ワンダー --- R.J.パラシオ/作 中井はるの/訳 ほるぷ出版 2015
この表紙の色は好きだなぁ、ほんと。
微妙に、実は、原書の色の方が好きではありますが…(微妙にグレイッシュね)
9月の「子どもの本を読む会」のお題なもんですから、時間もあるし、
和訳も読んでみようかと。
やっぱりね、
ぱっとページをあけたときに、目に入る語数が圧倒的に日本語の方が多いでしょう
だからやっぱ日本語の本のほうが
なんか読んでて安心感というのでしょうか、把握してる感というのでしょうか、がある。
まぁ臨場感には影響はないんだけど。
それを今回感じたのと
あとーーーー
訳はとてもこなれてて読みやすいなって印象でした。
「ママ、ぼくはどうして、こんなにみにくいの?」
のシーンでは、
英語の原文よりこっちの訳文のほうがぐっときて泣けてしまった。
とはいえー
原文は「若者言葉」未満の、10歳の子どもたちの、精一杯カッコつけた(?)イケテルkids言葉
が満載で、そこがとってもすてきで
そのテンポの良さと、coolさ。
は、やっぱ原書でしか楽しめないんだなぁとしみじみ感じてしまいました
だから、ジャックのカッコよさが、ジャスティンに言葉で説明されるまでわからない。
さらに、ジャスティンの個性的な若者ぶり(文体)もなぁぁー!
ところで。
わたしね、物語や小説を読んでいて、楽しいポイントって大きく分けて
1 ストーリーのおもしろさ
2 描かれている感情に入り込む面白さ
3 描かれている感覚を共有する面白さ
4 舞台設定のおもしろさ
があるなぁーーとおもうんですけども
(今んとこ思いつくのはこの4つ)
この「ワンダー」は2と4でしょうかね。
ここんとこはまっていた佐藤多佳子さんの物語なんかは
際立って3なんであります。
それにしても。
wonder、これ一冊だけ読むとなんだかジュリアンが浮かばれないわ。
ぜひ、続編のジュリアンの物語も読んでもらいたいです…
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