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ジャノメ --- 戸森しるこ/作 牧野千穂/絵 静山社 2021
牧野千穂さんの表紙画(と挿絵)が素敵だわ〜〜
裏表紙なんてハシビロコウですのよ!!!(←昔からファン)
お話は
(以下結構なネタバレにつきご注意ください)
主人公のメスの孔雀の独白だってことが
わかるまでちょっとかかってしまった。
というのは
流れるような人間臭さ満載な表現が続くし
登場する人間たちも、鳥を全く鳥(一般的な。)扱いしないから。
でもちょいちょい ん? ん??
ってなってもう結構なページ数(多分20ページくらい?)を読んでしまっていたので
また最初から孔雀目線で読み直し。
文章は結構軽薄な調子だし
動物の擬人化にも程があるわ!
(人間→動物→人間 と、呼び名・音声までも正確に伝わるわけがないじゃないのよー)
なんか感心しないわ。
って思いながら読んでましたけれども
いやーでも、胸を打ったわね。
ボールを咥えた孔雀(メス)が切り株の上にすっくと立つシーン!
ハシビロコウが「エエエエエ」って鳴くとは知らなかったけども・・・・
(鸚鵡みたいに真似するっていうか後天的に獲得するのかもしれないー?)
読後も一度パラパラ読み直して年表を作った。
(思いがけず面白かったというのもあるし、年数がわかりにくいというのもある)
わたしも動物(比較)行動学出身だけど、動物園に就職するだろーか?
いや、でもありうるのかも。
など、色々一筋縄では行かないお話だった。
ペンネーム(ですよね?)もあどけないし、軽ーい読みもののようだけど、この作者は案外技巧的かも。
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