2023年01月16日

「馬と明日へ」


馬と明日へ --- 杉本りえ/作 ポプラ社 2021


こどもの森は分類が独特で
動物(の本・絵本)の下カテゴリは動物の種類ごとになっていて
「馬」のところでこの本を見つけました

余談ですがうちの「馬」本棚にある
加藤多一さんもこどもたちにお薦めしたいなぁ。

さて、この本。
去年出た新しい本ですねー。

こどもを対象とした乗馬クラブが舞台で
障害(ジャンプ)競技の様子やら馬たちの様子やらも描かれていて
面白かった!


ただ
ただー
作中にある、そして馬を描写するときによく使われる
「馬は繊細で臆病」っていうのにはわたしはちょっと異論があって

繊細で怯えやすいけど臆病じゃないよねー

臆病な動物があんな高い障害をジャンプしない
って書いてらした方もいたし

それに
人間と共に戦場に行ってくれる動物は馬しかいないんだって
あんなに忠実な犬だって
火や砲弾の降り注ぐ中、怯えて逃げてしまうって
わたしは体験してないからもちろん伝聞ではありますが

そう思うと馬って本当に勇敢ではないですか

もちろん、動物の種の違い、本能の違いによる行動でもあるわけで
一概に勇敢だとか臆病だとか言えるものではないですが・・・

でもだから一層
馬は臆病だってことも言えないとも思うのよね
馬はその怯えやすさで、自分達の身を守ってきたわけですが

そうか。
「臆病」という表現自体は別に良くも悪くも不適切でもないわけで
人間と同じ観点で、人間の価値観に馬の性質を(それが劣ったもの、何か足りないものというニュアンスになるなら尚更)当てはめることに違和感を感じてる(ってか、ちゃうんちゃうって思う)し
その言葉を使いたくないって思う
ってことですねー
やっぱり、馬へのリスペクトを感じないから。

まぁ
臆病、っていうより、「驚きやすい」って言おうよ〜
posted by しろくま at 23:23| Comment(0) | こどもの本
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