
夏の庭 --- 湯本香樹実/作 新潮文庫 1994
わーーーおもしろかったなーーーー 今期一番かも。
小学校6年生の3人の男の子とひとりぐらしのおじいさんのふしぎな…そしてとてもあったかい…交流
がストーリーの中心なんですけど
この男の子たちがまたきわどくて素敵でねぇ。
彼らを取り巻く家庭や社会もイマドキでねぇ。
おじいさんはじつは北海道の田舎出身でねぇ。
(これはそう、重要なプロットでもないんだけどわたしが道産子なもので特筆( ̄w ̄))
読んでたらどんどんうれしくなってきてねー
でも
でぶの山下くんが包丁を研いでるシーンなんて
わたし
泣けました
子どもたちが庭でホースで水をまいて虹が現れるシーンでは
「光はもともとあったのに、その色は隠れていたのだ。たぶん、この世界には隠れているもの、見えないものがいっぱいあるんだろう」
そうそう
主人公の男の子が読んでる本ってことで
「かかし」が出てきたよ♪
全編を通して「死」がすぐ近くにうずくまっているかんじ。
この子たちは6年生だけど
だれもが6年生とは限らないだろうけど
だれしもさ。大きくなる中で「死」が妙にリアルに近くにいる時期ってないですか?
(わたしは、幼稚園くらいのときだったかも)
すっごい。このひと(作者)、うまいし、繊細だし、自然。
この本読んだ後だったら
これとかがなんだか作りものっぽく思えてしまう
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