
しばられない暮らし --- 井形慶子
Mr.Partnerっていうふしぎな名前の雑誌
ご存知ですか?
たまーに、手にとったことがあったり結構新聞の雑誌広告では見かけたりもしますが
「イギリス留学特集」とか「コッツウォルズへ行こう」とかやってる…
この著者はその雑誌を創刊した方なんだそうです
で
この本は
著者の見聞したイギリス、イギリスの人々の生き方や価値観を
日本のそれと比べている本です
(本屋さんでふと目にとまって買いました)
終始
イギリスのこういうところがいい…
翻って日本は…
っていう感じなので
だんだんうんざりしてきたりもするのですが
それに、私の意見とは違うところもモチロンあるけれども
それでもやっぱり
わたし自身の価値観とかなり合うっていうか
(合うんかいな〜〜)
わかるわかるって 同感〜って
頷きながら読んでました
特に
成人しても(親から)金銭的に自立していない日本の若者の様子や
「なぜ日本人は古くて質の良いものより、チープでも新しいものに価値を置くのだろう」
っていうところや
(こと食事に関して)一見手抜き、でも頑とした家庭の主婦の態度や
(ははは おもしろいのよね。よかったら本読んでみてね)
子どもが(食事に)文句言ったらじゃぁ食べんでもいい!って
うちではフツーですしそういうおうち多いとは思うけど
親が折れて子どもに合わせるってご家庭もきっと結構あるのね〜〜
さらに
お中元お歳暮はたまた結婚式の引き出物に至るまで
(もらう方にしてみれば)ほしくないものにお金をかけるコミュニケーションのあり方や
健康管理と医者・薬・健康食品との付き合い方や
食事にしても、生活にしても、教育にしても、
手をかけすぎ、先回りして心配しすぎ、与えすぎな日本の母親の様子や…
要するになにより
「自分の価値観・考えを持っているかどうか」
結局
いつも価値判断に
「他人の目」があるのが日本の文化(現状)なのかもねぇー
私は納得して満足しているからこれでいい
って
生活のいろんなところで
思うことができれば
人生楽に楽しくなるのになぁ
(ってことは多い気がするね)
各論を言いだせばきりがないので
以上、抽象的な言い方になってしまい申し訳ありません( ´艸`)
各論を一つだけ。
よく
「廊下は走らない。歩きましょう」
って
小学校などで言うじゃぁないですか
ちゅん2の小学校の教頭先生も
「指導しているんですがなかなか…徹底させたいです」
ってよくおっしゃいます
が
私はいつもそれを聞いて思います
(そりゃ)「ルールを守る」(人になる)ってことを大事にしているのだと思うし
それはそれで大切なことかもしれないけど
でもそもそも一体だれが作ったルールで
何のためにつくったルールで
どう役に立っているのかって
(まぁ小学生でも小学生なりに)
自分の頭で考えることなしに
妄信して守るって方がわたしにはコワイ気がするんですけど
状況を判断して、誰もいなくて安全と思えば走ってもいいじゃん
ただただ「廊下は歩きましょう」じゃなくって
子どもが実際に納得できるように対話してみればいいじゃん
誰かがどこかで作ったルールを
「ルールだから」って守ることが是であるとする姿勢は
なんだか
誰かが作った原発を「安全」って言われたままに信じていた
私たちの去年までの(あれ、今も?)の姿勢をほうふつとさせませんか
すくなくとも
教育現場のこのようなあり方にも
そういった国民性(なの?)を助長してきた一因がありませんか
人の目を気にするから
自分の価値観に自信がないから
ブランド品を身につけて自我を守りたいと思うんでしょう
ブランド履歴で身を固めたいと思うんでしょう
先日、TVでインターネットのサギの被害にあった人、サギをした人をインタビューしていましたが
ネットで「サクラ」の詐欺をやっていた人がこう言っていました
「ブランドに弱い。女の人は」
(このブランドってのは、男性の学歴とか職業とかのことでした)
私がかなりの部分ここに書かれているイギリスの価値観に共感するのは
高校生の時にアメリカで
自分の(将来の)教育費を稼いでこつこつためている、子どもたちや
親のお下がりの車に乗っている若者たちに
実際に会って知ってるってことも(もしかしたら)あるのかもぉ
(とはいえ、お化粧や美の価値観については、アメリカよりもイギリス派なようですワタシ)
ともかく
自分で考える人になる
教育は
つめこみや偏差値競争からは生まれないわね…
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