すみ鬼にげた --- 岩城範枝/作 松村公嗣/絵
法隆寺見に行くって言ったら
映画に誘ってくれた友だちが
この本読んで行けって言うのです^^
結局読んだのは帰って来てからになりました
この本のすみ鬼(屋根の四隅の隅木をささえている鬼の姿の彫り物)は
唐招提寺のものですが
日本ではあと法隆寺にだけ、「すみ鬼」があるそうで
唐招提寺は奈良時代の建立ですから
法隆寺の方が古い鬼さんってことになりましょうか
(ちらりと聞こえた、法隆寺のツアー客のガイドさんは
「天邪鬼です」と説明されていたようでした)
物語のすみ鬼は4つのうちの一つ、
鬼と言っても(出てくるその他異形の闇の生き物たちも)大層無邪気におおらかに
えがかれています
さいごに
仏様軍団につかまってしまうのが何だか気の毒だったな…
父親が死んでしまって大工見習いとして働く少年ヤス。
宮大工だった父親が作ってくれた形見の、無敵の独楽。
(これが結局、ヤスの身を守ってくれることにもなるのです)
父のような立派な宮大工になる夢を持つ、一人ぼっちの少年と、
望みをあきらめきれない大きな鬼。
寺に戻ってつかまる直前、鬼は、ヤスになにを言おうとしたのかなぁ。
今度法隆寺に行ったら、すみ鬼たちをもっとよくみてこよう
(いや、唐招提寺に行ってから、薬師寺に寄るっていうのもいいかも…)
先日撮った、法隆寺五重塔のすみ鬼です↓

★追記
こんな記事見つけました
魔よけの「邪鬼」じゃ申し訳ないと
「隅鬼」に公式に名前変更ですってよ( ̄w ̄)
記事に「唐招提寺が最古」とありますね。あれ?そうなのかな(法隆寺の方が古くない?あとでもいっかい調べてみようっと)
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