
ふわりん --- カルメン・クルツ/作 オディール・クルツ/絵 徳間書店 1998
スペインの作家によるおはなし。
「ふわりん」っていうのは(主人公)生まれなかった子どものことで
この訳語がわたし的にはちょっと物足りなく(もう一音節ほしい感じ。。ふわりぼんとか??♪(´ε` ))
でも
お話はとても面白い。
っていうか
なかなかに深い
たくさんいるふわりんたちには、名前がなく
(でもつけられるはずだった名前とかも知ったりする)
生まれかわりもせず(カトリックだから?)
なかなかに切ない
でも
目に見えないけどたくさんのものたちに守られている
っていう
子どもたちばかりでなく大人も
元気づけてくれるお話しだなぁと思う
生まれなかった「ある」ふわりんが自分の両親の元を訪ね
そこには体の不自由な弟がいて・・・
なんですが
今の!わたしに1番響いたのは
この弟がふわりんといっしょに
恐怖を乗り越えていくところ
だなぁ
ふわりんの道中にも
いろんな人たちが出てきて
クルツの知的な観察眼を感じます
イラストは、息子さんだそうです
面白かった!
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