人が病気になるたった2つの原因〜低酸素・低体温の体質を変えて健康長寿! --- 安保徹/著 講談社 2010
もう5年も前に出ていたんですね
安保先生の本は結構久しぶりかも。
「免疫革命」と、あと何冊かは読んだような気がするけれども
内容は、ぐっとシンプルに力強くなっている気がします!
この本が一番好き。
病気というのは私たちの体の適応の結果であり、
「自分自身の生き方に関わった問題」であり、だから「基本的に『自分自身で治すもの』なのです」
「病気に向かっていくことも体の知恵」であり、
いわば
「病気になることは己を知ることでもある」
っていうのがこの本のメッセージかな
これを説明するために
以前のご著書にあった「顆粒球@」「リンパ球」の2つの免疫細胞のバランス論と
40代以降はエネルギーの作り方が変わる
なので、炭水化物があまり必要でなくなる…
っていう
2つのエネルギー産生の仕組みの話。
私たちの細胞内にはエネルギー産生のしくみとして
解糖系
と
ミトコンドリア系
があって、この2つが調和して働いているのだけど
ともかくもこれがどちらかに偏らずバランスが取れていることが大切で
しかも、年齢によってもその適切な配分は異なっているらしく
解糖系のエネルギー生産には糖質が必要、
無酸素運動、細胞分裂を促す、瞬発力のあるエネルギーをつくる。
ミトコンドリア系エネルギー生産の原料は解糖系で作られたものや酸素、日光など、
有酸素運動、ゆったりとした持久力。
ストレスフルな現代社会のしくみのなかでは、
特に生真面目な国民性の(みんなじゃないけど…)わたしたちは
低体温・低酸素になりがちで、
解糖系に偏りやすいのだよね。
(細胞分裂を繰り返すガン細胞はそこでつくられるっていうわけ)
ミトコンドリアと言えば。
随分前だけど、ミトコンドリア・イブのことを書いた(んだったと思う)「パラサイト・イヴ」という小説が話題になったことがあって
私も面白く読みましたけれども
あの頃ホットな話題だったかな。ミトコンドリア。でもちっともわかっていなかったな
太古の昔細胞に寄生したウィルスが起源という私たちの細胞内小器官。
独自のRNAを持っていてそれは、女系の遺伝をするという。
わたしは、なんだか「女紋」も連想したりします〜
(家紋とは違って、女紋も母から娘へよね。うちのはわたしたち姉妹で途絶えそうやな〜〜)
そうそう、そもそもね。
わたし全然知らなかったんだけど
食べ物を食べて、分解することでは私たちの生きるエネルギーはほとんど生まれないんだって!
それ(解糖系)で作られるエネルギーでは全然足りないんだって!
そこで生まれた物質をミトコンドリアが処理して、
そこでたくさんのエネルギーが作られているんだって!
これクエン酸回路のことね?!
生物の時間に習ったっけね。そういえば。そうかー
頭の中でよーーうやくつながった(ような)
「体内では食べ物を燃やしたものをエネルギーとして使っているわけではありません」
「食べ物以外の要素がいくつも加わり、最後は燃焼とは全く別の形で活動エネルギーが得られている」
うひょ〜
じゃ食物のカロリー計算ってなんなのよ?
ぜんぜん見当違いじゃないですか
これまでも栄養学眉唾だわ…と個人的にはかなり疑ってはいたのだけれども
「『食べることで生命を養う』という栄養学の考え方は、
解糖系の働きのみを基準にした偏ったものにすぎないのです」
そういうことか!!
まあ詳しいことは本をお読みください
「ガンは低酸素・低体温状態に対する体の適応現象にほかなりません。
それは、私たちの体に備わった、すばらしい知恵といっていいものです」
要はガンになるもならないも治すも直さないも自分の手の中にある。
この本の一番素晴らしいメッセージだと思います
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