2012年11月30日

「えんの松原」


えんの松原 --- 伊藤遊/作 太田大八/画


ちゅん2が「銀魂」ってマンガをささやかに3冊古本屋で買って来て
わたしも読んでみたんですけどこれが(ナンセンス似非歴史物ギャグまんが…)すごい面白くって
(笑える( ̄w ̄))

親子の会話ネタがまた一つ増えまして(まだけっこうあるけど)

わたし  「でもあの登場人物、みんなすごく口が悪いよねー」
ちゅん2 「(口が)悪くない人もいるけどね…でもそんな人は、じつは悪い人だったりする」

ほほー!
そうか。意表をつかれてしみじみ感心しちゃいました。
まぁ、素直に言ったんでしょうけれども…

でもそういえば、この人、
もうほんのちいさいころから、法則をすくいあげるのが上手だったわぁ…
(あんまりいい例がなかったんだけどたとえばこんなのとかー)


さて本の話。

以前「鬼の橋」っていうこの方の本を読みましたけど
あれも相当おもしろかったのですが

わたしはこっちの方がもっとすきかも!!

それでもって
太田大八さんの表紙も挿絵も、(相変わらず)悶絶モノの素晴らしさです


最初の7ページでね…
もうあっというくらい巧みに引き込まれますね
お話に


そしてそこにもうすでに
クライマックスへの強力な伏線が敷いてあり

主人公の少年は(両親が早くに亡くなっていて)しつけができてなくて口が悪くて
それも(また)おもしろいし
(この主人公銀さんみたいだよってちゅん2と笑った…読む気はないらしいが)


最後の方、主人公の夢の中で
亡くなったお父さんがでてきて
(このお父さんは貴族の荘園で動物の世話や鷹匠のようなことをされていたようなのですが)

「鳥はなあ、空を自由に飛べるかわりに、少しばかり心細い思いをしているものだよ。
いつも地面に足がついている人や獣には、わからないさいびしさがある。
だから、空からおりてきたときには、うまく受け止めてやらねばならん。
羽がふくらんでいるうちは、鳥の心はまだ空にある。おちつくまで、そっとしておいてやらなければな」


って話すシーンがあるんです

すごくね? (…あ、口調が銀魂に…)←音的に影響されやすいタイプ。方言なんかもすぐうつるよ!

鳥は、この物語の中で重要な役割を担っています
(怨霊が化身したものという設定)
そもそも、鳥って「魂」を表すだったか暗示するだったかって、だれかが言ってた気がしますよね
(あぁここだ〜)

(神話とかでは、神の使いだったりしましたっけ…)

魂を表すモチーフと言えば、蝶もそうだよね。どっちも羽があって…
(ギリシャ語で蝶のことをプシュケー(魂)と呼ぶそうですが)

鳥の方が強そうだなー(羽の力)
蝶はどこからともなくやってきそうな感じはあるけど、はかなげだ…)


この少年は、堅苦しい宮中にあって自由な鳥のような精神を持っていますが
やがておとなになったら
地を足にしっかりつけて、自己の内の鳥を、その強い翼を
自在に操るりっぱな人間になるだろうな



posted by しろくま at 23:54| Comment(0) | こどもの本
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