生きているだけでいい!〜馬がおしえてくれたこと〜 --- 倉橋燿子/作 講談社青い鳥文庫 2017
出たばっかり!の本
子どもも読める、ドキュメンタリーです
主人公は、千葉で乗馬クラブを営む沼田恭子さん。
存じ上げなかったけど、「NPO引退馬協会」の設立者であり代表はこの方なんだそうです
んまー。知らなかった。(って、わたしはfacebookでフォローしてるだけだけどさー。あ、カレンダー買ったことあるかも!)
とにかく
行動の方です
ご主人との出会いから、主婦・母としての生活と葛藤、
ご主人の病気と乗馬クラブ設立、直後のご主人の逝去、
それからのクラブの経営と苦労、馬との心の交流、NPO設立、そして東日本大震災…
いろんなことに体当たり挑戦して、たくさん失敗しながら
大きなことを成し遂げてこられたのね
そのたびに馬がそっと寄り添ってくれるシーンや
あと、夢に馬が出てきて会話するシーンは心を打つし
被災場を助けに行くシーンなんて圧巻であっという間に読み終わってしまった。
著者が、子どものころからの沼田さんの親友ということもあってか
とても温かいまなざしで描かれています
子ども向けのシリーズだけど、
大人にこそ読んでほしいなと思うような。
何度も繰り返される
「生きているだけでいい。生きているだけで価値がある」
が、
心にずっしり響いています
おすすめです。どなたにも。
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