2022年05月24日

自分の内に歯を立てる

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今朝新聞を読んでいて、ううむと思った記事が複数ありました。
これはオピニオン欄ですけど、そのほか投書欄でも。

さて
この方(社会学者の橋爪大三郎さん)がおっしゃっていること。

「軍部、天皇、国民それぞれの責任について、自分の頭でしっかり考えてみる作業」をしていない私たち。

考えてみたら「反省しなさい」って言葉を普段人(特に自分より立場の弱い人や、子どもたち)に対して多用する割には
わたしたちって反省しないよね。
反省ってどうやるの?って感じじゃないですかー?

反省より「水に流す」「禊」がお好き。
「臭いものには蓋」
自分の内に歯を立てるようなことをしない。



話は飛ぶようですけど

自分が「被害者」だと思うことは
相手(加害者)にパワーを渡すということだな。

ってたまに考えるんです
被害者だと考えることは(主観的に)自分を弱くする。
大袈裟に言えば相手に生殺与奪の権を与えてしまうことに似て。

一方で
人は、被害者であると同時に加害者でもありうる。

先の戦争でも
国土を焼かれ、あるいは兵隊に取られた被害者であると同時に
他国を焼き、暴力で攻め入った加害者でもあるわけで。

だから一方的に非難するのでもなく
一方的に贖罪するのでもなく
どちらの視点をも持っていたいなと思うのです

ところで
今は他国で行われている戦争ですが
いつ自分の身に振りかかるとも限らない
むしろ
自分の中での「戦争」は日々行われているのではないですか
自分を非難したり軽んじたり
誰かを非難したり羨んだり。

自分を大切にしようよ。
そのためには
自分自身に目をつぶるのではなくて
しっかり掘り起こして強さも弱さも見定めて、そんな自分を愛そうよ。

自分自身を否定する感覚を他人に向けるのをやめようよ。


現象としての戦争が自分達に迫ってきた時に
どんな大義名分があろうと
わたしは人を殴るのはいやだし
人に殴られるのもいやだし
人が殴られるのを見るのもいやだ。

っていう素朴な思いを持ち続けていたいし
みんながそうだったら戦争とか起こらないんじゃないのかと夢想しますがどうでしょうか。。。


そんなことを思う今日です。


↓これは、↑と同じオピニオンランに載っていた
哲学者 高橋哲哉さんの文章。
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posted by しろくま at 18:13| Comment(0) | 新聞より
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