2023年04月27日
「ぼくがアメリカ人をやめたワケ」
ぼくがアメリカ人をやめたワケ --- ロジャー・パルバース/著 大沢章子/訳 集英社インターナショナル 2020
おもしろかったですね〜〜〜
テレビでよくお名前はお聞きしたこのかた。
(お顔は妙に覚えていないんだけど…)
アメリカ生まれのユダヤ系の若者が、でもアメリカに違和感を覚え
20代に入ってすぐ日本にやってきて、自分はこの国に属してるって感じて
その後もオーストラリアに住んだり日本にきて住んだり(国籍はオーストラリア人になったそうです)
っていう経緯を一つの軸に
アメリカに渡った八島太郎一家や
宮沢賢治などなどの逸話や
大島渚、井上ひさし、マコ岩松(八島太郎の息子)、坂本龍一、米原万里などなど文化人たちとの交流などを散りばめながら
最後はちょっとドラマのエンディングのような・・・
なんですけど
印象深かったのはこのかたの西洋的知性を通過した文章です
ああ、こう言い切っちゃうんだなぁ、でも
モヤモヤしたものをくっきり際立たせる言語化能力を楽しみながら読みました
心に残ったところを書いておこうっと
「自分が誰なのかを定義できるのは、自分だけなのです」
「日本人は『独特の精神的弾力がある』と言われてきたけれど、
1995年の阪神・淡路大震災のときも、
2011年の東日本大震災と津波のときも、
『精神的弾力がある』とは、具体的にはなんの準備もできていないことを意味する、ということが露呈しました。
第二次世界大戦中に、同様の『不屈の精神』が盛んに唱えられたときもそうだったように。
準備には、『精神』への盲信ではなく、不測の事態を想定した周到な計画が必要なのです」
「『轢き殺してゆく』ーー日本人の無責任の原点」pp.224-225
この章では、日本人が組織になったとき如実に見られる、「無責任」を鋭く、強く指摘しています。
坂本龍一の言葉(2012年六月十五日付の朝日新聞より)の引用
「原理や原則についてきちんと議論がなされないまま、『論理』ではなく『空気』で物事が決まっていく。
そんなこの国のありように、ずっと違和を感じてきました。
野田さんって、その違和を体現したような存在なんですよね… 野田さんは再稼働に関する記者会見で『国民生活を守る』を繰り返していましたが、この『国民』っていったい誰のことなのでしょうか」
これ野田さんに限らないかも。
「しっかりやっていきます」ってそれ決意でしょう。
何をやるのか、具体的な話が聞きたいわーってよく思うんですけど
(それともニュースで短く切り取られるのがこういう言葉ばっかりなんだろうか)
「開かれた社会の実現は、国が自分たちのためにそうしてくれるのを待つのではなく、国民自身が自分を解放していけるかどうかにかかっています。
問題は、辛抱強い日本の国民が、自分たちより上位の誰かが自分たちの代わりに行動してくれるのをいつまでも待っていることなのです」
「日本人はうわべは従順で、感情の起伏があまりないようにふるまっているのかもしれませんが、
積極的な因習打破の精神も伝統的にもち合わせています。
日本の社会は、怒りを閉じ込め、隠そうとします。
けれども、いったんその怒りを表に出せば、彼らは手強い抵抗者となり得ます。
ぼくはそれを1960年代にこの目で見て、この先もいつか日本でそれを目の当たりにすることになるだろうと信じています」
そうそう
「日本人と暮らしてみてわかったのですが、
度を越した謙遜はうぬぼれの印である、ということもあるのです」
このあたり今朝のテレビでやってたって言われても違和感ないくらい
posted by しろくま at 21:00| Comment(0)
| こんなん読みました^^
2023年04月26日
♪運動できる喜び〜〜〜♪
季節外れな感じの写真ですけれども
うれしくてー♪
これを撮ったときは肩の腱板を切ってしまって
つらいなーと思っていたとき
しばらく休みまーす って伝えに行った乗馬クラブで撮りました
そこは今年の6月までと決めていたので、もう来れないかも〜って話しました
(回数券めっちゃ残ってるけど払い戻しできないって言われたぁ←予想通り)
ところが
思いの外回復が早くって、
先週は痛みも全くなくなったし
動きは若干よくないところもあるものの
これは手術しなくてもいけるかもー♪って自分では思いはじめ
で、今週6週間ぶりに乗馬のレッスンに行ってきました
体力入ってガチガチやった〜〜︎︎ でも
馬乗れたー!!
今日整形外科の診察がありましてん
先生「やりたいことなんでもやっていいですよー」って
ま、痛みが出ないか、力の入らない方向がないか、悪化しないか、を見ていきましょう
(ひどくなったら手術)ってことなんですが
やったー♪♪♪
先週なんて、もう日一日よくなってるのがわかったもんね
ここ1ヶ月、いろんなことやりました&やめました
1番よかったのは多分、フラメンコをやめたことやねー
(あ、合気道もやめたけど)
やったことは:
整形外科のリハビリ(ここの療法士のお兄ちゃんが結構凄腕)週1回
整体(可動域を広げてもらいました)週1回
セルフBodyTalk セッション 毎日
BodyTalk Access (腕が動くようになってからだけど、)毎日
リンゴ酢と塩の湿布(ケイシー療法) 1週間
Mind Scapeでヒーリング 毎日
ハレルヤシール貼ってみた(2週間くらい)
あ、RAS︎のセルフヒーリングも一回やってみた
全部よかったんだと思いまーす
あとね、ふと思いついて(忘れてたともいう)真面目にレメディーを探したら、
「右の腱板」っていうレメディーがあってびっくりした
まだ飲んでないけど(現在注文中)
へへへ。腱板切れてるけど、もう再生する勢いかも〜
あと肩を壊したことで、色々発見があったんですよね
これはまた日を改めて。
posted by しろくま at 20:10| Comment(0)
| 日々雑感
2023年04月20日
RRRの主演二人
先日観てから妙に気になる映画RRR
おふたりがインタビューを受けてる動画がおもしろかったっていうか
(こんな立派な成人男性二人にboys!て呼びかけるのフツーなん?? ともあれ)
映画では向かって左のRam Charanが火、右のNTRが水の化身みたいに描かれてるんですけど
二人の役柄が交代したらどうなると思う?みたいな質問があって
そうそう
わたし、Charanは火というより水っぽいし
NTRは水というより、むしろ火、それか(四元素ならば)土〜?
みたいに思ってたのでおもしろかったです
で、NTRがCharanのことを彼はさ、そうそう水って感じ、内向的だからさ、
っていうか海は水面が静かでも、その中がとっても深かったりするじゃん?
みたいな話(思い出して書いてるのでテキトーでスミマセン)をしてて
そのあとにもこのひとの言葉の豊かさに感銘を受けました
あとー
生まれ変わるなら?やったかなぁ何の動物ー?って質問に
(この質問者内容が子どもっぽいね まぁおもしろいけど)
Charanは馬やな〜〜(二人とも同意)
オレ(NTR)はトラやな〜〜
ってのがなんともいいかんじでした。
馬すきなんだねぇ!
乗馬シーンカッコよかったなーーーー
ということで、この動画を貼っとくためだけのpostでございましたー
posted by しろくま at 14:05| Comment(0)
| 日々雑感
2023年04月17日
山下清生誕100年記念展覧会
肩ケガしてフラメンコもやめたし乗馬も行けなくってぼーっと一日家にいたりすると
やっぱ鬱々としてくるので
お天気のいい日に、(でも黄砂がすごかった)
滋賀まで行ってまいりました
山下清さん、貼り絵が有名ですが、鉛筆画もペン画も油絵も陶器の絵付けなんかもあって
すごかった。
手記や手紙なども展示されてまして
句読点のないどんどん続く文章で有名な方ですが
「人と話をするときは点やマルとは言わないんだな カッコともいわないんだな」
リアリストです
有名になったから、放浪先で留め置かれて絵を掛け画を描けと言われて描いた
みたいな文章もあって切なかった
あの映画のイメージが強いんだけど
放浪するときにはむしろちゃんとした格好をされていたようですよ
「戦争と言うのは殺しっこをやると言う話を聞いたので
戦争と言うものは一番こわいもので一番大事なものは命で
命より大事なものはない
命を取られると死んでしまう
死ぬのは何より一番つらいもので 死んでしまえば楽しみもなければ 苦しみもない
死ぬまでの苦しみが一番つらい
戦争よりつらいものはない」
堅田駅でバスに乗り換えだったんだけど
直行直帰で美味しいものもたべずに帰ってきました
あ 美術館でおそばを食べました
佐川美術館も、初めて行きましたがすてきなところでしたー
posted by しろくま at 12:20| Comment(0)
| 日々雑感
「RRR」
評判だったしちゅん2もおもしろかったわー!って言ってたので
観たかったんですけど
やっと(なんだかもうそろそろロードショウも終わるって感じだしさ)
漸く見てきました
3時間もあった!!
戦闘シーンや拷問シーンが多いし
そもそもイギリス統治時代のインドの人々に対する扱いもひどいもので
絵的に結構わたしはしんどかったというか
途中でもう出よかと思ったくらいでしたが
まぁわかりやすいCGの迫力と
あと主演の一人のラーマ役の方の乗馬シーンがめっちゃカッコよくて
もうこの野生動物バーン!!のシーンくらいからは
楽しもう♪ ってなった
でもって、お二人とも伝説の神さまでした
え ラーマって ラーマーヤナのラーマなのー!??
(って社会で習ったくらいしか知らんけど)
そうそう、
劇中で、民衆に何かお触れがあったシーンで
しゃべってる人の言葉と、それを伝えている人の言葉が違う言葉やってんけど
どっちも現地語?このあたりがちょっと不思議でした。
監督によると、キエフ(ウクライナ)の大統領パレスでロケしてるんだそうです!?
へーえ
劇場で
Naatu Naatuでお二人が躍っているシーンの絵ハガキを貰いました
ちゅん2に観たよー♪ってはがきでも書こうかなぁ
posted by しろくま at 11:57| Comment(0)
| たまに観る映画のはなし
「すずめの戸締まり」
すずめの戸締まり --- 新開誠/監督 日本 2022
ちょっと日が開いてしまいましたが
観てきました
もう公開からずいぶん経っていると思うんだけど、結構人いたなぁ
やっぱりきれいだったしコンセプトはおもしろかったけど
ビジュアルの印象がけっこうあれこれジブリなんで
ちょっとうんざりしてしまったなぁ
posted by しろくま at 11:26| Comment(0)
| たまに観る映画のはなし
2023年04月04日
対馬!番外編2 「歌」
(海神神社の参道です)
対馬に行ってきた!と話したら大抵は「えー?どこー??」ってなるのだけど
友人の1人が「え!!対馬!!!!憧れ!!!」
って勢い込んでいうのでなんでかと聞いてみたら
Ghost of Tsushima
っていうゲームがあってそれが大好き♪なのだそう。
ほほー!
すごいなぁ
わたしゲームには興味ないんですけど、このホームページ、行く前にみてたらもっとワクワクが増えてたかもぉ。
ところで。
滞在中、
対馬の温泉4ヶ所中2ヶ所に入りに行きました。
一つは宿の隣(対馬市営)で
もう一つはもう少し南のここ
どっちもよかったですけど、わたしは
ほたるの湯の方が好きだったなぁ。
で、そこに入って帰り道。
女湯はとても空いてたんですけど、
サウナ好きのちゅん2がいうには、男湯は結構人がいたそうで
特にサウナの中はおじーちゃんたちの同窓会みたいやったって。
「(おじいさんたち)ずっと歌の話しとった。
誰々の声はビブラートがかかってていい、とか・・・」
延々歌の話をしているので、どこかで歌う機会があるんだろうなぁって思ったんだとか。
ハイ
わたしは、宮本常一さんの本を思い出しましたねぇ
宮本さんによると、対馬は、歌の島。
「この土地の人はみな歌が上手で、山中にいるときは歌をうたう。
その声を聞くと、誰がどこで仕事をしているかがわかる。
夕方になって山から帰ってこないような人があると、その声をたよりにみんなで探しにゆく」
民謡もたくさんあるんだそうです。
本によると
「大津絵・新内・どっさり・追分・平句、口説と次々にとどまるところがなく、歌舞伎のセリフに仕草がともなったものも出る。
みな芸達者で、一体この地にはどれほど民謡があるのだろうと思われた」
この歌の種類はわたしほとんどわかりませんけど
すごいですねぇ。
(これは昭和26年の話です)
余談ですけどこの歌を歌ってくれた老女(って今のわたしとそれほど歳は変わらないのかも。)3人が
正装をして、他の村人たちからちょっと離れて、船で発つ宮本さんを見送る写真が載っていますが
本書の中でも特に、心を打たれる一枚です。
(一生宮本さんとの思い出を大切にして生きたんだろうと思う)
今でも
対馬のみなさまは、多分特に年配の方々は
歌うことを大切にされているのかもね。
ちゅん2いいものを耳にしましたね
なーんて思いながら、車窓の風景を見ておりました。
そうそう、この本もう一度パラパラめくっておりましたら
蜂洞、写真が載っていました!
でも、民家の軒先に、他のものと一緒にごたごた並んでいる写真なんで、
あの山中で見るような神秘感はないんだわー
でも昔と全く変わらない形なんだなぁ。というのはよくわかりました
posted by しろくま at 10:35| Comment(0)
| みてある記♪