2019年08月08日

「ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集」


ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集 --- 斉藤倫/著 高野文子/画 福音館書店 2019

なかなかに凝った造りの本なのです
カバーの色も、帯の色も、あとカバーを外してみたらひえー!ってなる

著者は詩人だそうですが、そうだよね。詩のような物語

詩を書く人と
短編小説を書く人と
長編小説を書く人とでは
「ことば」に対する態度がとっても違うよなぁってつらつら思いながら読んでいたんですけど
あれこれ考えたことをもうすっかり思いだせないっていうか

じつは
先週の月曜日にうちの老犬さくらちゃんが倒れましてん
実に暑い日で
外犬なもんですから

熱中症ですね

気がついて、玄関に入れて、横の和室の戸を開けてクーラーをかけて
扇風機を二つ回して
私はその日からというもの玄関にお布団を敷いて看病というか常に様子をうかがって
(いや、夜は結構熟睡しておりますが…)
予定は全部断って外出もほとんどせず体を拭いて水を飲ませておしっこの始末をして

今日で11日目ですが
もうね、看取る覚悟をしていたのよ。でも
さくらちゃん超絶生命力を発動してすこしずつ
回復してきました
すこし障害は残りましたが

声もたてずに
寝て、時折立ち、震える足で少しずつ前に進み
そしてまた時間をかけて横になる
さくらちゃんをみながら
この小さな体の中にある生きる意志というか
圧倒的なものを目の前にしてその大きさにうたれました

そんな時に読んでいたこの本でした

一人で暮らしているらしい主人公のおじさんと
そこをときおり訪ねてくるかわいい、でもなかなかにピュアで鋭い小学生の男の子
この二人の関係は語られないまま、でも少しずつ分かってくる
その穏やかなやさしい感じがたまらないです

途中では事情があって一緒に住めないパパかなと思ってたんだけどねー
優しいやりとりが続くうしろに、なかなかに切ない設定があります

おじさんが男の子に紹介する体で詩がたくさん出てきて楽しめます

そして子どもは成長するんだよね

なかなかにすてきな本です!


「ひゆは、ことばのいちばんだいじなぶぶんで、
詩のいちばんだいじなぶぶん」
posted by しろくま at 10:58| Comment(0) | こどもの本
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