悩んでいた母親が一瞬で救われた子育ての話 --- 平光雄/著 致知出版 2015
著者は元小学校の先生(学級担任を32年間)だそうです
これ、いい本でした!
親はどんと構えて、長い目で子どものことをみましょう
っていう概ねそんな趣旨ですけども
今の親子関係によくみられる特徴を的確に衝いていらして
わたしはどうしたってちゅん2が小5のころのクラスを思い出しました
うちの小学校ではとくに高学年になるとクラスが荒れることが多いんです
傍目にみたら子どものストレス過多なんだけどな…(受験率80%はあるのよ)
でも
ちゅん2は受験もしなかったし塾も行っていなかったしね
(でも一緒にあれこれやんちゃしてたようです)
一筋縄ではいかないのだ。
で、その時にね
やっぱりお母さんたちの間からこれはまずいってことになってね
担任の先生の欠点をあげつらうようなこともあったりね
何度か保護者会やらしましたよ。
実際に困っているお母さんもいたし
先頭に立って糾弾する意志の強いお母さんもいたりね
そんな方々の話を聞いていると、なんだか確かにひどいような気がして
でも
藤田浩子さんのご本に「教師を責めるより自分の胸に手を当てて考えてみましょう」
みたいなくだりがあってそれもそうよねと思ったりね
わたしはブレブレでしたが
この本からいくつかご紹介します
「たくさんの対人トラブルを見てきて、すぐに解決しないのは、
何か働きかけが足りないから、何かがおかしいからという場合ばかりではないことが分かりました」
確かに、引いて見る(その間とくに当事者の親には忍耐が必要だけれどもね)、っていう選択もとても大事で
人のせいにしている限り拙速に解決を求めてしまうのだよね。
「簡単に『すっきり』を求めては、弊害があることも多いのです」
「『こんなことがあっては、子どもの心に傷がつく』と騒ぎ立てている親」
あーこれ、あったかも。
具体的な話にいろんな人が参加するとなんだか方向がぶれていくのよね
でね、この先生はこうおっしゃいます
「子どもには、成長のため、『悩む権利』があるのです」
全部が全部、もちろん、これで様子見すべき、っていうわけではないでしょう
(介入が必要な場合もあるでしょう)でも、
子どもには悩んで成長する権利がある、
って思っているのとそうでないのとでは、親の方の物の見方、覚悟が違ってくるよね。
「子どもがきちんと成長していれば、親に忍耐や変革を要求するものだ」
これはハイ、本当に!!
わたしの実感だし、それが、(過ぎてから思うと)子どもと暮らす醍醐味である気もします
ちゅん2が反抗期真っただ中だった時は、(ついこの前までですが)
ホントにいろいろ試行錯誤して
みんな工夫されてることだと思うけど、機嫌のいい時を見計らってちょっと話をしたりだとか
この本にもそういう時がチャンス!ってありましたけど
(いまだってふと反省することって日々多いですけどね)
その前段として、親の言うことをちっとも聞かなくなるのは
「自立心が育っている証拠で、『何でも言うことを聞く子』よりはるかに頼もしい」
「これは親として喜ばしいこと」
ってまぁこれだけでも励まされる気がしますよね
(言うことを聞く素直な子、っていうのはアルイミ親よりも懐が深いわけで、
その心の中を思うとわたしは胸が詰まる思いがありますが…)
「楽すれば楽が邪魔して楽ならず、楽せぬ楽がはるか楽々」
(これは社会教育家の田中真澄氏の言葉で、富山の薬売りに伝わる教えだそうです)
コレ、ちゅん2が赤ちゃんの時に実感しました。
アルイミbabyのころに手をかけておくと、あとからが楽々。
(たとえば母乳で育てておくと、はじめだけちょっと大変だったけど、外出が楽だしこどもの噛む力もつくし姿勢もよくなるし虫歯もできない…とかそういうことがいろいろありました)
えへ。人生の他の局面にももっと参考にしなくっちゃだわ。
最後に、↑にも引用したのと近いことですが
「せっかちな『原因』探し、『犯人』捜しが、本人を余計に追い込んでしまうことが多いのです。
『どうしたの?』『何がいやなの?』『いやなことがあるの?』などなど、激しく問い詰められれば、その子は何かの原因を語ります。しかし、行ってしまった以上、引っ込みもつかなくなる。
(中略)
グレーゾーンは気分が悪いものです。できれば早期に解決したい。
しかし、ときには、その欲求は親のエゴではないか、親の耐える力の不足ではないかと思い直してみることも必要です。
子どもの成長の過程で、グレーゾーンに耐えなければならない時もあるのです。
子どもの問題で、親自身の気持ちを優先させてはいけないのです」
今起こっているいろいろなムズカシイことは、
「親が不安だから」ってこと、ありそうだよね...
字も大きめで読みやすいです
これは教師の立場から親にばかり改めるようアドバイスしているようですけれども
(非難してるわけじゃないんだけどね…そう受け取っちゃう人もいそうだわ)
一転教師に向けて「プロであれ」というこの方の本もあります。今そっちを読んでます
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