2011年12月19日

「しつけと体罰」〜子どもの内なる力を育てる道すじ〜


しつけと体罰〜子どもの内なる力を育てる道すじ --- 森田ゆり/著 童話館出版 2003

先日小学校で(毎年恒例の)「CAP大人のワークショップ」がありまして
とてもいい内容だったのですが
(そういえばここでもご報告しよう♪と思ってたんですが…)


そこでおすすめされた本です

タイトルは、ちょっと意外にきついというか、
「体罰してないし…」って人は手に取らないかもしれないわ。。って思いますけど
(かくいうわたしもおススメされなければ読まなかったと思います)

とっても!!!素晴らしい内容の本だと思うので
力をいれてお勧めします


まずはじめに、しつけっていったい何なのか
(ただの行儀や立ち居振る舞いの教育ではなく!)
何のためなのか

しつけで大切なことは何なのか
(それさえ押さえていればあとは自分で考えられる、はず)

というところからはじまります


「しつけの目的が自立の援助であるならば、
しつけとは、こどもが「内的コントロール」を持てるようにしていくことです」


「しつけの目的は、子どもの内に、
自分で自分を律し、自分で考える力を育てることです。
自分の信頼を育てていくことです」


(深いです)

それから、ちゃんとした親であろうと思えば思うほど
自分を追い詰めて子育てが難しくなるっていうことを


「最良の母親とは、まあまあの母親である」

(児童精神科医ドナルド・ウィニコットの言葉)

こんな言葉を紹介しながら、話してくれます
これって、手抜きのすすめというよりは( ´艸`)
そうやって追い詰められている人がおそらく多いのだと思います
(追い詰めている社会の問題でもあると思います)


それから
具体的な子どもとの接し方を伝授する内容が
「子育て」にとどまらず
もっと大きな「人間の理解」のなかで紹介されます

「感情に、快、不快はあっても、良い、悪いはありません。
どんな感情を抱いてもいいのです。
大切なことは、自分の心に渦巻くこれらの感情---気持ちを、
正直に受け止めて、
その気持ちをどのように表現するかです」



著者の森田ゆりさんは、CAPプログラムを日本に導入された中心的な方ですが
長年かかわってこられたこの方の見解はとても重く的確で貴重で、
また
大切なことを理路整然と諄々と説いてくださる、
その分かりやすさにも大変感銘を受けました。


本書の中に、
「子どものほめ方」という一章があるのですが

その中の
「A 結果をほめるのではなく、プロセスをほめる」
「B 行動をほめる」
「C ほめる側の気持ちを伝える」
というくだりが
私には実は結構(痛みを持って)響いたのです

「しっかりしているから、がんばりやさんだから、頭がよいからほめるのではなく、
そのような行動をしたからほめるのです」


その子の、一人の人間の、accomplishmentを肯定するのではなく…

達成度の高さに対するプレッシャーが
知らず知らず自分のストレスになり選択範囲を狭めてしまいがち〜〜
っていうわたしの中にある(結構自覚してる)傾向は、

(ええと、簡単に言うと、
掃除後の部屋をきれいにイメージしすぎて掃除しようとする気が失せる
とか、ですけどタトエバ…)

こういうプロセスでもしかしたら身についたのかもしれないなぁって思ったし
(逆に)そのことに気づけただけで、
なんだかつきものが落ちたようにスッキリとした気がしたのでした



「わたしは、日本の子どもたちにとっての不幸の一つは、
食べ物・おもちゃ・ゲーム・衣服など、
物の選択肢はたくさんあるのに、行き方や考え方を自分で選択できる機会が、
とても少ないことだと思います」



本書に書かれている
子どもと向き合う中できっと役立つたくさんのアイディアや、
方法や選択肢は
きっとどなたにも参考になると思います

巻末にはQ&Aも載っています

ご紹介したい、感銘を受けた部分は
まだまだたくさんあります

ここではとてもとてもご紹介できないので
ぜひご一読をお勧めします



子どもを育てている方はもちろん、そうでない方にも
かつては子どもだった全ての方に

心からお勧めしたい本です


posted by しろくま at 18:16| Comment(0) | こんなん読みました^^
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