2012年06月17日

「いま『開国』の時 ニッポンの教育」


いま「開国」の時 ニッポンの教育〜競争から共生へ〜 --- 尾木直樹&リヒテルズ直子

尾木ママこと尾木直樹さんと、オランダから教育情報を発信・提言されているリヒテルズ直子さんの
スーパー対談。

リヒテルズさんのご著書では以前、この本

を読みましたがとても考えさせられたし面白かったのです

日本国内の教育現場(およびその問題)を熟知していらっしゃる尾木さんと
オランダをベースに国境を越えた広い視野で教育を研究されているリヒテルズさんの組み合わせで
面白くないわけがないのです


今の日本の教育の問題点や、歴史的な弱点や
改善策などがいろいろ示されていて

このアイディアが本当に生かされていってほしい
って思います


読後しみじみ思ったのは…


日本の社会って(他にもそういう国あるかもしれませんがわたしの知っている限りということで。)本当に
「議論」に慣れてない、議論が苦手な国民性だなぁって

PTAでも痛感したけど会社員時代もずっとそう思ってましたから


リヒテルズさんはそんなことを
「自分の良さや他人の良さを認めるという訓練を受けていない」

「私は自己肯定感というのは、裏を返せば、他者肯定だと思っています。
日本の子どもたちに自己肯定感が薄いのは、
大人も含め日本社会全体に、他の人を『肯定』しようという態度が薄いからだと思います」

「人に反対意見をいうことも、人から反対意見を言われることにも慣れていないんですね」


と指摘されていますが
(特に2番目のご指摘は目鱗でしたし、
最後のご指摘なんてホントしみじみそう思いますわ)

そういうベースがなく
(議論して内容を高めていくという)訓練も受けていないんだものなぁ

って
少し暗澹たる気持ちになりましたが

でもね
今の子どもたちって(うちの息子周辺を見ていると、ですが)

わたしたちの子どものころよりもずっとましかもって気もしています

あいかわらず
「競争原理それ自体が見直されるというふうには絶対ならない」
教育環境ではありますけれどね…

(注:「…」の部分は書籍からの引用です)




大学入試も
(いわゆる一発勝負、「振り落とす」目的の「大学入試」制度って
日本など数カ国にしか…って書いてあったと思う…ないそうですよ!)

「わたしは、入試制度は、仕事の効率の悪い日本人を大量生産しているとも思っています」
(リヒテルズさん)

先日、元同僚の友人とも話していたんですけど
「いい大学」に入ったから(自動的に)いいってこともホントないんだし
必死になってめざすものじゃないと思うんだけどな…


6月14日の朝日新聞「私の視点」に
「放課後NPOアフタースクール」代表理事、平岩国泰さんの談話(かな?)が載っていましたが
アメリカのアフタースクールを視察に行かれた時のことをこうおっしゃってました

「日本では、小学校の高学年のほとんどが学習塾に通うというと、とても驚かれた。
子どもは学習・感情面・社会性をバランスよくトレーニングするべきだと指摘された」



同感です

(アメリカもかなりの学歴社会・競争社会ですけれどもね。
でも日本よりマシってことかもなぁ…あり方も違うので一概には言えませんけれども…)


これが日本でも社会の共通認識になるといいなぁ




今の教育がよくないのは分かってるけどどうしたらいいんだろうなぁ
って思う方には
とってもいい本じゃないかなぁって思います


posted by しろくま at 02:32| Comment(2) | こんなん読みました^^
この記事へのコメント
周りをみると「反対意見=自分を否定されてる」みたいにとらえられることが多い気がします。
今、「道徳」の授業など特にそうなんですが「いいこと」はいえるけど実際の生活にむすびついていない子どもが多いのと、知っているからそれでいい(経験しなくても知っていればいい)、という子どもが多いのです。たとえば、赤信号はわたったらあかんねんで、と人にはいうし授業でも発言するけど、自分は赤信号で渡る、という。
だいたいそういう子は、塾にはしっかり通っていて、成績もいいし、たぶん「いい学校」に行かれると思います。「いい学校」ってなんなんだか、って最近本当に思います。
Posted by りえ at 2012年06月17日 06:06
★ りえさん〜

こんにちは!
「反対意見=自分を否定されてる」って捉えることが多い、って、
本当にその通り!ってわたしも感じます

(東大出たような「エリート」さんでもそんな人多いし、プライドが高い分困ったちゃん…)
だからムキになって防衛・反論されるか、
「あの人ヒドイ〜」って仲違いしてしまうかで
結局いい議論にはならないことが多いんですよね。。。
(女性同士の場合は、きっちり信頼感ができていて、ムードに気を付けていれば割と大丈夫なこともあり)

こどもが「しってる〜!」大好きなのはまぁしょうがないとしても、アタマばっかり にならないようにしなくっちゃね。と思いますね!!

建設的な議論のできる、社会になるってのは大変なのか、意外と簡単なのか…


コメントありがとうございました^^



Posted by しろくま at 2012年06月17日 16:16
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