2014年02月10日

「人の心がつくりだすもの」


人の心がつくりだすもの --- 河合隼雄/著(対談) 大和書房 2008


この表紙、すてきですねぇ、安野光雅さんですよぅ

なんでも
中部電力の発行している広報紙に連載されていた!河合先生の対談の中から
6つを書籍化したものだそうな。
(他のも読みたいよぅ…)


スポーツライター&音楽評論家(!)の玉木正之さんが
(余談ですが、音楽とスポーツという二つの視点から物事を見るのっておもしろいのねぇ。
なんだか上等の二点透視図法みたいでねぇ!)

「よく監督が『生徒たちに自主的にやらせています』という言い方をする。
やらせていて、どこが自主的やねん(笑)」



グラウンドやコートは、(欧米では草張りなのに日本ではソレガ土になるのは…)
スポーツを輸入したときにそこを聖なる場所、神社の境内のような、オットの地元でいう神事場(じんじば、と読みまする)のような…と考えた(読み替えた)からだ

というご指摘は
おおー!なるほど!!!!ははー!!!って思いました
草を抜いて地ならしをした清浄な地面ね…
そこで身を潔斎してやるのがスポーツね…
(だから、精神論が台頭するのかもぉ)


「スポーツ選手にインタビューなんかいらない」
っていうのも、いやー同感でございます。
競技で示してるからいいじゃんねぇ。
いままさにオリンピック、インタビュー見てて辛いときあるよ…


美術家の森村泰昌さん(セルフポートレイトが有名らしい)との対談では
お二人こんなことおっしゃってます

(森村)「文化の話をするときに、健全なものとか健康的なものだけをいいものと認めたがるような風潮があるんだけど、そうではないんじゃないかと思いますね」


(河合)「よく『子どもの健全育成』という言い方をするけど、健全に育成したいのなら、不健全なもの、病的なことを認めないといけない。
(中略)
ほんとうの意味での健全というのは、不健康を絶対に認めてますよ。だから、健全育成のために不健康なものを排除しようというやり方には、ぼくは反対です。それでは、ほんとうの意味での健全にならない」



ちょうど並行して読んでいた、仲さんの視点と同じだなぁ。
(と、びっくり)


話は飛ぶようですが…



先月末、
朝日新聞の「論壇時評」に、映画監督・作家の森達也さんが
文章を寄稿されていて

すごく共感したので、その一部をメモっておいたんですけれども




「誤解を解きたいと安倍晋三首相は言った。再び戦争の惨禍に人々が苦しむことのない時代を創る決意を記念したのだとも。
ならば同時に宣言すべきだ」

「戦争責任をA級戦犯だけに押しつけるべきではない。
私たちは被害者であると同時に加害者の末裔でもあるのだと」

「一部の指導者にのみ戦争責任を押しつけた観点において、東京裁判史観は明確な過ちを犯している。
責任は天皇と当時の国民すべてにある。だから(靖国が適当かどうかは措く)A級戦犯も同じように祀る。そう宣言して、自分たちの加害性を直観することで、ようやく戦争のメカニズムが見えてくる。
歴史上ほとんどの戦争は、自衛への熱狂から始まっている。指導者やメディアは平和を願うなどと言いながら、結局は危機を煽って、国民の期待や欲求に応えようと暴走する。
特に安倍政権誕生以降、自衛の概念が肥大している。
ならばこの国はまた同じ過ちを犯す。
積極的な平和主義を唱えながら」



悪を疎み遠ざけよう
という態度からは

平和は生まれないんだよな…っていうのは

人間の個人の成長も
社会の成長も同じだという気がしています






posted by しろくま at 18:30| Comment(2) | こんなん読みました^^
この記事へのコメント
スポーツ選手にインタビューはいらない。
にはとても共感です。試合前の選手に「金メダル取れそうですか?」ってあんた…
よくそんな質問できるな〜。もしかして選手をつぶしたい相手国のスパイなのか?とか疑ってしまうですよ。あほか! ほんで、終わった後はもうそっとしておいてやってくれ。

森達也さんの代表者を悪者にしている、という考えに同意です。誰かのせいにして自分を守るというやり方には違和感を感じます。ゆるすことが平和のはじまり。ホオポノポノです。
Posted by kie at 2014年02月11日 08:09
★kieさん

ホントにねぇ…高梨さらちゃんに、「オリンピックはやっぱり何か違いましたか」なんてインタビューしているのを聞いて、
想像力のなさに驚きました。親なら、いや親じゃなくても、堪らないです...


天声人語を読んで少し救われたけどね。
みんな凄いなぁ!

Posted by しろくま( ̄(エ) ̄)v at 2014年02月13日 11:30
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