2016年04月30日

「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」展

gorey.jpg
GW前のことですが
伊丹市立美術館で開催されてる、ゴーリーの展覧会に行ってきました。

↑が図録。手前の半券が何ともおしゃれなチケット。
関係ないけどわたしの手帳と携帯(PHSですが)。

この色が好きなのだー

伊丹市の美術館はこぢんまりしたとってもおしゃれなかわいい美術館で
ゴーリーの著書(原書もあり)をたくさん読める小さな机もあり
くわえてお天気もよく(中庭もあるのでございます)人も少なく
圧倒されつつも堪能いたしました

ゴーリーのマニアックな緻密さお茶目な変人っぽさが好き。
描かれる人物の衣装がとんでもなくおしゃれ。
(舞台衣装なども手掛けていたそうです。なるほどー)

今回
中でも、とっても心に残ったのが

20代のころにお母さん宛に書かれていたという手紙の、
その白くって横長の何でもない封筒に描かれていた絵。

宛名の文字までデザインされていて、ホント一幅の絵。

こんな手紙が息子から来たら泣くなぁー
(息子以外からだったらたぶん泣きはしないけど間違いなく超うれしい)

人物の絵はジョン・バーニンガムを
文章はロアルド・ダールを
ふと思わせる、っていうかなんとなく共通点があるわね、って思いました




そうそう
ゴーリーが愛用してたというカラーインクが、
わたしがアメリカの田舎の高校で美術展に入賞した時、副賞に頂いた
(何ドルか以内で、好きなもん買っていいよってお店に連れて行ってもらったの)
カラーインク一式と同じものだったのでちょっとうれしかった。
(まだ持ってますけど色によっては固形化してるような…)

インク絵、描きたくなった…


そうそうagain

1階で、常設展(なのか!?)
与謝蕪村の書簡展をやっていました

墨の色も黒々と…こちらも大層素敵でございました

そういえば、先週天王寺の美術館に、王羲之(などなど)の名筆展も観に行ったのでした。

こちらはまた別に書きます…
posted by しろくま at 17:16| Comment(0) | 日々雑感

2016年04月24日

「日本の路地を旅する」


日本の路地を旅する --- 上原善広/著 文春文庫 2012

この方の「被差別の食卓」「被差別のグルメ」が面白かったので…

この「路地」というのは
中上健次さんの表現だそうですが
被差別部落のことを指しています
この本で著者は大宅壮一ノンフィクションを受賞しています

でもね
読み進めていると
え…?ノンフィクション??って思いがしてきます
日本各地の「路地」を訪れて
たくさんの人に会って
悩み揺れる著者の心が伝わってくるからです

著者は何かを―――自分につながる何かを探し求めて
旅をしているんだな

とはいえそれをのぞかせてもらう一読者のわたしは
たとえばさ
↑の本でネパールの被差別民への凄まじい蔑視の様子にびっくりしたんだけれども
それと全く同じことが(かつて)日本にも普通にあったんだと突きつけられて

自分の暮らしている世間の実は一筋縄ではいかなさに
今更ながら驚くわけです
そしてそれはたぶん
自分自身の内面にも当てはまるのかもしれないな


差別をされてきた人たちが生業にしてきたことに
精肉関係、皮革、竹細工…などとありましたが
そうかー
わたしの大好きなあの絵本も
アメリカの、かご編みを生業とする山の民への差別を描いているんだったけなと思いだしました

満月をまって/Basket Moon --- メアリー・リン・レイ/文 バーバラ・クーニー/絵 あすなろ書房 2000/Little, Brown Books for Young Readers 1999

国は違うし制度も違うけど
人間がもっている、誰かを自分より下にみたいという心は同じ


昨日絵本の講義を聞きに近江八幡へ行っていました
水路に観光船が浮かんでとてものどかなところを歩いていて
橋のたもとに小さなお堂があり心惹かれました

そこに生きていた人たちの思いを見るような気がして

だからこの本もこの絵本もわたしは好きなんじゃないかと思う

posted by しろくま at 17:52| Comment(0) | こんなん読みました^^

2016年04月19日

「ルーム」

whiteviolet.bmp
うちの玄関先に咲くすみれちゃんはいつもはフツーの紫なんですけど
(それはそれはかわいいが)
今年は初めて!白が咲いたのー♪♪ かわいー♪清楚♪♪お茶目♪
(アリアケスミレ っすかね……?)

可憐で強い。のがスミレですよね


ええと
先週だったか「ルーム」観に行きました
レイトショーで
久しぶりに


犯罪がモチーフだから私としてはあまり好みの映画ではなかったのだけども
その証拠にはじまってしばらくはその緊張感と閉塞感にもう出たいって思ったくらいでしたが

心に残る映画でした

5歳の男の子と、その子を命をかけて守ろうとする若いお母さんの話

この男の子がかわいくってけなげで賢くて
もうね
脱出のシーンなんて
心臓がバクバクしました


人生は自分の枠を壊して大きくなっていくのよね
(あぁ 脱皮と一緒なんだな)
かれのその後の人生を心いっぱい応援しているわたしです

重い映画だったけどみてよかった
そうそうそれと

ちょうどこの時この本を読んでいたのだけど
この映画の若いお母さんと本の主人公の若いお母さんが
私のイメージの中でとても似てました
たとえば体型とか

posted by しろくま at 20:21| Comment(0) | たまに観る映画のはなし

「風車祭(カジマヤー)」


風車祭(カジマヤー) --- 池上永一/著 角川文庫 2009

最初はそうでもなかったけどだんだん面白くなって
最後は前のめりにつんのめってフィニッシュしてしまうという
(っていうかわたしこんな読み方多いかもだけど)

読んでいるうちにすっかり言葉に呑まれてしまって
「ターガヒーガプー」とか
「ウートートー」とか
「アギジャビョー!」とか「フラー」とか
(あ、一つ目のはこれじゃなくってこの本だった)がひょっとよぎるのよね

よぎると言っても聞いたことがなくて厳密には発音が分からないわけだから
文字と何とも言えないリズムだけが脳を通り過ぎるっていうか


石垣島が舞台で、主人公は武志っていう高校生の少年で
設定とか登場人物とか出来事とかがなんともしっちゃかめっちゃかで
でも
なんとも魅力的なのは

舞台やキャラクターのリアルな魅力なんだと思うなぁ

風車祭(カジマヤー)っていうのは数え97歳の長寿を祝うお祭りなのだそうですが
読後このイメージがなぜか"Whirligig"(邦題:風をつむぐ少年)とかぶるのは

くるくる回る羽根と風の吹き渡るイメージが
なんともさわやかで切ないからかなぁ

ああおもしろかった

人前で読むのには注意が必要。ときおり、っていうかけっこうしばしば
爆笑必至なので。

「だからよー」
これからしばらくは、これが頭の中で鳴っていそう。


そうそう
作中にも出てくる石敢當
宮古島でもみましたっけ(あーれー写真撮ったと思ったけどないなぁ)

運転中で写真は撮れなかったけど伊良部島で大きくて立派なのを見かけたよ
大神島では古式ゆかしく?スイジガイが置いてありました
sujifai2.jpg
posted by しろくま at 20:08| Comment(0) | こんなん読みました^^

2016年04月15日

「夏化粧」


夏化粧 --- 池上永一/著 角川文庫 2010

宮古・沖縄に行って以来この人の本にはまっています。

このお話は特に
キャラクターが際立っていて
設定がユニークで
著者のペンも乗りに乗っていて

カフェで読んでて爆笑しそうになって必死で抑えたけど肩が揺れて…


あーしんどかった
(* ̄m ̄)

でもさ
最後はなんと言いますか涙涙なのよ。
主人公(若いお母さん)さいご、あんなことさせちゃダメでしょ……


とんでもない産婆さんのオバァのかけたおまじないは
(特に公園の描写のあたり)
なんともソフィー(「ハウル…」のね)のおまじないに似ていて
(ここの関連はぜひ映画じゃなくって本で!)

そうそうそうよねぇ
女の魔法ってそうなのだ。と、深くうなずいてしまいました




posted by しろくま at 18:35| Comment(0) | こんなん読みました^^

2016年04月10日

「あたしのマブイ見ませんでしたか」


あたしのマブイ見ませんでしたか --- 池上永一/著 角川文庫 2002

短編集。

デビュー作
より、ずっとずっと読みやすい文章になっていて
作家さんって精進するものなんだなって(当たり前?)なんか、感動してしまった。

でも世界観は「バガージマ…」がずっと鮮烈で魅力的だなぁ
まぁ 長編と短編の違いなのかも。

それにしても
琉球のおばあちゃんたちって、すごいのね。
パワフルで現世的で生々しくて

あったかいところだからだろうか……
(老婆というか人間ってもしかすると本来そういうものなのかも)

posted by しろくま at 19:03| Comment(0) | こんなん読みました^^

「被差別のグルメ」「被差別の食卓」


被差別のグルメ --- 上原善広/著 新潮新書 2015


被差別の食卓 --- 上原善広/著 新潮新書 2005

出版時点でいうと「〜食卓」の方が10年早いんですけれども
わたしはこの順番で読みました
休み休み、1か月以上かけて読んだ気が〜((^┰^))ゞ

著者は大阪の被差別部落出身で差別のテーマを追いかけて
ルポを書かれている方のようで
書名からもそれは想像がつくのですが

食ってね
ほとんど自分自身のことじゃないですか
からだをつくっているのは食べ物だもの

「〜グルメ」では著者の生まれ育った村の食べ物のこと、
アイヌ料理
北方民族(樺太あたり)の料理
沖縄の島時今の料理
日本における韓国料理

「〜食卓」では
アメリカ
ブラジル
ブルガリア・イラク(のロマ料理)
ネパール(の、不可触民たちの食べ物)
日本(大阪)の被差別部落特有の食べ物

について書いてあります

おもしろいです

外国では
「わたしは日本の●●」←「ロマ」とかの被差別者の呼称が入る と自己紹介して
人々の懐に飛び込んでいます

激しい迫害の描写にはやはり驚かされるし胸が痛いです
(実際に語ってくれた方はごく少しで、大方は、思い出すことすら苦痛なのだろうと…)

とんでもなく胸をうつところもあります

でも…
いちばん心に残ったのは、
「というのもわたしには、イラクのロマたちについて、心配している点があった。
戦争などの人災も含めた大災害の状況下では、
被差別民への虐待が激しくなる傾向があるからだ」


…そうか。

中東もそうだし
ネパールでは大地震もありましたよね
過酷な仕打ちを受けている人たちがきっといるのでは
報道されないところで

世界は何層にも複雑にできあがっているんだな
posted by しろくま at 18:56| Comment(0) | こんなん読みました^^

2016年04月06日

「海の黄金(こがね)」


海の黄金(こがね)〜子どもに贈る昔ばなし11〜 --- 沖縄昔ばなし大学再話コース・八重山昔ばなし再話研究会/再話 小澤俊夫/監修 小澤昔ばなし研究所 2010

旅行に行くときはなるべくその土地の昔ばなしや
文化に関する本などを読むようにしているのですけども
(っていうかどうしたって読みたくなるもので)
現地の空港にも地元ならではの結構レアな本を売っていたりするよね

これは沖縄・八重山諸島あたりの昔話集。

読んでいたらね
「木々の役目」っていう八重山の昔話があって
それがおもしろかったのです

神さまが八重山の島々をつくったときに、
島には一本の木もなく…
神さまは緑の島にしようと木々を呼び集めました。

「さいしょにやってきたのは福木です」

神さまは
「お前は人間の屋敷の周りにならんで生え、人間の家を台風や火事から守りなさい」
と言ったそうで

確かにフクギは防風林、防火林としてよいらしく(塩害にも強いんだって〜)
古いお家を囲むように、並んで生えていました。
フクギ.jpg

次に来たのは松。
リュウキュウマツは、結構街路樹になっているみたいで
松だけど、樹形が何というか独特でしたが
わたしは今回運転担当だったので写真は撮れず〜

神さまは
「お前は美しく村を取り囲んで、病魔や悪霊から村を守りなさい」
とおっしゃったそうです。

次いで
桑の木、
竹、
くば(ビロウのことだそうです)、
にもそれぞれ場所を与え、

アダン(阿壇)には「海沿いに生えて、海岸が大波に削られないように、島を守りなさい。
そのかわり、牛や馬に食われないようにとげをつけてやろう」


aha!それで〜^^
砂山のアダン.jpg
(遠目ですけども)

アダンの実は、ヤシガニの好物なんだそうです^^
アダン.jpg

ここまでで、すっかり収まって神さまがホッとしていたところ

ソテツ、あこう、ガジュマルがさらに遅れてやってきて…

「おまえたちは、勝手に石でも抱いていろ!」

( ̄m ̄〃)

なぁるほど。

くわしくは、どうぞこの本をご覧くださいませ。




posted by しろくま at 21:55| Comment(0) | こんなん読みました^^

「バガージマヌパナス わが島のはなし」


パガージマ ヌ パナス わが島のはなし --- 池上永一/著 (角川文庫) 1994

ちょうど宮古・沖縄に行っていたので…

石垣島出身のこの方の本を持っていきました。
これがデビュー作らしく、この方自体わたしは初読。

余談ですが、表紙は文庫よりも単行本がずっといいわね!


文章の流れはところどころ引っかかるのでありますが
圧倒的に
登場人物が魅力的。この舞台の島が魅力的。

怠け者の乱暴者だけど、超美人で、霊感があって、頭もよくって、っていう主人公・綾乃には
ひょっとするとなかなか感情移入はしにくいのだけど
でも
こういう生き方には憧れるものがある。このテンポ、この緩さ、この光…

そして
文字通り流血の戦いを繰り広げた商売敵のカニメガ婆さんがね
ケンカしながらでも情が通っていくというかね
大嫌いで邪魔してけんかしていたのにね
「綾乃を悲しませるな」
って祈るところがぐっとくる。



おもしろかった。
他の本も読みたい!


わたしは
北海道も大ーーー好きだけど

宮古島も超好きだーーー!(石垣は行ったことがまだないのでね)

帰ってきたばかりなのにもうまた行きたい。

posted by しろくま at 20:28| Comment(0) | こんなん読みました^^

宮古島と謎の植物

miyakobeach.jpg
しばらく…(って言っても1週間弱ほどですが)
宮古島(&沖縄本島)に行っておりました
ちゅん2と二人旅でございます♪

一応、卒業旅行っていうか?
本当はアメリカのいとこんちに一人で旅立つ予定のちゅん2だったのですが…
(パスポートが切れてたのよ)

で、その代わりの琉球親子旅
帰ってきたら
桜が満開になっていた…

初めての宮古島では、二食付きの民宿に泊まって
毎晩宿の皆さんと初対面の地元の皆さんと泡盛で宴会^^
ちゅん2たちは子ども同士で遊んだり、春休みの宿題を宿の子と一緒に片づけたり…


あーおもしろかった 楽しかった

それでね

帰ってから写真の整理?をしつつ
やっぱり気になるのは植物と岩なのでございます

あのね
宮古島の浜に立つと
そこはかとなく(いやけっこう強烈に)漢方薬の香りがするのです。
ええと
まるで、トウキ(当帰)みたいな香り。

だからねー
たぶんセリ科?じゃない?の?って思うんですけども
どうかなぁ。

どれかなぁ、って、くんくんしてみたんですけども
そこら中に生えてる、アダン(阿壇)でもないし…
アダン.jpg

長命草、は、集落で見かけたとき特に香りはしなかったし...
(「コレ昨日食べたやつ」って宿のおばさんが教えてくれた)
長命草small花はニチニチソウ.jpg
(これ写ってるピンクの花はニチニチソウです)

モンパノキ3small.jpg
モンパノキ、も海岸にたくさん生えてたけど(葉を触ってみても)特に香りはなかった。

これかな?!(たぶんハマボウフウ)セリ科だし!
たぶんハマボウフウsmall.jpg

もしくは…org


次は確かめたいわ。きっとリベンジ〜
(どなたかご存知の方教えてください)
posted by しろくま at 20:11| Comment(0) | 日々雑感