2023年03月10日

「マダガスカルの民話」


マダガスカルの民話 Anganon'i Madagassikara --- 川崎奈月/編 論創社 2007

先日、「大人のためのおはなし会」を開催しまして
同じお話ボランティアグループの3人で

私は、ストーリーテリングを2つ、語りました
そのうちの一つはこの本の中の
「いのちの木」

セリフが一つも出てこない
淡々とした
ドラマチックな
そして
何事かを深く考えさせる
物語です

私のストーリーテリングはちょっと普通の・・・普通にはあんまりないかもだけど・・・
ほかの方々がされているのとは感じが違うかもしれないのよね
でもこられた方は概ね(多分さ)楽しんでくださったんじゃないかなぁと思います
そういう手応えだったかなぁ


posted by しろくま at 23:46| Comment(0) | こんなん読みました^^

「馬と共に生きる バック・ブラナマンの半生」


馬と共に生きる バック・ブラナマンの半生 FARAWAY HORSES --- バック・ブラナマン/著 青木賢至、阿部和江/訳 文園社 2012

インスタでフォローしている馬の調教師の女性(英語の発音が変わってるなぁと思ったらオランダの人だった)が
バック・ブラナマンに影響を受けたって動画で喋ってたので
この本読んでみた

すごーい!!

いわゆるナチュラルホースマンシップのクリニシャンとでもいうのかしら
でも
このかたは馬たちの中に自分を見ている

小さい頃から父親にショーで働かされ(カウボーイの投げ縄演技)
同時に父から兄と共に壮絶な虐待を受け
そこから脱出し牧場を営む夫婦に引き取られ
自分の人生をそこから築いていった

あ、そうそうバック・ブラナマンは
あの映画Horse Whisperer(邦題:モンタナの風に抱かれて)
主人公のモデルになった方だそうで
あの映画自体は私はあまり好みではなかったけど
思えば馬を扱うスタントをしていたのもバックだったのねぇ
(もう一回観たいわ)

この本すごくおもしろい。

中に、乗り手に「重い」って言われてる馬たちについての記述があった。

自由がなくまるで監禁されている状態の馬たちには
選択肢がなくストレスが多い、そして
「生き残るためには心の中では、その場から出て行かなければならない」

「馬たちがどこか他の所に行くことを考えているとき、彼らの反応は全く乗り気ではない。
人間はそれを見て、馬が怠惰だとか、注意力がない、欲求が欠けていると思うのである。
馬たちは欲求を持っている。多くの欲求があるにもかかわらずその欲求が満たされないでいる

(中略)
だから私は、馬が鈍くて、無関心で、無気力だと言う人たちに、馬にとって何か意味あることを一つでも保つためには、心理的にどこか他の場所へ行かせた方がよい、と言って聞かす。
それが彼の心の状態であり、幸福なのである」

「強制と暴力では絶対に馬の気持ちを変えることはできない。
そんなことをしてもあなたと馬との間にこれから築き上げるフレンドシップをぶち壊してしまうだけなのだ。
マッチョのやり方では人生における多くの問題を解決しようとしても、解決できない。絶対にできないのである」


マッチョの国(だった)アメリカで、
そのやり方で馬を扱い逆対するホースマンをたくさん見て心を痛め怒りを感じてきた
彼の信念だと思います


「問題のある馬などいない。いるのは問題のある人間だけだ」



posted by しろくま at 23:35| Comment(0) | こんなん読みました^^

対馬関連本


私の日本地図15 壱岐・対馬紀行 --- 宮本常一/著 未来社 2009


街道をゆく13 壱岐・対馬の旅 --- 司馬遼太郎/著 朝日文庫 2008

今月対馬に旅行することになり
事前調査ということでこんな本を読んでいます

壱岐・対馬の本ですが壱岐にはあまり興味がなく
対馬のところだけ・・・

隣にある二つの島ですけど
山しかない対馬と山の無い壱岐は
風土も産業も(漁業と、歴史的には倭寇の対馬、農業の壱岐)そしてもちろん住人の気質も全く違い

それがとても興味深いわ・・・

宮本常一の本は地図がついててまた面白いこと!

司馬さんの街道をゆくシリーズは、若い頃随分と読んだものですが
壱岐対馬はまだだったー

posted by しろくま at 23:05| Comment(0) | こんなん読みました^^