2015年09月07日

感受性がまるで違うのです

blogをさぼっている間に書きたいことがあれこれたまってきております
(catch upできるかな?)

今日この本をパラパラめくっていましたら

たいようのおなら --- 灰谷健次郎/編 長新太/絵 のら書店 1995

おとうさん
というタイトルの詩に、添えられたコメントがこんなんでした

あ、詩から紹介しましょう
この本は、小さい子どもたちの詩集なのでございます

おとうさん   おおたに まさひろ(六歳)

おとうさんは
こめややのに
あさ パンをたべる


(* ̄m ̄)かわいいこと
コメントはこうです

「お父さんが米屋で、朝、パンを食べてもべつに不思議でないのがおとな、
おかしいなと思うのが子ども。
子どもにそういわれて、笑うのがおとな、
ちっともおかしくないのが子ども。
感受性がまるでちがうのです」



これ読んで思い出しました。

8月の終わりに、
某絵本の集いに行きました。
大人向けに絵本を紹介して実際に読んだりしてくださるのです。

そこで紹介された絵本のひとつで。

紙しばい屋さん --- アレン・セイ ほるぷ出版 2007
ってのがありましてね

読んでくださったんですけれども

昔紙しばい屋さんをやっていたおじいさんが
その思い出の中に入り込んでいくんですが
いつもの「あのお金をもってない坊や」が遠くに立っているんですね

昔の紙しばい屋さんは、お菓子を買わない子には読んでくれない
っていう人もいた(多かった?)みたいなんです
(うちのあたりに来ていた紙しばい屋さんは、どうだったかなぁ 覚えていないのだけど…)

「お菓子あげましょうか?」とおじいさんが聞くと
「お菓子きらい!」って走って行ってしまうんです

わたしこの時胸がしめつけられるように苦しくなってねぇ

するとね まさにそのとき
後ろの席の年輩の女性が
「あははっ」って笑ったんです
このシーンで!!

きっとねぇ
この子が強がっているのをもちろんわかったうえで
かわいいなぁ
って思われたんでしょうねぇ
そう思うんですけど

わたしはショックだったんですねぇ
むしろ傷ついたっていいますか…
ぜんぜん可笑しくないのに。


で、思い出したことがありました

この本

これから昔話を語る人へ --- 松本なお子/著 小澤むかしばなし研究所 2012

の中に
こんな例があったんですね

「カメの遠足」という短いイギリスのお話なのだそうですが
「このお話を初めて聞いたとき、私は、
六年間じっとやぶのかげから両親を見張っていた息子のカメを想像しただけでおかしくて、
おなかがよじれそうでした。
早速覚えてまずは語りの仲間の前で、
次は大人中心のお話会で語り、どちらも爆笑を誘いました。
すっかり気をよくした私は、ついうっかり図書館のおはなし会でも語ってしまったのです」


小学校低学年の子どもたちの反応は全く違ったそうです。
「みんな居心地が悪そうに下を向き、わたしを上目づかいにみるのです。
笑う子は一人もいませんでした。
そこでようやく気づきました。
まだ親を信頼しきっているこの年齢の子どもたちにとって、
こんなに不愉快極まりないお話はないのだということを」


著者はこう言います
「『ほほえましい』というのは大人にとっての見方であり、
子どもにとっては全く受け取り方が違うことがあります。
(中略)
子どもが傷つくこともあります。
(中略)
聞き手である子どもも同じように感じることができるか、
もう一度子どもの視点で見直してください」




子どもと大人とでは感受性がまるで違う。

だから
子どもに語るお話、読む絵本を選ぶときは
これが子どもにとって本当に素敵なお話なのか
って
いつでも厳しく自問しなければいけませんね


そんな風に思いつつ実はこの本を探し当てる前にあれこれめくっておりましたら
この本
にこんなようなくだりがありました
(これ、とってもいい本なんですけれどもね)

大人がストーリーテリングを聞くとき、
結構目をつぶって聞いている人がいるが
子どもはしっかり目を開けて、語る人を食い入るように見ている

そりゃそうかもね。
(実際私も、お話を語るたびに、あるいは絵本を読み聞かせるたびに経験してます)
でも
大人だからね。
目をつぶって聞いててもそれはそれでOKと思いまーす
楽しんでいるんであれば。お話の楽しみ方はいろいろ。
(たまにテキストを目で追いながら聞いていらっしゃる人がいるそうですが…)


そうそう
↑の「たいようのおなら」でね
好きな詩はたくさんたくさんあるんですけど

今日ぐっと来たのはこれ。

かげ   はすだ ひとし(七歳)

ゆうがた おかあさんといちばへいった
かげがふたつできた
ぼくは おかあさんのかげだけ
ふまないであるいた
だって おかあさんがだいじだから
かげまでふまないんだ



この本 ホント癒される…

posted by しろくま at 20:46| Comment(4) | 日々雑感
この記事へのコメント
あー。うっかりやってしまうかも。
ほほえましい、っていう柔らかい響きで傷つけちゃうことを。

そして「つい。」という短い軽さで、無かったことにしてしまう、余罪までも。

忙しい(心を亡くす)日々、慌ただしい(心が荒れる)日々に、気付きをシェアしてくれて、ありがとう。
Posted by モモ☆ at 2015年09月08日 10:02
モモちゃん〜〜

久しぶり!コメントありがとう♪♪

モモちゃんはお仕事もあるし、家族も多いし、
私の想像を絶する忙しさなんだと思うな。
でもそんな中でちゃんと気づいて自分をしっかり振り返っていてすごいね!

子どもたちはきっとそういうモモちゃんの様子をしっかり感じて正直に心豊かに育つんだろうなぁと思います…
そして、お母さん応援団(子どもたち)が多いってうらやましいなぁーって思います(わたしにはきっと無理だけどぉぉ!)

blog、読みに来てくれてありがとう^^
Posted by しろくま( ̄(エ) ̄)ノ at 2015年09月08日 12:20
癒されました〜
男の子の愛は深すぎる…(T ^ T)

いつも面白い本の紹介ありがとうございます
このたいようのおなら、大人が楽しむ本かな

紙芝居は胸が締め付けられる描写ですが、自分がしたことある人なら、笑いとばすかもですね
Posted by kie at 2015年09月11日 11:11
kieさん

久しぶり!お元気でした??

癒された?よかった(* ̄m ̄)
子どもの無邪気さ・純粋さに救われるのは、私たち大人がそれを失っているからなんでしょうねぇ

...( = =)
Posted by しろくま( ̄(エ) ̄)ノ at 2015年09月13日 09:02
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