ふたりのイーダ --- 松谷みよ子/著 講談社青い鳥文庫 1980
(初出は1972年で、この装丁の赤がすごく印象に残っています)→
38年ぶりに読みましたのです
小学生のころ…市の市民会館だったかホールみたいなところに
映画が来てね
妹と母と行きました
映画が先だったか本を読んだのが先だったかもう定かではないのですが
映画の印象が強烈で、
小さかった妹なんかはあのがたがた動く椅子がほとんどホラー映画だったと
椅子の悲しみだけが印象に残っていてストーリーはほぼ丸々忘れておりましたので
こんな物語だったっけってあらためて思いましたけど
それでも
「波打ち際に戻ってくる流し灯篭…」は、しっかりと大人になっても心の中に残っておりました
(っていうか出所はこのお話だったのか!って気がつきました)
あと当時気がつかなかったのは
この「お母さん」は松谷さんご本人に相当近いんじゃないかってこと^^
やっぱり同じものを伝えたければ
文章と
映画とでは
畢竟描くものを描き方を変えなければならないよな〜〜〜って今回しみじみ思いました
原爆投下後20年目の物語です
今年は
阪神大震災後20年目
この符合も心に重いものです
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