2021年04月07日

「図書室の魔法」(上)(下)


図書室の魔法(上) −- ジョー・ウォルトン/作 茂木健/訳 創元SF文庫 2014


図書室の魔法(下) −- ジョー・ウォルトン/作 茂木健/訳 創元SF文庫 2014

SF文庫から出てるけどもSFじゃないけどね。
主人公の女の子15歳は大の読書家でSFファン。
彼女の日記の体裁で物語が進みます。
利発で聡明な女の子なんだけど、
頭でっかちなところと無防備なところと、なんだかいろんなところがアンバランスで。。。

あれ、中二病ってイギリスにもあるんだろうか。
まぁなかなか難しい年代であることに間違いはないでしょうけども。
それに彼女には、何か生い立ちからの困難がありそう。
それが、彼女の視点から語られる。

わたしは結構最後の方まで、
で、本当のところは?って明かされるんじゃないかって思ってたんだけど
そういえば日記だものね。それはないか。

でも、この子の、言葉で正確に世界を表現しようあるいは書き留めようというあり方は学びたいと思う。

下巻の最初の方で
フェアリー(おじいさんっぽいんだけどさ)が
「なるようにしかならん」
って
2度行ったところ

ここはハッとして、何かが切り替わってもう元に戻らないのを感じて
ああ、ターニングポイントだ、
って思いました。


思えば
子どもの頃までは、世界は魔法に満ちていたっけなぁ

このお話、そう派手なことが起こるわけではないのに何故だかとっても
面白かったです


それはそうと
もうしょっちゅう言ってる気がしてますけど
邦題ってもうちょっとどうにかならないもんでしょうかねぇ。。。

「図書室の魔法」っていうと
図書室にしか魔法がないみたいじゃないですか
この子にとっては魔法が人生のリアリティの一つ(というか大部分)なのに。

原題は”Among Others” です
いいなこのタイトル。シンプルで、すごい深みがあって、容赦なくて孤独で、温かい
posted by しろくま at 23:16| Comment(0) | こんなん読みました^^
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