2012年05月26日

「鬼の橋」


鬼の橋 --- 伊藤遊


Harry Potterが人気で
陰陽師(私がみたのは映画---夢枕漠さん原作)が話題になった頃

日本でも
魔法界を舞台にした魔法少年の作品ができないものかなぁ
きっと相当おもしろいだろうにって
思っていたんでしたっけが


この話は魔法つかいや陰陽師の話ではないものの

少年が主人公で
魔界や鬼(や坂上田村麻呂の霊!)がでてきて

やっぱり少年の成長物語で

そしてやっぱり相当おもしろかったんです


鬼ってね。


鬼って何だろうなぁ

むかしむかし(舞台は平安京)の人たちにしてみれば
夜は暗いし
人の命はいまよりずっと軽く
もろもろの恐ろしいことが鬼のイメージとなったのかもしれませんけど

なにより人の心の暗い部分の化身のようにこの物語では書かれてありました



片角をもがれた鬼が人間界に来る…


そして世の中でもっとも弱かったであろう小さな女の子に救いを見出だし守って暮らす
その過程で少しずつ人間に近づいて行く…
というのが

切なくもありしみじみと考えさせられるところでもあり


征夷大将軍坂上田村麻呂(の霊)もこの話のなかでは
ユーモラスな部分もうけもちつつ
少年(と読者)の前に人の罪を見せ考えさせるのです



少年と鬼と少女(と、田村麻呂)の交流のなかに
少年の父や母のそれぞれの思いや苦悩も配されて


感想を書けばきりがないですが

希望のさす物語なのにかすかに切ないのはなんでだろうなぁ


おもしろかったです
とっても!!


大田大八さんのさし絵も
物語を一層すばらしくしていると思います




子どもの本、っていうか、中学生以上ですよね。これを読めるのたぶん




(思いだした話)

そうだ…今日(やったかな)、TVを見ていたら
ピーコさんが「死神を見たことある」って言ってたのよ

「普通の人みたいにスーツ着て、フツーの人の顔してるから(人相)覚えてない」
っておっしゃってましたわ。


フツーの人の格好をしている死神。こわ…
(でも鬼っていうのもそういうものかも)
posted by しろくま at 02:00| Comment(0) | こどもの本
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