コミュニケーション・ストレス〜男女のミゾを科学する〜 --- 黒川伊保子/著 PHP新書 2020
黒川さんの本は結構読んだなぁと思うんだけど
(さっき本棚を見たら5、6冊あった)
これは図書館で見かけてと一緒に借りてきて
先にそっちを読み始めたんだけど間違えてこっちを持って出て
そうしたらこっちの方がベーシックで総論的で読みやすくて先に読了というわけ。
(まぁどうでもいい話でスミマセン)
やっぱり男性と女性の(もちろん個人差あり)脳の「とっさのはたらき」と
通常運転時の違いを解説されているのですけど
読めば読むほど
わたしってば男性脳多めだわ・・・と思ってしまうわね
(手近なことより奥にあるものの方に気付きやすいし)
半年くらいだったか前に、NHKで
モザイク脳、っていう最近の研究結果のことをやっていたけれど
(詳しいことはすっかり忘れてしまいましたが)
これは男性に多い、女性に多い、その中間、みたいな脳の各部の働きを寒色系〜暖色系に色分けして
イメージとして見やすくしていたのが印象的で
この本で黒川さんが主張されているようなこと(でも、イメージ化できないから反対意見が多い、みたいなことをおっしゃっていましたが)を支持するような研究結果が出てきているんじゃないかな?
って思うのですが
ともあれそのモザイク脳のテレビを見たときにも
わたしってば中性的な使い方をしているなぁとそういえば思ったような。
さて
今回面白いなって思ったのは
「男性は3次元点型認識、すなわち『世界を、点で見て、構造を知る』というものの見方をする」
っていうところです(ちなみに女性脳は、「二次元面型認識」だそう)
この説明が黒川さんらしくて面白いですよ
(p.203)「なので、男性に見せるためにお化粧をするなら、ポイントメイクがオススメ。
『見てほしい3点』だけを強調いた方がいい。
目も唇もヘアも、と飾り立ててしまうと、『見てほしい3点』以外を見てしまうかもしれない。
それ以前に、目線を誘う点が多すぎると、認識が上手く行われず、彼の記憶に残らない。
合コンなどでは、『そんな子いたっけ?』と言われる"忘れられちゃう女子"になるので、気をつけて」
思い当たる。
(合コンの話ではないですが)
わたし、子どもの頃からなーんか、女子とあまり話が合わず
高校生くらいになったら学習して、合わせられるようになったけど
大学も就職した会社も男子が圧倒的に多かったのでわたし的には居心地がよく
しかし退職して子育てだけするようになったらまた女性社会はそこそこ居づらく
PTAとかでどっぷり関わるようになってまた学習して今はそこそこ生きやすい・・・
っていう人生だったのであります
しかもHSPだもんだから
微妙な噛み合わなさを察知して余計に難しく感じていたのかも。
うーむ。脳が。理由は脳だったのかぁ
最後に
もひとつ面白いところがあったのでちょっと抜き書きしときますねー
(pp.212-)「ダンスは、民族の言葉と骨格に骨格に忠実にデザインされている。
私のコーチャーは、『そのダンスが生まれた国の人の言語と体をよく観察しなさい』と教えてくれた。
『イギリス人のお家芸スローフォックストロットは、踊りの流れが、英語の発音構造とよく似ている。
英国留学して、英語を使い慣れると、とても踊りやすくなる』と。
かつて、『ウィンナワルツはドイツ語文化圏の選手しか勝てない』と言われた時代があった。
通常のワルツの倍速のウィンナワルツは、ドイツ語の、キレのいい子音のリズムにぴったりだからだ。
大学時代、ドイツ語の先生に『ドイツ語は3拍子で喋りなさい』と言われて、このダンス界のジンクスの理由を知った」
ほほぅ。
フラメンコとスペイン語の関係。スペイン人(ヒターナだけどさ。)の体との関係。
C'est inté
ressant !!
乗馬の体の使い方はどうなんだろうか。
国によって乗馬スタイルも理論も違うようだけれどなぁ
それからアメリカ人でも、黒人と白人では、しゃべる英語の「スウィング」度合いが違うんですと。
言葉は同じだけどしゃべる体が違うから、ですねー。
身体性の本をまた読み返したくなった。
好きなジャンルなのよねぇ。
「ことばが劈かれるとき」の竹内敏晴さんとか
ロルファーで能楽師の安田登さんとか。
でしょうかねぇ
他にも、おすすめがありましたら是非教えていただきたいですー
【こんなん読みました^^の最新記事】