2024年10月27日

「双頭の蜥蜴」

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双頭の蜥蜴 --- 乾石智子/著 講談社 2015

この作者がこの頃面白くて、手当たり次第に読んでいますが
これはYAですねー

なんでお話がわかりやすすぎというかなんといいますか・・
舞台もニューヨークなんですけど(と異世界との行き来の物語)
これ日本でいいんじゃぁ・・・(アメリカにしてはあちこち違和感がある)

馬にもさー
そんなすぐに乗れないよ?
生き物なんだから水とか手入れいるよ??

って読みながらあちこち脱力するディテールが多いのですけど

でも気がついたのは
わたしってば永遠の16歳(人としてのあり方がそのくらい)なのだわ
結構楽しみながら読みました

作者の石好きは他の作品から分かっていたけれども
「パワーストーン」って言葉がしっかり出てくるのはこの本が初めてやね
(作中石振りかざして戦うのがなんだか力抜ける)


思春期世代へのメッセージ多めです

posted by しろくま at 20:30| Comment(0) | こんなん読みました^^

2024年10月22日

「マクトゥーブ」

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マクトゥーブ An Inspirational Comparison to The Alchemist --- パウロ・コエーリョ/著 木下眞穂/訳 角川文庫 2024

今日美容室に行って3、4年は伸ばしてた髪を
短く切ってしかも数年ぶりにパーマも当てて
その間に読んでしまったー(薄い本だからねー)

何かなぁと思ったら
作者が新聞かなんかに連載された1日1つの寓話集(もしくは引用)

人生というアートについて
そして真心について
考えさせられる(っていうか自分の内を覗き込ませる)

本当の芸術に触れると
毎日目にするごく些細な凡庸なものが
光を放ちはじめる(これは私の)


頭が軽ーい
posted by しろくま at 16:28| Comment(0) | こんなん読みました^^

「炎のタペストリー」

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炎のタペストリー --- 乾石智子/著 ちくま文庫 2019

オーリエラントとは違うシリーズの単発ものかなぁ
世界も違うし、言葉は若干共通のものもありますが
魔法も違う。

面白くって1日で読んでしまった。勿体無い。


火の鳥との場面は、なんというか、大変観念的というか「心の中のこと」
ちょっとあっけなかったけども


この人の本をこの頃好きで読んでいます
恋バナ的なことが出てきたのは初めてだなぁー
posted by しろくま at 15:40| Comment(0) | こんなん読みました^^

2024年10月19日

三角寛サンカ選集 第1巻 山窩物語

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三角寛サンカ選集 第1巻 山窩物語 --- 現代書館 2000

2000年になってこのシリーズ(全15巻らしい)が出てるなんて驚きだわ。

図書館で、まず1巻と思って借りてきたんですけど
本書のほとんどは
先日の「山窩物語」を収録してあってですね
(そういえばタイトルも同じだわ)
皆さまお気をつけください(ってこんなうっかりはわたしだけかも)

なんで(なので)
付け加えられた数章だけを読みました。

前に読んだのと似た内容が細部異なって書かれているものもあり
どっちなんやーと若干辟易するところも。(要は学術的ではないのだ)

でもね。
サンカの人々と「ルンペンさん」(とこの本では。)とは違うんですよ
ただ家がない人たち、ではないんですよ
的なことを書いているところがあり

「山窩は詩の生活者である。
その全部が詩だといっていい。
(中略)
絵のようにわたしの目の底に残っている」


っていうくだりは
あぁサンカの人たちのことが好きだったんだなぁと心に残ったところでした。







流石にあと14冊は読む気がしないのでした(しかも書庫だし)
posted by しろくま at 16:01| Comment(0) | こんなん読みました^^

2024年10月17日

Be yourself no matter what they say



タイトルの、
Stingの歌からの連想のことを、さっき書いたんですけども

もう一つあった。
この頃気づいたこと。

**その前に。(このblog書いた次の日ですが、ちょっと付け足し)

自分自身って何?どんなの?っていうのはじつは
結構難しいっていうか思いのほか大きなテーマなんじゃないかと思うのよね

でも、考えてみたら
「健康って何」「自分の健康な状態ってどんな時」っていう命題が
実は健康(の状態)が失われたときにわかる・・・
っていうのは実感なのであります

そうじゃない?

なので、自分で少しずつ分かっていく過程があるんだろうなぁ
と考えたうえで
↓最近ふと思ったことをひとつお話ししたいと思います。


この夏の初めに知り合った方と
何度かお話をしているうちに
おもしろいなーって思うことがありまして

その人のことを考えたりしているうちに


「自分で何もかもできようとしない」
(日本語ちょっと変ですけど。でもこういうことなのよ)
なんでも(自分が)できなくていい
んやんなぁーって
ふと気がついたんですよね

いやわたしもそういうところよくよくあるからさ
その人と知り合ったんかもしれないなぁって


自分で無意識に「これはできなくちゃいけない」って
考えてしまうのは
自分を追い込んでしまうね


そういうのやめていくわ。

(できるわたしも、だけど)
できないわたしも
わたしとして受け止めていくのよ

Be myself


ってなかなか奥が深い。やりがいがあるね
posted by しろくま at 22:07| Comment(0) | 日々雑感

「山窩物語」

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山窩物語〜日本のジプシーをさぐる〜 --- 三角寛/著 読売新聞社 1966

古い本だわー。図書館で借りました。

サンカと呼ばれるようになった(著者も書かれていますが、山はともかく、窩 という字を当てるのは実情に則さないそうです)人たちの途方もない魅力はともかくとして

特におもしろかったのはお産の習慣の記述です

そういえば、ってすっかり忘れてたけどわたし
自分が出産した前後は
結構なお産マニアでありました
(マニアっていうかさぁ、興味があるものはひたすら研究したいのよね)
わたし自身はそうして病院でなく助産所で出産したのでありますが
この辺りのあれこれはむかーしおさかなやにも書いたことがあったような(なかったような)

ともあれ
妊婦の衛生
産湯使わぬ分娩(みふたつ)
というのがその章です

著者も書いていますが
「瀬降の女は出産について(中略)一般社会のように大騒ぎはしない。
予定日が来ても、平然として働いている。
ユサバリを畳んで、移動中にも産気づくことがある。
そんな時でも、肩の天幕を下ろして、その場で産む。
かつて、異常出産の実例がない。
ということは、それが本来の人間の常態である。
にもかかわらず一般社会に産婦人科が繁盛して、異状産の増加しつつある現在としては、実に驚くべき常態の事実と言わねばならない。
したがって、医学の未開の分野が、ここに秘されているのである。
謎ではない」


これだけ体を動かして、自然の中で生きるのは、今の日本ではめまいがするくらい難しいことだろうけどなぁ
でも
研究すれば取り入れられることがもしかしたら、あるんじゃないかなぁ

そしてお産だけではなく。

posted by しろくま at 18:37| Comment(0) | こんなん読みました^^

「タカツカヒカルの右脳開発セミナー」

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タカツカヒカルの右脳開発セミナー --- 高塚光/著 東急エージェンシー 1995

この方の本は3冊目なんだけど、これが一番おもしろかったなぁ

今は左脳社会に極振れてしてるので、これからは右脳を・・・

みたいな趣旨なんですけれども

例えばね。
「感覚と感情を退化させた現代人」っていう章に
こんな指摘があります

「テレビコマーシャルほど人間の感情を削っていく媒体はないと思っている」

「時間がくればそんな人間の感情にはお構いなしに、なんの脈絡もなくコマーシャルが割り込んでくる」

「みている人間は喜怒哀楽の感情や余韻の受け皿をなくし、切断されたその感情は未解決のままに取り残されてしまう。
そんなことが繰り返されているうちに、現実にさえも鈍感になって、現実味を伴わない映像のように心と現実がどんどん乖離していくのだ」


今の例えば若者たち(この本が書かれたのは平成7年ですが)
の虚無感みたいなものもテレビコマーシャルの影響だと

コマーシャル!
いや言われて見れば本当にそうだなぁ
ぶつぶつっと切られてしまうことになんと慣れっこになっていることか

そしてTVニュースでウクライナやガザの爆撃の様子を流しながら
ご飯食べたりしているお茶の間の異常さときたら


印象に残ったのは(また↑とは違うところなんだけど)

「いかに自分のことを信じられる自分をつくっていくか」
というくだりです

少し前から引用すると

「人間は、『人間の本質は何か』ということを見極めるために修行している。仏教に入ってお経を丸暗記して、毎日を読経三昧で明け暮れたり滝に打たれたりしたからといって人間の本質を知ることができるだろうか。
人間の本質を知るためには、自分自身の問題と直面してみなければ分からない。それでは次に自分自身と関わるときに、何を修行の目標にしていくかというと、それは
『いかに自分のことを信じられる自分をつくっていくか』ということなのだ。
これは傲慢になったり、エゴイストになれということではない。
『自分という存在は、いい意味でも悪い意味でもいろんな面を持っている。長所も短所もある』
(中略)
『自分のことを信じてくれる最高の人間というのは、自分なんだ』ということに気づくことが修行の一つであるのだ。そのことに気づくには、(中略)人間関係の中で行動してみなければ分からない」



話は飛びますが、先日車を運転していて
たまたまStingの"Englishman in NY"がかかっていて
コーラスのリフレインが

Be yourself, no matter what they say

何度も何度も聞こえてきて
いえ、もう若い頃から何百回も聞いてきたフレーズなのに

初めて、ハッと思ったんですよね
このリフレインが耳に残って
心の中に想いが入ってきたんですよね



自分って
自分を信じるって
自分はこういうもので大きくも小さくもなくってこれがわたし
それが素晴らしくて素敵だと思う
ってことで

そう聞くと一方で「等身大の自分」っていう言葉があるんですけど
なんか近い意味のように思われるけど
でも

等身「大」って
いや別に、大きいとか小さいとかっていうことじゃなくて
大きいのがよいとか小さいのがいいとかそういうことでもなくて
サイズじゃなくて


これがわたし

他の人が(あるいはむしろ自分の狭い自我が)なんと言おうと
これがわたし


っていうのがなんかストンと胸に落ちてきた気がします



そんなこんなちょうど巡り合わせのようなこの本なのでありました


posted by しろくま at 18:21| Comment(0) | こんなん読みました^^

2024年10月13日

ボディーコントロール講座に行ってきました

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この写真、なんのことかわかんないでしょうけども

車のフロントガラスにとまっていた蛾を室内から撮ったものです
なんかねー
ピントが、会わないんですよねー。接写したかったんだけど。


ところで
うまさきせつこさんというかたの、「ボディーコントロールレジスタードマーク︎」をお試し受講してきました

わたしのこの
頑固な反り腰と巻き肩と腸腰筋の使えなさを本当にどうにかしたいからなんですが

場所が分かりにくくてちょっとトラブルがあったものの・・・


よかったです!

うまさきさんは最近instagramで知ったんですけど
モダンバレエを長年やってらして
まぁ動画を拝見すれば、体の使い方のプロだなぁということはすぐに分かりますが


5人ほどの集まりの中
丁寧に体を見て指導してくださって
おっしゃったこと全部はとても理解できておりませんが

ひとつとっても、(わたしにとって)新しいことをいただいて帰ってきました

あ、2つかな


ひとつは、足裏の重心のこと。わたしずいぶん前重心だということがわかりました
それで足裏の使い方を教わりました
すると甲野善紀さんの、「膝は伸ばさない」が、初めてしっくりきました。

もう一つは
脊椎を・・・わたしの場合は腰椎を・・・

(わたしの場合は)ひとつずつ後ろへ動かすこと


これ、色々指示が飛ぶ中でやったことの一つで
その時の感覚を
大変新鮮に思ったのです

おほー!

考えてみたら腰椎が前に傾いているのだから
それを真っ直ぐに近い角度に戻せばいいんだけど
それを実際「やって!」と言われるまで
(腰椎、という言葉などは使われませんでした)
やったことがなかったという


週1の教室なのですが
大変面白かったので
しばらく通ってみようと思っていまーす。
自分の体のことだけど
いつでも色々新しい発見があるので
おもしろいです!



posted by しろくま at 13:46| Comment(0) | 日々雑感

「『大地の再生』実践マニュアル」

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「大地の再生」実践マニュアル〜空気と水の浸透循環を回復する〜 --- 矢野智徳・大内正伸/著 大地の再生技術研究所/編 農文協 2023

もう忘れてしまったんだけど以前、このかた(矢野智徳さん)の映像を・・・
映画だったかも・・・
みたことがあって、すごく感銘をうけたことがある

今回全く不意にといいますか幸運にもといいますか
友人の友人がこの方をお呼びすることになったそうで
(入手した土地を見てもらうということで)
矢野さんたちにお会いできる機会をいただき
大喜びで参加してきました

矢野さんとお仲間たちと一緒に草刈りして、お話を聞きました

いやーすごかったなぁ

本読んでもらったら、あるいはYouTubeなどで見てもらったら詳しくはお分かりになれますが
このかた

日本の国土を「水」と「空気」の流れで見ている

マクロからミクロまで


でもコンクリートの構造物やなんかが
概ね「直線」が
その流れを止めてしまっているのよね・・・



本文中にありますが
2018年に北海道厚真町で大規模な土砂崩れがあったでしょう
海からは海からは結構離れたところの。海側の斜面でしたねそういえば

周辺を大きく見たら、その斜面の先には苫小牧周辺の開発地区と港湾があるのですね

「ダムによって気・水脈が分断されただけでなく」
動きを止められた水が詰まって
「地中飽和水の上昇」を起こし、地形的な特徴がそれを促進し・・・

という図式だそうで

これってでも
多かれ少なかれ
日本のどこでも起こっていること



今回矢野さんのお話を(小雨の中で)お聞きして
1番印象的だったのはその視点の大きさと繊細さです


わたしは北海道から戻ってくるとよく
(北海道では、家々に覆われていない土地をたくさん見るものだから)
地元の風景の中に(家々で覆われている)大地の起伏を感じることがあるんだけれども
(そしてその都度感動するんだけれども)
なんかその感覚を思い出した


思い出しながら

我が家の藪化した庭の草刈りをしようかなぁ
季節はすでに
気持ちのよい秋なのであります






posted by しろくま at 12:42| Comment(0) | こんなん読みました^^

2024年10月04日

なんの日?

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これを見に難波まで行ったのに
なんと10月1日で終わっていたという・・・
(北海道展をやっていたから、てっきりその一部だと思い違いをしてたわたしの早合点)

いやー
わたしなんのためにここにいるんやろ

ってことで
とりあえず物産展で奮発してお寿司を食べ(梅田ならもっと並んでるんじゃない?難波の方が空いてる気がする)

軽くぶらぶらしてたらPIAFFEのお店があったので(大阪にできたばかりらしいんです)
馬モチーフのピアスを買い

梅田に戻って紀伊国屋書店で馬の外乗の本と馬が主題の小説の本とパウロ・コエーリョの本(アルケミストじゃないよ)を買い
地元の駅に戻ってきてカフェに入ったら風変わりなおばさん(わたしより年上な感じ)が
お店の人になんかのコピーを突きつけてこれを読めといってて
(多分ワクチンの害に関することじゃないかなぁ?何人死んだとかいい気味とか言い募っていてお店の人が引いていた)

いやー世間にはホントいろんな人がいるもんよねぇ

でまだ日の高いうちに戻って参りました

what a day ...

蓋を開けてみたら馬の日?
けどピアスかわいいのよ。写真撮ったら上げてみましょう
posted by しろくま at 20:26| Comment(0) | 日々雑感