2014年01月29日

「ピーター流らくらく学習術」


ピーター流らくらく学習術 --- ピーター・フランクル/著 岩波ジュニア新書293 岩波書店 1997


ふと本棚にかじって放ってあったこの本を見つけました

著者はあの、数学者にして大道芸人のピーターさんです^^

ご自身の経験から、
日本の教育はこういうところはいいんだけどここはこう変えた方がいいよ〜〜
っていうことを
書いていらっしゃいます
(それから勉強法、特に外国語の、も)


ご指摘の内容はおおむね

マニュアルではなく自分で判断しましょうよ

子どもに自信をもたせる教育をしましょうよ

学校は知識より知恵を学ぶ場にしましょうよ



ってことで

「日本人は一人だと自信がない」(集団だとそうでもないのに…)

っていうのは
ナルホドーほんとそうかも。って思いました


本書は概ね同感する部分が多いのですけど

中でも超同感!って激しくうなずいていたのは
たとえばこんなあたり

「ぼくが日本の教育でひじょうに嫌だと思っているものが二つあります。
一つは部活、もう一つは制服です。
両方ともぼくには軍事教育の名残だと見えます。富国強兵の時代のものです。
学校教育を経て言い軍人になる、そういう考え方の名残と見えるのです。
部活は決してスポーツ活動ではありません。(以下略)」


いやーーーーほんとにね!

制服もそうなんだけど、
このごろ思うのは特に部活。ちゅん2が運動部に入ったから(わたしは中・高と美術部だったので)
運動部の子たちがこんなにずーっと朝錬だとか夕練だとか土曜だとか日曜も試合だとかで学校にいるっての知らなくって

ほーーーんとびっくりしたのですけど

で、いろんな人に、長すぎない??コドモ忙しすぎない??
って話すんだけど同意されることってほっとんどなくって。
自分もそうだったしー
ってよく言われます。へぇぇ。そうなんだー
(でも自分もそうだったから、それはフツー、疑問がない、っていうの思考停止でしょうよね??)

まぁね 熟慮の上の価値観の相違、ってこともありうるかとは思いますが…

でも
同じ考えの人がいて書いてくれてすごくうれしい^^


日本はスポーツの英才教育(○○大会とか)盛んなのに、
学力の英才教育をしていない。
とか
スポーツ選手は高額で海外からスカウトするのに
学者はその何分の一で呼べるのに…

とかっていうご意見は
なるほどー そのとおりだわぁ
って思いました。確かにスポーツ特別扱いだわねぇ…



「発想をはばむ最大の原因は、じつはけっして知識が足りないことではなく、
この問題ならこの方法という固定的な知識をもっていることだ」


うふうふ。数学者ならではのご指摘かも。
っていうか
今のモノシリの子どもたち…「○○知ってる!」(だから?)とかっていうの…まぁ子どものせいじゃぁ、ないけどさ…を見ていると
嫌でもそう思うし心配になりますわ。いや、私の心配することじゃないかもだし、
まぁ学校ってそういうところなのかも…



「自信」を育てない要因の一つは、教育の場だけではない「管理」好きってのもあるよね
っていうのが

「日本のプールでは、管理者がルールを全て決めているのです。
ひとりひとりは物事を考えなくていい。(以下略)」

(これ、プールの例を出していらっしゃるわけで、これだけじゃよくわからないでしょうけど)

小学校で「決まりだから廊下を走るな」っていうのも、
ホントわたしキライなんだけど、まさにこれ…(って何度も言ってるね( ´艸`)シツコイ)

子どもたち、下々に考えさせない、兵隊教育じゃんね…




まぁ、実は全部ではないんだけど概ね
共感しながら読みました

そして
そんななかで
いちばん心にとめておこうと思ったのは…

「人間が一番気にかけるべきなのは、今日の自分が昨日の自分よりも少しよくなることです。
もしも比較したかったら、まわりの人と自分を比較するのではなく、
今日何かわかったとか、少しだけ賢くなったとか、昨日の自分と比較すべきです」



…ほんまやねぇ。


いろんな社会や視点を経験するといろんな目で物事が観れて考えられるものだー

(いろんな人の書いた本を読むのが楽しいってのもこれにちょっと通じるかも)
posted by しろくま at 23:38| Comment(2) | こんなん読みました^^
この記事へのコメント
うちの中学の場合(たぶん他も)自分の意見を言う、そしてそれを黙って聞く、ということに欠けている感じがするんですよね〜。
言い合いになると、だいたい途中で話をさえぎりますよね。テレビでもよくあるけどイライラする!(私もよくやってしまう!)
これこそ訓練でというか、慣れになるといいな〜と思うんですが。最後まで人の意見を聞くだけで、聞いてもらうだけで、自分が確立していくんじゃないかと思うのですが。

日本って「空気を読むのが大事」ってのがありますが、空気を読んでると空気扱いになるよ、という意見を最近目にして面白かったです。

部活拘束時間長すぎの件はまったくもって同感です。休みにくい「空気」もあるし。苦笑
週1で休み欲しい。
休みがないことで先生もカリカリしてるんじゃないのかなあ、とか邪推までしてしまいます。
一日ボールを触らないだけですごく下手になる、という信念を持つうちの顧問の先生ですが、休みの日も場所さえあれば野球してるんですけどね〜。子どもって。
今の中学生は忙しすぎる!!には本当に同感です。
だって塾も普通でしょ〜〜?
もうね、子どもがひまがなさすぎてハラハラします。
もっと自由を。。。
あ、でも同意もらえないですよね。これ 笑
Posted by kie at 2014年01月30日 08:57
★kieさん

コメントありがとう!いやー、同感って言ってもらえて癒されるぅ^^

日本の学校じゃぁ議論の訓練しないものねぇ。そうやって育つと、会社でも議論できない人がいっぱいいたっけ…反対意見を言われると、人格攻撃みたいに捉えて険悪になったりして。望ましい議論スキルって、ディベートとも、またちょっと違う気がするけど。

中学校の先生も大変よねぇ。ホント…でも、それって、運動部だけなのだ。それってヘン。っていうことに、今まであんまり気づいてなかった。


何にもしないぼーっとした時間、大切なのにねぇ。。。。同意、同意!
今は塾や部活行かなくってもゲームがあるけどさぁ…(結局暇にはならないかも?)

あーあ

Posted by しろくま( ̄(エ) ̄)v at 2014年01月30日 23:55
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