2015年08月18日

「時速47メートルの疾走」


時速47メートルの疾走 --- 吉野万理子/著 講談社 2014


さて
今年も行ってきました、
「中学生の読書会」
市の学校図書館協議会と教育委員会が主催だそうな。(そうな。って3年目ですが)

その今年の課題図書がこれでした

ちなみに去年はこれ
おととしはこれ

どっちも読書会は面白かったもののお話自体はなんだかなぁという感じでしたが

今年のこの本はすごくよかった!!

4章あって、それぞれ別の子が主人公なんだけれども
まず1番初めの慶一って子がさぁ

なんだか自分とかぶるところがあるのか、読んでて苦しくなってきて
この調子でこの本読みとおせるのか!?って正直しんどかったのですけども
(1章だけだったけど)
でもね。
コントロールしようとする(manipulativeな)両親と自分の行動もコントロールしようとする彼。
中学生時代にいろいろあって(苦しいけど)気づけて君はきっと
ラッキーだったんだよ!!
なーんて声かけるような気持ちで読んでました

第3章の大門ってガキ大将キャラの子もね
この子はいいご両親に恵まれているのだけども
いままで強い、大きい、と思っていた自分の中にある弱さ
を知ったっていう成長の姿

最後の章は思春期らしく自意識と「頭で考えすぎ」でがちがちになってる男の子
設定はいちばん芝居がかっている。
でもさ。
くったくたのへっとへとになってふっと「頭の支配」が緩む時ってあるのよね
(そこまでしないと頭・思考って緩まないともいう)
もうわらっちゃうっていうか
それが素敵にえがかれていました

最後のシーンなんって10回は読み返してしまったかも

彼さ
最後は、自分が完全変態だろうが不完全変態だろうが
もうどうでもよくなったんじゃないかな


4人の主人公がそれぞれ
内側の自分(自意識)と外から見られている(他の登場人物の視点でえがかれる)姿に
ずれがあってそれが
あーーーそうなんだよな、そうそうそうなのよ、ってとてもリアル。

おもしろかった!

(本は面白かったんだけど、読書会はこれまでの2回に比べて学生さんたちの話があまり引き出されてなかったっていうかもう一つ残念でございました)
先生の司会にmanipulativeさを感じてしまったのだけど。あら。これがキーワードだったりして

posted by しろくま at 23:15| Comment(0) | こどもの本
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