
好奇心は永遠なり〜狐狸庵の不思議探検 --- 遠藤周作/著 講談社 1997
雑誌「クオーク」の連載を単行本化したものだそう。
クオークっていまも、あるのかなー??(ググったらもう1997年に休刊していたらしい)
おもしろかったです!
遠藤周作さんといえば、佐藤愛子さんとなかよしでずいぶんと
霊界的な話もされていたような…
クオークって科学雑誌だったようなんですけども
オカルト系も??
ともあれ
小説家の遠藤周作さんが
各界の面白そうな方たちと繰り広げた対談集
哲学・倫理学者の湯浅泰雄さん
「神経には自律神経と体性神経の2つがあります。
体性神経は、大脳皮質にセンターがあって、意識できる部分の神経です。
一方、自律神経は、その中心が間脳から延髄にあって、心臓の鼓動や商家など内臓の働きを支配していて、普段は意識されないわけです。
ストレスがたまると、この二つの神経の間が結びつく。
つまり、外からの刺激が意識を通して中枢に影響し、それから内臓のほうにまで影響が及んだりするわけです。
で、この二つの神経が一緒に入ってる器官が何かといったら、それは呼吸器と括約筋だけなんですね。
夜眠っていても呼吸できるのは、自律神経のおかげだし、また、大脳皮質とつながってもいるから、呼吸を意識的にコントロールもできる。
ということは、つまり、呼吸法を訓練するということは、いつもは離れている体性神経と自律神経の作用を逆にくっつけて、自律神経をコントロールすることなんですね。
そうすると、ヨガのように脈拍をコントロールしたり、血液の流れを早くしたりすることもできる。
また、心理面では、間脳は情動の中心ですから、無意識のコンプレックスに対する心理治療も可能になるわけです。
つまり、『気』というのは、心の働きと生理的な働きとの媒介になるものです」
合気道でも有名な女優の由美かおるさん
が、バレエと合気道の師匠である西野晧三さんに習ったという「足芯呼吸」の話をされていますが
体をうまくリラックスさせるのが肝要だということで
遠藤 「西野先生と話したときに、『いや、こういうことは怠けながらやっていいんですよ』っておっしゃった。無茶苦茶に体を動かさなくていい。努力はあまりしなくていいということなんですね。要するに体の力を抜くということでしょうか」
由美「やはり気持ちをいつもリラックスさせておく。その中心は丹田なんですね。そこに気持ちをいつも置いておくようにする」
「そしてリラックスしていますね。そうすると車に乗っていて急にブレーキを踏まれたときでも平気です。
ただ、意識するといっても集中するのはいけないんです。集中しすぎると考え込んじゃいますから。フワーっとした感じでいいんです。いつも体が弛んでいればストレスも溜まらないし」
お!!!???
これ、
乗馬にも使えるんじゃ―ないでしょうか!??
と、読んでてわくわくした次第。
あと、
作家の沼田陽一さんとの犬好き対談。
「犬のコンテストってありますよね。ローレンツという人も、そういうコンテスト亡者になっちゃうと頭の悪い犬が多くなると言っています。
雑種の犬は不思議なもので、僕は神様の計らいじゃないかと思うんですが、自分の配偶者を勝手に決めますでしょ。そのときどうも『いい子を遺そう』という意志が働くのじゃないかと思うんです。
犬の世界に、強姦ってないんですよね。好きなもの同士なんですね。だから人間が見て『こっちのほうが見てくれもいいのに』と思っても、妙な相手を選んだりする」
人間の実験で、遺伝的に良い(子孫を残す組み合わせを持つ)相手の体臭を好ましく感じるっていうのがありましたっけね。
由美さんの呼吸の話もそうでしたけど
頭で考え(すぎ)るってまぁろくなことないですねぇ。。。
【こんなん読みました^^の最新記事】