絵本の本 --- 中村柾子/著 福音館書店 2009
昨日の講演会の前に
アバンザのジュンク堂に久々に寄りまして
あーおっきな本屋さんはいいわぁ!!!
長居したいのは山々でしたが目にとまった本を3冊ほど買っただけで
そそくさと講演会場へ向かいました
で、これはそのうちの一冊。
絵本論的な本はいろいろありますけど
これは、保育士としてずっと子どもたちとかかわって来られた方のご著書で
いきいきとした子どもたちの目線や、楽しそうな様子が浮かんでくるようで
面白く読みました
もちろん
面白いだけじゃなく。
「子どもは、本で遊びながら、
大人とかかわることがうれしいのです」
先日、StoryTellingの勉強会で、
「語りのときは(素手なので)いいんだけど、絵本を読んでいる時に、絵本を見ずにわたし(読む人)を見ている子どもがいて、目が合うので困っています…」
と話した人がいましたが
(たしかに、目が合うよね^^ それもまたうれし、特に気にしてませんでしたが。。。)
別に絵本を見てくれようが、(もちろん間違いなくみてる)読んでいる人を見ようが
子どもはしたいようにしているのだし
読んでいる大人もその場の、大きくは本の一部。
それをひっくるめて子どもたちは楽しんでいるのですね
「子どもはどんな細かいところも素通りせず、
『なんで?』『なんで?』とちゃんとひっかかっていきます」
これはほんとうに、その通りですよね!!
っていうか、大人にはない、特殊な才能だわ・・・といつも、感心してしまいます。
子どもがどんなに、絵本の絵の細かいところまで見落とさないか。気がついているか。
なので全く気が抜けないし、間違っても侮れないのであります。
この本にたくさんちりばめられた、
保育の子どもたちの逸話の中で
「あるとき、年長組のクラスで、『生きているとか死んでいるとかいうのはどういうことか』ということが話題になりました」
ある子が「生きているものは動く」といったけど、じゃぁ木はどうなのか?という子がでてきて、
子どもたちがあれこれ考えあっていたのだそうです
木は動かないけれど、葉っぱが出たり花が咲いたりする…
(この園は、大人が安易に答えを与えたりしないし、
子どもたちもじっくりしっかり考えることのできる、とてもすてきなところですね)
「突然『わかった』と言った子がいました。
その子が『生きてるものは変わるんだ』と言うのです。
『木は、花が咲いたり葉っぱが出たりして、変わるから生きてるんだ』と。
それから子どもたちは、これは変わるから生きている、これは変わらないから生きていないと、思いつくものについて、一つ一つ、検証を始めたのでした」
すごーい
この
子どもたちの「自分で考える力」
しかも、昨日大田先生が講演でおっしゃっていた、
「命の3つの特徴」のうちのひとつを、
ずばりと言い当てています。
わたしたち大人はホント反省しないといけなくないですか
自分が自分の頭で考えていないことも
子どもたちの考える力を伸ばしてあげていないどころか
自分で考える力を子どもたちから奪っていたりさえすることも
おすすめ絵本もたくさん紹介されています
(子ども目線で厳選、ってかんじです)
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