2012年11月27日

アメリカ奴隷時代を描いた絵本


ヘンリー・ブラウンの誕生日 --- エレン・レヴァイン/作 カディール・ネルソン/絵 千葉茂樹/訳 すずき出版


ぬすみ聞き〜運命に耳をすまして〜 --- グロリア・ウィーラン/文 マイクベニー/絵 もりうちすみこ/訳 光村教育図書

連休でしたが、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?

いいお天気でしたよね^^
わたしは、ちゅん2と軽く山歩きをしたり、図書館で読み聞かせをしたり…
家族がいると、なかなかblog書きにPCに向かえないもんでございます


さて
たまたまですが、図書館で目にとまった絵本がこの2冊でした

いまさらながら
アメリカという国は
長い黒人奴隷時代の…奴隷として物として売買され搾取された人々の…
酷い犠牲の上に成り立った国だなぁって思います

黒人だけではなく、もともとそこに住んでいた人たちも…


もう何年も前になりますが

アメリカから来られていた英語の先生の、授業を受けたとき

その方はぱっと見白人ですけどおばあさまがアメリカン・インディアンとのことで
ご自身の出自に強い誇りと関心とを抱いている方で
(青年でしたが)

アメリカの(アメリカ人も学校では習わないとか)負の歴史についても、いっとき話をしてくださったことがありました

そのあまりの残酷さに…

わたし調子を崩しまして、吐きに吐いて、ひと晩寝込んだことがありました
(いまだに「カラー・パープル」などは観れません)

「ヘンリー・ブラウンの誕生日」のほうは
妻子と引き裂かれ、自由を求めて脱出を企てた(有名な方だそうです)黒人男性のお話です

あのあと(奴隷解放令のあと)一家はまた会えたのでしょうか
彼は自由になった後も、心から喜べたでしょうか

表紙の、
正面からこちらを見据える、男の子(幼いころの彼)の目がとても印象的で
この子がいとおしくてたまらなくなってしまうよね


「ぬすみ聞き」は、原題が"The Listeners"です
大人たちのために、毎晩主人の邸宅の窓の下で
息をひそめて漏れる話を聞いていた、子どもたちの話ですが

Listeners には、それ以外の人たち…発言する権利も与えられず、ただ黙々と働いていた大人たち…や
それをいま聞いている読者のわたしたち…なんかの姿も
大きくは暗示されているような気もします

主人公の女の子の背中、か細くも、しっかりと前を、先を見つめている様子が
そしてどこまでも青い空が
やはり印象的な表紙でした

どちらも、厳しく美しい本です



posted by しろくま at 10:43| Comment(0) | 絵本
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