2015年06月27日

「真夜中の電話」


真夜中の電話〈ウェストール短編集〉 --- ロバート・ウェストール/作 原田勝/訳 徳間書店 2014

ウェストールは結構好きで、
わりと長編を中心に読んでた気がしますが

初めて短編集を読んでみて
圧倒された。

切れ味がすごい。テンポも最高。
もちろん、特有の、なんとも言えない味もあって。

表題作の「真夜中の電話」だけは原著"The Call"が手に入ったので読みました。
英語ももちろんだけど和訳もおもしろかった。

思えば
「弟の戦争」が(これまで読んだウェストール作品の中でも)好きだしもしかしたら
この訳者さんの文章との相性も良いのかも。

ところで
今回初めて知りましたが
著者は一人息子のために、と初めて(かどうかはしらんけど、出版は最初)書いた本で
賞を取ってデビューして
その後息子さんを交通事故でなくされています

そのあと怒涛のごとくたくさんの物語を書かれていますが
幽霊ものが目立ちます



たった一人の(しかもその子のために物語も書いたって!)大切なbeloved息子を亡くす って
ほんのちょっと想像しかけるだけでも
胸が抉られる思いです
しかも奥様も心痛で亡くされたような格好になっています


…たとえ幽霊でもいいから…
会いたい、話ができれば、っていう気持ちでいらっしゃったのかなって
思うだにやはり心が痛いです

いっそう物語が胸に響いてくるように感じます


収録された物語は全部面白かったけど
「羊飼いの部屋」が、好きかなぁ。
ボーイスカウトって、イギリスの、(少なくとも少し前の時代の)、
(そしてもしかしたら階層などで違うのかもしれないけども)
少年の基本的な素養っていう側面があるのかもね?

ウェストールの短編最高ですっ


posted by しろくま at 23:53| Comment(0) | こんなん読みました^^
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