パリのすてきなおじさん −- 金井真紀/文と絵 広岡裕児/案内 柏書房 2017
パリに住んで40年のジャーナリスト広岡さんの案内で、
おじさんに鼻のきく「おじさんコレクター」金井さんがインタビューをして絵と文章を書く。
ここに紹介されているのは30人ほどだけど、2週間の取材で取れ高は67人だそうな^^
そんなユーモラスな設定ですが
なんのなんのじっくりどっさり、面白くて感動した。
パリという華やかで有名である意味世界の中心的な街にいる
様々な人たちの様々な来し方。
その人たちに話を聞いて、
「あなたの人生で大切なものはなんですか?」って尋ねるのが黄門様の印籠的な展開。
中でも心に残ったのは
ホロコーストを生き延びた「隠れた子ども」だった
ロベール・フランクさん(取材当時87歳)
それから
クルド人で「クルド人自治区の領事館的な役割を果たしているオフィスで仕事をしている
レワン・ハッサンさん(同29歳)
それから
ベトナム出身の医師が語る、ボートピープルと呼ばれた人々の話。
読んでいた間、ふとしたときに
わたしの人生で大切なものはなんだろう?
って
ふと考えたりしてました。
歴史で習ったり本や新聞で読んだりする「歴史」も
出会う人の口から語られると、
急に人の顔を持って
胸に迫るよね。そうか。
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