2016年07月31日

「しゃべれども しゃべれども」


しゃべれども しゃべれども --- 佐藤多佳子/著 新潮文庫 2000

何冊目かになりました佐藤多佳子さんマイブームシリーズ。
(シリーズ?)

これもおもしろかったなぁ
導入は、なんか場面と人物がよくわからなくてとっつきにくかったですが

主人公は噺家の二ツ目、っていう(関東と関西で違うよね??)
まだそんなに出世してない26歳の青年。
不器用なんだけどあったかく大事に育てられた感じやなぁー

おせっかいで情に厚くて短気でおばあちゃんっ子の好青年。

で、彼の周りになんだかわけありの人たちが集まってきて…

子どもとか。ケンのある美人とか。おっさんとか。優男の兄ちゃんとか。
みんな自分をしっかりと支えられなくて(平たく言えば自信がなくって)苦しんでる。



主人公は、基本的には自分にちゃんと自信(肯定感)のあるタイプなのよね。
だから嫌味がないし人に好かれる。(そこを、十河ちゃん…上記の美人です…は本能的に敬遠する)
なんかちゅん2みたい。

だけど
そういう人が一度自信を失うと、生涯初の危機となるのよねぇ…

でも、一度そこを乗り越えなきゃ、その自信は自分の本当の骨にはならないのだよね。
(親とか神様とかに)貰ったものを、本当に自分のものにするためのプロセスっていうかね…



人物がほんとにおもしろいし
このひとのお話はやっぱり感覚がなんともすてきで

この物語は「一瞬の風になれ」と甲乙つけがたく好きかも。
(こっちの方がくすくす笑えるシーンが多いです)

心に残ったのは
一門会で少年が応援するシーン、それに
「青いままで出荷された形のいいトマト」のくだり、
少年がでかすぎの野球帽かぶって六甲おろしのお囃子にのって高座に出て行くところとかかな


そうそう
関西人としては?
十河、って、やっぱり「そごう」って読んじゃうよねぇ…

もうぎりぎり最期まで「トカワ」に慣れませんでした。ちゃんちゃん



posted by しろくま at 12:28| Comment(0) | こんなん読みました^^
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: