ふくろうくん --- アーノルド・ローベル作
この秋からストーリーテリング(素話)の会に参加していて
2月の発表会に向けてお話を覚えたりしはじめているんですけど
(出られるかどうかはまだ分からないのですが^^)
この短いおはなし集「ふくろうくん」の中から一つ
試しに取り組んでみています
(そうそうこの、表紙もとってもすてきですよね!)
驚くほどシンプルな文章の連続だけに
(もちろんですけど)助詞一つも間違えないように覚えるのって
結構難しくって
遅々として進まないのですが・・・
(「ごろはちだいみょうじん」より、ずっと難しい気がするわ。なぜかなぁ。あまりにシンプルだから?それか、翻訳ものだから??)
で、例によって
原文が気になったので
OWL AT HOME --- Arnold Lobel
こっちも読んでみました
読んでみて驚いたのは
文章が日本語訳よりもさらにずっとシンプルで簡単ってこと
(むりもないのですけど。翻訳の運命的なところですよね…)
とはいえ文章の無駄のなさは原文も訳文にも共通しています
さすが!
あーでも
やっぱり
原文はいいですね
中でも、しみじみ思ったのは
「うえと した」(原題"Upstairs and Downstairs)
っていうお話があるのですけど
日本語で読むと
ふくろうくんが、
1階にいると
「ぼくんちの 2かいは どうなって いるかなあ。」
2階にいると
「ぼくんちの 1かいは どうなっているかなあ。
ぼくは いつも どっちかを みおとしてるんだよ。」
っていうところからはじまる
可笑しくもかわいらしいお話なんですけど
もともと作者の書いた英語のほうを読むと
"I wonder how my upstairs is?"
"I wonder how my downstairs is getting along?
I am always missing one place or the other."
ってねー
まるで
上の階、下の階が【いきもの】みたいに
ごきげんどうだろうね?
げんきかな?
いっしょにいれなくってさみしいな
だからどっちとも一緒にいたい
っていう
ふくろうくんのやさしさとあどけなさが一層心にしみるのですよね
(和訳だと、残念なことに
発想のおもしろいチャレンジャーの側面しかわからない…)
わたしの思うにこの
"miss"っていう言葉の持つ
「いなくてさみしい」という意味と、
「見落とす」って意味の二つを慎重にかけてあるのではないかと。。。
同じ本に収録されている別のお話では
このふくろうくんは
足の折れた椅子…
とか
ストーブの後ろに落ちちゃってもう二度と会えないスプーン…
とかを想像して
悲しくなって涙しているのですけど
(このへんもね、原文の方が「モノを人間扱い」してるかんじで。)
こんなふうに
無生物(動植物はもちろんのこと)にも心があると感じて
感情移入するのってちいさいこどもの特徴(素晴らしい能力)ですよね
おとぼけ(だけど、いつもいっしょうけんめい)なふくろうくんが
とってもいとおしくなる
だいすきな物語です
そうそう、今日、「英検サンプルテスト」
(ってのの、案内が10月に来たのです。お話しましたっけ?してないか。)
受けてきました
去年英検を受けたので
その流れで案内が来たのだと思います
しかし、なんのサンプリングだろうね?
新しい設問の妥当性?
もしくは
受験後一年時点のエイゴ力の推移?
ともあれ
図書券頂きました^^
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