Seedfolks --- Paul Fleischman, Joanna Cotler Books, 2002
「風をつむぐ少年」も相当おもしろかったけど
これは、更に
いいなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
読みはじめたら止まらなくなりました
ある少女がごみ捨て場のようになっている都会の空き地に
豆(この絵本にも出てくるリマ豆)を数個植えるところから始まるのですが
そこから世界が大きく動き始める!のでした
1章に一人がフォーカスされていて
人種も年齢も性別もばらばらで
ただある町(クリーブランド)のある通り(移民の多いさびれた通り)(あるいはその近く)に住んでいる人たちで
そのひとりひとりの独白のような文章が続いています
(当然だけどひとつひとつ個性的に書き分けられていて味がある。
これは声に出して読むのがおすすめです)
ひとりひとりのお話は少しずつ微妙につながっていて
ある人の物語の中に別の章の別の人が出てきたり
そしてみんな、すこしずつ生きにくさや問題を抱えていて
読んでいても切なかったり
ほっとしたり
初めに豆を植えた女の子の動機も切ないし
まわりの言葉がわからない移民のおじいさんが土に触れて目の輝きを取り戻す話や
「大人が嘘をつくのをはじめて見た」っていう少女の驚きや
自分やおなかの子どもを憎んでいる10代の未婚の母Maricelaが
「わたしの身体も、自然の一部なんだ。すごい」って気づくところや
ひとつひとつがこころに残っています
控えめな挿絵(各章の主人公の顔と、ちいさなモチーフ1個)もとてもすてきです
文章につく絵は
このくらいがいいなぁ
全員が種をまいたり、あるいはまいた人につながっている物語ですが
Seedfolksっていう言葉は、あとがきで著者が語っていますが
「祖先」っていう意味もあるのね(メイン州あたりの古い方言らしい)
自分たちにつながる種になった人々、っていう感じかなぁ?
だからこのタイトルは本当に大切な言葉なんだと思います
そうそう
この著者のあとがきがまたとても面白かった。
移民の人たちや、植物を育てることなどに、ご縁のある人生を過ごして来られたのね
そういうところから物語が生まれるんだなぁって思いました
この本ホントにお勧め。
小学校中学年くらい?が対象(十分読める)の本だと思います
和訳は「種をまくひと」
だそうです
こっちも読んでみよう〜^^
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