2021年04月09日

「詩人になりたいわたしX」


詩人になりたいわたしX −- エリザベス・アセヴェド/著 田中亜希子/訳 小学館 2021

本当にたまたまなんだけど、一つ前に読み終わった「図書室の魔法」と同じく
主人公は15歳の女の子で
物語はその子の日記という体裁で

とはいえ
あれはイギリスが舞台だったけどこっちはアメリカで
あの主人公はSF好きでこっちは詩。

「皮膚を体と同じようにぶ厚くしないといけなかった」

もう最初にとにかくこれにやられました。


彼女の両親はドミニカから来た移民で
母親は特に敬虔なカトリック信者で
彼女をとっても束縛する。

第二部は読みながらBilly Joelの
“Only the Good Die Young”を思い出したわ
当時中学生だったわたしはロザリオを持って教会へ行く
ヨーロッパ系の女の子を想像していたけれども
そうか。BillyもNYっ子
シオマラのような子を歌った歌だったかもなんだな

Xiomara(「いつでも戦える人」という意味だそう)という名の彼女は
小さい頃から腕力で戦ってきたけれど
今は言葉が彼女の手にある。彼女の力となっている。

だから
タイトルのXって「わたし。シオマラ」のこと。
彼女の紡ぐ言葉が本当に素敵。

この本を読みながら

女は女に生まれるのではなく女に「なる」のかもしれないけど
詩人は詩人に生まれるんだなぁ
ってしみじみ思ったんだよね

原題は”The Poet X”なんですけど
この子Xは詩人になりたいんじゃなくってもう詩人なんだよね

だからとっても素敵な訳だったなと思うけれども
このタイトルにはやっぱり賛同しかねるのでありました



彼女の詩を原文で読みたくてたまらなくなって原書を注文してしまった〜^^


おすすめですー


posted by しろくま at 23:29| Comment(0) | こんなん読みました^^
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