2012年03月31日

「まぼろしの小さい犬」


まぼろしの小さい犬 --- フィリパ・ピアス


わたしもちいさいころ…ちょうど、10歳くらいの頃
(引っ越しでそれまでの団地から一軒家に移るというタイミングもあり)
犬が飼いたくて飼いたくて飼いたくて

犬の本をこれみよがしに読みあさったり
ペットショップにしげしげ通ったり
そういえば
「犬通信」とでもいうような手書きの新聞(めいたもの)を作ったりして

懸命にアピールしましたっけ
( ´艸`)


なので
この主人公の少年の気持ちは
本当によくわかる(気がする)




ちょうど…

9歳とか10歳くらいの頃って

子どもが、生まれ持った全能感というか
まだ
天の国…生まれる前にいたところ…とのつながりを強く持っている時代を
抜ける頃で
より地上に「受肉」する、って人智学では言うようですけど


犬を、小さなあたたかな生き物と共にいたい
自分のものにしたいっていうのは

自分ってものが少しずつ分かってきはじめるその時期の
ナンダカひろがってくるその隙間のようなものを
埋めようとする

無意識の欲求なのかもしれないなぁ

って思ったりします



彼は孤独なのです
大家族で
大都会ロンドンに住んでいるけれども


彼のことを気遣いおろおろする優しいおじいさんをはじめ
周りの人たちは
だれもかれも親切で愛情深いのですけれどもね



物語の最後の彼の大きな失望と
そして
自分でそれを乗り越えるくだりは
胸にじーんときます


やっぱり、
それまでの自分…太古の意識(これまたそのうち書きますね)…を脱ぎ捨てて
一回り大きくなる
現代人としての一人の人格となる
少年の成長の物語なんだなぁ



作中に出てくるカヌーに乗っている犬が
出てくる別のお話もあるようです^^
いろいろ楽しめそうね



posted by しろくま at 14:54| Comment(0) | こどもの本
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