごとをまんがにされてるんですけおd
ほほぅと思ったのは

カフェで、注文を何度も間違えられてたら
同じお店の別のスタッフが
「今日はついてなかったわねー」って

日本人のさおりさんは
「そこ日本だったらお店側の人は『すみません』でしょー」
って思うんだけど

「あーわかった!
当事者以外はみんな第三者って感覚ね」
って理解するという顛末

そーねぇ
私たち「連帯責任」っての好きよねぇ。。
(それで要求する側がその概念をよく利用する)

個人より集団が先に来るというか
集団の中に故人が隠れるというか。

コレいいこともあるんだろうけど弊害も結構あると思うわ。
正義とか言い出したら一番怖いな

posted by しろくま at 18:23| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年05月13日

「フランスで大の字」


さおり&トニーの冒険紀行 フランスで大の字 --- 小栗左多里&トニー・ラズロ/著 ビレッジブックス 2011

「ダーリンは外国人」シリーズの一冊。(後日追記:←このシリーズではありませんでした。「大の字」シリーズですね)
ずっと昔のおさかなやでご紹介したことがあったと思うんだけど
もう随分続編が出ているのねぇー

図書館でたまたま見かけて、借りてきて読みました。

この本は、フランス各地のちょっと個性的な観光地、体験スポットを
ご家族(小さい息子さんがいるみたい)が編集者や通訳と?(多分)巡ったルポです

お菓子作り(花びらの砂糖漬けとか)
ひょうたんの楽器作り
傘やカルトナージュ、パステルの工房
パルクール(youtubeでイランとか?の廃墟でやってるのを見かけたけど、フランス発なんやー)
硬貨とスーパーのレジ袋で作る「ピルゥ」の遊び(スポーツらしい)を習ったり
さらには
チケットを買うか、自分が働くか(本を読んであげたりなんか教えたりとか)して遊べる「こどもカフェ ゾイドCafézoide」
(すごい面白そう!! )
建設を手伝うこともできる、ゲドロン城

トニーさんは何にでも名前をつけようとしたり
冗談を(でも実は結構気を使いながら)連発したり

ほっこりと面白かった。
久しぶりに別の巻もまた読んでみたいなぁ

posted by しろくま at 15:16| Comment(0) | こんなん読みました^^

「地球人のための超植物入門」


地球人のための超植物入門ー森の精が語る知られざる生命エネルギーの世界 --- 板野 肯三/著 アセンド・ラピス 2018

Amazonでふとこの本が出てきて。
読みたいな〜と思ったら、なんと、kindleで読み放題!?? え??ほんま???

ということで早速読んでみました。

著者は科学者(コンピューター工学)でいらっしゃるのに、
研究室で植物を特殊な方法で育ててみたり
テレパシーで植物と会話するっていうスピリチャリスト〜で
スェーデンボルグみたい?
あと他にもいらっしゃいましたよねぇ・・・大学を退官されてチューリップだかなんだかの妖精を見た人。。
(ううむ。もう思い出せない)

ともあれ

面白かったです!!

植物はまず存在エネルギーがあって、そこから生命体が作られるときにDNAを使って発現してくるんだと思いますねー

っていう植物観・生命観。

「物心二元主義を唱えたデカルト自身は、
そうした世界(身体と心が分離していると考える、機械論的世界)に生きてはいなかった。
彼は、自らの神秘体験を通して、魂の存在を肯定し、魂と肉体の関係を語る中で、肉体という仕組みの機械的モデルを説明したのである」


ほへー!そうなんだ〜!

「だいたい、山脈自体が一つの霊的な存在です。
北アルプスであれば、だいたい北アスプスの尾根全体が一つの自然霊が守っているエリア」

「自然霊が自分の意思で作り出す大地がまずあって、そこに木が生えたり草が生えたりしています」

「その植物のエネルギーが最も深く調和した場所が原生林」


巨樹や原生林を訪ねて、そこの木や草と会話をされるシーンもとっても面白い。
これ大人のおじさんよねぇ。それも科学者の〜^^

「少し深呼吸して、その場にある緑のイメージの中に入っていく」
あるいは
木からちょっと離して手をかざして、上下や左右に動かしたりするんだって。

「雑草の多くに薬効がある」
「なぜ、ある植物の中に含まれる物質が、人間の体の不調を調整するのに効果があるのか」


これですけれども。

アナスタシアのシリーズには、
地球上の植物や動物は、人間のため、人間を手助けするために生きている
みたいなことが書いてあって
すごい人間中心主義やな〜〜〜
ってびっくりしたんですけれども

でもまあ、そう考えられない事もないんかな・・・
(優位とか劣位とかいうヒエラルキー的な意味ではなくて)
と思い直したりもしたりしましたが
でもさ。
動物やって、草を食べて体調を整えたりするんやない?
だから
植物は地球上のバランスを取る仕事をしていて、
人間も動物も植物もなんなら鉱物も、地球上のものは一つの生命体(地球)の一部として
バランスをとって生きている(はずな)んやない?
「地球の生命エネルギーの表現をしているのが私たちなのです」

だけど、本書にもあるように
人間だけがそれをわかっていない。

「植物には植物の役割があり、全体と連携して、調和したエネルギーを流しながら存在しているのですが、
現在、人間だけがそれをしていないのです」



バーバンクやシャウベルガーのあたりは
そういうお仕事(農業や品種改良など植物に関わるお仕事)をされている方は、一度読まれると面白いし、よいヒントがあるかも。


4月からですけど、朝5時台に起きて、
家の周りを小一時間ほど散歩するのが日課になりつつあるんですね。
早朝人影のほぼない町を歩くのは、なんとも爽快で
それでつい山の方へ住宅の少なくなる方へ、歩いて行ってしまうのですが
(うちのあたりは住宅地と田んぼや畑の境目くらい)

この本を読んで、
お散歩しながら木や草に語りかけたり、
水の流れを眺めたりするようになって
とても幸せ!

木々との会話も、練習したいですー
posted by しろくま at 14:59| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年05月10日

「香君」

 
香君(上)(下) --- 上橋菜穂子/著 文芸春秋社 2022

ちょっと前に買っておいたんですけど、やっと読めた。
読み始めたらやっぱり続きが気になって、すぐ読んでしまいましたが
今回も
(っていうか、前回の「鹿の王」3部作の時もそうだったのですが)
なんか物足りないっていうか

あー面白かった!!!
って感じがどうもしないのですが

なんでかなぁと思ったら

登場人物がいい人ばっかりであんまり深みがないなぁと思うのと
やっぱ基本的な世界観というか

ファンタジーだけど、とてもたくさん勉強して取材して書かれているなぁというのが目立つから
借り物的なしっくりこなさがあって

ちょっとうんざりしたのは
植物の・・・作物の話なんだけれども
何でもかんでも肥料やねんなぁ ┐(´-`)┌

鹿の王の時は、何でもかんでも薬やってんなぁ


ま、こき下ろしているようですが
このしっくりこなさを説明したいだけであって
お話は面白かったですよー

でも
やっぱ「守り人」シリーズに勝るものはないね〜
posted by しろくま at 20:29| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年05月06日

「とってもナチュラルふだんのひとことフランス語」


とってもナチュラルふだんのひとことフランス語 --- トリコロル・パリ/著 白水社 2021

このお二人のユニット(トリコロル・パリ)の本はちょっとおしゃれで気が利いていて
読んで楽しいフランスもの。
思えば、2年前に一緒にフランス語を習っている友人と(教室で出会って友達になったのですが)
パリ旅行を計画していて
コロナで中止になって
ちょっとでも、フランスの香りを呼吸したくてちょこちょこ読んでいる感じ。

これは、ちょっとした会話のフレーズ集。
「ね、聞いて〜」とか
「気をつけてね!」とか
クラスでも使えそう。

面白いのは
紹介しておきながら
「品がなく聞こえる(とか、きつい表現なので、とか)ので言わない方がいい」みたいな言い回しがちょいちょいあること。

ぷぷぷぷ

お気に入りは、そうだなぁ
Tant mieux. まいっか
とか
Quelque chose comme ça. そんな感じのものー
Ça fait du bien. すっきりした〜

それからもう来週だよね
Bonne fête des mères !
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2022年05月02日

「ウィルス学者の責任」


ウィルス学者の責任 --- 宮沢孝幸/著 PHP新書 2022

先日の記録映画に出ていらした宮沢先生のご著書(先月出たばっかり)です

うううーむ なるほどーー ウィルスって
そういうものなのかーー!!!

TVで(もうこの頃ほとんど観ないけど)コロナについて発言されてる専門家の皆さんや
政府の諮問機関の専門家の皆さんなども
医学の専門家かもしれないけど
ウィルスのことはほとんど知らないで喋ってるのね!??
そして恐怖で人をコントロールしている(という結果になっている)

ってことがよーーーくわかりましたゎ

なんかおかしくね?って
一人一人が感じて
自分で情報を吟味して考えないとさ。


高い知性・専門性と
まともな倫理観と
勇気を同時に持った
稀有な方
と思いました
こんなすごい人がまだ准教授なんて(前にも言ったか〜)
大きな組織の意(そして利)に反することを証明し続けているとそうなるのでしょうかね
准教授だから動きやすい、っておっしゃってますけど
やはりやりきれないときもあるのでは

必読。しかも読みやすいです

あと本筋と関係な意んですけど
大腸菌って雄雌があるんですねー!
posted by しろくま at 16:36| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年04月27日

「がんが自然に治る生き方」(読了〜)


がんが自然に治る生き方〜余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと --- ケリー・ターナー/著 長田美穂/訳 プレジデント社 2014

この本(途中まで読んで忘れていた)を本棚の奥から発見した話しましたでしょう
改めて最初から読み始めたら面白くて
それにすばらしい本で
今これとは別に読んでいるのあったんだけどこちらを優先して読了しました

いやーもう、何から話したらいいのかわからんわ

著者は研究者ですが医者ではなく
がんの当事者(患者)でもなく
きちんとしたアプローチで
「医者に見放されたりして西洋医学の治療をやめた後になぜかわからないけどすっかり治ってしまった患者たち」を
調査して
そういった「劇的寛解(Radical remission: この本の原題)」の理由を探った本です。

先入観なし(の、ようなものはあったけど研究しながら手放した)偏見なし思い込みなしで
当事者と読者への配慮に溢れていて
公平かつ理性的なスタンスが素晴らしい。

劇的寛解を経験した人たちがおおむね示していた要素は9つあって
・抜本的に食事を変える
・治療法は自分で決める
・直感には従う
・ハーブとサプリメントの力を借りる
・抑圧された感情を解き放つ
・より前向きに生きる
・周囲の人の支えを受け入れる
・自分の魂と深くつながる
・「どうしても生きたい理由」を持つ

なんだそうですが(本書ではこの1項目ずつに1章を当てて解説しています)
特徴的なのは
この9つの配分や優先順位は「人それぞれ」要するに、
一人一人が「自分の生き方」を見つけ、それまでの生き方を変えたからであって
「これさえすればいい」んではないということですね
(そしてもう、「昔の自分には戻れない」)

もう随分前ですけど
NHKスペシャル「人間はなぜ治るのか」に出てくる人たちも
同じことを言っていた
のを思い出しました(リンク先は旧おさかなやです〜)
「わたしはがんになって本当によかった」と。
(治ったから言えるのか、言えるから治ったのか、わからないけど、それにしても感動的な言葉です)

この本読むの、
がんになってからではもったいない
どんな人も
わたしも!
これに気づくことの恩恵は計り知れないなって思いました


個人的に印象深かったのは「自分の魂と深くつながる」の項かなぁ

「魂とのつながりを深めるための方法には、祈り、瞑想、ランニング、ヨガなどさまざまなものがあります。
なんにせよ、最初にすべきなのは、心を鎮めることです。
魂のエネルギーと思考は、相互排他的なのです。
思考を止めなければ、魂のエネルギーは生じてこないのです。
思考の一時停止は、魂に向き合う訓練の第一関門です」


同じ章ですが
「近年、わたしたちはただ『人』であることよりも『何かする人』になることに心を奪われています。
(中略)
霊性への道のりとは、魂の奥底をのぞきこみ、そこに何が起きているのかを知ったうえで、静かに自分の現状へと立ち戻っていくことができる、そういうものなのです」


本書に登場する、元患者の方々のことを読んで強く印象に残ったのは
「自分自身である」ことの崇高さ。美しさ。

いやー読んでよかった。
みなさんにもおすすめしたい

この本を読んで全体のmapが頭に入った上で
9つの要素それぞれのより詳しい知恵を探していくという手順を踏むことで
進む先がクリアに、明るくなるような気がします


この方も紹介されていますしかも詳しく。
posted by しろくま at 21:43| Comment(1) | こんなん読みました^^

2022年04月12日

「認知症世界の歩き方」


認知症世界の歩き方〜認知症のある人の頭の中をのぞいてみたら?〜 --- 筧裕介/著 認知症未来共創ハブほか/監修 ライツ社 2021

話題の本ですよね。
うちも、両親が高齢になり、
去年は父が急に調子を崩したりもしたので助けになるかなと思って読んでみた。

よかったです

認知症の人はこう思っている、こう対応しましょう
みたいな本は読んだことあったけど

この本には丁寧に当事者の方の体験や気持ちが取り上げてあって
同じ名前で括られる症状でも
人によってこんなに違いがあるんだって
例えばスーパーで出会う、ご高齢の方たちにも
それぞれ一人ひとりがもしかしたら、
こういう本当にさまざまなやりにくさを抱えているかもしれないんだなってことに
はっとしました


本文中にある
「無知の沼」に落ちて、理解のないことをしてしまわないように
適切な手助けができるように
しなくちゃだわ。。。

この地図がまた、なかなか秀逸です!

身近に認知症(っていうのも、どこから・・・って定義も難しいですけどもね)の方がいらっしゃらない人にも大変おすすめです!


posted by しろくま at 19:32| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年04月06日

「大空のサムライ」


大空のサムライ --- 坂井三郎/著 光人社 1967

正確にはまだ「読みました」じゃないんだけど。

戦時中戦闘機乗りを選ぶのに、「人相見」を使っていた
というのを聞いて、それがこの本に書いてあるということで
興味を持って読んでみた

人相見を使うのはもちろん、死相の有無や寿命を見ていたわけで、高価な飛行機だし、すぐに撃墜されて死にそうな人を選ばないため
だったそうですが。。。

読みはじめて、まだ最初の方で
戦闘機乗りになるのもなかなか狭き門だったんだなぁ!ということに驚き。

上述のシーンはごく最初の方にあり(p32)
手相、人相、骨相を見たと書いてありました。

でも、だんだん戦闘シーンが多くなり
なかなかに読むのも辛く、色んな意味で辛く、
このボリュームの本書を最後まで読める気がしなくなってきたので途中ですが
気になったところをメモっておくことにしますー

(p62) これは、著者が訓練生の時に教えられた、飛行機乗りの心得のところですが
「まず事故(ピンチ)に直面した時、第一になにをすべきか。
それは何をさておいても落ちつくことである。
〈しまった、しまった〉と、過去を恨み、自分の不運を嘆き、心を乱す考えを起こすことは、この時点においては、マイナス以外のなにものでもない。
まず落ちついて処置方法を考え、もっともよいと思った方法を迷わず断行することである。
その間、一秒のムダがあってもならないのだ。
何度もいうが、まず落ちつくことが、その場合の最大のポイントである」
「私はその落ちつく方法として、いろいろ考えたが、危機に直面したらまず深呼吸を三回せよ。
三回する時間がなければ二回、いや一回でもよい。
一回もできないときは、深呼吸をするんだということを考えよ!

(中略)
人間は、突発的な危機に襲われると、反射的に、筋肉が硬直する。
したがって血管も収縮し、心臓は異様な鼓動をする」


いやー先日の落馬の時を思い出し、
これ本当にそうだわ。と思うことしきりでした。

っていうか
インストラクターには「大切なのはパニックにならないこと」って聞いてましたが
これほんとにそうなんだけどさ
「○○しないこと」って覚えていると○○しそうになりません?
(ピンクの像を思い出さない、みたいにさ〜)

なので、
「落ちつく、深呼吸」ってできるだけ叩き込んどこうと思います。。


(p70)数千人だった志願者の中から、選びに選ばれて最後の50人が
やっと単独での飛行を許された際の逸話。

決められたコース上で、ほっと一息つける箇所があるそうで、
そこで著者はなぜか「バカヤロウ!」と叫んだそうなんですが(ご自分でもびっくりしたらしい)
「これはあとになって知ったのであるが、50人の同期生の中で、単独飛行を許された日、やはり同じこの場所で、大部分の者がなにかやっているのである。
『おかあさーんっ!』と大声で叫んだ者や、大きな声で流行歌を歌った者、恋人の名前を呼んだ者、みんなさまざまだった」


この、「おかあさーんっ!」に胸が詰まります。。
零戦で特攻(体当たり攻撃)した若者は、おかあさーん!と叫んで突っ込んで行ったとか聞いたことありますよね。。


それにしても、このかた、これだけ細かいことをよく覚えていらっしゃったわねぇ。。。

読みながら思いますー。

もし読めたらまた書きますー
posted by しろくま at 18:58| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年03月09日

「22%に秘められた真実」


22%に秘められた真実 --- Setsu、隈本健一、祖父江恵子/著 ARI先生学総合研究所 2020
ちょっと前に読み終わったのだけどなかなか書く時間がとれませんでした〜

SetsuさんはNY在住の「サイキック」で
依頼者をリーディングしたり、遠隔で土地や建物のエネルギーを浄化したり
っていうお仕事をされています

隈本さんはわたしは知らなかったのだけど、
運命鑑定、開運指導などをされている方のようで、そしてお話を聞いていると結構な占いオタク
たくさん本を読んで豊富な知識と見識を持っていらっしゃるようにお見受けしました。

祖父江さんはシステム関連のお仕事出身で、占星術の正確さに衝撃を受けた経験から今は占星術のシステム化に取り組まれている方のようです。

実はわたし、Setsuさんには一回お会いしたことがあるのよ。
相談というかリーデイングというか?していただいたんですけど
なんというか結局よくわかんなかったなーというか
(この本に出てくる相談者の方みたいに、人生が変わった〜!とかは全然なかったです)
ほうれん草より小松菜を食べる、蜂蜜よりメープルシロップの方が体に合う
くらいしか覚えてないんですけども。。
(ほうれん草大好きなんですがほとんど食べなくなりました)

ともあれ。
この本はおもしろかったですよー

心に残っているのは

「カルマとは、つまり学ぶこと。
『学ぶことを経験する』という機会を与えられることです」


つまり。

何か悪いことをしたら、自分に必ず(今世か来世かはいざ知らず)降りかかるのは
その「報復」ではなく
「それは本当に悪いことなのだ」ということを実感するような経験。
だということです
だからそれは
被害者になるという経験かもしれないし
もしくは被害者を助ける立場という経験かもしれないし

わたしこれ、実は(多分だけど)経験したことがある気がするのよね
あぁ、いわれのないこの恐怖は、(前世とかで)被害者だったからなのかも?と思っていたけど、
あ、そうか、加害者だったかもしれないやんって
(その、あぁ!!って気がついた時の景色…運転中でしたけど…を今でも覚えてる)

さて
もう一つ、心に残っているところは、長いのでちょっと端折って引用しますが

「… そして、新型コロナウィルスでこんなにも多くの人々が亡くなり、世界中の空港が閉鎖され、人と人とはハグもできず、マスクをして歩かなければならないのです。
この状況を『地獄』と思わないのであれば、私たちは鈍感すぎるのです。
その鈍感さが私たち地球人のレベルの低さなのです。
その鈍感さゆえ、私たちは、自分館で『地獄』を作り、自分が地獄の中で暮らしているということに気づかないのです。
それなのに、この人は死んだら地獄に行く、天国に行くなどという話をしています。今この現実が地獄でなくて、なんだというのですか?」



「個」という幻想から離れていく、
「全体」、実はみんな繋がっていてひとつ、という意識に向かっていく
どんなときも、大切で、辿りたい方向はそっちなんだなぁって、忘れないようにしたい。


で、
22%って、なんのことなんでしたっけ???
(一体どこにどう書いてあったのか思い出せない)
posted by しろくま at 11:02| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年02月25日

「神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと」


神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと --- 悟東あすか/著 ダイヤモンド社 2018

コンセプト的には桜井織子さんのシリーズと完全に被っていますが
このかたは真言宗の尼僧でいらっしゃる方です(多分世代も織子さんと同じくらい)

そだし
そんなに目新しい感はありませんが

読みやすい。
親しみやすい。

眠る前に体に感謝するルーチン
は、ちょっとチェックチェック。
今ちょうど、寝る前にシャバサナの練習してるところなので(まだ1回しかしてないけどさ)
これも一緒にやってみよう。

こういう考え方が目新しい方にはすごくいい導入本だと思いました。
妹に貸してあげたいけど、kindleで買ってしまったぁー!

やっぱ紙の本がいいなぁ。。(神さまだけに。。。←あ、書いちゃった( ꒪⌓꒪V))
posted by しろくま at 11:51| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年02月05日

「千個の青」


千個の青 --- チョン・ソンラン/著 カン・バンファ/訳 早川書房 2021

よかった。すごくよかった。

最初はちょっと読みにくくて
これは元々読みにくい文章のお話なのか、翻訳物だから読みにくいのか
わからなかったけど
その読みにくさ、つぶつぶ感が
主人公一家の生きにくさを表しているようで

中盤からは本当におもしろくて

切なくて

大会でヨンジェ(主人公)が話すシーンでは泣いてしまって
鼻をかみながら読んだ

そう、あの読みにくさは
ヒューマノイド「コリー」の感じにもちょっと似ているな

舞台は韓国で、
23年後の近未来。
ロボットが労働の多くを担うようになっている世界。

競馬もロボットのヒューマノイドが馬を翔って走る。


いやーおもしろかったな

表紙もとても素敵でしょう

わたしの、「馬の本棚」に、入れてもいい本かどうかわからなくて
買わずに図書館で借りて読みましたが

買ってもいいなぁ。どうしようかなぁ。


ヨンジェ、よかったね。
そして
コリー、あなたに会いたい。


posted by しろくま at 15:01| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年01月27日

「高山なおみ ウズベキスタン日記 --- 空想料理の故郷へ」


高山なおみ ウズベキスタン日記〜空想料理の故郷へ〜 --- 高山なおみ/著 新潮社 2016

この方の紀行文の中でロシアとウズベキスタンを選んだのは
どちらも好きな国でロシア(極東)はわたしも行ったことがあるからで
ウズベキスタンは以前から一度行きたいと切望している国だからなのですが

時系列的に先に行かれたらしいロシアをさきに読みまして
それから今回ウズベキスタンを読みました

こちらの方がずっとずっと面白かったです

前作と同様の独特の繊細で優しい感受性はそのままに
前作のようなふわふわした危なっかしい感じは無くなって
(やはり若干夢子ちゃんっぽいんだけれども)

シャシリク屋の家族との邂逅や
ダルバン村での4日にわたるあれこれなんて
本当に素敵で

いっしょに旅をさせてもらった気分。

図書館の本だからいつものようにあれこれ
(わたしは本の角を折ったりラインを引いたりして読んでしまうのでー)
素敵だったところを引用はできないんですけど

いっしょに旅をされた川原さんの
「なんか、言葉が通じないくらいの方が、いろんなことが分かるみたい」
っていう言葉は
温かくそして若干の重みとともに、心に残りました

そうそう
「空想料理」っていうのはなんなんだろう?
っていうのは本書の中には出てきません
多分
愛読書のようである(そしてロシア旅行もこれも、その旅程をなぞっている)、「犬が星見た」の中に出てくる
ウズベキスタン料理を想像してたってことなのかなぁ

それにしても
お二人とも一度ならずお腹壊してましたねぇ
食べ物も、気候も、日本とずいぶん違うようなのに
ウズベキスタンの人たちを結構身近に感じるのはどうしてかなぁ
posted by しろくま at 19:58| Comment(0) | こんなん読みました^^

「おとうさん、いっしょに遊ぼ Papa, viens jouer avec moi.」


おとうさん、いっしょに遊ぼ --- じゃんぽ〜る西/著 祥伝社 2021

じゃんぽ〜る家(いや西家?)は
お子さんが増えて2人になっている。
前の本はご夫婦の共著でしたけれども
(そしてその後わたしはカリンさんのご著書も買って読んでる途中なのだが)
これはじゃんぽ〜るさんだけの作でだから(漫画家だから)全編漫画。

作者が絵本についてあれこれ調べたり考えたりしたことがネタになっています。

ちっちゃいこあるある それに じゃんぽ〜るさんの一生懸命さが面白く。
そして
絵本のあれこれは参考になりましたー


ちっちゃい子(息子さん)のまあるい頭やまあるい肩が、
そうそう、子どもってこんなんよねぇー!!
っていっぱい「いいね!」したいくらいかわいい。

パパ遊んでー!っていうより、絵本見聞録とか絵本ライフって感じだな。
(あ、いっしょにあそぼ、でした)

余談なんですけど、「遊んでー」って
Joues! とかJouez! じゃなくって Viens jouer! なのね〜
ちょっと今からさ、っていうニュアンスなのかしら。うーん。勉強になります
posted by しろくま at 19:26| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年01月25日

「高山なおみ ロシア日記---シベリア鉄道に乗って」


高山なおみ ロシア日記--シベリア鉄道に乗って --- 高山なおみ/著 新潮社 2016

先日、NHKでこの方の神戸のおうちが映っていたんだけど(数年前に越してこられたそう)
古そうな、でもキッパリとした窓枠の感じや、お部屋の感じが素敵で
ああ好きなものが似ているかもって思って
読んでみました。

画家のお友達と2人で(出版社が関わる取材旅行でもあるけど)
韓国経由で船でウラジオストクに行き、そこからシベリア鉄道でイルクーツクまで行く旅。

ウラジオ→ハバロフスクはわたしも以前家族で旅したことがあり
(シベリア鉄道に1泊だけ)
このかたは2011年だから私たちより3年前ね。
そしたら、あまり違わないだろうなぁ
と思ったけど
そのとき、APECに向けて工事中だったウラジオストクの橋などは、もうできた後で
展望台からよく見えたから
ウラジオストクの風景はきっとずいぶん違ったかもしれない。空港もとっても綺麗だったもんねー

TVでもずいぶんおっとりした感じの方だったけど
この旅行記もまぁ、ぼんやりエピソードがいっぱいでなんだか、大丈夫かしらこの人。って
思いながら読んでました

料理家らしく、食べたものの材料や作り方を想像しながら書かれているのがおもしろい


あと「ウズベキスタン」の旅行記も借りてきたので、こちらも楽しみ。
posted by しろくま at 17:51| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年01月22日

"Harry Potter and the Cursed Child -part one and two-"


Harry Potter and the Cursed Child -part one and two- --- J.K.Rowling, John Tiffany and Jack Throne, Arthur A. Levine Books, 2016

聞いてもらえます?

このペーパーバック版をAmazonで見て

おおーこれは読みたいわ!と思って
ポチりかけたけど、すんでのところで思いとどまって(ちょっとかしこくなった)
この既視感・・・これはもしや・・・
で、本棚を見にいったらこのハードカバーがででん!とありましてん

出てすぐに買ってたのよ
そうですよねぇぇ!!めっちゃファンやってんもんねぇぇ

で、そうかそうか、買ったけど読んでなかったのか〜と思って読み出しましたら
なんか読んだ形跡があるのです
途中まで読んだのねわたしー??
って思いながらふとおさかなやをググってみたら

読んでた !

唖然。

まーーったく覚えてなかったし(我ながら自分がコワイ)
それでまた、全く新鮮に読みましたっっ!

でもなんで、シナリオなんでしょうね?この頃(これといい)?J.K. Rolling?
文章書くのめんどくさいの??燃え尽きたの!??普通に書いてくれた方が子どもは喜ぶよ??


で、
どうも初読の時↑は、大層面白がっていたみたいですが(わたしよ)
今回はそうでもなくて

なんていうの、バカ息子2人のアホな失礼、愚かな(一緒か)「やらかした」話よ?

過去を変える、展開も稚拙じゃない?
こう都合よくいくはずなくない?
Delphiちゃんも不憫じゃない?読んでて興が冷めかけ。

ただまぁ、読後感は悪くないのよね。
この2少年がへこたれなくて会話が面白くて。
やっぱりちょっと、何かを変えたんじゃない?
(てこれを、成長と言うんですねたぶん)

今回気に入ったところ:
ハードカバーなので
カバーを外した本体の装丁が大層好みです。黄色と黒で。これはかっこいい!

posted by しろくま at 18:51| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年01月20日

「王の祭り」


王の祭り --- 小川英子/著 ゴブリン書房 2020

明日の「子どもの本を読む会」の課題図書ということで読みました。
なんか不思議な表紙の絵でへへー?と思います。裏表紙まで続いているこの絵を、あんまりじっくりながめないで読む方がいいです。
(imaginationを限定してしまいますです)

舞台は、信長のいる時代の日本と、エリザベス1世のいるイギリスです。
立ち上がり不思議な感じでしたけど、だんだん引き込まれていって面白く読みました〜

登場人物の織田信長、エリザベス1世、シェイクスピア、阿国の4人は
確かに、ほぼほぼ同時代の人たちなんですねぇ。
わたしは歴史に疎いので、細かい相違などわからず楽しく読みましたが
(作中シェイクスピアは子どもですけど、名前がウィリアムだし、パックも出てくるしエイボン川だしまぁすぐ想像はつきますねー)
でも
創作されたキャラクターのハムネットがなかなか魅力的です
日本に残って、あの後、どうしたんだろうなぁー!
三つ子の女の子は、ムーミン谷のトフスランとビフスランみたいやった。

子どもの本だけれど、なかなか凝った設定で、
意外性もあって
ウィル(シェイクスピア)も成長し
エリザベス女王も覚悟が決まり
まああんなに早く言葉が通じるようにはならんと思うけど
小さな恋もあったりして
堪能しました。面白かった。

「読む会」の他の皆さんの感想も楽しみですー
posted by しろくま at 11:39| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年01月07日

「アドラー心理学入門」


アドラー心理学入門 --- 岸見一郎/著 ベスト新書 KKベストセラーズ 1999

アドラー心理学、よく目にするけど
本を何かちゃんと読んだのは初めてじゃないかなと思います

おおおおもしろかった!

もう何から書いたらいいかわからんわ

わたしこの本を読みながら考えていたのは
少し 子育てのことと
多めに 乗馬のことでした。乗馬っていうか、「馬が怖い問題」のことさ。

トラウマとかPTSDとかというのは
「外界の理由によって『心が傷つけられて』いるために起こる」
わけなんだけどもアドラーはそうじゃなくて、
「私たちは経験によって決定されるのではなく経験に与えた意味によって自分を決める」
つまり
「トラウマを人生の課題を回避するための口実にするのであり、このような口実を『人生の嘘』と呼んだ」

わかりやすい解説はさ、アドラーの本を何か読んでいただくとして
わたしがふと考えたのは

「落馬したから馬が怖くなったと思っていたけど、
それはわたしが口実にしているだけじゃない?」
ってことですね

もちろん、例えば先生に向かって「落ちたから怖くて体が固まってしまうんです」
なんて言う時にはそれは言い訳だな。うん。
だけど
実際意識ではどうにもできない恐怖が湧いて体が固まって(which is, リラックスが大切な乗馬では大変よろしくない)
しまってるんだけども

これわたしは何を、なんの課題を
それに向き合っていない口実にしているんだろーか??

ってマインドマップで色々考えてたらなんと
へぇー!って意外な、面白い結論が出てきたんですけど
あれ、でもこれってもしかして原因論にすり替わっていル?(あらー)
しかも内容もちょっとお話しするのは気恥ずかしいので書くのはやめとく(てへ)

あ、でも、原因と捉えず、それから逃げなけれが原因論にはならないか??


ともあれ。

本書には
勇気づけ
課題の分離
横の関係
など

ほほーと思ったことも
そうだよね こういうことか って同感に思うことも
たくさんあったのですが
読み通した最後に心に残ったのは

1番最後の
「できることから始めよう」の章
今わたしの目の前のこれ、この人しかいない
それから
アメリカの家の前で手を振り続けたおじさんのエピソード

とってもいい本でした
著者は(アドラー心理学で有名ですけど)心理学者ではなくて
ギリシャ語を教えてる哲学者なんだそうですね
その分読みやすかったんじゃないかと思うんだけど。

未読でしたらぜひ。
posted by しろくま at 22:45| Comment(0) | こんなん読みました^^

2022年01月06日

「東海道を馬で行く」


東海道を馬で行く --- 昌子武司/著 文藝春秋 1990

面白かったわー!!

大正15年生まれの著者が58歳の時に
なんと自分の馬に乗って東京(所沢って東京?)から大阪(箕面)まで
馬と共に野宿をしながら
1ヶ月半ほどかけて
本当に行ってしまったー!

という実話。ロードムービーみたい。

5年かけて馬の訓練も含めて周到に準備。
とはいえ
計画して本当にやってしまうという、この方はある意味異能の人ねー

最初の方は冗談ばかり飛ばしてゲラゲラ笑いながら読んでいましたが
途中で馬がなんとも気の毒になり
でも後半になるにつれて
この人馬の行く先々の出会いに感動しながら、心から応援しながら読んでいました

気性難で噛み付く蹴る飛び上がる・・・の馬をタダでもらった。
(でも特別扱いにくいだけで能力の高い馬だった)
っていうのが先日のTVドラマタイトルなんだっけ。。。みたいやわ。

最後はねぇ。
こどもたちのことも好きになって、元々賢いから、落ち着いたスーパーホースになったのですよー

面白かった。いい本だった。
この方は50歳から乗馬を始めて、元来の凝り性もあって
毎日馬に乗った。
落馬は何十回したかわからない。
そうです

すごいなぁ。ずっとずっと先を、みていたからかなあ

posted by しろくま at 16:05| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年12月28日

「龍スイッチはじめよう」


龍スイッチはじめよう --- 西村麻里/著 WAVE出版 2019

龍云々、っていう本は、妙に好きで、何冊か読んでいるんだけど
龍神は宇宙人です、っていうのもあったなそういえば。)
もうええわと思っていたんだけど
この方のは初めてだったんでつい

この本に引き続き読んでみた。

オーラの話は面白かったんだけどなぁ
こちらの方は、「人生夢を叶えて生きるための、龍が教えてくれたコツ わたしはこの通りやって成功しています!」
みたいな内容で
普通のこの手の本と内容は変わりません。

・瞑想もいいけど妄想(イメトレ)をする
・ネガティブノートを書く
・生まれた日の数字を大事にする

っていうのを、中でも、やってみよう〜!と思いました。
っていうか、妄想でもいいんやぁ〜^^!!っていうのが嬉しいところ。

この人は、オーラの話の方がずっと面白い。
posted by しろくま at 13:13| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年12月27日

「リアル ライディング」その2


リアル・ライディング〜人と馬の真の調和を学ぶ〜 --- ペリー・ウッド/著 宮田朋典・北原広之・土屋毅明/監修 田村明子/訳 テラミックス・EQUUS編集部 2016

その1はこちら)
先週ようやく全部読むことができて
それから長野に行きました

5年前に初めて手に取った時は
ちっとも(あるいはほんの少ししか)わからなかったんだよね
でも
5年でちょっとは、この本に書いてある意味がなんとか理解できるくらいには、
わたしってば前に進んでいたのかなぁ
そういえば
いくつか、レッスンでもやってみようとしたことを思い出したりしました
(とはいえ、実際そう上手くはいかず、そのうちやめてしまったんでした)
ちなみに、いまだに実践は難しい。簡単そうに書いてあるけど。

改めて凄く示唆に富んだ
いい本だと思いました
なかなかできないけどこれからよ!(と、自分を鼓舞しておく)

書き出せばいっぱいありすぎてとてもここではご紹介できませんが

常足も停止も移行も(ハーフホルトも)何でも
まず必ず、最初にイメージする。それから扶助
なんですねぇ
これを癖にしましょう。って著者は言ってました

「馬は脅かされるのを嫌」うから。

こういう馬(の性質)への理解が
この本には溢れているのですけど
それは本当に大切なことだなぁと今回(合宿で)思ったのは

朝ご飯を食べているレストランから
馬場が見えるのですけど
そこに、朝の時間馬が3頭放牧されていたんですね。

放牧と言っても牧草地ではないので
北海道の(新冠あたりの)緑の牧場に放牧されてるお馬さんたちとは違って
地面に顔をむけてもぐもぐしているわけではないのですけど
(もぐもぐしたい時は柵のところへ行って首を伸ばしてた〜)

その中の2頭が
ずっとくっついてるの。
ずっとピッタリくっついて、ただ立ってる。

ああ、馬は、あんなに一緒にいたいんだなぁって
その佇まいが、感覚を伴って、胸に刻まれました。

部班の時、前の馬に遅れないように、1馬身の間隔を保つように言われるけど
あまり離れると、馬によっては不安になって急いで前へ行こうとするから
(乗り手の)安全のためにも1馬身を保つようにって先生に言われましたが

なんかその時の馬の気持ちがわかるような気がした。

馬が群れでいる時の様子を観察する機会が日頃、ないから
とてもありがたい経験でした
そんな機会に恵まれたら(恵まれたいー!)もっと色々観察したい。


この本、今Amazonではすごい値段になってますけど、
乗馬用品店で定価(2800円+tax)で売っているところがまだあるとおもいます。
posted by しろくま at 17:02| Comment(0) | こんなん読みました^^

「ザ オーラ」


ザ オーラ --- 西村麻里/著 WAVE出版 2020

先週でしたかオットが夜テレビを見ていて
わたしは横で本を読んでいたんですけど
ふと見たらこの著者の方が出てました

「共感覚がある」とおっしゃっていますけれども
人間や動物や植物(つまり命あるもの)の周りにあるオーラの色が見えるそうです
そしてその描写を聞いているとどうも人によって千差万別な形があるようで

想念形態のことのように思えました

この本大好きなの。

本書には
オーラの色の解説と(形の解説はない)
セルフチェックできるリストと
各々の色の人との付き合い方を書いてあるところと
自分のオーラの色や質を変えていく方法と
あと、代表的な色を持つ有名人の解説なんかがあって
それぞれそう詳しくはないんですけれども
面白かった。

友人知人を思い浮かべながら(というかついつい浮かんできてしまう)
あーあの人はこの色のオーラなんやろかなぁー
なんて考えながら読みました。

わたしは、どうかなぁ
この色とこの色とこの色で、多分なんかこんな形っぽい・・・
とかってふと思ったな。どうかな。
posted by しろくま at 00:26| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年12月09日

「風の谷のナウシカ」全7巻


風の谷のナウシカ --- 宮ア駿/作 徳間書店 Animage Comics 1983-95

昨日4まで読みました〜!って買いた後で
5と6も実は読んでしまって
そしたら
目が腫れて

目の漿膜っていうんですか?結膜か。白いとこ。
目が痒くて掻いてたら、白目がぶくぶく膨れて充血もしてえらいことになりました。

それで
目薬さしてbodytalkのファストエイドして反省してもう読むのやめて
お風呂入って寝た!
朝少しまだ目が赤かったけど、よくなりました。

まぁあれですね。なんかが目に入って目を触ったら痒くなって
目も疲れていたところに掻きすぎたのね

最後の7巻目は今日の夕方読みました。

でもあれですわ。

なかなか深いわと思って読んでたけど
最後の方は
戦闘シーンだけでなく理屈っぽさにも辟易。
(そういえば、ハウルの物語も原作を離れて、すっかり戦争ものになってしまっていたっけねー)

この方(宮ア駿さん)は、言いたい、伝えたいことがたくさんあるのね。

それを
さいごまで暗喩とイメージに包んでほしかった
でないと物語にはならないでしょう


そこが
ル・グゥインと宮崎駿の違いじゃないかな
posted by しろくま at 19:37| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年12月08日

「風の谷のナウシカ」1〜4

  
 
風の谷のナウシカ 1〜4 --- 宮崎駿/作 徳間書店 Animage Comics 1983-87

そういえば、アニメしか知らなかったのよね。

この方のマンガは以前「シュナの旅」を読んだことがあっただけです

で、何を思ったか、全7巻を買ってしまった
(今見たら、古本で1冊1円とかで売ってたのねー!ま、ええけど。。)

驚いたのは
あのアニメになってるのは、この作品の1、2巻部分だけなんだってことです
知らなかったわーぁ。

で、ワクワクと読んでおりますが
戦闘シーンばかりで若干辟易。
ファンタジーでも、男性作家の作品って結構こうなのよねぇ

ともあれ
面白くて読んでいます
色々暗示的で深いです

今私たちみんなマスクつけて生活しているものねぇ
読みながらぞくっとする

続きをやめられなくって困ってますので一旦ここで。
posted by しろくま at 19:24| Comment(0) | こんなん読みました^^

Vetchとカラスノエンドウ

ここ数日また、車で"A Wizard of Earthsea"のaudiobookを聴いています。
やっぱ大好き〜
わたしの持ってるバージョンは今amazonにはないみたい。
(ま、この頃は買ったりせずにサブスクで聞くんですよねーきっと。)
男の方の朗読で、上手なんだけど、若い女性の声色が若干キモいのと、Gedの声のイメージがわたしと違うんだけどさ。
でも気に入っています

で、やっぱり、どうも3年前も同じだったようで
やっぱり

影との戦い ゲド戦記1 --- アーシュラ・K・ル=グゥイン/著 清水真砂子/訳 岩波書店 1976 (第43刷 2005)
これ、読みたくなってまた読みました。

で、今回もまた
あれーこんな話だっけ??
って思って(前回もそう思ったのはさっき3年前の自分のブログ読んで知ったんだけど)

今回は途中から、

A Wizard of Earthsea --- Ursula Le Guin, puffin books, 1971
これ開いて同じとこ読んでみたりしてました。

この表紙綺麗ねぇ。わたしのは、少し前のものなのでブルーの違うやつです
(いちばん最初に読んだのはカルテット*4話1冊*だったので、読みすぎてよれよれになってきたし、やっぱり単体の本が欲しくなって買い直したんですけども)

日本語と英語とでは文体が違うので、やっぱ違う物語のような印象を受けるんですけど
1番違うのはやっぱVetch(和訳ではカラスノエンドウ)の存在感だわ。

キャラクターのイメージはもちろん読み手のもので、
読む人によって変わるのは当たり前のことなんですけども

原文だとさぁ。Vetch、話す言葉はもっと短くて男っぽくて本質的でかっこいい

例えばー。最初のセリフ、食堂のシーンだったでしょう?

晩御飯をかきこみおわったVetchが
"At least it's not illusion, like so much around here; it sticks to your ribs."
(「少なくともこれは魔法じゃないしな。ちゃんと身になるぜ」)

ロークを発つ夜、ゲドに別れを告げるシーン
"Sparrowhawk, if ever your way lies East, come to me.
And if you ever need me, call on me by my name: Estarriol."
あーかっこいいーー!!
日本語にするのは、わたしなりにもいろいろ考えてみましたけれども
やっぱ、むずかしいんだなぁ。。。

清水真砂子さんの訳は、香りがあってとっても素晴らしいけど、
後半、え?って気になったところを並べて読んでたら、訳の違ってるとこをいくつか見つけてしまったわ。
日本語版、版を重ねて今は訂正されているといいけども。
(直訳できなくて言葉を変えているとかは、わたしは誤訳とは全然思わなくてむしろ苦心の産物だと思いますけど、話し手の名前が違うところなんかは、和訳かもしくはPuffin版の原書が違うのかどちらかだよねー)

もうしばらく、この響きと物語を楽しもうと思いまーす^^
posted by しろくま at 12:21| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年12月03日

「東京でひっそりスピリチュアル」


東京でひっそりスピリチュアル --- 桜井識子/著 幻冬社 2021
前兆はあったのよね。
先週夜中(3時ごろ)に突然胃が痛くなって意識が戻ってなんやろこれ??ってなって
手を当てて無理やり寝てたらそのうち収まってまた寝入ったんですけども

その数日後、朝起きた時から、なーんか左膝がやな感じで(痛いわけではない)
そうこうしてるうちに夕方には左足首が痛くなり
フツーに歩けなくなり
次の日もまだなーんか痛くて体重をかけられなくて
体もなんか重くて頭も若干ぼーっとして
そしたら今度は(車で出かけようとしたんだけども)胃が痛くなってきてあんまり痛いので
家に引き返してホットカーペットの上でうつ伏せで胃を温めていたんだけど
足にお布団がかかっていない〜寒い〜でも動けない〜っていう
(ほぼ行き倒れていたような塩梅)

ま、でも夕方目が覚めたら胃痛はおさまってた。

この頃寒くなったしね。しかも妙に眠いのよ。まぁこういう時だから巣篭もりモードです
(冬眠!??)
今日も乗馬をキャンセルして家におります

ところで
識子さんの新刊でーす

東京のお社ばかりだから、まあ行くことないようなところばかりですけれども
江戸城の話は面白かったな。
機会があったら訪れてみたいです

識子さんパワーアップしてません?

posted by しろくま at 15:16| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年11月12日

「『あの世』の本当のしくみ」


「あの世」の本当のしくみ --- サアラ、池川明/共著 大和出版 2017

これを読みましたんで
本当はこっちが先行して出ていたようで
(本文に前の本で説明しましたが〜みたいなところがあった)
じゃあということで読んでみました

地球人のルーツやその魂の越し方行方なんかを、
宇宙人の所業と説明していますほほぅ。
でも、とっぴなようで何やら納得な感じが。

そうそう、神様と言われるもの結構宇宙人だそうよ?
特に熱血で攻撃的な部類の種族が、日本で多く祀られてるそうです。
「特に日本の神社の大多数はドラコ系の存在を祀っています。
それぞれの神様にはもちろん違う名前がありますが、竜神系の神社に祀られているのはドラコニアンたちです」


おおー!なんか衝撃〜〜

まぁ、でも、人間たちをかわいく思って守ってくださってるのならいいか。

ドラコってのは仲間内の結束力は強くて自分の種族はものすごく大切にするそうな。
その「自分の仲間」の範囲を、私たちはもっと広げていきたいね。


あぁそれから
地球は、宇宙人の「流刑地」だったそうで
そこから帰ってこないように特別に「幽界」が設定された。

「輪廻転生」と言いますが、サアラさんによると
「輪廻」と「転生」は全然別の概念なんだそうで

地球と幽界の間を行ったり来たりするのが輪廻。
そこから脱却して元のマスターソウルに帰ってくるのが「転生」

ほほー

死後魂が通るルートのことや
死ぬ前に知っとくといい大切なことなんかが
書いてあります

「『自分は地球人である前に宇宙人である、宇宙の一員である』という意識」を持っていると宇宙とつながりやすいそうです

「グラウンディングとセンタリングの両方ができているようにするといいです」
これ乗馬の極意と同じでございます(と、本で読んだ)
センタリング、自分の中心にいること、は
「眉間の少し上、ひたいの少しへこんだところの奥、ちょうど耳の上あたりの位置に中心を置いて、『そこに自分がいる感じ』をもつようにします」


この方の説く魂や転生の仕組みは
bodytalkの講座で習ったなかなか独創的な魂と転生の仕組みと
なんというかよく似ていて(表現は違うけど)
だから突拍子もないものを読んだ気はしなかったな。


ご興味のある方はどうぞ〜
posted by しろくま at 15:35| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年11月02日

「オオカミの声が聞こえる」


オオカミの声が聞こえる --- 加藤多一/著 地湧社 2014

これも児童文学かなー?と思って読み始めたら
(そういえば装丁がちょっと違う雰囲気)
違った。とはいえ大人向けという感じでもないか。

アイヌの出自をもつ35歳の女性が主人公。
主人公っていうか・・・

この作者の物語はわりと主人公が複数だったりするのよね。
(主人公っていうか語り手がちょいちょい変わるっていうか…)
そこが、あか抜けない感じもしなくもないけど、素朴で逆にいい味ともいえる。

北海道で生まれ育った著者とはいえ
アイヌを扱うしかも主人公にっていうのは相当なチャレンジだったのではないでしょうか
チャレンジというか覚悟というかが伝わってくる気がします

作者の考え方もたくさん盛り込まれてる感じでした

主人公に感情移入を出来る物語ではなかったけど
しょっぱなから引き込まれてどんどん読んでしまった。

おもえば

わたしも

なぜだかよくわからないけれど、昔から惹かれるものがいくつかあって

動物だったら馬とオオカミと(犬も好きだけどさー。ハシビロコウもファンだけどさー)
文化だったらアイヌと沖縄とアメリカン・インディアン(ネイティブアメリカン)とアボリジニ
(あとマヤやらインカやらエジプトやらも超好きですけど)
それから伝承、民間療法、伝承医療、シャーマニズムの類などなど...

に、無性に惹かれるんですけどこれってなんなんでしょうね?
(あ、それから、言葉がすき。色ならターコイズブルーがすき)

この本の表紙になっている絵は

神々の母に捧げる詩(うた)〜続 アメリカ・インディアンの詩 --- 金関寿夫/訳 秋野亥左牟/絵 福音館書店 2012

の中に掲載されている絵の一つです
うちにもあったのでまた読んでみた。

そのページに書かれている詩(口承詩)は

空に流れる星々が、わたしの髪

ほらあの地球の丸い縁が
わたしの髪を縛るのだ



思えば、加藤多一さんわたしの父と同い年なんだなぁ。
小樽で暮らしていらっしゃるそうです
お元気かしら
posted by しろくま at 22:38| Comment(0) | こんなん読みました^^

「『魂』の本当の目的」


「魂」の本当の目的〜あなたはなぜ「この世」にやってきたのか? --- サアラ・池上彰/共著 大和出版 2018

なんでこの本を読もうと思ったんだったかすっかり忘れてしまったのよね

そうか
これを読んだ後)池川明先生の本を探していたんだったっけ

で、わたしはサアラさんという方はぜんぜん知らなかったわけで
手に取ってみるとこの本はほとんどサアラさんが書いてて池川先生は時折コメントをちょこっと貼りにくる・・・くらいにしか顔を出さないんですね

で、最初はこの、
宇宙の記憶を持って生まれてきたというサアラさんが繰り出す
宇宙の仕組みやら人間が誕生した経緯やら転生の仕組みやらの話を半分眉に唾をつけながら
読んでたわけなんですが
でも
へんじゃないわ。

ちょっとよくわからないところもあるけど
(たとえば・・・みずがめ座の時代だから云々っていうけどさ、マージナルな時代がもっと数百年単位であってもいいと思うんだよね・・・)

こないだ、誰かとも話してたんだけど
死ぬときに、
あーーー楽しかった!!!って言って死にたいのよね。わたし。


「『なぜなんだろう?』という好奇心」を全ての根底にもって、
「その疑問に回答を出すために探求するプロセスが個人の成長であり」
「自分が楽しいと感じられることを自分にさせてあげましょう」
「小さなことでも必ず自分の願いをかなえてあげる」
「楽しいことに夢中になれば心配事を考えるヒマがなくなります」


これさ。
つい考えてしまいがちなべつに壮大なあるいはご立派なことじゃなくていいんよね。

「魂の成長は、新しい経験をして不可能を可能に書き換えることで促されます。(中略)考え方が変化したりいろいろなことに気づく、それが成長につながります」
っていうところに例が出てるんだけど

「目の前のハンバーグしか見ていなかった人が、『ハンバーグが載っているお皿はこんな素敵な柄だったんだ』と気づいたり、まわりの人が何を食べているのか気づいたり、違うものを食べていたら『シェアしようか』と言えるようになったり」

♪♪これは楽しい♪♪

そうそう。
本文のここ
「うお座時代は、良くも悪くも力のある人に依存していれば何とかなる時代でした。
でも水瓶座のキーワードに『自立』とある通り、今後は自立し合った者同士だからこそ、共生共存できる世界になります」
を読んだ時に

ああーって腑に落ちたことがありました。

実はわたくし
先週の金曜日に落馬しましてん
自分で乗ってて落ちたのは初めてで結構ショック。

たまたまマンツーマンでレッスンを受けてて
夕方で馬場には一頭だけ出てて馬もどうもそわそわしてたところに
乗りながら駈歩がいままで経験ががないくらいダイナミックになっていって、後足の踏み込みがすごく力強いのを感じて
なんかちょっとー、ふと怖くなってた時だったんですよね
スピードをコントロールできなくなって、怖くなって手綱をぐっと握って押さえてしまって、
馬が嫌がって体をゆすって落ちた。

どうすればよかったんかなって先生とも少し話したり、自分でも考えたりしてたんですけど

まぁ反省点はいろいろあるんですけど

たぶん、心のどこかで、自分で乗っていることを忘れていたっていうか
乗っている自分自身が一番馬を感じるものなのに
危なくなったらコーチがストップの指示をしてくれるもんだというような気持ちが頭のどこかにあって
自分から、
もうこのへんにしませんかって
ちょっと怖い感じがするからって
気づかなかったし言えなかったのかなって思ったのでした

レッスンを受けている先生と生徒だからって
妙に遠慮とか逆に思考停止とかしないで
双方が自立して、依存せず、自分のことはしっかり自分で、

っていう強さがわたしにはもっと必要なんだなって思っていたところだったので

この本のこの部分はとても心に響きました
今までの私を卒業したい。
(ま、ほかにも改善点はいっぱいあるんですけどもね)


ともあれ 基本は

follow your “わくわく”
でも
「わくわく」は、フェイクなときがあるからちょっと気をつけなきゃね。
「ワクワク」は、「新しいことにチャレンジする好奇心」

「好奇心に応えることが自分の人生で最も大事なこと」
posted by しろくま at 12:32| Comment(0) | こんなん読みました^^

「茶色の朝」


茶色の朝 ---- フランク・パヴロフ/物語 ヴィンセント・ギャロ/絵 藤本一勇/訳 大月書店 2003

ちょっと話題の本。
最初は図書館で借りたいと思って探したんだけど
地元にはなくて、隣の市の図書館では「貸し出し中」でも「予約不可」???
なので購入することにして

著者ははじめから印税を放棄して、1ユーロの価格で出版されたそうなんだけど
この本は思いのほか高かった。っていうか送料が定価に近いくらい高かったんだなぁ〜

(と、おもって、ふと探してみたら、原文のほうはpdfでネットに出てて読めるようになっていました。もしかしたら日本語もネット上にあるのかも。ありました。訳者はちがうっぽい)

どこか外国の、フランスみたいな国の、物語。
シャルリーっていう友人の名前から、すぐにシャルリー・エブドの事件を思い出すけどもね、
そういう暗示もあるのか、またはフランスではただのありふれた名前なのか。
(この本は原文が発表されたのが2001年なので、↑の事件よりずっとまえだけど。誌自体は昔からあるようで)

あるいはちょっと、「図書館戦争」な雰囲気もあり
ディストピア的な設定ね

描かれているのは大勢順応と思考停止
よね

私なんかはいまのマスク・ワクチン・・・みたいなことを息苦しさと共に思い出す。
思い出すっていうか

ディストピアが今なんでは!??っていう冷え冷えした感覚が
背筋をぞろっと這い上がってくる

posted by しろくま at 11:54| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年10月30日

"Horses Never Lie"


Horses Never Lie : The Heart of Passive Leadership --- Mark Rashid, A David & Charles Books, 2000
この本は旧版で、若干加筆された新版があるらしいのですが→
でも
こっち(旧版)表紙の方がずっと素敵で、この版で読みたかったのよねぇ。。
(表紙も、読むmotivationを後押ししてくれる気がした)
で、古い方を買ってみました。

すっっっっっっごくおもしろかった!!!
(新版の表紙でも読めたかも〜)

馬のことを知りたくて、
HorseSpeakとかいろいろ手を出しているのですがなぜか最後まで読みきれなくて
でも
この本をまず、先に読んどくべきだったからなんだわ。(私はね)

ということがわかりました

著者は
小さい頃(10歳くらいだったか)近くにできた馬の牧場の馬を
自転車に乗って1人で見に行ったことから
人生を変える出会いを得て
一生を馬と付き合うことになるのですが

著者の周りを見る目、観察眼もとても素晴らしいんです
そして
その時に著者を導いてくれた老人の「在り方」が一生の指針というか宝物になるのです

それからの馬との出会い。
そんな様々なエピソードが書かれていて
物語みたいに読みやすくてすっごくおもしろくて!

人には従順で大人しいのに、馬に対しては変貌していわゆる"アルファ"になる馬の話。
(こういう気質って、生まれ持ったものなのかなぁ)

いつも静かで落ち着いている別の馬(Buck)が、他の馬たちの信頼を得て、周りに馬が集まっていく様子。

いわゆるアルファ、"ボス馬"に対して馬たちが起こす行動が、「恐怖」と「信頼の欠如」によって起こされている様子と、一方で、決して戦わないBuckのような馬を、馬たちが自分から「求めて」周りに集まってくる様子。

それから
著者が自分で乗ったり、あるいは「問題があっ」て著者のクリニック(馬の調教相談)に来た馬たちの話。

馬たちが教えてくれるのは、信頼すること、
いつも一貫していること・・・や、馬の言いたいことに耳を傾けること、そして「感じる」こと。。。

最後の方は
馬に信頼され、コミュニケーションを取れるようになりたい、と願いながら、いろんな方法論を探して、習って、
一方的なコミュニケーションのテクニックに陥って馬の信頼も失ってしまったある飼い主が
そんな自分のありかた(むしろ生き方自体)にやっと気づく、これもなかなか感動的な話。

どれも一朝一夕にはできないことだし
まして
わたしのお世話になっているような、練習馬の皆さん^^ だと
こういうのはなかなか難しいって、正直思いますけど

でも。
どのエピソードにも、馬の優しさ、要求に応えようとする真面目さと真摯さ(と、それに気づかない人間の鈍さも。)が溢れていて
ほんと
"The pure wonder and joy of just being on, or even around, horses,"
なんだなぁー。ってしみじみ思います


この本が問いかけているのは

あなたは
恐怖で他の馬をコントロールする、信頼されていない「"アルファ" ボス」になりたいですか?

それとも
(著者によってpassive leadershipと表現されている)一貫した行動と問題解決能力等で、他の馬に信頼され
"togetherness"を大事にする
「静かな、馬に選ばれたリーダー」になりたいですか?

ってことですよね


馬のお好きな方にはぜひ、ご一読をお勧めしたいです
ところで
この本は和訳されているのかなー?

(そして、新版の加筆部分が気になる。あらどうしよう)
posted by しろくま at 13:30| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年10月25日

「何をやってもダメだった肌がよみがえる 美肌理論」


何をやってもダメだった肌がよみがえる 美肌理論 --- 岩永恵琴/著 現代書林 2021

facebookでおすすめされてたから読んでみましたけど
大して目新しいことは書かれてなかったし
読みながらなかなかストレスが溜まる本でした

わたしは、うちのサロンではこれをやっています、これがいいです、ってたくさん書かれてるんだけども
どこで手に入るとかは一切情報がないし
(サロンに来てねっていうことでしょうか)

唯一面白かったのは
巻末の池川先生との対談の部分の池川先生のおっしゃるところだけですけど
それなら池川先生の本を読めばいいわけだし

すぐ読める本だからそう時間はとられないけど
おすすめはしないなー

池川 帯津三敬病院にいらした土橋重隆先生は、著書の中で、卵巣がんの人にはこだわりがある人、頑固な人が多いと、性格と病気の関連性を指摘しておられます。
私が子宮筋腫の人を調べたところ、『男の子がよかった』と言われていた人と、『橋の下で拾われた』と言われた人が多かったのです。男社会の中で女性性を否定している人、男に勝たなきゃ、女で損したという人も、筋腫になりやすい。そして、『私、女でよかった、生まれてよかった』と考え方を変えた人は、筋腫が消えた人が少なくないのです」

「腸をきれいにすると、肌がきれいになるのです。
私の近所に内視鏡が得意な先生がいたのですが、突然、内視鏡検査を止めてしまいました。止めた理由は、腸の中のきれいさが肌と同じだとわかったから。肌を見れば、腸の中がわかると言うことですね」


今度池川先生の本読も・・・
(昔だけどこれは読みました)
posted by しろくま at 20:55| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年10月21日

「日本の島々、昔と今。」


日本の島々、昔と今。 --- 有吉佐和子/著 岩波文庫 2009
(1981年発行の書籍を文庫化したものです)

有吉佐和子はおもしろい!
っていうかこんなにおもしろいと思わなかった。
わたしにしてみたら昔の人で、ちょうど子どもの頃もうすでに活躍されてた感じで
「複合汚染」なんて教科書で習ったもんだから直接読んだことがなかったのよね、そういえば。

昭和54年から55年まで、著者が直接
日本のいろんなところの島々に出かけて、おもに漁業の観点から見聞きし取材したルポです。

島はですね

焼尻島・天売島(北海道)
種子島
屋久島
福江島(五島列島)
対馬
波照間島
与那国島
隠岐
竹島
父島
択捉・国後・色丹・歯舞
尖閣列島
(竹島、北方領土、尖閣には、上陸されていませんが。)

わたしが行ったとあるのは、波照間だけだな・・・(もう船しかなかったけどね。当時は、飛行機が飛んでたのね。)

本書は
もう、どこから紹介したらいいのかわかんないくらい面白いのですが
印象的なのは
著者の博識ぶりと行動力と
それから
日本の島嶼地域(ほぼ僻地)の人々の生活の厳しさと
それから
その人たちの魅力。

特に
「隠岐」の章で出てくる、組合長米津さんの人となりと来し方の面白そうなこと。
すごいおもしろい小説になるんじゃないかしら・・・(もうあったらスミマセン)

小さい島々が国際的な力関係のはざまで
翻弄されている様子が
今もそうだなと思うし
そこに焦点を当てて横断的に斬って見せた著者の力量はすごいです

いろいろハイライトしたいところはあるけれど
一番最後に書かれている

「改憲論や軍備強化を主張する日本人は、どこと戦争して、誰が死ぬと思っているのだろう」

に、激しく共感します

やっぱり男性には、逆立ちしてもこの本は書けないのだ。

おすすめです


(おまけ)

もう1箇所引用しとこう。(ただし本書の平均的な雰囲気の部分ではありません。わたしにはツボ)

「『あのォ、浦島太郎が乗ったのは、アオウミガメでしょうか』
『いや、あれはアカウミガメです。あれは雑食で、獰猛な顔つきをしています。アオウミガメは草食ですから、見てごらんなさい、仏さまのようにいい顔ですよ』
わたしは浦島太郎のフォークロアの世界伝播地図について知識があり、アカウミガメの生息分布と必ずしも一致しないのを知っていたが、異を唱える気にはなれなかった。何より、アオウミガメの顔が仏さまのようだと言う倉田さんの信念に圧倒されたからである。
東京にアオウミガメのステーキを食べさせてくれるレストランが何軒かあるのを知り、帰ったら必ず出かけてコロンブスと同じ気分で乾杯しようと思った」
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2021年10月16日

「ユージン・スミス写真集 A Life in Photography」


ユージン・スミス写真集 W. Eugene Smith: A Life in Photography --- W. ユージン・スミス/著 クレヴィス 2017

先日映画「MINAMATA」を観たので
ユージン・スミスの写真が見たくて図書館で借りてきました
(予約してからちょっと待った)

20代の頃から最後の仕事となった(んだと思う)50代の水俣の写真まで
建設現場や工場・農場の労働者たちや家族や
戦場の戦士たちや民間人や
往診の医師や産婆さん
アフリカ・ランバレネのシュバイツアー博士
日立
そして水俣の人たち・・・

被写体は世界中の人たちだけど
わたしは写真ってそんなに見たことがなくて知らなくて
でも
その人たちがたくさんの背景を背負ってそこにいることが伝わる

彼の撮る写真はそんな写真

表紙はユージン・スミス(当時28歳)のお子さん2人だそうです
「楽園への歩み The Walk to Paradise Garden」そうタイトルがつけられている
このとき彼は、沖縄戦の従軍から(負傷して)帰ってきたばかり

「兵隊たちは土塁の後ろに身をふせるが、スミスは、迫撃弾の炸裂煙を背景にムーアの写真を撮ろうと立っていた」
(ムーアは彼が被写体としていた兵士)

彼が水俣を撮り始める直前に、ニューヨークで開いた回顧展のタイトルは
"Let Truth Be The Prejudice" だったそうですが(日本でのタイトルは「真実こそ我が友」)
このタイトルの意味について元伴侶のアイリーンさんがこう書いていました

「今の時代こそ、過去と未来と同様にこれを必要としている。
『Prejudice』は『先入観』であり、普通『偏見』となる。
『Let』は『願わくば、そうなりますように、そうなるようにしましょう』であり、私たちが持つPrejudice(先入観)がTruth(真実)と等しくなりますようにという願いなのだ。
私たちには生い立ち、生きてきた環境、全ての体験により先入観がある。
直接体験したこともない、知らない世界がその外にあり、外の世界を伝える伝達者(ジャーナリズムを含む)からの情報を元に判断を下している。したがって、その判断は実際の真実とはきっと異なる」

(中略)
「彼の願いは私たちの先入観ができるだけ真実に近寄ることであり、ジャーナリストの仕事はそこに近づけるという試みだ。


だが、ジャーナリストも皆と同じく先入観の持ち主だ。だからユージンはジャーナリズムから『客観』という言葉を省くべきだといつも言っていた。

(中略)
『客観的(objective)である』というのはウソであり、大切なのはfair(公平)でありhonest(正直)であることなのだ」


ユージン本人は日立(水俣に取り組む前)での仕事の後にこう書いてます
「私は、力の及ぶ限りの内省をいく度も重ね、真実が偏見となることを厭わなかった」



映画のジョニーデップ、実際のEugeneの写真とすごいそっくり

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2021年10月08日

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」


ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2 --- ブレイディみかこ/著 新潮社 2021
今ほかのとっても面白い本を読んでいる途中なんですけど
本屋さんでこの本を見ちゃって、
超絶面白いもんで(しかも早く読めるし)先に読み終わってしまった。

お読みになりました?

イギリスで家族3人で暮らす著者の息子さんが
(そういえば、名前は書いてませんね。そりゃそうだわね。今どきSNSですぐ特定されちゃいそうだものね?)

だんだん大きくなって(今9年生・・・イギリスは確か小学校が一年早く始まるから、日本で言うと中2くらいでしょうかね?)

学校でも地域でもいろいろあって・・・
っていうのが「1」同様すごく興味深い。
イギリスの現状も面白いんだけど、著者の視点が、感受性が素敵なんだと思う。

もうさ、2章のアフリカ移民の女の子一家の話、
この女の子が歌が超絶うまいことが今回わかるのですが
もうカフェで読んでて泣きそうになってやばかったな

息子さん、もともと、知的に早熟なお子さんだなぁって思っていましたけれども
心の柔らかい彼が
お母さんと交わす会話が尊すぎて

うちの息子もこういうタイプの子どもだったけども
そしてやっぱり一人っ子でわたしとぺちゃくちゃおしゃべりしながら育ったけれども
あーこういうことあったなぁーとか
うちではこんなに政治的な話とかしなかったなーとか
(学校でも家庭でも、日本では政治がトピックになること激少ないですけどね)
わたしはこのお母さん(著者)みたいに生身でつきあってたかなーとか
ちょっと考えてしまった

素直で、なんでも話してくれそうな彼だけどでも最後は

「そして息子はもうそのことをわたしには話してくれない。
だけど、それでいい。彼もいよいよ本物の思春期に突入したのだ」


あーやっぱりそうなんだなぁー

ってしみじみ共感。


素直な目で、世界をよく見て、自分の頭で考える、ってことをやっぱり大切にしたくなる

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2021年10月05日

「つかれたときに読む 海外旅日記」


つかれたときに読む 海外旅日記 --- 五箇野人/著 小学館 2020

漫画です。

「甚平&忍ハチマキ姿で海外を旅した実録漫画です」
とのこと〜

アジア、中南米、ヨーロッパ・・・

国の名前は書いてませんけど
どうも日本人なんて来なそうな、田舎の方の、
お兄ちゃんやおばちゃんや子どもたちや・・・と
著者が絡んで
ヒヤッとしたり
ドキッとしたり
ガタガタしたり
でも
最後は・・・
心がほっこりするというオチです。全部それです。だから

「つかれたときに読む」っていうのは本当にそういうことで
全部通して一気に読むと疲れます

でも
へそくりコーラの話なんてわたし泣きそうになったわ!!

それから
今これを書いてて分かったわ!
著者の大層デフォルメしてあるフィギュアの頭の後ろのピンピンしたのは
ハチマキの結んだとこ!


ええ本ですぅ。
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2021年09月29日

「ロルカ スペインの魂」


ロルカ スペインの魂 --- 中丸明/著 集英社新書 2000
図書館でなんかスペインのもの・・・あわよくばフラメンコも・・・を探しててこれ借りてみた。

ロルカは(わたし存じ上げませんでしたが)スペインの国民的詩人で劇作家。
地方(グラナダ)の裕福な家庭に生まれ(1898年)
幼い頃から足が少し悪く、音楽と文学の才と人を惹きつける魅力に恵まれ遊学し
内戦のどさくさで1936年に38歳で亡くなったのだそうです

生まれたのがアンダルシアだしジプシー(ヒターノ)の血も入っていて
とても面白かったのですが
著者のなんと言いましょうか・・・
自己陶酔型の文章にすっかり辟易してしまい途中で挫折
あともうちょっとなんだけどなぁ

もう返却期限をとうにすぎてしまったのでさっさと返しに行きます〜


ほほー!と思ったのはねぇ

「スペイン圏では、父方の姓に母方の姓をつないで呼ぶ慣習になっており」

ロルカの父親は Federico Garcia Rodriguez
母親は Vicenta Lorca Romero

なので、
「このため詩人はガルシィーアとロルカの息子ということで、
ガルシィーア・ロルカと呼ばれる」


面白いわ。
posted by しろくま at 20:50| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年09月25日

「腸内細菌はすごい!」


腸内細菌はすごい! --- 佐々木淳/著(ロング新書) KKロングセラーズ 2020
これ、面白かったわ〜〜〜!

EM菌の話ともちょっと似ているんだけど
違うのは
「土壌細菌」・・・どこにでもいる(らしい)、
しかし総体として「タンパク質分解」「でんぷん分解」「油脂分解」「セルロース分解」という機能を持ったコロニーを作っている
細菌群のこと。

これを腸内にも持っていることが本当に健康な体であると

いろんな例が挙げられていて
読むとすごいなーと思うけど
土壌細菌についてはこうすれば取り込めるというような詳しい話はないのよね。
(これはダメ、これは菌を殺す、っていう話は多々)

だから
とても面白い本だけれど
読んだあと
あれもこれも食べられなくなる(かも)っていう副作用がございます。
(ま、真面目な方は)


でもさ。

思いおこせばちゅん2が赤ちゃんの頃
わたしも自分なりに色々調べて考えておりまして
誰かの言い出した言い方だったと思うけど「菌との共存〜!」っていうのに
賛同してなるべく心しておりましたんですけれども
でも
当時からも朧げに、この言葉にぢつは違和感があったのが

それがなんだったのかわかったわ。

菌との共存って表現は
とってもおこがましかったね
むしろ
菌さんたちの母家の軒先を、ちょっとだけお借りしてるのが私たち人間では。

38億年かけて環境を作り出して来た菌たちと
たかだか1万年くらいの人間(本書より)


「細菌だらけが健康にいい!!」

「消毒剤を使うと、いて欲しくない最近が増えてしまうのです。
これは何度も言っているように、細菌のバランスが崩れるからです。
細菌のバランスを取っていれば細菌は味方です」



どこでもなんでも消毒消毒の昨今は特に胸に響くのであります



おすすめ。
ただし、上記副作用には気をつけて〜
posted by しろくま at 19:41| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年09月20日

「レッスンがさらに面白くなる! 乗馬の身心操作術」


レッスンがさらに面白くなる! 乗馬の身心操作術 --- 馬術稽古研究会/著 2017

「レッスンがもっと楽しくなる!乗馬の身体操作術」
の続編です。
これ以前読んだんだけど、障害馬術(ジャンプ)の章はわたし障害やらないから読んでなくて
なので全制覇でない本は紹介しないとの妙なマイルールの元(もうやめた)
おさかなやではご紹介しておりませんでしたが
いまはkindle版しか売ってないみたいなんだけど、わたしそういえば印刷した本買ったんじゃぁなかったかなぁ??(kindleも)

ともあれ
続編!
この頃乗馬に真面目に取り組んでるので真面目に読みました。

書いていらっしゃるblogの書籍化だと思われます
だって
既視感満載だったもの
でも
この方の書かれてることはちょっと通常のセオリーとは違ってて
マニアックでおもしろくて
それに
「なんでそうなるか」を深く掘り下げて解説してくださるから

へたっぴだけど納得したほうが身体も心も動くわたしには
本当にありがたくうれしい。


でもなー
紙の本がいいな〜〜〜
一瞬でページがひらける。
書き込みもできる。

アプリだと、電源入れてアプリ立ち上げて〜〜〜(oh my god)
紙には出来ない、動画入れたりとかしてくれたらいいんだけどねぇ

でも
ありがとうございます何回も読んで精進します
posted by しろくま at 19:30| Comment(0) | こんなん読みました^^

"The Boy, the Mole, the Fox and the Horse"


The Boy, the Mole, the Fox and the Horse --- Charlie Mackesy, HarperOne, 2019

イギリスでベストセラーだそうで、日本でも話題になっている本です〜

一瞬迷ったけど、原書を買いました

手書きの文字が若干読みにくいけれど、慣れる。

著者は漫画やイラストを描く方だそうですが、
Introductionに、ぼくは本を読むのが苦手なので・・・
って書いてある。
なんかはっと胸を衝かれた。

ぼくは本を読むのに絵が必要なんです。
絵は、ことばの海に入っていける場所、島みたいなものなんです。

だから

この本は
文字と同じくらいもしかしたらそれ以上かも、っていうくらい絵が大切で
(ま、「絵本」はおしなべてそのようなものですが)
この本はその言葉のすばらしさに関心が集まっているけれども
このえのすてきさもじっくりあじわいたい。

life っていうことばも
人生 だったり
生きてるエネルギー
だったりするから

やっぱりこういうシンプルな本の(絵本もおしなべてそうですが)翻訳は難しいだろうなあ

ある分野のことを表す言葉の数が他の文化より少ないというのは
それを細分化する必要が少ないということもいえるけど
でもその言葉のもつイミ〜含み〜がとても大きくて分けられないということもあるだろうなぁ
(なーんて、つらつらと考えながら)

この男の子はいろんなことを考えていて
モグラは哲学者で
キツネはいっぱいつらいことがあった様子で無口で
馬は大きくて優しい。

全篇金言みたいなもんですけどもね。

"One of our greatest freedoms is how we react to things"

渡辺和子さんを自動的に思い出したわ。(これ と これ


手元に置いて
何回も読みなおしたい本。
お天気の日とか
雨続きの夜とか


posted by しろくま at 19:16| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年09月14日

「フランスの小さくて温かな暮らし 365日」


フランスの小さくて温かな暮らし 365日〜大切なことに気づかせてくれる日々のヒント〜 --- トリコロル・パリ/著 自由国民社 2021

この本ええな〜って思ってたら
一緒にフランス語を習っている友人が貸してくれました
(フランス語のクラスで友人になった人です。家も近所なのよね)

1ページごとに日付が打ってあって、その日や季節なんかに関連のある、フランス生活の「あるある」が365、紹介されています。

海外旅行にも自由に行けないこのご時世、
ほんとこういう本が心の救い。

面白かったのはねぇ

「クラリネットをこわしちゃった」って歌があるでしょう?
たまに、ふと口ずさんでしまうことがあるわ。
これの
「オ パッキャマラード パッキャマラード パオパオパパパ〜♪」
っていうとこ。
(これ、訳詞なんだそうですが)
元はフランス語の
Au pas camarade, au pas camarade, au pas au pas au pas
なーーーーんだってーーーーーーー!!!!!
おお〜!!
(このpasは名詞の方ですね。step)

原曲のタイトルは
"J'ai perdu le do"
元々は、 "La chanson de l'onion" っていう行進曲だったんだそうでーす

そう見たら、カタカナの詞のところ、ちゃんとアンシェヌマンして見事にオが消えてる。
(だけど発音は合ってる。)


それから
「お腹の調子が悪い時に常温のコーラを飲む」っていうまぁ民間療法的な
ってのも載ってた。

昔ね(いやもう何十年も昔)、タクシーに乗った時に運転手のおじさんが
「喉痛い時、中国人はコーラをホットにして飲むらしいですよ〜」
って教えてくれたことがありましたっけ。
それを思い出しました

で、コーラといえば。
この頃、クラフトコーラがいろいろ手に入るでしょう。
わたしもいくつか試してみましたけれども

今んとことっても気に入っているのは
おにみみコーラ

おいしいです♪
posted by しろくま at 13:55| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年09月07日

「追憶の烏」


追憶の烏 --- 阿部智里/著 文藝春秋 2021

速攻で読みましたが
新シリーズがスタートした前巻に比べて読後のこの達成感のなさ・・・

「つづく」だからかなー??
盛り下がるエピソードばかりだからかなぁ。

終章、って(広告的なところに)書いてあったからてっきり
この巻で終わりなんかと思ったわー!違ったわー!

ということで続きの発売を待っております。
是非に盛り上がるタイプの展開をよろしくお願いします。

でも。

天狗とか八咫烏とか
異形のものたちが、この現代の世界に紛れて生活している(かも)っていうのは
うっすらとリアリティを感じるね。

それに

愛情の深い
繊細な
個性が社会でやっていく個人になるためにはその心のひだを封印して
自分を否定して
っていうのは

ファンタジーの設定を超えて心に響くのであります

posted by しろくま at 14:07| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年09月06日

「楽園の烏」


楽園の烏 --- 阿部智里/著 文藝春秋 2020

去年出ていたんですね〜
迂闊だわ。
後編(完結編!?)が出たとかで先日知って、2冊とも買いました。
新シリーズだそうです。

な な なんと あの 雪哉が

だ だ ダーク!!!(しかもおっさんになっている)


位人臣を極めてる様子の雪ちゃんでございますが

新入りの部下に向かって
「見事こなしてみるがいい」

あなた
若者にそんなんゆーて
いい結果が出るわけないじゃありませんか〜

ってすごい違和感があって思わず突っ込んだんだけど
この違和感がずっとある展開。

いや、おっさんになるまでの雪ちゃんに、何かとてつもないことがあったに違いないよ・・・


毎回ぶつぶつ言っております(スミマセン)読みづらいところは
1箇所だけだった〜!(たぶん)



速攻で続きを読み始めてます^^
posted by しろくま at 18:38| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年09月05日

「烏百花 白百合の章」


烏百花 白百合の章 --- 阿部智里/著 文藝春秋 2021

これに続く「外伝」の2冊目です。

この方の短編はe-bookでちょいちょい発売されてから
こうやって書籍化されるってことをわたしもう学習しましたので!

この頃Amazonから送ってくるe-book発売〜の広告は全てスルー(我慢)して
ようやっとこの本を買いましたが(今年の春に出てたのねぇ)

それでもやっぱり8編のうち2つはもう読んでたやつだったのよ
やられたぁ〜!(これでした。懲りてない)

ま、ええわ〜

読んで嬉しいのはやっぱり雪哉の話なんだけど
でもこの8編の中では「おにびさく」が好きかなぁ。

それから、大紫の御前にも、こういう若い頃があったのねぇー っていう「なつのゆうばえ」
これは外伝ならではのお楽しみ。

ところで
毎回言ってますが(もう自分でも呆れる)
この作者、才能あふれるストーリーテラーですけど
文章のまずさはいつになっても変わらないんですねぇ
1冊読めば数カ所は、何回か読み直さないと意味のわからない文章にぶつかる〜

流れるように書かれているので流れ優先で時折変な石があるっていう感じ。
(シンガーソングライターの歌の歌詞にもこんなやつあるよね。
拍を優先して言葉が日本語的にちょっとへん、っていうの。そんな感じね)

惜しい。

これって、編集者の方とか、助言しないのかしらね?

ってわたしがいうのもなんですけどぉ。
今この作者の新シリーズの1冊目を読んでて、最初からやっぱりげんなりしているので。。。
(でも面白いから読んじゃう〜)
posted by しろくま at 08:59| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年09月04日

「復活、へび女」


復活、へび女 --- 池上永一/著 実業之日本社 1999

ということで、善は急げということで
早速読みました
8編が収録されている短編集です

2作目の「サトウキビの森」は、これにも収録されていて要は読むの3回目。
まぁ名作だと思うからいいんですけども

他の作品も結構既視感があって あれー?
この本、前に途中まで読んでたからだっけなー?
(わたしは最終話の手前で挫折したんだっけか)

どの作品も繊細で面白いです
沖縄(石垣)が舞台の作品の方が、のびのびとした爽快感がありますが

ただ

でも

若い子が、今どき、「〜なのよ」「〜だもの」って
言わないと思う・・・ので
なんというかリアリティのなさが4、50年前かしら?っていう時空の歪みを感じたりして。
posted by しろくま at 21:26| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年09月01日

「海神(わだつみ)の島」


海神の島 --- 池上永一/著 中央公論新社 2020

池上永一さんの本は好きで、もう結構読んでいると思うんだけど
「復活、へび女」を最後まで読みきれなくってそれから読んでなかった気がするので
とっても久しぶりー。

時間つぶしに図書館に入ったらこの本と目があったので
借りてきました。

面白かった〜!

沖縄出身の3人姉妹が主人公です。

またこの3人が(池上さんの小説の登場人物は、女性がみんなクセが強い)脚色過多気味で
前半、銀座とか地下アイドルとかの世界がドタバタと続くのがなんというかあんまり好みではなかったけども

まーでも中盤以降、とりわけ次女泉がアメリカ軍と交渉を始める辺りから
もうおもしろくって

あー堪能した。

著者、沖縄(石垣)の方ですから
結構思い切ったこと書かれてるなぁって思いました

ノリのよいユーモラスな立て板に水的描写は相変わらずのこの方の個性ですけど
よ〜調べはったなぁ、って驚いちゃう緻密な部分も
しっかりどっしり重い部分も土台にはちゃんとあって
結構渾身の作じゃぁないかしら。って勝手に思ってるだけですけど。

ドタバタな中にぶっこまれている、タトエバ領土の問題。
「一緒に使えばいいのにねぇ」ってお気楽に考えているわたしなので(あ、でもこれ9年前)
そんなとこも共感などしつつ読んでました


へび女、リベンジしてみるかなぁー。

posted by しろくま at 17:15| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年08月19日

「氣の呼吸法」つづき



先日の書きかけの続きです)

そうそう。オットに聞いたらばやっぱりというかなんというか
藤平さんのこと知ってて、っていうか
オットのいっこ上の代の、我が合気道部の主将だったFさんが
藤平先生の指導されてる道場に通っていたって。オットもご著書1冊くらいは読んだことあるそうでした〜

こういう時はオットそういえば先輩やったわって思い出す。

ともあれ

この本の

「正しい姿勢」の作り方。
見た目の形ではなくて、だって骨格も筋肉のつき方もあれもこれも人によって違うじゃないですか?
なので
自分の体の感覚で、自分の「正しい姿勢」を見つける。
(そして「氣のテスト」で確認する)
「ふわっとして、しかも安定している状態」

それから
「臍下の一点」

「頭を意識すると、姿勢は不安定になる」

「臍下の一点」は、いわゆる臍下丹田とはちょっと違う場所かも?
(おへその指3本分下)よりはずっと下のような気がします。(本書によると)

「臍下の一点に心を静める」

ほほぅ。
臍下の一点を思うだけでよいのだそうよ。これ、使える〜!
(でも、咄嗟に思い出せるかな)

乗馬の時も。
考えなくても体が反応できるように、習い性にしたい。


何度も出てくるのは
「心が体を動かす」

それから!
「自己氣圧法」
やり方の詳しくは、どうぞ本書をご覧くださいね。
そう特別な感じじゃないです。でも

「・心身統一した状態で行う(安定した姿勢・自然な姿勢で行う)
・無理な力で押し込まない(氣の出た指先を痛い部分・硬い部分におく)
・揉まない(触れた指先は動かさず、曲げ伸ばしなど身体を動かすのはかまいません)
点ではなく流れを考える(悪い部分だけではなく全体の流れを考える)


この最後の一項がすごいです。覚えとこう・・・

ということで(これだけじゃよくわからんかもと思いますが)
いい本に出会えて嬉しい〜
posted by しろくま at 00:18| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年08月18日

「幸せに生きる方法」


アドラー心理学×幸福学でつかむ!幸せに生きる方法 --- 平本あきお・前野隆司/著 ワニ・プラス 2021

どこかでこの本を絶賛しているのを読んだのよねー
タイトルは何やらほんわかしておりますが
「アドラー心理学」をわかりやすく紹介されてる本です

アドラー心理学、いろんなとこで耳にするし興味も惹かれるのですけど
正直
どの本を読んだらよいかわからなかったのですけども

これはいい本だった!

1番心に残ったのは
「原因論」と「目的論」のところ。


「原因論:ってのは「正しさ追求」
つまり
正論を言ったり
何かできないことの「原因」を指摘したり
そのあかんとこを直したらいいやん、というアプローチのコミュニケーションのこと。

一方で「目的論」は「楽しさ追求」
結局、どうなったらいいと思っているか、は原因論者の人も目的論者の人も一緒なわけで
反対の「よいところ」に意識を向けてそこを強化する(そもそも、意識を向けられたところは自然と強化されるらしい。だから原因=直さなあかんところ を注意するっていうのはここでもうすでに逆効果なわけです)

で、ここまでは実は前段でありまして。

こうくると、原因論をなんとか変えて行かなあかんな。
っていうのはわかるわけなんですよね
でも

「原因論に原因論で関わるという構図は、日本でずっと起こり続けている負の連鎖」

身近なところでいうとさ

(例えばです)
「うちのオットがね〜!子どもたちに向かってすぐ原因論で!
お前はここがあかん。ここを直せ
とかっていうのよね〜!
あんたのそこを直せ!!そこがあかんのや!!」
と、オットに指摘するのは、
ほら、原因論に原因論で関わっちゃってる。(不毛)

アメリカでアドラー心理学を学んで帰国された平本さんが
後書きでこう書かれています

「日本の社会の空気感、『原因論』が蔓延しているコミュニケーション
(中略)
日本は今、9割方が『原因論』によって、ものごとが動いていると感じます。
『何が悪いのか』『誰が悪いのか』『どう悪いのか』『どうして悪いのか』……。
社会も、政治も、会社も、家庭も、学校も、医療福祉も、どこが悪いのかを探しては責め合っています。
自分が悪いところを指摘されないように、ビクビクおどおどしすぎてチャレンジできないのです。
さらに、相手から悪いところを指摘されないよう、その準備に躍起になります。また、他の人を責めることによって、自分があげつらわれるのを無意識に避けようとしてしまっています」


ううむ。
私は幸いなことにというか、なんというか、ここ20年ほど
たいして社会と接点がないので…っていうかあるけどさぁ…
(でもお仕事されてる方々に比べたら、のんきなものだよねぇ)
なのでわりと平穏というか、原因論でぐいぐいくるからうんざりするのはオットだけですけれども。

でも
原因論の雰囲気の中で日々生活するのはなんというストレスだろうとは思いますよね

平本さんのように。
「私の願いは、『目的論が日本の社会基盤になること』」
同感です!!!!

自分と周りが今より幸せになって
社会も幸せになるって、よくない〜?♪♪
(まぁ、まずは身近な家庭からなんだろうけどさぁ)


この本に書かれているテクニック、スキルのようなものは、
アドラー心理学を学んでいなくても、似たようなことをしている人は結構いると思うの。
(文中にもあったけど、どこだったかわかんない)
一つ一つは特にオリジナルってわけではないし
野口晴哉先生の本にも似たようなことが書いてあった(子どもへの声の掛け方について、ちゅん2が小さかった時に読んだので、よく覚えている)

でも
まとめてあって関連性が分析してあるのが面白いし理解しやすいな。

この本おすすめです。詳しくはどうぞ手に取ってみてください!

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2021年08月12日

「氣の呼吸法」


氣の呼吸法〜全身に酸素を送り治癒力を高める〜 --- 藤平光一/著 幻冬舎文庫 2008

日高に行ったときにカフェに入ったら
本棚にぎっしり本が並べてあって
(しかも1/3くらいはうちにもある本だった。要するに、好きなジャンルってことね)

コーヒー飲みながらこの本読んでて、カフェのお兄さんとぺちゃくちゃ喋って帰りがけに本を本棚に返そうとしたら
それ2冊あるからあげますよ〜
ってお兄さんがくれた。

超感謝!!

これすっごいいい本だわ。
合気道をやってたので(大学時代ね)藤平さんのことはお名前だけ…聞いてましたが
(合気の先輩だったオットはもっとよく知ってると思うが)
合気道の本ではなくて

もっとベーシックな、そしてシンプルな、
人間が生きて生活しているときに必要な技術の本。

だって呼吸だもんさぁ


と、ここまで書いて、今日は仲間とbodytalkの練習をする日なのでもう出かけなくっちゃ。
帰ってきたら続きを書きまーす♪
posted by しろくま at 11:36| Comment(0) | こんなん読みました^^

「ホ・オポノポノジャーニー」(再)


ホ・オポノポノジャーニー --- 平良アイリーン/著 イハレアカラ・ヒューレン、KR/監修 講談社 2015

この本は先日ちょこっとご紹介しましたけども
とってもいい本で
読み終わってから少し日が経ってしまいましたけどやっぱり書いとこう。
と思います

平良さんがハワイを旅しながら、
長年(ホ・オポノポノの)クリーニングをしながら生きてきた人たちと会い
語られたことや気づきなんかを紹介している本なんですけど
とっても心が動く。心に響く。

この本を読みながらわたしに起こった変化というのはですね

その時その時の
感情が動いたり
目の前に難しいことが現れたり
その度に
クリーニングを思い出せるようになったのですけど

何よりの収穫は
こんなに頻繁に、一瞬一瞬、違う感情や判断(judgement)が湧き起こっているんだっていうことに気がついたことで
これは自分でもしみじみびっくりです。

そういえば1番初めにヒュー・レン博士の講演会を聞きに行った時
もう何年前だろう?(2008年でした)
博士がなんだっけか随分、データのビット数の話をしてましたけども
(ウニヒピリが再生するデータの膨大さの話だったっけ)
なんかそんなことを思い出した。

わたしは小さい頃からきっと
こういう自分の内面の動きに無頓着に、或いは意図的に気づかないようにして
生きてきたんだなぁと・・・

これはそれはそれは大きな気づき。

あと、そうだなぁ
「言葉のクリーニング」(p.159)
「その場所に挨拶をする」(p.204)


あたりも心に残ったところ。

それから
「あなたが誰かに願っていること、こうしてもらいたいと思うこと、そうしてもらえたら嬉しいことを、自分自身に与えてごらん。どんなにあなたの外側で問題が起きていても、すべてはウニヒピリが見せてくれていること。あなたのウニヒピリにまずは応えてあげてごらん」(p.226)
ってそうだこれ、ほんとほんと、おすすめだった。またやってみよう^^

「あなたの前で笑っている人がその潜在意識の部分で何を体験しているのかはわからない。だからこそ、まずはあなた自身をクリーニングしていなさい」(p.320)
そしてその人への判断も、クリーニングさぁ。

「判断が出てきたら、クリーニング。アイディアがあったり、人からアドバイスをもらってもクリーニング」
(p.266)

「ほんとうの自分」に帰っていくためだね〜♪

posted by しろくま at 02:10| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年07月20日

「ホ・オポノポノ ジャーニー」


ホ・オポノポノ ジャーニー〜ほんとうの自分を生きる旅〜 --- 平良アイリーン・著 イハレアカラ・ヒューレン、KR/監修 講談社 2015

ずいぶん久しぶりのオポノポノ本ですー

1週間ほど北海道に行って帰ってきましたら
関西はもう梅雨が明けていて
いきなり盛夏全開
函館は寒かったのに・・・)

半日ほど体がだるくて
オットに「それ、夏バテやん」と言われ
(確かに・…・)
でも
もう大丈夫!なんか元気になりました。

読みかけだったこの本をまた読み始めたところですが

感動。

わたし、今まで妙なこだわりがありまして
このおさかなやでご紹介する本は、必ず「読み終わってから」ここに書いておりましたもので
お察しの通り
読みかけてそのままの数多の本があり、中には素敵な本もたくさんあったのですが

でも。
もうそれ、やめます。
感動した!ら、その時にその勢いでおさかなやに載せる。

読み終えて、さらにご紹介したいことがあったら続きを書く。

そういう自由な感じでやらせてもらおうかと思います


ということで

まだ1/3ほどしか読んでおりませんがご紹介。

そうそう
モーナ・ナラマク・シメオナさんが始めたこのSITH、セルフ・アイデンティティ・スルー・ホ・オポノポノ、
これと
ハワイに伝わる古代からの問題解決法、ホ・オポノポノと
比べてどうのこうの、っていうのをどこかで聞いたことありません?

この新しいオ・ポノポノについて、モーナさんが話したことが少し書かれているのですけど
(詳しくはどうぞお読みください)
それもなるほどーだったんだけど
モーナさんさらにこう語られたそうです

「これからこの新しいプロセスが世に出ていく中で、
私たちは繰り返し、判断の記憶をクリーニングしていく必要があるでしょう」


ああー!
判断。
judgement。
そうかー
これを
わたしは
クリーニングすることができる。

あれも これも
クリーニングできる!


なんかこの本、読みながら多幸感がすごいんです

「何か問題が起きると、それはわたしと記憶がずれているサイン。
またクリーニングするチャンスなの」


なんかさ。
カフェでお昼ご飯たべながら、涙ぐみそうになってしまった。



クリーニングてなに?
という説明はなしに、いきなり始まりますんで

ホ・オポノポノってなに?
というかたは
この本は2冊目にされるとわかりやすいかもです。まぁ、別に、そんなのすっ飛ばして読まれてもいいんだけどさ。

ということで続きを読もう〜
posted by しろくま at 18:16| Comment(0) | こんなん読みました^^

2021年07月12日

「十勝のアイヌ伝説 The Rich Earth 豊かな大地」


十勝のアイヌ伝説 The Rich Earth 豊かな大地 --- 千葉章仁/著 Lee Lustre/英訳 平原書房 2017

函館の北方民族資料館で買いました。
こういう、地方で出版されている特に地元に伝わるお話の本は、旅行先で目についたら買うようにしています。
その土地でないと買えない本が結構ある。
(これはISBNコードもついてて、Amazonでも買えるみたいですけど。)

資料館、すごく面白かった!
しかも、しばらくいたのに来場者わたし1人だけという・・・なんと贅沢というかさみしいというか・・・
(写真も撮り放題。建物も、レトロな昭和建築でした)
見事な展示品の数々に見入ってしまいました。

この本は、比較的短いお話がたくさん(数えたら32話)
アイヌの人たちもね、考えてみたら当然ですけど
日高アイヌ。とか十勝アイヌ。石狩アイヌ。とか
言葉も結構違うらしく、お話もそれぞれ違うものが伝わっているそうですが
(wikiぺディア 石狩アイヌより)


これは十勝アイヌに伝わるお話。

面白いなと思ったのは
大雪山のオプタテシケと阿寒の雌阿寒岳が夫婦で
(山が夫婦っていうのもおもしろいね)
関西にもなくはないけどそんなに聞かないよね
二上山は夫婦ではなかったっけ?(違うかも)
東北以北の神様はなんかスケールが大きいイメージがあるわ。
これとか



ともあれ
ある日夫婦喧嘩をして、怒った「雌阿寒岳は釧路の実家に帰ってしまった」
ってじわじわきませんか

あと

アイヌの人たちが、先住者のコロポックルを迫害して追い出してしまう話がいくつかあった。

今日本ではアイヌの方々というと一方的に被害者の方だから
(それは和人が大層ひどいことしたもんでもちろんその通りなんですが)
いやぁやっぱり、人間だなぁ。って思ったことでした

コロポックルは誰だったんだろうな。アイヌ以前の先住民なのかしら。気になるな


posted by しろくま at 16:45| Comment(0) | こんなん読みました^^