2024年12月13日

「シサム」



シサム --- 中尾浩之/監督 日本 2024

先日観てきましたー。

お話は多分フィクションだと思うんだけど
歴史的背景は事実に基づいており
何より
日本語とアイヌ語(字幕)っていうのがなんとも素晴らしい〜

俳優さんたちは日本人だけど(アイヌオリジンの人もいたのだろうか)
アイヌ語のセリフ書いた方も発音を教えた方も本当にすごいですね
(パンフレットの物凄いちっさい文字を読んだら、翻訳は藤村久和さんとのこと、発音指導はちょっとわかりませんでしたが藤村さんとかアイヌ協会や保存会の方々が協力されたんでしょうか?)
私言語好きなんで、耳を澄ませて聞いていたら
カタカナで喋ってるような人もいたけど、
日本語にない音を発音されていた方もいて
おおーっと思いました
素晴らしいです

あと印象的だったのは
戦闘シーンがあるんですけど
弓矢や砲弾が観客の方に向かって飛んできたりして
わたしにはすごい目新しい臨場感でした


最初の方のシーンで旅に出るお侍の次男坊が
まぁ主人公なんですけど
えらい頼りなくて

あーこういうんは生死の境を経験して助けられたりしないことには根性変わらんもんやわ
なーんて思ってたら
ストーリーはその通りに進み(なのであまり意外性がなかった)

でも
アイヌの人の言葉や暮らしぶりや料理や漁の様子なんかが
すごいよくて新鮮で

なかなか見応えのある映画でした

私たちはアイヌの人たちの来し方を
日本人が与えた苦悩を
何があったのかを
そしてその文化の美しさを
ちゃんと知って理解する必要があるよね
posted by しろくま at 22:52| Comment(0) | たまに観る映画のはなし