Little King December --- Axel Hacke, Michael Sowa/illustration, Bloomsbury 2002
もともとはドイツ語で出版されたもので、これはその英訳だそうです。
体裁は絵本だけど、大人に向けた物語かなぁ
ドイツ語で読めないのが残念だけど、ドイツ語と英語は近い(もともとドイツ語の方言から派生したんだよね?)からまぁいいか…
(何がいいんだか分かりませんが)
声に出して読んでみた。
すごーくシニカルでもあり
すごーくかわいくもあり
すごーく美しくて
それで哀しくて
すごく素敵…
主人公の男の人の暮らす部屋の本棚の後ろには
指ほどの小さな王様が住んでいるんです
師走王2世(あるいは十二月王2世)
ぷっくり太鼓腹でね 結構短気でね
この王の世界では、人は大人の姿で生まれていきなりなんでもできて、
それから年をとるほどに少しずつ小さくなって
ものも少しずつ忘れていって、出来ることもどんどん減っていって
どんどんどんどん小さくなってある日見えないくらい小さくなって「いなくなる」んだって
理屈(いや、表現か)にあっているでしょう??
「文字通り」
王様と主人公は一緒にいろんなことをするんだけど
なかでも心をうたれたのは
ふたりが一緒に寝転んで夜空を見上げている場面
(王様は主人公のお腹の上で寝転んでいるんだけどね)
と
最後の、家中におびただしい絵を収集している人の話のところ
「想像してごらんよ。頭の中みたいなもんだよ」
そうだ 王様のいうとおり
私たちもわたしたちの頭の中に
(あるいはみえない「からだ」のうちに)
それはそれはたくさんの「絵」を集めてしまっているんだよね
王様は
想像することのすばらしさ
その可能性を教えてくれて
それは
王様の世界の人たちは成長する日々に豊かに得ているもので
この世界のわたしたちは成長するにつれ失っているもので…
絵もすごーく素敵。
このペアの、他の本も読んでみたい。


