2013年01月17日

「大往生したけりゃ医療とかかわるな」


大往生したけりゃ医療とかかわるな 〜「自然死」のすすめ〜 --- 中村仁一/著 幻冬舎新書

この映画を見に行ったときに
ちょうどこの本を読んでて「死ぬ」っていうことを考えていたので
しかもまさに読んでいたのがガンのところだったので

映画の中で佐野洋子さんがご自分のガンと死を淡々と見つめていらっしゃるご様子を拝見して
その符合にドキッとしたのでした(あえてシンクロとは言わんとこ)


そしてこの本は…
あーおもしろかった

日ごろから疑問に思ってたことのあれこれをお医者さんにちゃんと説明してもらったって感じ
この方に全面的に賛成(ただし、出産のところなど一部以外。)
なんですけど

たくさんの「自然死」をみとってこられた(珍しい)お医者さんに

死ぬ時はね、そう痛くないし、脳内モルヒネとか出るからね、だいじょうぶだいじょうぶ♪

って言っていただいて
ほっとしたなーぁ


以前、(たしか驚いてblogのどっかに書いた気がするけども)
「自然死というのはありません。だってぼくみたことないもん」
っていうどこかのお医者さんの言葉にびっくりしたことがあって

でもそーなんだって〜
「病院では、最後まで何かと処置をします。いや、しなければならないところですから、『自然死』はありえません」
「しかしそれは、穏やかに死ぬのを邪魔する行為なのです。ですから、ほとんどの医者は『自然死』を知りません。人間が自然に死んでいく姿を、みたことがありません。だから死ぬのにも医療の手助けが必要だなどと、言いだすのです」


この方は、以前京都の高尾病院の院長をされていて
(アトピー治療ではとっても有名なところですよね!)

でも60歳で老人ホームの診療所のお仕事を始められるまで
「医療界の"常識”に毒されていました」
っておっしゃるくらいなんだから

そこから
この本を書かれるにいたったいろいろなことに気づかれていかれたわけですから

人間の本来の死に方と、
医療措置という手を出して明らかにQOLを低くして苦しみを与えて死期を伸ばしている現状に
気づかれたわけですから

医療界って、病院って、お医者さんって、
何なのよ…


お医者さんの発言権は強いけど
コレはお医者さんだけの問題だけではなくって
どう生きるか、どう死ぬかを考えてこなかった私たちみんなと
知識、「科学」的なもの、にsurrenderしている
命というものを深く考えていない社会とわたしたち自身の大きな欠落であるのですよね

お医者さんは科学者とは違うと思うけど



今日森の声さんのblogを拝見しておりましたら

でも、「ワガママを言うんじゃありません」とか「そんなバカなことを言うんじゃありません」と言われ続けたり、早期教育を受けたり、「客観的な論理に基づく無機的な子育て」を受けたり、指示命令に従うことばかり求められて、「7才までの心の育ち」が十分でない人は、「感覚的な論理」に否定的な感性を持ち、「客観的な論理」しか認めなくなるような気がします。

というくだりがあって

あー今もまさにこの時点も
そういう子どもたちを量産しているなぁぁって
暗澹たる気持ちになったりも致しました

(今ちょうど中学受験直前でね。今週、ちゅん2のクラスでは半数が欠席だそうです)


「『死』を考えないようにしてきたことのツケの大きさが、うかがえます」

「いかに生きるか、いかに死ぬかは人生の問題で、医療で解決できる問題ではないからです」



おもしろかったですよー

とはいえお医者さんだから、やっぱり
たとえば病の「原因」の考え方なんて「え?」って思うところはところどころありましたけども
でもいいです。十分!お医者さんにしては上出来!(←エラソウ。失礼いたしました)


周到な、「自然死するための方法」はすっごく参考になると思いまーす。



posted by しろくま at 08:48| Comment(2) | こんなん読みました^^
この記事へのコメント
先週友人のお父様が亡くなったの。亡くなる前にね、家族みんなに冗談言って、みんなに十字を切って(カトリック教徒なので)、眠るようになくなったと聞いて、あー理想的な亡くなり方だなと思ったの。数ヶ月前に急に具合が悪くなって病院に連れて行ったのだけれど、病院では「検査の全体的な数値が低いので病院で治すことはできないし、この年までこんな元気でいられたのはすばらしい」と褒められて、「おうちで家族と一緒に亡くなるまでゆっくり過ごして下さい」と帰されたのよ。うちの両親に言ったら「日本ではありえない」と驚愕していたけれど、最後までいろいろ処置して延命されるのとどっちが幸せな亡くなり方か、、ちょっと考えたら分かりそうなものよね、、と最近ちょうど思い巡らしていたところでした!長くなっちゃってごめんね、、、。
Posted by ノア at 2013年01月17日 22:52
★ ノアさん

こんにちは!お久しぶりです〜〜コメントありがとう♪いえいえ、コメント長ければ長いほど大歓迎でございまする^^

ホント、ちょっと考えたら分かりそうなものよね…同感…
でも、わたしはまだ近い肉親を亡くしたことがないので、わからないのかも、もしかして「どんな姿でもいいから生きていてほしい」と思うものなのかな…とおもったり

でも、苦しい思いをして生きていてほしくないよねやっぱり!と思ったり。

日頃考えたことのない「死」に直面する「恐怖」と、それをある程度操作できちゃう医療の「技術力」と、それを入手できる「経済力」がなまじあるからなのかなぁ
あと「がんばることはよいこと」っていう価値観も。なんて、思ったりしてました。あと、「生」を身体的なものに考えがちな視野の狭さも?これは、宗教(や霊的なこと)を重視していない(日本の)社会通念に関係があるかもですね。

自分の死に方は自分で決めたいし、周りの善意による介入もありがたくお断りしたいわねぇ。そういう意味で、わたしには役に立つ本だったと思います^^

エクアドルはいろんな意味で日本と違ってて面白いね!またいろいろ教えてくださーい^^

Posted by しろくま( ̄(エ) ̄)v at 2013年01月21日 11:36
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