2013年03月31日

「魔性の子」


魔性の子 --- 小野不由美 新潮文庫

これは「十二国記」シリーズの番外編、episode 0(ゼロ番、番外編) に当たるということなのですが
主人公は「風の海 迷宮の岸」の主人公であった少年で
その子が(経緯は分かりませんが)また、生まれ里の「この世」に戻ってきて
高校生に成長した時の物語で


でもね。


先に「十二国記」を読んでますから、
とくに「風の海…」で異界に戻ったあたりの経緯をわかってますから
この物語にちりばめられた異界のディテールが分かりますから
なんとか読めましたけど


そうでなければ延々と人の死ぬ

…なんていうのかなぁ。このごろそういったジュニア小説や映画ありますよね…
ホラー系の?

わたしには縁のないジャンルの小説だったろうなと思う。



この(記憶をなくしている)(↑で主人公だった)高校生も相当歯がゆいけれども


この物語は最後も苦しいですね。

この高校生に生まれて初めて同類を感じた、主人公の大学生(教生として母校に行く)が
その大学生としては大人びてる(孤独のせい?)青年が

「…俺を置いていくのか」
と叫ぶあたり

そして作中人間は実は汚い汚いと言い募るあたり

なんかわたしにはムリ(共感できない)なものを感じました

でもイッキ読みですけど( ´艸`)



読了感は、太宰治の「人間失格」を連想させるというか
(とはいえ「人間失格」は高1の時に読んだきりで、内容も覚えてなくて、そのときの感覚のみの記憶ですけれども)

嘘をつき騙し計算高く生きるのが人間であるのならば
それができない主人公はやはり人間失格なのでは…

でも

今読んだらきっと別の感慨があるだろうなぁ。
好んで手に取る気にはなれないけれども。




posted by しろくま at 14:07| Comment(0) | こんなん読みました^^
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