いないいないばあや --- 神沢利子/作 平山英三/絵 岩波書店 1978
さきほども書いた通りこちらの本が「児童文学を読む会」のお題でした
でもねえ この主人公の橙子ちゃんというのがねぇ
6人兄弟の5番目なんだけれども、だから上のお兄さんたちにいじわるされたりするんだけども
そのたびにびちびちと泣くわけ まあそりゃぁしょうがないだろうけど
わたしには面白くないわけです
まあ長女ですから
小さい子でもただ泣いて甘えてるっていうのがなんだか胸がざわざわして腹が立つわけ
で、つまんなくなってこっちを先に読み……
でまあ、そうか、ご自分の思い出を名前だけ変えて書かれてるのねぇって
(ご自分以外は読みも全く一緒で漢字だけあて変えた名前ですけど)
で、そうやって流れが見えてくると(こういう人生のこの時期のことなのねって)
舞台は札幌だし、わたしの子どものころ(札幌時代)とそっくりなところもあったりで
こちらにまた戻ってあとは思いのほか楽しく読めました
(そうそう、遊び歌なんてね、
♪じゃんけんほかほか北海道〜♪ ですけど
もうほんとこれ、歌って遊んだわわたし♪ 神沢さんより40年以上あとですけども)
この小さい女の子が、まだ口も回らず頭も回らず
でも自分の中にいいたいこと言えないことをたっぷり溜めて大きくなったんだなぁって
そのはちきれんばかりの胸の内が、のちの神沢利子をつくったのだねぇって
今日(でした)読む会でみなさんと話し合ったことでした
そのあまったれだった女の子が
樺太に転居することになり、頼りにしていたばあやとも別れ
自分のことを「とこちゃん」じゃなく「あたし」って呼ぶようになる
そんな感動的なシーンで終わります
続きの本も借りてしまった〜
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