赤と青のガウン〜オックスフォード留学記 --- 彬子女王/著 PHP文庫 2024(2015年に刊行されたものの文庫化)
三笠宮さまのご長女彬子さん
(彬子女王、っていうふうにお呼びするのねぇ あんまよく知らなかったですー)
が、イギリスのオックスフォード大学に留学されて修士・博士課程を経て
(と、いうのかなぁ、日本のシステムとはだいぶん違うようなのですが)
帰国されるまでの回想エッセイ。
わたし日本国民として大層迂闊なのでしょうが
皇室・宮家のことをあんまりよく知らなくてですね
(まぁ宮家に限らず有名な政治家のご子息とかともごっちゃにしておりますが)
大学とか、ご留学とかも結構一般人よりは下駄履かしてもらってるんじゃないのかって思ってた
それにやっぱりどうしたって特別扱いで優遇されたり色んな方から助力を受けたりされてるのじゃないのかとも
この本は章立てに四文字熟語のサブタイトルがついているのですが
だから「苦学力行」ってあるのもなんか苦さを感じて読んでた
苦学っていうか、別に学費は困ってなくない?って
でもですね
もちろん、たくさんの方々の力添えを得やすいお立場であるとはいえ
(そりゃだって、一般人はエリザベス女王には会えないわよ)
この手記には心を打たれます
読み進めていくうち
彬子さんの真摯さというかまともさというか
やっぱり普通の人らしさというかに
おもしろかったです
留学中にもらったアドバイスだという
Think small.
Always think about a question.
はわたしも心に留めておこう。