2013年06月17日

「りかさん」


りかさん --- 梨木香歩 偕成社

先日読んだ「からくりからくさ」の、続編というか前日譚というか
出版はあとみたいなんだけど(たぶんね)
主人公がまだ子どもだったころにさかのぼって、市松人形「りかさん」との出会いからが綴られたおはなし。

そうかー
こういういきさつがあって、
それで、あの
「からくりからくさ」に繋がってたのかぁー

「からくりからくさ」は
ぽきんと折った切り口から始まったようななんだか
唐突な感じがありましたもんね(とくにりかさんの描写なんて)


実は今日、ちゅん2の中学校の「図書(PTA)ボランティア」に
初めて行ってきましてん
中学校の図書室の棚はねーーー

おもしろそうな本でいっぱい!!(コーフン)
やっぱ小学校とは一味違うわねぇ。

で、この本と、あともう一冊を早速借りてきたのでした(そして早速読んだ)



主人公の年齢設定が幼いせいか(とはいえ小学校高学年)
ひらがなも多くて対象読者年齢も「からくり…」よりはずいぶん低いようだけど
わたしにはこっちの本が心にこたえて
泣けました

主人公がこういう生い立ちを経て(まるで椿がそのまま椿の花を咲かせるように…アタリマエだけどなかなか当たり前でない)
長じて染色家になったんだなぁー

とか

あぁ、マーガレットはこの人の娘として生まれたんだなぁー
(そしてなんと奇縁な?)
そうか、ポーランド系ユダヤ人だから、イディッシュ語
でも、お母さんの名前をつけられてたんだもの、(風習という可能性もあるけど)
ほら、愛されていたんじゃん…
とか


「植物は、秘やかに誰にも見えない色を隠しもっているのだろうか。
まるで人形に詰まった思いのようだ、とようこは思った」

「この二人は私の知らない思い出がいっぱいあるのだ、そういうものを私もこれからりかさんとつくるのだと、ようこは息を吸い込みながら思った。
どこまでも続く誰もいない夏の田舎の道で、風を受けているような感じだった」


(桜の枝を煮出してつくった染液の)
「……まるで桜が、いっしょうけんめい自分の素姓を話そうとしているみたいだ」


こんなあたりの感覚がとても好き。


「『人形遊びをしないで大きくなった女の子は、疳が強すぎて自分でも大変。
積み重ねてきた、強すぎる思いが、その女の人を蝕んでいく。』」


あ!これ、わたしのことだ (・o・)
…ちいさいころ、りかちゃん人形がほしかったけど、うちのお母さんは妹たちには買ってあげるのに、わたしには買ってくれなくって、そのかわり…

っていう切ない記憶を思い出したのですが

そういえば
小学生のころから自分でつくるようになったんだったな。お人形…
いくつも作って、お洋服着せて

なぁんてことを、数十年ぶりに、思い出しました。おどろきー
(そしてちょっとだけ、ほっとした^^)


そうか。そういうものなんだなー




「『でも、人形のほんとうの使命は生きている人間の、強すぎる気持ちをとんとん整理してあげることにある。
木々の葉っぱが夜の空気を露にかえすようにね。』」



以上、『』はおばあちゃんの言葉です。



木々の葉っぱが夜の空気を露にかえすようにね…




posted by しろくま at 16:39| Comment(0) | こんなん読みました^^
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