
ハングルへの旅(新装版) --- 茨木のり子/著 朝日文庫 2023
茨木のり子さんが!
韓国語を長年勉強されて
韓国に造詣が深くていらっしゃったなんて
軽い驚きとともに読み始め
文章の美しさに更にやられ
多様な角度からの考察も面白くて
(チャプチェのレシピまで載っている)
いや〜〜ええ本に出会ったわ〜〜
1976年から韓国語を習い始められたそうで
当時は(韓流ブームのずっと前ですから!)今よりもっとずっとこの隣国に対する日本社会の感情もよくないころで
本書にもありますが頻繁に「なんで韓国語?」って聞かれたんでしょうね
「動機」という章の最後にこう書かれています
「こんな風に私の動機はいりくんでいて、
問われても、うまくは答えられないから、
全部をひっくるめて最近は、
『隣の国の言葉ですもの』
ということにしている。
この無難な答でさえ、わかったような、わからぬような顔をされてしまう。
隣の国のことば―――それはもちろん、南も北も含めてのハングルである」
心を寄せたら、知りたいと思うから。それに、つきるかなぁ(わたしはね)
一緒に学ぶ人々のこと
旅した韓国でのこと
日本の方言との類似性の考察
ソッタム(俗談:諺)や韓国文化のこと
日本を知る韓国の詩人たちのこと
など。。 おもしろそうでしょう??
おすすめですー