元気なモファットきょうだい --- エレナー・エスティス/作 渡辺茂男/訳 岩波少年文庫 1988
百まいのドレス --- エレナー・エスティス/作 ルイス・スロボドキン/絵 石井桃子/訳 岩波書店 2006
モファットきょうだいの原作は、1941年(昭和16年)
100まいのドレス(改訳前は「百まいのきもの」)の原作は1944年に初版で出ています
1941年といえばちょうど真珠湾攻撃の年…
この本たちからもうかがえる、当時のアメリカの様子は、
今とずいぶん違っていて、
小さい子どもはひとりでうろうろしているし
大人は結構適当
世界は今よりずっと狭くて
暮らしは大変そうで
なにより
社会に何とも言えない重い雰囲気が少しずつ漂っているのが分かります
けど
子どもたちはそこだけ光り輝いているようで
特にすごい事件も起こらない日常の話なんだけど
でも子どもにしたら大事件の連続で
なによりすごいなぁと驚くのは
作者が、まさに子どもの視点で、そして子どもの感覚で、子どもの生活を描いてるということだなぁ
だから
読みながら楽しくてそして切ない
モファット家の次女ジェーンと
百まいのドレスの主人公マデラインは作者だろうなぁ
そうそう
わたし原書を読むのが趣味なもんで
モファット家も(e-bookならすぐ手に入る)読んでみました
まだ初めの方を読んだだけだけど
結構わかりやすい誤訳があった。(と、思うんだけどー)
渡辺茂男さんでもこんなことあるのねぇ
まぁストーリーにはちっとも影響ないんですけどもね^^
わたしのは2004年の新版第1版だから、最新の版ではもしかして訂正されてるかもしれないかな?
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